アルゼンチンアリの特徴は繁殖力と攻撃性！見つけたらすぐに駆除を！

「褐色で細身のアリが大量発生している……」という場合、アルゼンチンアリかもしれません。アルゼンチンアリは、南米を原産とするアリです。高い攻撃性や繁殖力を持っているため、見つけたらすぐに駆除することをおすすめします。

しかし、「そもそもアルゼンチンアリなのかわからない」「どんな風に駆除したらよいかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。

そこで、この記事ではアルゼンチンアリの特徴や見分け方、駆除方法についてお伝えしていきます。

アルゼンチンアリの特徴は繁殖力と攻撃性が高いこと

まずはアルゼンチンアリの特徴についてお伝えします。特徴を理解し、アルゼンチンアリの駆除にお役立てください。

アルゼンチンアリの生態

アルゼンチンアリは、アルゼンチン・ウルグアイ・ブラジルなど、南米を原産とする外来種のアリです。

そんなアルゼンチンアリは、巣を作る場所が特徴的です。在来種は土の中に巣を作りますが、アルゼンチンアリは人工的なところ（コンクリートがひび割れている中・植木鉢の下など）を好みます。

また、アルゼンチンアリは砂糖や花の蜜など甘いものを好みますが、あらゆるものを食べます。そして繁殖力が高いアリとしても知られています。多いときで、1日に60個もの卵を産むようです。そのため、アルゼンチンアリが家に出たら、早いスピードで増えていくおそれがあるのです。

アルゼンチンアリの問題点

アルゼンチンアリは高い攻撃性を持ちます。ほかのアリや昆虫を攻撃してしまうため、生態系に被害を与えています。毒性はないため、人間を刺すことはありませんが、強靭なアゴを持っているので、噛みつかれると痛みを感じたり、かゆみや腫れが起きたりするようです。

また、アルゼンチンアリは農作物にも被害をもたらすおそれがあります。アルゼンチンアリは農作物に被害をもたらす「アブラムシ」や「カイガラムシ」と共生していて、これらの害虫を外敵から保護するのです。そのため、農作物がこれらの害虫によって被害を受けてしまうことがあるのです。

アルゼンチンアリかどうか見分けるためのポイント

国内には、アルゼンチンアリと似た種類のアリも生息します。そこでここでは、アルゼンチンアリを見分けるためのポイントについてご紹介します。

アルゼンチンアリの外見

アルゼンチンアリの体長は、働きアリで２.5mm、女王蜂はその２～3倍の大きさになります。体色は遠目から見ると黒っぽく見えますが、よく見ると褐色をしています。また、従来アリではずんぐりしたものが多いですが、アルゼンチンアリの体型は細身です。

アルゼンチンアリと間違えやすいアリ

アルゼンチンアリと間違えやすいアリを以下にまとめました。

【ルリアリ】

ルリアリは、アルゼンチンアリと似たような体型をしていますが、体色で見分けることができます。アルゼンチンアリが褐色なのに対し、ルリアリは黒色をしています。

【アミメアリ】

アミメアリは巣の形が似ているので、アルゼンチンアリと間違えることがあります。ただし、アルゼンチンアリは細身で、アミメアリはずんぐりしており、体型で見分けることが可能です。

【オオズアリ】

オオズアリはアルゼンチンアリととても似ているため、見分けるためにはじっくり観察することが重要です。観察する際は、「光沢」や「体色」をチェックしてみてください。

オオズアリの体は光沢があり、赤みが強いです。一方、アルゼンチンアリは光沢がほとんどなく、赤みも目立ちません。

【トビイロシワアリ】

アルゼンチンアリとトビイロシワアリもとてもよく似ていますが、「体色」や「触覚」から見分けることができます。トビイロシロアリは体が黒色で、短い触覚を持ちます。一方、アルゼンチンアリの体色は褐色で、トビイロシワアリに比べると触覚は長めです。

駆除の前にタイプごとの殺虫剤の特徴をチェック

アルゼンチンアリは、殺虫剤を使うことで駆除することが可能です。殺虫剤は4種類にわけられるので、以下で特徴をご説明していきます。

スプレータイプの特徴

スプレータイプは「エアゾール型」ともいわれるタイプで、アルゼンチンアリにスプレーすることですぐに駆除することが可能です。ただし、巣の中まで駆除するのは難しいようです。

粉末タイプの特徴

粉末タイプは、アルゼンチンアリの侵入してくる場所に散布することで、侵入を防止することができます。ただし、雨や風によって飛ばされてしまうことがあります。そのため、雨や風の強い日におこなうのは避けたほうがよいでしょう。

液体タイプの特徴

液体タイプは、連鎖的にアリを駆除することができます。なぜなら、アリがお互いの体を舐める特性を持っているからです。液体タイプの殺虫剤がかかった個体を別の個体がなめることで、直接殺虫剤をかけていないアリまで死滅させることができるのです。

ベイトタイプの特徴

ベイトタイプはいわゆる毒餌で、設置するだけでアリを駆除することができます。また、アリは餌を巣に持ち帰ってほかのアリにも分け与える習性があります。そのため、巣にいるアリの駆除効果も期待できます。

ただし、ペットや小さなお子様が誤って口に含んでしまうおそれがあります。そうなると、健康面に影響を及ぼすかもしれないので、ペットや小さなお子様がいるご家庭では使用を避けたほうがよいでしょう。

アルゼンチンアリの駆除に関して知っておきたい2つのこと

ここからは、アルゼンチンアリについて知っておきたいことを2つご紹介します。以下の内容を読んで、アルゼンチンアリの駆除にお役立てください。

駆除が難しいので予防が重要になる

アルゼンチンアリは殺虫剤を使って駆除することができますが、繁殖力が強く、巣の中にすでに大量のアリがいるおそれがあります。その場合は、すべてのアルゼンチンアリを根絶させるのは難しいかもしれません。

そのため、アルゼンチンアリが発生してから駆除するのではなく、あらかじめ予防することが大切です。アルゼンチンアリを予防するためには、餌となる食べ物はしまっておくこと、地面となるものを片付けて住み処を減らしたりすることが重要です。

また、壁の割れ目などの隙間も住み処となるので、ホームセンターやネットショップで売っている「シーリング剤」で埋めるとよいでしょう。

駆除は業者に依頼することもできる

自分での駆除が難しい場合は、アリ駆除業者に相談してみるのも手段のひとつです。アリ駆除業者に依頼すれば、経験や知識が豊富なスタッフが、状況に応じた最適な方法で駆除をおこなってくれるため、高い効果を期待できます。また、業者に依頼すれば手間をかけずに退治することが可能です。

弊社では、全国の加盟店の中から、アリ駆除業者を紹介しています。アルゼンチンアリにお悩みの方は、ぜひ弊社までご連絡ください。

まとめ

アルゼンチンアリの特徴は、褐色で細身の体です。そんなアルゼンチンアリを駆除するためには、殺虫剤を使うのが有効です。殺虫剤には「スプレー」「液体」「粉末」「ベイト」といったさまざまなタイプがあるため、それぞれの特徴を比較して状況にあったものを選んでください。

また、アルゼンチンアリは食べ物をしまっておく・地面のものを片付ける・割れ目を埋めるといったことで予防することができます。もし、自分での予防・対策が難しいという方は、業者に依頼してみるのがおすすめです。そうすることで、自分でおこなうよりも確実に駆除することができるでしょう。