ヒアリとはアリの一種で、強い毒をもつ外来生物です。ヒアリには羽がついているものがおり、その中に女王アリがいます。女王アリは羽がついているゆえに移動範囲が広く、繁殖する力が強いので、駆除せずに放置しておくと日本中に広がるおそれがあるのです。
ただし、羽がついているからといってヒアリとは限りません。アリごとに対処の仕方が変わりますので、ヒアリかどうかわからない場合はヒアリ相談室か自治体に相談することをオススメします。
羽がついたヒアリがどのような特徴をしているかがわかれば、ヒアリによる被害を未然に防げる可能性が高まります。被害にあわないようにするためにも、このコラムをぜひ参考にしてみてください。
目次
羽つきヒアリの見分け方!似てるアリに注意
ヒアリには働きアリ・女王アリ・雄アリがいます。その中でも、女王アリと雄アリには羽がついています。
しかし、羽がついているアリすべてがヒアリではありません。ヒアリ以外にも、羽がついているアリはたくさんいます。そこでここでは、見た目でヒアリの見分ける方法を紹介します。
ヒアリの見分け方は羽つきでも同じ
羽がついている女王のヒアリも、羽がついていないヒアリと基本的に同じ特徴をもっています。その特徴は、次のようになります。
・体色はおもに赤い褐色だが、腹部は褐色に黒みを帯びている
・体全体にツヤがある
・体の大きさはバラバラで、2.5mm~6mmと幅がある
・お尻の先に毒針がある
ただし、女王アリの大きさは働きアリよりも大きく、約8mm前後です(危険性は同じ)。また、女王アリは羽を動かして飛ぶことから、働きアリよりも胸のあたりが大きくなっています。
ただし、巣の中の女王アリには羽はありません。交尾をすると、羽が抜けるからです。
ヒアリの女王アリにはこのような特徴がありますが、これに似た特徴をもつことからヒアリと間違えられるアリもいます。これには何種類かいますが、まずはよく間違われる次の3種類のアリを覚えておくとよいでしょう。
キイロシリアゲアリ(キイシリ)
キイロシリアゲアリの女王アリも羽があり、大きさも7mmくらいであることからヒアリの女王と間違われることが多いようです。ヒアリと区別するポイントとしては、体色が黄色であること、腹部が黒くないことが挙げられます。
ヒメアリ
ヒメアリは、体色が黄褐色で腹部が黒く、体にツヤがあることから、一般的な黒いアリとは見た目が違うということで、ヒアリによく間違われるようです。
区別するポイントは、大きさが2mmほどと小さいことや、ヒアリの体色が赤い褐色であるのに対して、ヒメアリは黄褐色をしているという点です。
アミメアリ
アミメアリは体色が赤褐色で腹部が黒い色をしているうえに、大きさも3mm前後ということで、よくヒアリに間違われます。1匹見ただけでは見分けがつきにくいですが、集団で見るとヒアリの場合は大きさにバラツキがありますので、そこで区別をするとよいでしょう。
羽つきのヒアリはどのくらい危険なの?
先述しましたが、ヒアリで羽がついているものは女王アリと雄アリの2種類。ヒアリが繁殖するためには、この女王と雄がなくてはならない存在です。ここでは、そんな羽がついている女王アリと雄アリの危険性について、解説していきます。
羽で移動して新たなヒアリの巣を作る
女王アリと雄アリは繁殖期になると元の巣から飛びたちます。飛んで風に乗ると、1日10㎞以上飛ぶともいわれています。
飛んでいる間に女王アリと雄アリは交尾をし、雄アリは力尽きて死んでしまいます。交尾が終わった女王アリは、天敵などがいない開けた場所、例えば公園や畑などで巣を作るのです。
女王は一度に大量の卵を産む
巣を作り、羽がなくなった女王は寿命がくるまで巣の中で産卵に専念します。おどろかれるかもしれませんが、女王アリは1日あたり2,000個~3,000個ほど卵を産むといわれているのです。
また、ひとつの巣から飛び立つ女王アリは1匹だけではありません。標準的な大きさの巣の中には、10匹以上いるといわれています。そして、卵からふ化して約1ヶ月という短い期間で成虫になるのです。
ヒアリはそれほど繁殖力が強いため、放置しておくと取り返しのつかないことになるおそれがあります。
すでにヒアリが全国に広がった国も…
ヒアリは南米原産ですが、船の荷物に紛れて世界各地の港にやってくるようです。爆発的な繁殖力を備えていることから、アメリカやオーストラリアなど太平洋沿岸の国々の中には、国土全体に広がっているところもあるといわれています。
ヒアリっぽい!と思ったらときにできる4つのこと
一般的なアリとちがい、体色が赤みを帯びており、大きさも通常の2倍以上もあるヒアリ。このような特徴のあるアリを発見した場合は、以下のように対処することをオススメします。
【1】ヒアリを放置してはいけない
ヒアリの疑いがあるアリを見つけた場合は、直ちに環境省や地方自治体などに通報しましょう。特にヒアリに羽がついているものは女王アリと雄アリなので、駆除せずに放置すると巣が全国に広がり、取り返しがつかなくなる恐れがあります。
【2】ヒアリかどうか迷ったら相談
発見したアリがヒアリかどうかわからないときは、一度ヒアリ相談ダイヤルか地方自治体に連絡しましょう。ヒアリ相談ダイヤルは環境省の外来生物対策室で、日本全国に窓口があります。地方自治体に連絡した場合は役所か保健所が対応しますが、これは自治体によってどちらが対応するか異なります。
【3】ヒアリには絶対に触らない
ヒアリを発見したら、近づかないようにしましょう。ヒアリに触った場合、刺されるおそれがあります。
ヒアリは強い毒をもっており、刺されるとかゆみや激しい痛みを感じます。症状がすすむと刺された箇所の腫れが大きくなったり、場合によっては「じんましん」ができることがあります。さらに症状が悪化すると呼吸困難・意識障害などが起こる可能性もあり、大変危険です。
【4】ヒアリに刺されたらすぐに病院へ
ヒアリに刺されたら、30分ほど体を休めましょう。30分ほどたってもかゆみや痛みが治まらないようであれば、今いる場所から最も近い病院に行くことをオススメします。そして、医師にヒアリに刺された可能性がある旨を伝えてください。
まとめ
羽がついているアリを見かけたときは、注意しましょう。そのアリの体色が赤っぽい色をしていて、大きさが8mm前後である場合は、ヒアリの女王アリと雄アリであるおそれがあります。
ヒアリに羽がついているものを見つけたら、すぐ環境省や地方自治体などに通報して下さい。ヒアリは繁殖力が強いので、駆除をせずに放置しておくと日本全国に生息することになり、刺されて重症を負う人が増えるおそれがあるからです。
ヒアリは業者では駆除することができませんので、注意してください。ヒアリ以外のほとんどのアリは業者でも対応できますので、アリの被害に悩まされている方は、業者に駆除を依頼するとよいでしょう。
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