ムネアカオオアリの害は人より家にでやすい。被害と駆除方法について

家の近くで、ムネアカオオアリを見つけたとき、どのような被害がでるのかわからないかたも多いのではないでしょうか。そのため、放置してしまう場合が多いとおもいます。

今回は、ムネアカオオアリがどのような害をもたらすのか、またムネアカオオアリの生態や、駆除方法についても解説しています。本記事を読んでいただくことで、ムネアカオオアリが発生したときに、適切に駆除することのお役に立てていただけるかもしれません。

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ムネアカオオアリはどのような害をもたらすのか

ムネアカオオアリは害のほとんどないアリですが、人に噛みつくことがあります。毒はありませんが、体長も1㎝以上とかなり大型なので、噛まれた場合は痛みをともなうでしょう。そのため、見かけた場合は、直接触るなどして噛まれないよう注意が必要です。

また、ムネアカオオアリは、湿気により腐った木材を好み、穴を開けて巣をつくります。そのため、場合によっては、家屋の木材部分に巣をつくってしまうこともあるようです。基本的には、山地に生息していることが多いですが、山に近い家に住んでいる人などは、注意が必要かもしれません。

ほかにも、ムネアカオオアリが巣を作る場所は普段からよく見る場所ではありませんので、ムネアカオオアリの巣の発見が遅れてしまうおそれもあります。シロアリと違い、直接木材を食べてしまうことはないようですが、発見が遅れてしまえば、家屋へのダメージはより深刻になってしまうでしょう。

ムネアカオオアリの生態

ムネアカオオアリの生態はどのようなものなのでしょうか。好む食べ物や、行動パターンに、一般的なアリとは違う特徴をいくつかもっているようです。

蜜を食べる

ムネアカオオアリは、一般的なアリと同じように糖分を好みますが、少し違いがあります。一般的なアリは雑食であることが多く、固形の餌も好んで食べますが、ムネアカオオアリは、アブラムシが排出する甘露をとくに好みます。

甘露には大量の糖分が含まれており、ムネアカオオアリはこの蜜を食べていることが多いのです。そのため、おもな発生場所は、植物の周りなどにかたよっているようです。

単独行動が多い

ムネアカオオアリは、基本的に単独で行動することが多いでしょう。ほかのアリのように群れで行動することは少ないです。

ただ、この特性は巣の特定をむずかしくしている原因にもなります。また、単独で行動するだけで、ほかのアリと同じように巣をつくれば、見えない場所で仲間は増えていきます。

ムネアカオオアリの駆除方法

ムネアカオオアリの駆除にはいくつか方法があります。アリ駆除では毒餌が使われることも多いですが、ムネアカオオアリの生態として、アブラムシの甘露を好みますので、固形の餌ではあまり効果は得られないかもしれません。そのため、粒状の毒餌ではなく、蜜と同様に液状の毒餌が効果的でしょう。

また、ムネアカオオアリは餌を発見した際に、一度巣に持ち帰る習性があります。これにより、エサの存在を知った仲間も回収に向かいますので、即効性のない毒餌であれば、巣に隠れている仲間も、時間差を活かし、まとめて駆除することも期待できるでしょう。

ほかにも、燻煙式の殺虫剤であれば、直接毒餌を仕掛ける必要がありません。そのため、ムネアカオオアリを、目視で確認できないような床下など、餌の設置が困難な場所に置いて、有効な駆除方法になります。燻煙剤の煙は、隅々までいきわたりますので、高い駆除効果が期待できるでしょう。

駆除を業者に依頼するなら。業者を選ぶときのポイント

家屋に巣をつくったムネアカオオアリは有害です。徹底的な駆除をのぞむ場合は、業者に依頼する必要があるでしょう。ただし、いくつか注意点があります。

事前に見積りをしてもらう

業者を選ぶポイントとして、事前の見積りが重要になります。理由として、アリ駆除には、施工費用の明確な相場というものがないためです。被害状況や、施工をおこなう建物によっても、値段は変動してしまいますので、ほかの業者と費用の比較をおこなうために、相見積りをとることをおすすめします。

また、追加で工事が発生した場合などは、費用が想定よりかかってしまうこともあります。そのため、適切な価格で業者に依頼するには、見積り内容をしっかり確認する必要があるのです。

保証の有無や内容を確認する

業者選びのポイントとして、保証の有無は、外せない条件の一つです。たとえば、アリの駆除をおこなったあと、別の害虫が発生してしまった場合にも、保証があればアフターサービスとして再度駆除をおこなってもらうことも可能です。

また、保証の内容によっても受けられるサービスは違うので注意が必要です。そのため、自分にとって適切な業者選びが大切でしょう。

まとめ

ムネアカオオアリの生態として、人間に直接的な害はあまりありません。ただし、家屋にとっては、有害な害虫になります。シロアリと違い、直接木材を食べることはしませんが、腐った木があれば穴を開けてしまうことがあるのです。

もしも発見した場合には、早めに駆除する必要があるでしょう。殺虫剤を使えば、ムネアカオオアリの駆除をおこなうことができます。ただし、一般的なアリと違い、団体で行動することが少ない特徴をもっています。そのため、巣の発見はむずかしく、完全な駆除はむずかしいかもしれません。

ムネアカオオアリの徹底的な駆除をおこないたい場合には、業者を利用することをおすすめします。また、その際には、見積りをとり、施工内容の確認をきちんとするとよいでしょう。業者であれば、適切な方法でムネアカオオアリを駆除することができるかもしれません。