雪を積もらなくすることもできます!屋根の雪対策方法まとめ

2021.4.30

雪を積もらなくすることもできます!屋根の雪対策方法まとめ

冬になると厄介なのが積雪でしょう。雪が積もると、事故や「ずが漏れ」を防ぐために雪下ろしが必要ですよね。そんな雪下ろしですが、体力的に厳しい、雪下ろしすると近所に迷惑がかかってしまうなどの理由で雪下ろしができないご家庭もあると思います。

そんなご家庭では、あらかじめ屋根への雪対策をしておくことがオススメです。雪対策をすると屋根から雪がおちなくなったり、雪が積もらなくなるなどのメリットを得られるのですが、具体的にどのような雪対策方法があるのでしょうか?

この記事では屋根への雪対策についてまとめています。降雪量の多い地域にお住いの方、雪下ろしに困っている方はぜひ参考にしてみてください。

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屋根の雪対策ってどうして必要なの?

長いあいだ降雪量の多い地域に住んでいる方にとっては、屋根の雪対策は当たり前と思うかもしれません。しかし、最近になって雪の多い地域に引っ越したという人は、雪対策の必要性がピンとこない場合もあるでしょう。そこで、まずは屋根の雪対策がなぜ必要なのか説明していきます。

〇事故を引き起こす

屋根に大量の雪が積もってそれが落ちてくると、その重みや衝撃でさまざまな事故を引き起こしてしまいます。
例えば人身事故の発生が挙げられます。積もったばかりの雪の重さは1立方メートルで50~150kgにまで達するといわれており、そんな雪が人の上に落ちてきてはひとたまりもありません。

〇ずが漏れを引き起こす

雪が降り続けて屋根に積もった雪は、外の気温や室内の温度によって溶けていきます。この水によって屋根の内側まで水が浸透してしまい、雨漏りを引き起こしてしまいます。
この現象を「ずが漏れ」といい、多雪地域ではよく発生するため注意が必要です。

屋根の雪対策ってどうして必要なの?

屋根の雪対策①雪止めを設置する

屋根に雪対策をほどこす重要性が分かったと思います。ここからは具体的な屋根の雪対策についてみていきましょう。まずは「雪止め金具」についてです。

雪止め金具を屋根に設置することで積もった雪が急に落ちることを防ぎます。これによって前述した雪の落下による事故やトラブルを起こさないように対策できます。そのほかの特徴としては、後付けができるという点や、雨樋や屋根の損傷も守ってくれるという点です。

〇雪止めが適している地域

雪止め金具は、「豪雪地域とまではいかないが、雪が降る地域」でオススメです。豪雪地域では大量の雪に屋根が負けて崩れてしまったり、雪下ろしをするさいに金具が邪魔になってしまうので、他の対策をした方がよいでしょう。

屋根の雪対策②無落雪にする

屋根への雪対策の2つめは「無落雪にする」という方法です。これはそもそも雪が落ちてこないようにするような雪対策です。無落雪には大きくわけて2種類あります。それぞれ順番にみていきましょう。

〇スノーダクト方式

屋根の中央がへこんでおり、雪の受け皿のようになっています。中央には排水口が設置されており、屋根に積もった雪が溶け、雪水が流れていく仕組みです。雪が落ちにくく、雪下ろしの必要もありません。

雪が落ちてくることはほとんどなくなりますが、雪水を流す排水管が詰まってしまうと機能しなくなります。機能しなくなった場合、雨漏りの起きる可能性が高まるため定期的なメンテナンスが大切です。

〇ルーフフラット方式

ルーフフラットという名の通り、屋根が平らになっています。屋根上の通気性をよくし、積もった雪が風で飛ぶようにするという仕組みです。

スノーダクト方式・ルーフフラット方式のどちらも、豪雪地域だけど雪下ろしすると近隣に迷惑がかかってしまうという土地や、通行人が多い土地でオススメです。

屋根の雪対策②無落雪にする

屋根の雪対策③融雪システムを導入する

屋根の雪対策の3つめは「融雪システムを導入する」という方法です。屋根に積もる雪を熱や水によって溶かすシステムのことを融雪システムといいます。

熱を生み出すためにガスや電気を使いますが、雪が積もらないため雪による事故や雪下ろしの心配をする必要がないという特徴があります。
そんな融雪システムにも種類があり、ここでは3つの種類についてメリット・デメリットを簡単に解説していきます。

〇接着型

剥離紙によって接着するタイプの融雪システムです。
メリットとしては、簡単に設置できて色のバリエーションが多い、防水・対候性があるという点が挙げられます。対候性が高いため、変形や変色などの劣化が起きにくいです。

ただ、金属屋根にしか対応していないというデメリットがあります。

〇マグネット型

磁力によって設置するタイプの融雪システムです。
簡単に設置できるだけでなく、接着型と同じように防水性・対候性に優れています。

ただ、磁石のつかない素材の屋根では使えません。

〇メッシュタイプ(ⅡS型)

屋根の上にかぶせるようにして設置するタイプの融雪システムです。
サビに強いだけでなく、メンテナンスを手軽に行えるというメリットがあります。

しかし、上からかぶせるため景観が悪くなってしまいます。

屋根の雪対策③融雪システムを導入する

雪災には火災保険が適用されることも

積雪量の多い地域では、雪の重みで雨樋が歪んでしまったなどの被害がおこることもあります。そのような雪によって起こった災害には、火災保険が適用される場合があります。

雪以外でも台風などの大雨・強風によっても適用されることがあるため、災害によって屋根の修繕が必要になった場合は火災保険の確認をしておくといいでしょう。

確認の大まかな手順としては、屋根工事の業者に調査してもらい、その業者の報告書・見積書を保険会社に提出することで申請します。

しかし、保険が下りるから大丈夫というわけではありません。雪の災害に見舞われないよう、しっかりと屋根の雪対策をしておくことが大切です。

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まとめ

雪の降る地域では人身事故などの事故や、ずが漏れを防ぐためにも雪対策する必要があります。

屋根への雪対策は、「雪止め」「無落雪」「融雪システム」の大きく分けて3つです。それぞれメリットデメリットがあります。住んでいる地域や住宅近辺の環境に合わせて選ぶことが大切です。

雪への雪対策を考えているかたは火災保険の適用を視野に入れてみてはいかがでしょうか?屋根工事の業者に確認してもらったあと、保険会社に申請することで費用を安く済ませることができるかもしれませんよ。

屋根工事を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「屋根工事」をご覧ください。

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