不思議な植物『アリ植物』とは?アリと共生する植物をご紹介します

2021.4.30

不思議な植物『アリ植物』とは?アリと共生する植物をご紹介します

アリの巣といえば、地面に穴を掘って作られているものが有名だと思いますが、実は植物にアリの巣が作られることがあるのです。
そのようにアリの巣が作られる植物を「アリ植物」といいます、アリ植物にはさまざまな種類があり、その中でアリは快適に過ごしています。

しかし、それではメリットがあるのはアリだけでアリ植物にはメリットがないように思えますが、アリ植物側にもメリットがあるのです。
今回は、そんなアリ植物についてご紹介します。

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『アリ植物』とはどんな植物?

アリ植物とは、内部にアリを住まわせてアリと共生する植物のことを指します。
アリの多い熱帯に多く分布していて、アリ植物に住んでいることでアリは外敵から守られ、アリ植物はアリの排泄物などを栄養にして成長するという利益関係にあります。
日本では植物園で育てられていたり、ガーデニングショップなどで販売していることもあります。
      『アリ植物』とはどんな植物?

アリ植物の一例

アリノトリデ

高い木に生えているアリ植物で、高い木に生えているため普通の植物のように地面から栄養を摂取することができません。
そのため、自らの内部にアリを住まわせアリの排泄物やアリの食べた昆虫の死骸の栄養を吸収しています。

外部には無数のトゲが生えていて、それにより外部から身を守っています。
内部はたくさんの空洞があり、それぞれがアリの部屋になっています。内部には外部と繋がっている穴が開いていて、そこからアリが出入りできるようになっています。

ディスキディア

豆のような薄い緑色の植物です。
本体となる葉っぱがココヤシの幹に張り付き、葉っぱの中にあるスペースをアリが巣として利用します。

ディスキディアはココヤシの成長に合わせて葉が大きくなり、数も増えそれに合わせてアリのコロニーも大きくなっていきます。
ディスキディアの内部は紫色で光を通さず、アリは快適に暮らすことができます。

アリアカシア

アリアカシアは中南米原産のマメ科の植物です。
トゲのような部分がたくさんあり、その内部にある空洞をアリが住処にします。
しかし、アリアカシアには「アリを奴隷にする」とも言われる恐ろしい一面があります。

アリアカシアの木をアリが草食動物から守るために攻撃する代わりに、アリアカシアはアリに樹液を与えます。
その樹液に入っている酵素が作用して、アリアカシアの樹液以外の糖分をアリが摂取できなくなるというのです。

結果的にアリはアリアカシアの樹液の中毒となり、死ぬまで依存するのだといいます。
身動きができない植物が巧みにアリを操るという珍しい症例です。
      『アリ植物』とはどんな植物?

アリ植物の対極『食虫植物』

このようにアリと共生するアリ植物もいれば、アリを捕食する「食虫植物」という植物もいます。
以下からはそのような食虫植物を紹介していきます。

ハエトリグサ

北アメリカ原産の食虫植物で、別名「ハエトリソウ」「ハエジゴク」といいます。
葉っぱが大きな口を空けているような形をしていて、二枚貝のようでもあり周囲にはトゲが生えています。

英語では「Venus Flytrap(女神のハエ取り罠)」とも呼ばれ、葉の縁のトゲを女神のまつ毛に見立てたことに由来します。
ハエトリグサという名前なのでハエだけを捕食すると思われがちですが、アリなどのほかの昆虫やときにはナメクジなども捕食します。

昆虫などの獲物が葉の感覚毛に触れると約0.5秒で葉を閉じ、その後は葉から分泌される
消化液でゆっくりと獲物を溶かします。
溶かされた獲物は10日ほどで養分を吸収され、死骸が捨てられた後はまた葉を開いて獲物を待ちます。

ウツボカズラ

ハエトリグサと並ぶ代表的な食虫植物です。
大きな袋をぶら下げたような形をしており、袋の中は水が満たされていますがこの水の中に消化液が含まれています。

ウツボカズラの袋のふたの内側は虫を誘惑する蜜腺があり、これによって引き寄せられた虫が袋の中に落ちます。
袋の中はロウを塗ったように滑りやすくなっていて、虫が簡単には這い上がれない構造になっています。
これによって落ちた虫が消化液で消化されるというものになります。

熱帯に生息する種と高山地帯に生息する種があり、熱帯に生息する種は日本でも生育が可能ですが高山地帯に生息する種は飼育が容易ではないと言われています。
ホームセンターなどでも夏期になると販売されることがあります。
      アリ植物の対極『食虫植物』

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まとめ

アリ植物はアリとうまく共生するものもあれば、アリアカシアのようにアリをうまく利用するような植物もいます。
そのような共生の様子は生物の不思議でもあり、自然の進化とも言えるでしょう。

日本にいるアリは一般的には庭の土などに巣をつくりますが中には屋内に巣をつくったり電化製品に巣をつくるものもいます。
そのようなアリの被害にあった場合は、アリ駆除のプロに相談をしましょう。

この記事の監修者 ナカザワ氏について

この記事の監修者
ナカザワ氏 NPC 総合害虫駆除
監修ジャンル:害獣 害虫
神奈川県・東京都を中心とした総合害虫駆除サービスを運営。防除作業監督者(防第14721号)の国家資格を有し、アリ、ゴキブリ、ダニ、ハエ、トコジラミ、ハチやコウモリなど幅広い害虫や害獣にも対応。

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