引越し費用の相場は2人家族だといくら?別々の家からでも見積もりは安くなる

2021.4.30

引越し費用の相場は2人家族だといくら?別々の家からでも見積もりは安くなる
2人で引越す場合でも、引越し料金は意外と高くなります。

  1. 既に二人暮らししていて新居に引越しする
  2. 二人とも別々の家から新居に引越しする


2人で引越しする場合、おおよそ上記のケースが当てはまるのではないでしょうか。

【2】の別々の家から同棲する場合などは、引越し作業も2回になるのでさらに時間と料金がかかってしまいます。

今回は引越し費用相場が2人の場合だと、それぞれどれくらいなのかに加えて、同棲引越しを安くするプランについてもご紹介します。

2人家族の引越し費用相場

2人で引越した場合の費用相場は次の通りです。

距離 通常期(5月~2月) 繁忙期(3月・4月)
近距離(50km以内) 61,403円 73,987円
中距離(200km以内) 83,166円 102,586円
長距離(201km以上) 121,912円 183,279円

※引越し見積もりをした人の平均

引越しの相場費用は、2人の場合で約61,000円~となります。

ただし、引越しの料金は「荷物量」「時期」「距離」で変動するため、荷物が多くなればなるほど料金は高くなりますし、距離が遠いほど高くなります。

2人の引越しは「単身の引越し」や「家族の引越し」と違って多種多様なライフスタイル・生活スタイルがあると想定されます。

たとえば…

  • 共働きの夫婦の引越し → そこそこの収入があるため、広い間取りで荷物量も多い
  • 新婚夫婦の場合 → 新居に運ぶ家具や家電は少なめ。できるだけ節約したい
  • 友人や兄弟などとのシェアハウス → 荷物が2人分と多くなりがちだが、できるだけ節約したい

つまりライフプランによって、引越し業者に何を求めるのかが変わってきます。
「ある程度お金を払ってもいいから、できるだけ作業をお任せしたい」「何がなんでも安く引越したい」など、まずは自分が引越し業者に何を求めるのかよく考える必要があります。

とはいえ引越し料金は安いものではないので、誰もが安いに越したことはないと思うでしょう。

そういう場合は上記の費用相場を参考にして、自分の引越し条件にピッタリの引越し業者、かつ相場より安く引越せる業者を探すとよいでしょう。

単身×2人分(別々の家から引越し)相場料金

【通常プランで引越す場合】2人の引越し料金が高くなる

イラストを見てもわかる通り、それぞれが単身パックなどを使って引越した場合、料金の支払いも2回することになります。

例えば、単身引越しが安いと言われている単身プランをそれぞれが利用したとしても、どちらかの移動距離が遠かったり、引越す時期によっては単身パックといえど高額になることが予想されます。

それぞれが日通の単身パックを使って引越したと仮定して、18,000円(同一県内)×2人分=36,000円が必要です。 あくまでもこれは基本料金なので、これにサービス料や荷物量を加味した料金が上乗せされると考えると、単身パックといえど、そこそこの料金になることは想像がつくかと思います。

ここでこんな疑問を持つ人も多いのでは?
「それぞれが単身プランを利用する以外で、同棲引越しを安くする方法はないの?」
次の章では、イラストにもある同棲の引越しを「単身パック×2」より安くする「立ち寄りプラン」についてご紹介します。

立ち寄りプランのある業者なら安く引越せる

【立ち寄りプランで引越す場合】2人の引越し料金が安くなる

立ち寄りプランとは、同棲するカップルやルームシェアを始める友人などの引越しに最適なプランで、同じトラックが2か所を経由して荷物を運搬してくれるため、引越し作業を1日にまとめて行うことができます。

2か所を回って引越し作業をおこなうため、作業時間が多少かかることがデメリットです。

立ち寄りプランの一番のメリットは、1日で2人分の引越し作業を行うので、トラックも作業員も1回分の料金で済むので安く引越すことができるのです。

じゃあ具体的にどのくらい安くなるの?というのは気になるところですが、2人のそれぞれ旧居から新居までの距離によって大幅に料金が変動することが見込まれるので要見積もりです。

ただ、二人の引越しに立ち寄りプランを適用するのと適用しないのでは、もちろん適用した方が確実に安くなるはずです。

ただこの立ち寄りプランを利用するにあたって注意しなくてはけないことは「お互いの家が遠い場合は立ち寄りプランは利用できない」ということ。

具体的にどれくらいの距離から「遠い」と判断するのかは、各引越し業者の見解によるので問い合わせて確認する必要があります。

立ち寄りプランはあくまでも「立ち寄り」なので、愛知県と東京間の引越しではこのプランは利用できません。

イメージとしては「同市内」「同一県内」での引越しであれば、立ち寄りプランが利用できるとしている所が多いようですが、詳しい距離については引越し業者に直接問い合わせて確認することをおすすめします。

距離などの問題で立ち寄りプランが利用できない場合でも、同じ引越し業者にまとめて2件分の引越しを依頼することで、割引交渉に応じてくれる場合もあるようです。

もしも立ち寄りプランが利用できずに、単身パックや通常の引越しプランを使うことになった場合でも、2人が別々の引越し業者に依頼するのではなく、業者を1つにまとめて2件分依頼する方法がおすすめです。

【2019年版】立ち寄りプランのある引越し業者

立ち寄りプランは、どこの引越し業者にもあるプランという訳ではありません。
大手引越し業者で立ち寄りプランを行っている業者は以下の業者です。
※プラン名は引越し業者によって異なります。

  • サカイ引越センター
  • アリさんマークの引越社
  • アーク引越センター
  • アート引越センター
  • ハート引越センター

※各業者から立ち寄りプランの有無を電話調査した結果に基づく

立ち寄りプランを利用する際は、荷物が多いと想定される方の家のみ訪問見積もりを行います(口頭で伝えられる程度の荷物量であれば訪問見積もり不要)。

訪問見積もりでだいたいの荷物量を把握し、必要なトラックを想定して正確な料金を出すという流れになります。

つまり立ち寄りプランを利用する場合は、事前にお互いの家の荷物量をざっくりと把握しておき、どちらの家で訪問見積もりを取るか検討しておく必要があります。
(この時、あらかじめ不要な荷物を処分しておけば、更に料金が安くなる可能性あります)

訪問見積もりをしてみないと詳細の料金はわかりませんが、単身パックを使ってそれぞれが引越すよりは安く引越せる可能性が充分にあるので、立ち寄りプランを検討してみることをおすすめします。

上記で紹介した大手引越し業者以外に、地域密着型などの中小企業でも立ち寄りプランを実施している業者もあります。

地域密着型の業者も含めて複数社から見積もりをとることで、立ち寄りプランを実施している業者を探すことができます。引越しの業者選びは1社で決めてしまうのではなく、できるだけたくさんの業者から見積もりをとることが大切だといえます。

同棲など二人暮らしに必要な総額初期費用

カップルで同棲するにせよ、友人とシェアハウスをするにせよ、新しく生活を始めるにあたって家具や家電を購入することも考慮した初期費用予算は次の通りです。

【家賃(10万円の家に引越すと仮定した場合)】

費用 備考
礼金 100,000円 家賃の1ヶ月分
敷金 100,000円 家賃の1ヶ月分
仲介手数料 100,000円 家賃の1ヶ月分
前家賃 200,000円 家賃の1~2ヶ月分
火災保険料 約20,000円 保険会社・プラン内容によって異なる
共益費 5,000~10,000円 家賃の7~10%程度
合計 530,000円

【家具家電購入費用(2人用)】

料金
冷蔵庫 19,000円
洗濯機 34,000円
電子レンジ 10,000円
ダブルベッド 27,000円
ソファ  10,000円
ダイニングテーブル 7,000円
テレビ 30,000円
合計 137,000円

引越しは立ち寄りプランを使わずに単身パック×2で行ったと仮定して、その場合の引越しにかかる初期費用の合計総額は約727,000円です。

引越し距離が遠ければ遠いほどさらに料金は上乗せされ、さらに引越し荷物が多い場合や、家具家電を大量に購入した場合は上記の料金よりもっと高くなります。

2人の引越しといえど、これだけの料金がかかることに驚いた人も多いのではないでしょうか。初期費用を抑えるためには

  • 家賃の安い物件を探す
  • フリーレント物件を探す
    (入居後1~3カ月分の家賃が無料)
  • 敷金・礼金が無料の物件を探す
  • 家具家電購入は最低限のものだけで留める
    (決算セールやアウトレット商品などを狙う)
  • 安い引越し業者を探す

これらの方法が有効ですが、引越し料金を安くすることができれば初期費用をもう少し抑えることができますよね。

中でも引越し業者に依頼する料金は、少しのコツさえ知っておけばかなり安くすることができますので、その方法について解説していきます。

2人家族の引越しを安くするコツ

繁忙期を避ける

就職や進学シーズンの3月・4月は、引越しの需要が最も高くなるため引越し料金は高くなります。

つまりそのタイミングをずらすだけで、引越し費用を抑えることが可能になります。
引越しスケジュールにゆとりがある場合は、3月や4月の繁忙期を避けて引越すのがおすすめです。

どうしても繁忙期に引越す必要がある人は「午後」や「平日」を選択することで少しは安くなる可能性があるので、日程調整が可能か検討してみましょう。

オプション料金を節約する

エアコンや洗濯機は、取り付け作業に別途オプション料金が発生します。
オプション料金例は以下の通りです。

費用相場
エアコン取り付け 9,000円~
洗濯機の取り付け 3,000円~
ベッドの解体・組立て 2,500円~

耐用年数が近い家電は、旧居で処分して新しく買い換えた方が安く済む場合もあるので
本当に持っていく必要がある家電なのかよく吟味しましょう。

エアコンの取り付けや洗濯機の取り付け作業は、引越し業者が行うのではなく提携している専門業者に委託することになります。

つまりオプション料金は引越し業者の管轄外になるので、価格交渉ができずに定価を支払うことになります。このオプションをできるだけ利用しなければ、かなりのコストダウンにつながるはずです。

プランを見直す

荷ほどきや荷づくりを自分でおこなう「節約プラン」を選択することでも引越し費用を節約することができます。

ダンボールに自分で荷物を詰めるのは大変ですが、それを引越し業者に任せてしまう「お任せプラン」などを利用すると、料金は高くなってしまいます。

他にも、引越しの日時を業者に任せる「フリー便プラン」などを利用することで費用を抑えることができます。

(これらプラン名は業者によって異なります)

例えば「〇月〇日~〇月〇日の間で一番安く引越せる日でお任せします」とうだけで、引越し業者側にとっても都合のいい日で引越しができる分、値引きをしてくれるのです。

スケジュールに余裕がある人は、日時を指定せず(この日~この日に引越しする、といったように幅を持たせる)に引越すことも一つの手です。

見積もり料金を比較する

忙しくても、引越し業者は1社だけで決めずに複数社の料金を比較しましょう。

例えば3社から見積もりをとって「A社:8万円」「B社:6万円」「C社:10万円」という結果だった場合、4万円も差が出ることに気づくはずです。

見積もりを取る数が多ければ多い程この差も大きくなる傾向にあるので、とにかく安く引越そうと思ったら複数社を比較することが絶対条件です。

まとめ

たった2人の引越しでも、費用相場は2人の荷物量や時期によっては意外と高くなることに驚きます。

同棲などで引越しする場合、単身パックをそれぞれで利用するよりも立ち寄りプランを利用した方が安くなる場合があるので、そういったプランも検討してみましょう。

安くなるプランの利用や、引越し時期を見直すことでもかなりのコストダウンになるはずです。

しかし、一番手っ取り早くコストダウンする方法は「複数の業者から見積もりをとって比較する」ことです。

自分が引越し業者に「作業内容」「プラン内容」何を求めているのか整理した上で、その業者の中でどこが一番安く引越せるかできるだけたくさんの業者を比較しましょう。

関連記事

「引越しの相場」については以下の記事で詳しくまとめています。

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