屋根に庇がある理由とは!実は家にさまざまなメリットがある!

2021.4.30

屋根に庇がある理由とは!実は家にさまざまなメリットがある!

1年を通して気候が大きく変動するのが日本の風土です。そのなかで、快適に過ごすのに一役買っているものの一つが庇です。

玄関先や窓の上を見ると、小さな屋根がついています。この小さな屋根が庇です。小さい庇ですが、実は家を守る上で大きな役目を担っています。

日本家屋で夏を涼しく、冬を暖かく、雨水の脅威にさらされることなく、長く住み続けられる理由は、庇の存在にあるということを詳しくご紹介していきます。

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屋根に庇が必要な理由

快適な居住空間を確保する上で、小さな屋根の庇は必要な存在です。ただ単に、ついているだけに見える庇にはさまざまな役割があります。

日よけ

夏は庇のおかげで室内に強い日差しが入ることを防ぎ、冬は暖かい日差しを取り入れることが可能で、一年を通して快適に過ごすことができます。
直射日光を遮ると、家具を日焼けから守り、カーテンやブラインドを開閉する手間を省けたりするメリットがあります。

雨除け

窓や扉の上部に庇が取り付けられていると、屋根から庇、雨どいへ雨水が流れることで、窓や扉の部材が守られます。そうすると、雨水の室内への侵入を防ぐことができます。庇により雨除けが可能なので、雨の日でも窓が開けることができます。

また庇の下には、室内とも屋外とも異なる有効的な空間が生まれます。玄関扉の庇の下では、雨に濡れずに傘を開閉できたり、室内に汚れを持ち込まないように落としたりすることが可能となるのです。

外壁の汚れを防ぐ

外壁が雨や埃にさらされることは、汚れや劣化が進む原因となってしまいます。庇は、雨や埃から外壁を守り、汚れや劣化を防ぐことができます。

天井を覆う屋根だけでなく、小さな屋根の庇を活用することで家も人も快適に過ごすことができるのではないでしょうか。

屋根に庇が必要な理由

軒と庇の違い

天井を覆う屋根以外に屋根には軒と庇があります。両者の役割は日よけや雨除け、汚れを防ぐなど、ほぼ同じですが異なる点もあります。

外壁よりも外側に突き出している屋根部分のことを軒といいます。昔ながらの日本家屋には、出の深い軒が設けられていましたが、最近の住宅では軒の短いあるいはないことが多いです。

軒の主な機能は、外壁の保護です。外壁に当たる日光や雨風の影響を抑え、住宅全体の保護につながります。また、室内に入る直射日光を遮ったり雨水の侵入を防いだりといった役割もあります。

窓や扉の上部に取り付けられた小さな屋根を庇と呼びます。玄関先に設けられた庇はその家のシンボルにもなります。

室内に入る日差しを和らげたり雨を除けたり、外壁を保護したりする機能は軒と同じです。深い軒を設けられない場合に家を守るアイテムとして活躍します。

軒と庇の違い

なんで新築には庇がないの?

日本の風土のなかで、小さな屋根の庇をつけることは快適な居住空間を維持するために必要不可欠なものと考えられてきました。

しかし、コスト削減やデザイン性を重視したいなどという理由から庇は取り付けられることが少なくなってきました。

特に1メートルを超えて突き出す庇や柱がついている庇は、建ぺい率に含まれるため、狭小の土地により広い建物スペースを確保しようとすると庇を取り除くことになるのです。建ぺい率とは、土地の建物面積がどれだけあるかの割合いです。庇もこれにあたるため、しっかりと申請しないといけないのです。
建築するときに、庇を設置すると役所に申請する必要があるため、新築では庇を設置することが少なくなりました。

庇は後付けできる?

コスト削減やデザイン性重視の観点から削減されがちな小さな屋根の庇ですが、家屋を守る観点からは必要な存在です。そのため、後から庇を付けたいと思うかたも少なくありません。

庇は、1~2日の簡単な工事で後付けすることができます。先にも述べましたが、1メートル以内の突出しで柱がなければ建ぺい率に含まれませんので、庇のない場合はそうした条件を考慮して取り付けを検討するようにしましょう。

庇の素材としては、木製やアルミ素材、ガラス素材、樹脂素材が挙げられます。外壁にあうように各メーカーさまざまなカラーバリエーションの展開や取り付け方法があるので、しっかり検討することができるのではないでしょうか。

しかし、外壁の素材や構造、鉄筋コンクリートや鉄骨造ALCなどによっては取り付け自体できない場合もあります。

また、隣家と接近している場合は注意が必要です。隣り合う建物は互いに50センチ以上離れていることが法律で定められています。そのため、庇を取付けた場合に隣家との間が50センチ未満となる場合は取り付け不可となります。

庇は後付けできる?

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まとめ

コスト削減やデザイン重視の観点から、最近の新築住宅では見かけることの少なくなってきた庇は、家も人も快適に過ごすために大変重要な存在です。

窓や扉の上部に取り付けられた小さな屋根の庇は、直射日光が室内に入ることを遮ったり、雨水の侵入や外壁の汚れを防いだりすることに役立っています。

一部の素材や構造の外壁を除き、庇の後付けは比較的簡単な工事で設置することもできるため、庇のない家にお住いの方は庇の取り付けを検討してみてはいかがでしょうか。

屋根工事できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「屋根工事」をご覧ください。

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