浴室が寒いときにすぐできる対策3つ!ポイントは「断熱」です

2021.4.30

浴室が寒いときにすぐできる対策3つ!ポイントは「断熱」です

寒い季節になってあったかい湯船でゆっくりのほほんとするのが気持ちいい季節になりましたね。入浴剤をいろいろ試すのも楽しい時期です。

しかし、あまりの寒さに浴室が冷えてしまい、すぐにお湯が冷めてしまうなんてことも珍しいことではありません。浴室が寒いのでは風邪をひいてしまうかもしれません。

お風呂を暖かくぽかぽかに過ごすにはどうしたらよいのでしょうか?

浴室が寒い3つの原因

浴室が寒い3つの原因

浴室の寒さ対策をおこなう前に、まずはなぜ浴室が寒くなってしまうのか、その原因を確認しておきましょう。

・浴室の位置
日本の住宅は、家を設計する際に日当たりのいい南側にリビングを配置することが多いです。そのため、トイレや浴室などの水回りは、必然的に北側になることが多く日中でも気温が上がりにくいことがあります。

・通気性がいい
浴室は湿気がこもってカビが発生するのを防ぐために、窓や換気扇をつけるなど、通気性をよくするための工夫がされています。外気の影響を受けやすいため、冬の時期はどうしても寒くなってしまいます。

・床の素材
浴室の床素材としてよく使用されるタイルは、熱伝導率が高く冷たさを感じやすいです。また、タイル張りの浴室には断熱処理が施されていないことが多いのも原因のひとつです。

お風呂を使うときの寒さ対策

お風呂の掃除やお湯をためるときに浴室の寒さ対策をしていますか。少しの工夫で床材からの寒さを暖和させることが可能です。ここでは対策方法を紹介いたします。

お風呂を使うときの寒さ対策

掃除のとき

濡れるからと掃除のときに素足で掃除をおこなってはいませんか。そうすると、浴室の床材は大抵温度が冷たくなりやすいことが多いので足先から冷えてしまいお風呂が寒く感じます。そんなときにはお風呂掃除用の履物を用意しておきましょう。床材からの寒さを緩和することができます。

また、「すのこ」や「マット」などを床に敷くことで、足がヒンヤリすることを防ぐことができます。しかし、使用したまま床に置いておくと、カビが生える原因になってしまいます。使用したあとは風通しのいいところに立てかけるなどして、しっかり乾かしましょう。

掃除中に寒いなと思ったのならば、熱いお湯を風呂桶にためて体が当たらない位置に置いて簡易の加湿器を作ると寒さを少しだけやわらげてくれます。

湯をためるとき

お湯をためる際は、少し温度を上げて熱めのお湯で沸かしましょう。入るころに冷めて入りやすい温度になる程度の温度くらいが理想です。お風呂をためるときに熱めの温度だと気体になる量が増えるため、暖かい状態の浴室になっているはずです。

そして、できるならば蛇口でお湯をためるのでなく、シャワーでためましょう。そうすることで空気に触れる水の体積が十分にとれ、浴室を暖かい状態を作ることができます。

お湯をためきったあとも、ふたをすべてしてしまうのではなく、半分くらい開けておくとお風呂の中を加湿してくれて、浴室が寒いことはなく快適に入ることができます。

お風呂の窓への寒さ対策

家の中の寒さを感じる原因のひとつとしてよくあげられるのが窓ガラスの冷気によってさらに寒くなるという現象です。これは窓ガラスが外の冷気によって冷えてしまいその熱を家の中にまで通してしまうことにより起こります。これを対策すると驚くほどに寒くなくなるという話もあります。

浴室はほかの部屋よりも、お風呂の時間以外は人の動きがないので空気が動きません。そのため冷えやすい部屋でもあるのです。対策の仕方はプチプチを窓枠に合わせて貼り付けます。断熱効果のある段ボールなどは水に弱いためビニールの緩衝材のプチプチがピッタリなのです。

プチプチを貼るだけという手間だけでお風呂が寒いと感じることが少なくなれば、損はないでしょう。しかし、水に強いからといって冬の間ずっと同じプチプチを使い続けてはいけません。雑菌が繁殖し、そこにカビが発生するからです。そのため2週間に1回は新しいプチプチに貼り換えましょう。清潔なお風呂を保つことができます。

プチプチで対策する方法のほかに、窓ガラス専用の断熱シートを貼るだけでも外の冷気を一気に遮断することができます。これらの工夫を施すだけで、浴室の寒さをかなり緩和できます。

お風呂の窓への寒さ対策

※プチプチは川上産業株式会社の登録商標です

お風呂の床への寒さ対策

お風呂は入るときは素足が床に触れます。こればかりは靴下をはいてお風呂に入るわけにもいきません。むしろ靴下をはいても濡れてすぐに寒くなってしまいます。それに靴下をはいた状態でお風呂に入るなんて方はいません。

ならば、どうしたらいいのかといえばお風呂マットを敷き詰めてしまえばいいのです。手間もあまりありません。

床用マットならばポリウレタンで作られているものが多く、踏み心地も柔らかく、痛くありません。ただ、お風呂を出るときに立てかけておかないと、すぐにカビの温床になってしまうので気をつけて使用しましょう。

「すのこ」という手もありますが、「すのこ」はささくれが出ることがあるのであまりおすすめはできません。そして週に1度は陰干しをおこなわなくてはならないのが手間といえるでしょう。

でも、浴室が寒いからといって毎日お風呂出るときに立てかけるのは面倒だという方もいるのではないでしょうか。そのときは最初に手間が発生しますが床リフォームシートを貼ってしまうのがよいでしょう。

これを貼ってしまえば簡単に冷たくならない床へリフォームできてしまいます。DIYと聞くと面倒に思ってしまう方もいるかもしれませんが、そんな方は一人で施工するのではなく複数人で作業すると楽しくおこなえるのでおすすめです。

またすぐにDIYができない方は、浴槽のお湯を洗面器ですくって床にかけたり、シャワーをしばらく流したりすることで、床と浴室全体を暖めることができるので試してみるとよいでしょう。

お風呂の床への寒さ対策

ヒートショック対策

冬の季節が訪れると、暖房をつけて部屋を暖かくしていますが、浴室が寒いと急激な温度差が生じ血圧が大きく変動します。そして、寒いときには湯船の温度も高く設定することが多く、温度差が大きければそれだけ体に負担がかかってしまいます。

急激に冷えた身体が、熱い湯船へ一気につかると急激に血圧が下がります。短時間で血圧が上がったり下がったりを繰り返してしまうと、脳貧血・めまい・失神などを起こす原因となります。急激な温度によって体に危険が及ぶことを「ヒートショック」と呼びます。

重度のヒートショックの場合は、脳梗塞・脳出血・心筋梗塞といった症状が引き起こされることもあります。ヒートショックは、脱衣所で服を脱いで寒い浴室に入るときや、浴室で温まったあとに寒い脱衣所に出る際に起きやすいので、浴室が寒い場合は注意が必要です。

めまい・立ちくらみといった軽い症状でも、浴室内で転んで頭を打つ、湯船でおぼれるといった事故につながることもあるので、軽視できません。ヒートショックを防ぐためには、体温を急激に上昇、下降させないことが大切です。ヒートショックを予防するための方法をいくつかご紹介します。

・入浴中は換気扇を切る
最近では24時間換気の機能がついているお風呂も多くなりました。浴室が寒いと感じる場合は、一時的に切っておくとよいでしょう。しかし、そのままでは浴室にカビが生えてしまうので、入浴したあとに換気扇をつけるのを忘れないようにしましょう。

・脱衣所を暖房で温めておく
脱衣所に小型のファンヒーターなどの暖房器具を置くことも有効な対策です。浴室の扉を開けておけば、脱衣所だけでなく浴室も一緒に暖めることができます

・かけ湯をしてから湯船につかる
湯船にいきなり入るのではなく、かけ湯をするなど、体をお湯の温度に慣らしてから入浴するようにしましょう。また、かけ湯をする際は、手や足などの心臓から遠い場所から順番にかけるようにしましょう。

・お湯の温度は41度以下にする
浴室と脱衣所の温度が10度以上開いてしまうと、ヒートショックを起こしやすいといわれています。お湯の温度を低めに設定することで、ヒートショックのリスクを減らすことができるでしょう。

・夕食を食べる前に入浴する
食事をしてからお風呂に入ると、血圧が下がりやすくなります。食事をする前に入浴するようにすることで、ヒートショックを予防することができます。

これらのことを心がけることで、ヒートショックを予防することができます。お年を召している方がヒートショックを起こした場合、心筋梗塞脳梗塞などを及ぼす危険があります。浴室が寒い、ヒートショックが心配という方は、ぜひ試してみてください。

お風呂のリフォームという方法も!

水回りだからできればちゃんと対策をうって対処をしたい、不器用だから自分で床を貼るのは厳しいということや、大体のことを試したけど改善が見られない、少ないときは思い切ってお風呂のリフォームしてみるという手があります。

リフォームをおこなえば浴室が寒いこともなくなりますし、家がダメになるとき最初に痛む浴室を重点的に考えることは家の寿命を延ばす意味でも重要になるでしょう。

ここでは「在来浴室」と「ユニットバス」特徴を紹介します。それぞれどのようなリフォームをおこなって寒さ対策をするのかを知って、依頼の際の参考にしてください。

在来浴室を暖かくするリフォーム

かつての浴槽工事の主流であった在来工法は、周囲が防水加工された部屋と同じ造りをしています。そのため、劣化などによって防水機能が衰えはじめると、浴室が寒いと感じるだけでなく、水漏れを引き起こす可能性があります。そのため、水漏れなどが原因で在来浴室にリフォームする方も多くいます。

在来浴室の特徴は以下の通りです。

●どんな浴室サイズにも対応ができる
●窓の位置を変更できる
●床材や壁材などに木材や石など高級素材を使用することができる
●あらゆる形の浴槽を取り入れることができる

などがあげられます。デザイン性を求める方や、現在の浴室や浴槽の形が変わった形状をしている方におすすめのリフォーム方法です。次に、ユニットバスの特徴を紹介します。

ユニットバスへの変更

ユニットバスへの変更

現在、主流となってきているユニットバスは、浴室を構成する床・壁・浴槽・天井・ドアなどが一体となっていて、施工現場で組み立てる浴室です。ユニットバスの特徴は以下の通りです。

●保温性が高い
●工期が短い
●掃除がしやすい

などがあげられます。デザイン性よりも機能面を重視したい方や、お年を召している方、保温性を上げたいと考えている方にとてもおすすめです。

また、機能面を重視するために在来浴室をユニットバスへ変更したいと考えるかた方も多くいます。最後にリフォームが失敗しないポイントを紹介します。

在来浴室をユニットバスへリフォームする場合には、既存のものはすべて取り外す必要があります。したがって、電気やガスも扱うので、専門の知識を持ったプロの職人も必要になります。字在来浴室からユニットバスを変更する際におこなうリフォーム箇所は以下の通りです。

●床下の腐食した箇所を直す
●ユニットバス・水・人の重さに耐えられるようにコンクリートを敷く
●断熱材が入っていない場合は断熱材を入れる
●ユニットバスの指定位置に給水管・給湯管・排水管を移設、設置する

が一通りの手順です。

寒い浴室は工夫することによって暖かくすることもできますが、浴室が冷えやすい環境である以上、根本的な解決をすることは難しいです。浴室が寒い原因を根本的に解決するには、断熱リフォームをする必要があります。浴室全体をリフォームする方法もあれば、気になる部分だけをリフォームする方法もあります。

浴室が古く劣化しているのであれば、全体をリフォームするのがおすすめです。もし、そこまで劣化はしていない、または費用をできるだけ抑えたい場合は、部分的なリフォームをするのがよいでしょう。

断熱リフォームには、断熱材の施工や断熱塗装、窓ガラスの交換などさまざまな方法があります。もし、断熱リフォームについて詳しく知りたい場合は、断熱工事のできる業者に相談してみましょう。

まとめ

お風呂は日々の疲れを癒したり、お風呂でつかりながら歌ったりしてストレス解消をはかったりする大切な場所のひとつです。その浴室が寒いと疲れがとりきれないような気がしますし、早くお風呂をすましてしまいたいとなってしまうことでお風呂を楽しむことができなくなってしまうのは悲しいですよね。

寒いお風呂場に屈していてはいけません。私たちの癒しのお風呂タイムのためと、自分の体調管理のためにもしっかりとした寒さ対策をおこないましょう。

徹底的な対策ならば業者によるリフォームが間違いない効果をもたらしてくれるでしょう。

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