賃貸の火災保険は解約を忘れることが!引越しに見落としがちなこと

2021.4.30

賃貸の火災保険は解約を忘れることが!引越しに見落としがちなこと

就職や転勤など、人生の節目で引越しをすることもあるでしょう。引越しをするときには、数多くの手続きをおこなわなければなりません。現在暮らしている住居関連の手続きや引越し先での手続きなど、さまざまな手続きをしなければなりません。

会社の辞令などで急に引越しが決まることも多く、準備不足のために必要手続きを見逃してしまう場合もあります。

そのなかでも、特に賃貸の火災保険解約は忘れやすい手続きです。火災保険の解約についてのおしらせなどはくることがありません。そこで今回の記事では、忘れがちな賃貸の火災保険解約手続きについて解説していきます。

賃貸でも火災保険は確認を

火災保険は、法律で加入が義務付けられている必須の保険ではありません。加入するかしないかは個人の自由です。しかし賃貸物件の多くが、入居条件に火災保険の加入を義務付けているので、実質加入すると考えて良いでしょう。

火災保険は賃貸アパート、マンションなどの住居を補償する保険です。物件が火事や水害、風害などによって消失、破損してしまった場合に、損害額を負担します。

また入居者が、災害や不慮の事故によって家財を損傷してしまった場合や貴重品を盗まれたときの補償を含む火災保険もあります。契約している火災保険の補償内容を調べることをおすすめします。

火災保険の契約開始日がかなり前の場合、加入状況をすぐに確認できない場合もあります。一番確実なのは、保険証券を探すことです。保険証券には契約保険会社、プラン、契約期間などが記載されています。

もし保険証券が見つからなければ、通帳で確認することが可能です。保険に加入しているということは、必ずお金が引き落とされています。通帳の取引内容の項目を確認することによって、契約している保険会社を知ることができます。

保険会社がわかったら、保険会社のコールセンターに電話をしましょう。本人確認が取れれば、加入しているプランの詳細などを教えてくれます。賃貸物件の火災保険解約手続きの際に必要な情報になりますので、現在手元に情報がない場合はしっかり確認しておきましょう。

賃貸でも火災保険は確認を

賃貸の火災保険を解約するときは

現在加入中の火災保険の契約内容を確認できたら、次は解約手続きをおこないましょう。火災保険は加入する保険ごとによって契約期間が異なり、1年更新のものや5年更新のものもあります。契約途中に解約する場合は、契約期間の短縮にともなう解約返戻金が戻ってくるので、忘れずに解約手続きをおこないましょう。

賃貸物件の火災保険解約手続きは、不動産会社ではおこなっていないため、自分で手続きをする必要があります。解約返戻金の金額は、経過年数などによって決定されます。解約日が早ければ早いほど、解約返戻金は多いです。引越しの予定が決まったら、早めに手続きをすると良いでしょう。

また解約日は早すぎてもよくありません。家を引越す前の段階で解約してしまうと、実際に引越すまでの期間、無保険状態になってしまいます。保険がかかっていない期間に家が損傷したり、火事にあってしまった場合、一切補償を受けることができません。解約日は引越しをおこなう日と一緒にすると安心です。

火災保険を解約せず、引越し先でも引き継ぐことができることもあります。引越し先の不動産屋が、指定の火災保険への加入を求めている場合は引き継げません。特に指定されない場合は、火災保険を引き継ぐことができます。この場合、新たに保険に加入するよりも安く済むことが多いです。

引越しをするときには家の中の点検をしましょう。火災保険は火災だけでなく、風水害によって生じた損害もカバーすることができるので、引越し前に保険で直せる箇所がないか確認してみてください。

火災保険で家の修理をすることによって、退去時に支払う原状回復費の負担を減らすことができます。場合によっては敷金の返還額が多くなることもあります。火災保険の解約手続きは忘れずにおこないましょう。

賃貸の火災保険を解約するときは

賃貸の火災保険は解約を忘れたらどうなる

賃貸の火災保険の解約を忘れても罰則などはありません。ただ解約返戻金が戻ってこないだけです。先程ご紹介したように契約期間が長いほど、保険金額も当然高くなります。

そのため、10年など長期契約を結んでいて、数カ月で引越しをする場合、解約手続きをしないとかなりの損になってしまいます。火災保険の解約を忘れたまま、引越し先で火災保険に加入すると、2重に保険料がとられることになってしまうので、注意が必要です。2重に保険料を支払っていたからといって、補償額も2倍になるわけではありません。まったく意味のない契約になってしまいますので、前の契約は解約しておきましょう。

引越し後に解約していないことに気づいた場合は、すぐに解約手続きをおこなってください。不必要な出費を防ぐだけでなく、場合によっては解約返戻金も戻ってきます。

引越しするときに解約しないといけないものはたくさんある

引越しにともなう賃貸の火災保険の解約以外にも、必要な手続きがあります。手続きを行わないと新居で快適な暮らしができないかもしれません。

賃貸契約

引越しをするときは、賃貸契約の解除をすることが必要です。一般的に賃貸契約は1年や2年ごとに更新されることが多いです。引越しの時期が契約更新時にあたる場合は、解約通知書に必要事項を記入し、提出しましょう。解約の意思表示は、引越しする1~2か月前におこなうのが一般的です。

契約期間中の途中解約の場合も同様です。引越しの1~2か月前に連絡を入れ、解約手続きをおこないましょう。なお途中解約の場合、手数料などが発生する場合もあります。自分が契約している賃貸借契約書を確認しましょう。

インフラ関係

電気、ガス、水道などのインフラ関係は、自分で解約手続きをおこなう必要があります。契約解除の連絡は、電話やネット、ファックスなどでおこなうことができます。

インターネット回線

インターネット回線契約も解除する必要があります。引越し先や使っている回線事業者によっては解約をせず、移転先でも使用することが可能な場合もあるようです。

まとめ

賃貸物件で火災保険の解約を忘れていた場合でもペナルティーはありません。ただし解約手続きをおこなわないと、解約返戻金が戻ってきません。また引越し先で新たに火災保険に加入した場合、2重に保険をかけることになってしまいます。

気づいた時点で、解約の手続きをおこないましょう。また引越しには火災保険の解約以外にも、解約が必要な手続きが多くあり大変です。解約手続き以外にも、荷物の梱包や引越し先での住所変更手続きなど、多くの作業に追われてしまいます。そのため引越しの際は、引越し専門業者利用すると良いでしょう。

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「引越し」をご覧ください。


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