火災保険でエアコンは補償してもらえるの?対象の場合を詳しく解説

2021.4.30

火災保険でエアコンは補償してもらえるの?対象の場合を詳しく解説

年中とわず活躍するエアコンです。最近では冷やす、温めるだけでなく、除菌や加湿ができるタイプのエアコンなどもでてきています。エアコンは、現代生活に欠かすことができない電化製品ではないでしょうか。

そのため、エアコンが壊れてしまうと生活に大きな支障がでることもあります。エアコンを使うためには、早く修理したいのではないでしょうか。

しかし、どうしても気になるのが修理にかかる費用です。購入した家電量販店などの補償に入っていれば費用の負担が軽く済みます。エアコンが故障したときに使える補償は、家電量販店の保険だけではありません。火災保険でもエアコン修理の対応が可能なのです。

どのような場合に、エアコン修理に火災保険が適用できるか、エアコンの室外機にも火災保険が適用できるのかについてご紹介します。

火災保険ではエアコンは建物一部として扱われる

火災保険は、火事のときにしか使えないと思っている方は少なくありません。しかし、火事のとき以外にも風、水で生じた損害や盗難、破損などの際にも保険は適用されます。さらに加入しているタイプによっては、火災保険でエアコンを修理することが可能です。

火災保険は、建物のみのタイプと家財のみを補償するタイプの2種類があり、両方を補償するタイプの火災保険もあります。火災保険上の建物に該当するものには畳やふすま、浴槽、便器など建物に固定されているものが対象です。家財は家具、テレビ、冷蔵庫などの動かすことができるものが対象になります。

エアコンは一見、家財に分類されると考えられるかもしれません。しかし、エアコンは建物に直接取り付けられる設備なので、建物として取り扱われます。そのためエアコンの修理をするときは、建物を補償する火災保険に加入しているか確認することをおすすめします。

火災保険ではエアコンは建物一部として扱われる

実はエアコンの水漏れも火災保険の補償対象かも

エアコンは季節によっては、毎日稼働することも多いかと思います。そのため、エアコンを使用しているとさまざまな原因で故障することがあります。

エアコンの故障原因で、一番多いのが水漏れです。エアコン内部で発生する水の排出に使用されるホースが原因で、水漏れする故障がおよそ8割を占めています。

エアコン稼働時に発生する水は排出用のホースを使い、ベランダの排水口など部屋の外に排出されます。しかしホースにほこりなどで詰まっていたり、ゆがんでしまったりして上手く排水ができない場合があります。そうすると逆流し、部屋の内側に水が漏れてしまうことがあります。

また、エアコンの吹き出し口から水漏れが発生する場合もあります。このような場合は、エアコン内部の熱交換器の故障が考えられます。熱交換器が故障することによって、正常に水が排出されず水漏れをおこしてしまうのです。

さらにエアコン本体の問題ではなく、配管から水漏れをするケースもあります。エアコンの本体と室外機をつなぐ配管には通常結露を防止するカバーがついています。このカバーがまれに外れてしまうことがあり、その状態を放置しておくと水漏れが発生してしまうのです。

エアコンは、屋外に配管がむきだしになっています。そのため、むきだしになっている配管から雨水が侵入してしまい逆流をして水漏れをおこしてしまうことがあります。

上記のような原因で水漏れが発生し被害を被った場合、火災保険でエアコンの水漏れに対応することが可能かもしれません。

エアコンの室外機も火災保険が適応されるの?

エアコンの補償を考えるうえで、忘れてはいけないのが室外機です。ベランダや屋上など家の外部に設置されているため、火災保険が適用されるのかどうか判断がつかない方も多いのではないでしょうか。エアコンの室外機は、建物に設置されている設備です。そのため、火災保険の適用を受けます。

【火災保険でエアコン室外機を修理することができる例】

・猛烈な風によって室外機が飛ばされたり、倒れたりした場合

・落雷によって室外機が故障してしまった場合

・強風によって飛ばされた瓦などの物体が直撃し破損した場合

・突発的な事故によって室外機が破損した場合

・室外機が盗まれた場合やボールをぶつけてしまい破損させた場合


エアコンの室外機は部屋の外に設置されているので、風や雨などの外的な要因を受けやすく、修理を依頼できるケースは多いです。火災保険でエアコンの室外機を修理したい場合は、自分が加入している火災保険のタイプを調べてみましょう。

エアコンの室外機も火災保険が適応されるの?

経年劣化は保証の対象外

エアコンの故障原因のひとつに、経年劣化があります。エアコンを適切に使用していても時がたてば、性能が落ち故障してしまいます。エアコンに使われている部品の劣化がすすみ、壊れることもあるでしょう。

火災保険はエアコンの経年劣化に伴う故障、故障による損害の場合適用されません。実費で修理する必要があります。実費で修理する必要がある経年劣化に該当するものに、エアコン内部の空気を圧縮する装置であるコンプレッサーの不具合があります。

コンプレッサーのなかには、スクロール式というものがあります。スクロール式のコンプレッサーは、冷凍機油の油膜によって内部の気密性を保つ構造です。エアコンを長年使用することによって、この部分にキズが生じると隙間ができ圧縮効率が悪くなってしまいます。

エアコン内部のコンプレッサーが劣化すると室外機の音が増加したり、機器のメンテナンス時期が早まったりします。この状態は使用期間が長くなればなるほど悪化していき、故障の原因につながります。

コンプレッサーの摩耗でエアコンが故障した場合は、経年劣化に該当するため補償の対象外になることが多いです。この経年劣化の基準は、保険会社によって異なります。

まとめ

火災保険でエアコンを修理することは可能です。エアコンの故障によって壁や床が破損したり、室外機が壊れてしまったりした場合に保険金を請求することができます。室外機が災害などによって破損した場合も同様です。

しかしエアコンの経年劣化による故障は保証対象外となりますのでお気を付けください。すでに火災保険に加入されており、保険で補償される場合はすぐにエアコンの修理業者を依頼しましょう。

エアコン修理を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「エアコン修理」をご覧ください。

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