屋根構造はいったいどのようになっている?主な4つの構造をご紹介!

2021.4.30

屋根構造はいったいどのようになっている?主な4つの構造をご紹介!

住宅建築物の中で屋根に関する用語はとても多いです。また、屋根構造も非常に複雑となっています。
屋根の上に乗せる瓦やスレートなどの屋根材のほかに、その下となる屋根の土台の部分を今回は紹介したいと思います。
これから紹介する垂木・野地板・ルーフィングはどの屋根の種類でも基本的な構造が同じなので、覚えておくと便利です。

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屋根構造その①垂木(たるき)とは

屋根構造でまず紹介するのは垂木という木材です。
垂木の役割は屋根の歪みや凹凸を防ぐことです。これがないと後述する野地板の取り付けもうまくできないほか、突風などのちょっとした風でも屋根が壊れやすくなるため、垂木は必須となります。

垂木のサイズや寸法は屋根材によって異なります。

・スレート屋根
幅約4.5cm×高さ約6cm

・瓦屋根
幅約6cm×高さ約7.5cm

・テラス
幅約4.5cm×高さ約4.5cm

軒(のき)と呼ばれる屋根をふきおろしたはしが長いと、それを支えるために垂木の高さを増す必要があります。
垂木の価格の目安は1本約700円~約1,000円で、近くのホームセンターなどで気軽に購入することができます。

      屋根構造その①垂木(たるき)とは

屋根構造その②野地板(のじいた)とは

次に屋根構造を紹介するのは野地板です。
野地板とは屋根の下地の部分であり、垂木の上に取り付ける板をさします。野地板の品質は特徴やグレードによりバラバラなため、工事が始まる前にどのような野地板を取り付けるのか確認しておきましょう。野地板にもそれぞれ種類があります。

構造用合板

最も使用されている野地板です。商品ごとにサイズや厚みが違い等級も違います。
厚みがあるほど強度も高まりますが最も使われるのは約12㎜サイズの合板です。よく似た商品にコンクリートパネル(コンパネ)があり、種類は違うものの言いやすさから構造用合板をコンパネということもあります。

バラ板

約40年前などに建設された古い住宅は、バラ板が使われることが多かったと言われています。幅が狭く隙間が確保されていて、通気性がよいバラ板は乾燥しやすいため、よく利用されていました。
しかし現在は、下葺き材(したぶきざい)の防水機能が発達したため屋根材にバラ板を利用するケースが少なくなっています。

ただし、耐久性が高く天井勾配建材という天井の仕上げに使われるため、完全に使われなくなったわけではありません。

耐火野地板

名前の通り火に強い野地板になります。建築基準法で定められている準防火地域や、防火地域では耐火野地板の使用が義務づけられています。
複数ある耐火野地板の中でも木毛セメント板や木片セメント板がよく使用されています。

      屋根構造その②野地板(のじいた)とは

屋根構造その③ルーフィングとは

屋根構造の種類で最後に紹介するのはルーフィングです。ルーフィングとは屋根の下葺き材のこといい、屋根の雨漏りを防水するシートです。
トタン・スレート・瓦・ガルバリウム銅板などの屋根材の中にはわずかな隙間があります。このわずかな隙間から侵入する雨水を防いでいるのがルーフィングなのです。ルーフィングさえしっかりしていれば雨漏りが起きないとされています。ルーフィングの種類には以下のようなものがあります。

アスファルトルーフィング
道路のアスファルトと同じものをフェルト状の原紙に染み込ませて、鉱物質の粉末をつけたのがアスファルトルーフィングです。

改質アスファルトルーフィング
別名ゴムアスファルトルーフィングと呼ばれるルーフィングです。温度変化に強いです。

屋根構造その④屋根材には何がある?

屋根構造のほかにも屋根材の種類を知っておくことで屋根選びが変わってきます。そこで代表的な屋根材をいくつかご紹介していきます。

・コロニアル

コロニアルは最も新築に使用されている屋根材で、セメントや粘土を基材にした薄い板状の瓦です。コロニアルの他に「化粧スレート」「カラーベスト」「スレート瓦」「軽量スレート瓦」とも呼ばれています。コロニアルは施工が容易で、施工できる業者も多くカラーバリエーションも豊富です。

・ガルバリウム銅板

ガルバリウム銅板は屋根のリフォームをする際におすすめです。美観を損ねない和風タイプの銅板もあり、軽量で地震に強い・耐久性が高い・断熱効果があるなど多くのメリットがあります。

・和瓦

日本家屋に最も適しているのが和瓦で、全国で50%以上のシェアを誇っています。F型瓦と呼ばれる瓦は人気が高く、昔ながらの雰囲気を楽しめます。ただし、地震が起こった際の耐震性が問題視されており、瓦が割れた場合頭上に降ってくる危険性があります。

      屋根構造その④屋根材には何がある?

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まとめ

屋根構造の中でも、屋根材は外にむき出しになっているため劣化しやすいものです。
しかし、定期的に点検しているかたは少ないのではないでしょうか。そのため、気が付いたら屋根の劣化が起きていたなんてことも珍しくありません。
そうなると修理するときには費用が多くかってしまうかもしれません。そうならないためにも、定期点検やメンテナンスが必要なのです。
もしメンテナンスが必要な場合は早めに屋根工事の業者に依頼することをおすすめします。

屋根工事を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「屋根工事」をご覧ください。

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