ガスファンヒーターで冬を乗り切ろう!気になる電気代とおすすめ商品

2022.10.24

ガスファンヒーターで冬を乗り切ろう!気になる電気代とおすすめ商品

四季の美しい国である日本は、春夏秋冬それぞれの季節ごとに気候の変化がわかりやすく、さまざまな自然の景色を楽しむことができます。代表的な日本文化のひとつである俳句は世界でもっとも短い詩といわれており、季語を用いて17音で情景を豊かに描くことで有名です。

そんな季節の移り変わりが素敵な私たちの国ですが、気候の違いがはっきりしているぶん、人間にとって過ごしにくい時期があるのも事実です。たとえば日本の夏はとても蒸し暑く、近年はますます最高気温が高くなってきているように感じられます。暑さを原因とする熱中症で死亡する人も少なくありません。

また冬には寒さが厳しく、北海道・東北地方や北陸地方などでは積雪による重みで建物が倒壊する事故などがおこっています。普段見慣れている自宅の庭や近所が雪化粧で一変するのを見るのは冬の楽しみのひとつですが、あまりの寒さに手足が霜焼けになってしまうこともあるでしょう。

家の中にいても、これらの気候は容赦なく室温に影響します。真夏の屋内は密閉されて熱く、冬場になると朝晩は特に冷え込みが厳しいですよね。

そんな過ごしづらい気温を適温に調整し、快適に過ごさせてくれるのが、エアコンをはじめとする冷暖房設備です。数十年前に比べて住宅の密閉性や保温性は高くなったものの、まだまだこれらの冷暖房設備なしでは生活していくのは厳しいでしょう。

今回は私たち人間の住宅を快適にしてくれる冷暖房設備の中でも、寒い室内の空気を一気にあたためてくれるガスファンヒーターについてご紹介したいと思います。ガスファンヒーターの仕組みやメリットと選びかた、ほかの暖房器具との比較などのまとめとともに、おすすめのガスファンヒーターを部屋の広さにあわせてご紹介します。

ガスファンヒーターの購入を考えている方にとって、より快適で健康な生活の助けとなれば幸いです。

ガスファンヒーターの仕組み

暖房器具の中でも根強い人気をもっているガスファンヒーターですが、そもそもどのような仕組みで動いているのでしょうか。まずは「ファンヒーター」という暖房器具の種類の観点から、ガスファンヒーターをご紹介しましょう。

ガスファンヒーターは「ファンヒーター」という暖房器具の一種です。ファンヒーターは、発生させた熱をファン(=羽)で広げて部屋をあたためる暖房器具のことで、昔からよく知られているのは石油ファンヒーターだといわれています。

石油ファンヒーターは、石油を燃やしてその熱をファンで拡散させる仕組みで空気をあたためます。しかし、今回ご紹介するガスファンヒーターで燃焼させるのは石油ではなく、ガスです。燃焼させたガスの熱をファンで拡散し、部屋中をあたためてくれるのです。

ほかにも、ファンヒーターの仲間には電気ファンヒーターというものもあります。こちらは電気を熱に変えて放出するファンヒーターで、近年少しずつ製品数が増加しているようです。

ガスファンヒーターのメリット

上の項でファンヒーターにはさまざまな種類があるとご紹介しました。中でも現在、もっとも主流となっているのは、ガスファンヒーターのようです。なぜほかのファンヒーターよりもガスファンヒーターが人気となっているのでしょうか?ガスファンヒーターのメリットを以下にまとめてみました。

【暖房能力が高い】

まずは暖房能力の点から見てみましょう。ガスファンヒーターの暖房能力は、昔から愛されている石油ファンヒーターのそれとほとんど大差がありません。スイッチを入れるとすぐに熱が放出され、部屋中の空気を一気にあたためてくれます。冬の朝、起きてすぐの寒い室内をすぐにあたためるにはもってこいです。

最近少しずつ世に出始めている電気ファンヒーターは、電気を使うという特徴を活かしてさまざまな機能を搭載しているようです。しかし、暖房能力自体の高さは石油・ガスファンヒーターには劣るという声が多くみられます。

【コスト】

石油ファンヒーターとガスファンヒーターは、どちらもコストが安いことで知られています。詳しい電気代については後述の「気になるガスファンヒーターの電気代」でご紹介しますが、このふたつは電気代と暖房能力のコスパがよいとして人気を集めているようです。

もちろん電気代だけでなく、熱のもととなる石油やガスについての料金は別途必要です。それでもやはり、電気ファンヒーターは電気を燃料として使用するため電気代が高く、あまりコスパがよいとはいえないようです。

【管理の手間】

石油ファンヒーターとガスファンヒーターは性能としてはあまり差がないように見えます。しかし、石油ファンヒーターよりもガスファンヒーターが現在の主流となっているのには、管理の手間が決め手となっていると考えられそうです。

最初にご紹介したとおり、石油ファンヒーターは石油を燃料として使用しているので、石油がなくなったら交換しなければなりません。しかし、ガスファンヒーターは自宅の都市ガス(プロパンガス)を使用します。設置時にガスコンセントに接続すれば、そのあと燃料を交換する必要がないのです。

石油ファンヒーターを使おうと思ったら燃料切れで使えなかったり、使っている途中に突然燃料が切れて入れなおさなければならなかったりということがあります。これらの手間を考えると、一度ガスコンセントにつないでさえしまえば、ずっとそのまま使えるガスファンヒーターは魅力的ですね。

石油ファンヒーターであれば、燃料を入れる際に身体に石油が飛び散る心配もありますが、ガスファンヒーターならその心配もいらないので安心です。燃料切れの心配や、燃料を買い足しに行ったり交換したりする手間を考えると、石油ファンヒーターよりもガスファンヒーターのほうが主流になるのもうなずけるのではないでしょうか。

【デメリット】

ガスファンヒーターのメリットについてご紹介しましたが、デメリットもあるようです。たとえばガスファンヒーターは、石油ファンヒーターと同様換気が必要です。使用にともない一酸化炭素が発生するので、身体を守るためには定期的に換気をしなければなりません。

また使用していると空気が乾燥するので、空気清浄機や加湿器もあわせて購入を検討する家庭が多いようです。先ほど紹介しました電気ファンヒーターは暖房能力は少し劣りますが、空気清浄機能や加湿機能がついています。換気の必要がない点は石油やガスのファンヒーターにはないメリットですね。

価格は高くなりますが、暖房能力と引き換えにしてでもこれらのデメリットを解消したいと考えている方にはおすすめです。また、ガスファンヒーターの中にも空気清浄機機能がついているものがわずかながらありますので、それを購入するのもよいでしょう。

ほかにガスファンヒーターのデメリットとしてあげられるのは、ガスコンセントにつながないといけないので、置き場所に制限があるということです。もちろんこれは工事で追加することができ、1万円台後半から工事をおこなってくれる業者もあるようです。

エアコンと石油ストーブよりもいいの?

ここまでは「ファンヒーター」の中でガスファンヒーターをおすすめしてきましたが、今度はほかの暖房器具とガスファンヒーターの比較もしてみましょう。

この項では、現代の多くの住宅で設置されているエアコンや昔からおなじみの暖房器具である石油ストーブとガスファンヒーターを比較してみます。

まず、エアコンとガスファンヒーターを比較してみましょう。現代住宅に欠かせない存在であるエアコンの長所は、ひとつの部屋を長時間設定温度に保つことができるという点です。

最近ではエアコンをずっとつけっぱなしにしているのと、こまめにつけたり消したりするのとでは電気代がほぼ同じか、むしろ前者のほうが安いこともあるといわれています。エアコンは、長時間適温を保つのにうってつけの暖房器具だといえるでしょう。

その一方で、部屋全体を適温にするのには時間がかかるという欠点もあります。特に冬場使用する暖房の場合は、あたたかい空気が部屋の上部にたまりやすく、あたたかさを感じるまでに時間がかかりやすいようです。

部屋をすぐにあたためることができる能力からいえば、ガスファンヒーターをはじめとするファンヒーター系統のほうに分があります。そもそも、内部で燃料を燃やして熱を広げるファンヒーターと、外気と室内の熱を交換する仕組みのエアコンとでは、あたたまるのにかかる時間が段違いなのです。

また、ガスファンヒーターは温風の吹き出し口が下方にあるのであたたかさを体感しやすいという特徴があります。これにより、暖気が部屋上空にたまりやすいエアコンよりもはやく部屋温度の上昇を感じることができるというメリットがあるようです。

エアコン以外に冬場の暖房器具として人気が高いのは、電気ストーブです。電気ストーブのメリットは、ガスファンヒーター同様すぐにあたたまること、そして温風がなく空気を汚さないので、使用環境も安全で清潔なことがあげられます。さらに、うっかり熱放出口に触ってしまっても長時間でなければやけどにつながりにくく、小さなお子様やペットがいる家庭でも安心して使えるのもメリットです。

そんな電気ストーブとガスファンヒーターですが、ガスファンヒーターに軍配があがるのは「部屋全体をあたためる能力」です。ガスファンヒーターと電気ストーブはどちらも起動してすぐに暖気を放出する点は同じなのですが、電気ストーブは部屋全体をあたためる能力はもちません。

すぐに部屋全体をあたためることができるガスファンヒーターと異なり、電気ストーブは使用している周囲しかあたためることができないというデメリットがあります。電気ストーブは使用範囲の割には電気代が高いので、局所的に使用したいという場合でなければ、ガスファンヒーターを選んだほうが無難でしょう。

エアコンと石油ストーブよりもいいの?

気になるガスファンヒーターの電気代

そんなガスファンヒーターですが、電気代はどれくらいなのでしょうか?ガスにつなげることさえできればかなり便利なガスファンヒーターも、電気代が高ければ意味がありませんよね。2018年12月時点で最新モデルのエアコンと、コンクリート宅でガスファンヒーターを使用した場合の電気代を比較してみましょう。

1日10時間使用した場合の1ヶ月の電気代を計算してみたところ、一人暮らしの部屋に多い6畳の場合ではエアコンが約2,800円、ガスファンヒーターだと約3,200円でした。これだとエアコンのほうが安いですよね。

もう少し広い10畳ではエアコンが約4,400円、ガスファンヒーターが約4,300円とほぼ同じくらいの電気代となります。

さらに、4人家族での最低限の広さといわれている16畳の場合だと、エアコンが約9,700円、ガスファンヒーターだと約6,300円の電気代がかかる計算です。

このようにしてみると、面積の狭い部屋ではエアコンが、広い部屋ではガスファンヒーターのほうが電気代が安いということになりますね。

先の項でご紹介したガスファンヒーターとエアコンの特性を思い出してみてください。広い部屋の暖房器具なら、一気に室温を上げやすいガスファンヒーターのほうが電気代がお得だということに納得できるのではないでしょうか?

また、エアコンとガスファンヒーターを併用することで、逆に電気代を節約するという方法もあるそうです。部屋をあたためるのにはガスファンヒーターを使い、適温に達したら室温維持が得意なエアコンに切り替えるという方法です。それぞれの長所を生かした節約術ですね。

ほかにも、ガスファンヒーターの電気代を節約する方法として、搭載されている機能を有効活用するという方法があります。タイマー機能や自動温度調節機能をうまく使えば、温度調節が苦手なガスファンヒーターの余分な稼働を減らすことができるのです。

設置場所も、ガスコンセントがあるのであれば窓の近くがおすすめです。空気を冷やす原因となりやすい窓際からあたためることで、ガスファンヒーターの即暖性をより活かすことができるでしょう。

さまざまな方法を駆使して効率よく、経済的に部屋をあたためることができるのがガスファンヒーターの魅力です。
気になるガスファンヒーターの電気代

ガスファンヒーターの選びかた

さまざまな特長を備えたガスファンヒーターですが、実際に製品を前にしたとき、どのように選べばよいのか困ってしまいますよね。この項では、ガスファンヒーターの選びかたをご紹介します。

【メーカーから選ぶ】

ガスファンヒーターを作っているメーカーは極めて少なく、国内では「ノーリツ」、「リンナイ」、「ガス会社」でほぼすべての製品を生産しているようです。またガス会社のガスファンヒーターも、大体はリンナイかノーリツかが製造しています。そのため、実質的にはノーリツとリンナイの2つのメーカーのみだと考えてよいでしょう。

ノーリツとリンナイでは、性能の優劣があまりないようです。タイマー機能は大体どちらにもついているようですが、ノーリツには時計機能がない製品がやや多めなので注意しましょう。

また、操作もノーリツのほうが比較的単純に作られているようです。機械が苦手な方にはノーリツを、ガスファンヒーター程度の電子機器なら使いこなせる自信があるのであればリンナイをおすすめします。

さきほど、ガス会社が販売しているガスファンヒーターは、ノーリツかリンナイが製造しているとご紹介しました。しかし中には、ガス会社独自のセールやデザインで販売されていることもあるようです。こだわりの一台を見つけたいという方は、ガス会社から販売されている商品ものぞいてみるのがよいでしょう。

【部屋の広さで選ぶ】

ガスファンヒーターは部屋の広さにあわせて20号、35号、50号などと号数が決まっています。木造7畳・コンクリート9畳は20号、木造11畳・コンクリ15畳は35号、木造15畳・コンクリ21畳は50号です。

自分の部屋の広さにぴったりの号数よりも、数畳余裕をもっているものを選ぶほうが効率よく部屋をあたためることができます。「迷ったら大きいほう」と覚えておきましょう。

【ガスで選ぶ】

自宅で使用しているガスの種類によって、選べるガスファンヒーター製品も変わります。プロパンガス(LPガス)用の製品に都市ガスをつなぐことがはできませんし、その逆もできません。どちらのガスを使っているのかわからないという方は、ガスボンベをチェックしてみましょう。ガスボンベがある家ならプロパンガス(LPガス)、ない場合は都市ガスです。

オール電化で家にガスが通っていない方は別途ガス工事が必要になるので、まずは自宅のガス環境をチェックしましょう。

ガスファンヒーターの選びかた

【ガス栓で選ぶ】

次に、「ガスコード」についてご初回します。ガスファンヒーター自体の選びかたというわけではないのですが、ガスファンヒーターの付属品である「ガスコード」を適切に選ぶことは、ガスファンヒーター選びそのものとあわせて大切です。

住宅のガス栓には、「コンセント型」「ホースエンド型」の2種類があります。赤い線があるならホースエンド型、ない場合はコンセント型です。

ガスファンヒーターを購入する際は本体に加え「ガスコード」が別途で必要になります。ただし、ガス栓に赤い線があるホースエンド型の場合は、さらにガス専用プラグも購入する必要があるのです。

コンセント型のガス栓ならガスコードと本体、ホースエンド型ならガスコードと本体とガス栓用プラグが必要です。ガス栓に赤い線があるかどうか、早速チェックしてみましょう!

おすすめガスファンヒーター【木造7畳・コンクリ9畳】

ガスファンヒーターについてのさまざまな知識をご紹介したところで、ガスファンヒーターのおすすめ製品をご紹介しましょう。最初にご紹介するのは木造なら7畳、コンクリートなら9畳までで使える、20号のガスファンヒーターです。


NORITZ GFH-2406S-W5-12A13A スノーホワイト

 

最初にご紹介するのは、ノーリツのプロパンガス用ガスファンヒーターです。白色ですのであまり広くないお部屋でも圧迫感を与えずにおくことができるかと思います。

また、上部のパネルもノーリツらしくとてもシンプルですが、12℃から26℃までの室温設定と、3,5,8時間から選べる、消し忘れタイマー機能が搭載されています。

さらに、狭い部屋で使用すると温度が高くなりすぎてしまうことがありますが、省エネモードを選択すれば風量を抑えることができて便利です。シンプルながらも機能が充実しており、使いやすいガスファンヒーターです。


大阪ガス 140-5872-13A 大阪ガス ガスファンヒーター スタンダードモデル (~9畳まで)ブラウン・タイマー付き・都市ガス

 

先ほどのノーリツの製品と見た目が似ていますが、こちらは大阪ガスが販売している製品です。よくみると、上部のパネルに先ほどの製品よりもたくさんのボタンがありますね。

こちらの製品には多くの便利な機能が搭載されており、足元だけ・自分だけの使用に便利な「スポット暖房」機能や、毎日設定時刻に運転を開始する「おはようタイマー」機能、ボタンを押すと1時間後に運転を停止する「おやすみタイマー」機能などがついています。

さきほどの製品と同じエコ運転スイッチもついているので、あたためながら電気代を節約したいというときにも便利です。狭い部屋で使用するガスファンヒーターだからこそ、小回りの効く機能が備わっていると便利ですね。

おすすめガスファンヒーター【木造11畳・コンクリ15畳】

次に、木造なら11畳、コンクリートなら15畳までの住宅で使用可能な35号のガスファンヒーターをご紹介します。


リンナイ ガスファンヒーター Wiz RC-T5801ACP 12A13A【都市ガス用】 5.81kWタイプ/15-21畳

 

こちらのリンナイのガスファンヒーターは、縦型ですっきりとしたフォルムが特徴的な製品です。見た目だけでなく、多機能かつ高性能な能力にも注目の一台です。

まず、ガスファンヒーターとしては珍しく、空気清浄機機能を搭載しています。近年、PM2.5などによる大気汚染が問題となっていますね。この製品の空気清浄機能は、約95%の集じん効率でPM2.5やダニ、カビ、花粉やたばこの煙などをキャッチしてくれるそうです。

また、上部についているサーキュレーションが機能することで、部屋の上部にたまった暖気も部屋全体の循環させることができます。また、先ほどご紹介した20号のガスファンヒーターの中に「気配りエコ」機能がありましたが、こちらの商品にも搭載されています。

気配りエコとサーキュレーションを併用することで、ガスの消費量が20%ほど削減されるようです。ガスの消費量をおさえることで、環境にもお財布にもやさしく、部屋全体をあたためることができますね。


Rinnai SRC-364E-13A パステルローズ [ガスファンヒーター (都市ガス用/木造11畳・コンクリ15畳まで)

 

最後にご紹介するのは、シンプルな機能で使いやすい、東京ガスから販売されている製品です。ロック機能とブザー機能(操作時やエラー時に音で反応する機能)、フィルター掃除サインの3つが主な機能です。簡単なので迷わずに使用することができそうですね。

機能はシンプルですが、点火リトライ機能や停電、転倒、その他のトラブルへの対応装置などは充実しています。使い勝手がよく、安心して使えるガスファンヒーターです。

おすすめガスファンヒーター【木造15畳・コンクリ21畳】

50号のガスファンヒーターは木造なら15畳、コンクリートなら21畳まで使用可能なサイズです。このくらい広いお部屋だと、エアコンであたためるにはかなり時間がかかるかもしれません。エアコンが効いてくるまでの長い時間、寒い中で生活するのはとても不便ですよね。

ガスファンヒーターであれば数分~10分前後で広い部屋もあたためることができるので、広い部屋の暖房を検討しているのであればやはりガスファンヒーターがおすすめです。では、50号のガスファンヒーターをご紹介しましょう。

番外編!おすすめカセット式ガスファンヒーター2選

これまでご紹介してきたガスファンヒーターは、ガスコンセントにつなげることで使用することができる商品です。こういった商品は、燃料の補給の手間がないことがメリットとして挙げられます。しかし、デメリットとして置き場所が制限されるということがありました。

このデメリットは、いろいろな部屋で使いたいと考えている人からすると、致命的といえるでしょう。しかし、ガスファンヒーターのなかには、持ち運びに優れている商品も販売されています。

ここでご紹介する商品なら、リビングだったり寝室だったり、デスクの下に設置することすらも可能です。コンパクトサイズでガスコンセントを使わないガスファンヒーターをお探しの方は、以下のような商品はいかがでしょうか。


Iwatani カセットガス ストーブ マイ暖 ホワイト CB-STV-MYD

 

このガスストーブは、燃料としてカセットガスを使用します。そのため、どこへでも暖かさを持ち運ぶことができるのです。使用に電源を必要としないので、コンセントがない場所でも使用することができます。これほどまでに持ち運びに優れたガスストーブは、ほかにはないといえるでしょう。

サイズは幅312㎜×奥行222㎜×高さ290㎜とコンパクトで、重量も約2.6㎏と軽量です。この程度のサイズ感なら、女性でも楽に移動させることができますね。

また、さまざまなシーンで安全に使用していけるように、この商品には多くの安全装置が搭載されています。「不完全燃焼防止装置」「立消え安全装置」「転倒時消火装置」「圧力感知安全装置」という4つの機能で、いつでも安心して使用していくことができるでしょう。

ただし、ここでひとつ注意していただきたいのが、この商品はストーブであるということです。そのため、熱を風と共に排出することはできません。ガスを使用して熱を排出するという点は似ていますが、ファンヒーターではないということに注意しておきましょう。


イワタニ カセットガスファンヒーター CB-FH-1

 

こちらのガスファンヒーターも、カセットガスを燃料として温風を排出します。電気も電池も必要としないので、ストレスなくいろいろな場所で使用していくことができますね。先にご紹介した商品と少し似ているようにも思えますが、大きく違うのはガスファンヒーターであるということです。

この商品には内部にファンが搭載されており、燃焼熱を電気に変えることでファンが回るという仕組みになっています。熱の力で電力を発生させるため、ファンを回すのに電源が必要ありません。コンセントや電池もなしにファンヒーターとしての役割を果たすこの商品は、ガスファンヒーターのなかでも優れものといえるでしょう。

また、このガスファンヒーターには、1つ前で紹介した「4つの安全装置」に加え、温度過昇防止安全装置が備わっています。この機能は、本体が熱くなりすぎると自動でガスを遮断するというものです。安全面にも充分に配慮されているこの商品なら、家のどこでも安心して温風を感じることができるでしょう。

まとめ

四季の変化に富む日本に住む私たちにとって、冬の寒さを乗り越えるための暖房設備は必需品です。暖房器具にはエアコンやファンヒーター、電気ストーブなどのいくつかの種類があります。

ファンヒーターは、エアコンに比べて暖房能力が高いのが特徴です。エアコンでは部屋の上部しかあたたまらないのに対して、ガスファンヒーターは短時間で一気に部屋中をあたためることができます。

また局所的にあたためる電気ストーブは電気代が比較的高いため、コストパフォーマンスはあまりよくない傾向にあります。エアコンと比較したときと同様、短時間で効率よくあたためられるファンヒーターのほうがコスト面では優れているといえるでしょう。

またファンヒーターには、石油ファンヒーター、ガスファンヒーターなどの種類があります。燃料である石油を調達しなければならない石油ファンヒーターとは異なり、ガスファンヒーターはガスコンセントにつなげば燃料補給の必要がありません。

寒いときにはいつでもスイッチを入れて、すぐにあたたまることができるのがガスファンヒーターなのです。ガスファンヒーターを選ぶ際には、使用可能なガスの種類や、号数を確認する必要があります。

自宅はプロパンガスと都市ガスのどちらを使っているのか、またガスコンセントの形状はどうなのか、あたためたい部屋の広さはどれくらいなのかをチェックしましょう。

ガスファンヒーターのサイズを選ぶときには、必ず自分の部屋の広さよりも大きい号数のものを選びましょう。たとえば自分の部屋がちょうど木造7畳の場合を考えてみてください。20号のガスファンヒーターは木造7畳、コンクリート9畳まで使用可能ですが、この場合もう1サイズ大きい木造11畳まで対応可能な35号を選ぶのがおすすめです。

ゆとりのある号数のガスファンヒーターを使うことで、より効率よく部屋をあたためることができます。

また、ガスファンヒーターの中には空気清浄機やプラズマクラスターの機能がついているものもあります。これらの機能がついているガスファンヒーターは、冬場だけでなく年中活躍するのでとても便利です。

一方、ガスファンヒーターとしての基本的な機能だけがついているものはお値打ちなものが多いようです。自分にあったものを選んでみてください。

また、ファンヒーターと断熱窓や断熱床を組み合わせることで、さらに室内をあたためることができます。暖房器具だけでは物足りないなと感じたら、業者に断熱工事の相談をしてみてはいかがでしょうか。

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