寄棟屋根ってどんな屋根?寄棟屋根の特徴や他の屋根との違いを紹介

2021.4.30

寄棟屋根ってどんな屋根?寄棟屋根の特徴や他の屋根との違いを紹介

新築を建てるときやリフォームをするときは、内装や間取りなどに気を取られてしまいがちです。住宅において屋根の修理は重要ですが、屋根の形や種類などは話題にでることは多くありません。

しかし、屋根の形は家の外観だけでなく、家を守るための機能面にも大きな違いがあることはご存知でしょうか。

今回は屋根の形の一つである、寄棟屋根について詳しくご紹介していきます。寄棟屋根に詳しくなることで理想の屋根を選ぶことができるかもしれません。

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屋根の形をよく考えるべき理由

家のイメージを左右するのが屋根です。家は家族を守るために重要なものですが、この家を風や雨、日差しから保護してくれるのが屋根です。

街中の屋根を注意して見るとわかりますが、屋根の形はさまざまです。屋根の種類には、寄棟屋根や切妻屋根といったものがあり、実際に家を建てるとなるとどれを選べばいいか迷ってしまうと思います。

しかし自分のイメージだけで選ぶと、思った以上に早くメンテナンスをしなければならなくなってしまうかもしれません。そうならないためも、しっかりとした屋根選びが必要となってくるのです。

また、建築法によって建物の高さが決まっていることもあります。そのような場合は、屋根の形にも制限がでてくるので注意が必要です。

      屋根の形をよく考えるべき理由

寄棟屋根とは?主な屋根の種類

屋根は形ごとにそれぞれ特徴がります。そこで代表的な屋根の種類をいくつかご紹介していきます。

・寄棟屋根
屋根の最上部から4方向に屋根面が分かれているのが寄棟屋根です。最近ではこの屋根のタイプが主流になっており、街中で見かけることも多いと思います。

寄棟屋根を上から見るとY字型になっており、下り棟のとりあい部分をかき合いと呼びます。このかき合い部分から雨漏りが発生することが多いため、メンテナンス費用も高くなる傾向があります。

・切妻屋根
切妻屋根とは、建物の左右に四角形の斜面が付いている屋根のことをいいます。屋根の中でもっともシンプルで、合理的な形の屋根といえます。切妻屋根は、現在日本で最も普及している屋根のため、街中でよく見かける屋根です。

・片流れ屋根
切妻屋根とは違い、片方向だけに斜面が付いている形状の屋根のことをいいます。デザイン性が高くおしゃれな印象を与えるため、最近では流行しつつあります。

また片流れ屋根はシンプルな構造のため、建築費用を抑えることができます。しかし、屋根が一面しかないため、雨どいに一気に雨水が流れてしまいます。そのため、雨どいから雨漏りすることも少なくなく、雨どいの定期的なメンテナンスが必要となります。

他にも屋根面には気を付けなければなりません。太陽光パネルなどを検討している方は、北向きで屋根面をつけてしまうと、太陽光パネルがつけられないかもしれません。

・方形屋根
真上からみると正方形の形をしているのが方形屋根です。この屋根は一つの頂点から四方へ同じ角度で傾斜しているのが特徴で、ピラミッド型をしています。

寄棟屋根と同様にかき合い部分の雨漏りに注意しなければならないほか、屋根面積が小さいため、太陽光パネルの設置には向いていません。

      寄棟屋根とは?主な屋根の種類

寄棟屋根と切妻屋根はどっちがいい?

屋根選びは迷ってしまいがちです。では、寄棟屋根と切妻屋根はどちらがいいでしょうか。

切妻屋根

切妻屋根の最大のメリットは費用面でしょう。屋根の形が簡単なため、建築費用を抑えることができ、工期日程も短くすることができます。また、屋根裏やロフトといったスペースの確保がしやすく、収納の幅を広げることもできます。

しかし、日本で一番普及している屋根のため個性を出すことが難しく、ありふれた屋根のデザインになってしまいます。

また「妻側」と呼ばれる、棟と直角の面の壁には雨があたりやすく、外壁の劣化が早くなります。そのため、妻側の外壁にきちんと雨漏り対策などをする必要があります。

寄棟屋根

寄棟屋根は、切妻屋根に2面の屋根をプラスしたもので、屋根のてっぺんが直線であることが特徴です。支えあうようにしている4面は、台風など風の強いときにも耐えることができるので、耐久性が高くなります。

しかし、先ほど説明した通り、かき合い部分から雨漏りする可能性が高いため、メンテナンス費用が高くなる傾向があります。

このようにこの2種類だけでもメリットとデメリットはそれぞれ違ってきます。自分の家は何を優先すべきかをしっかりと考えることが重要です。

        寄棟屋根と切妻屋根はどっちがいい?

スレートの場合は寄棟屋根がオススメ

もしスレート屋根にするなら、寄棟屋根がおすすめです。スレート屋根とは、薄いプレート状の屋根材です。瓦と比べて安価であり、施工も簡単なので、建築費用を抑えることができます。

スレート屋根の弱点として、屋根のケラバから雨漏りがしやすい点があります。このケラバとは、外壁から出っ張っている部分で雨どいがついていない側のことをさします。

ケラバに土やほこりをたまってしまうと、適切に雨水が流れなくなります。そうなると雨水が溜まってしまい、雨漏りがしやすくなるのです。寄棟屋根はケラバ部分がないので、雨漏りの心配がありません。ですので、もしスレート屋根を検討している場合は、寄棟屋根を選ぶとよいでしょう。

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まとめ

屋根は家と私たちを雨から守ってくれる大切な存在です。しかし、寄棟屋根や切妻屋根といったように、種類もさまざまです。家のデザインだけでなく、機能面でも大きく違うため、屋根選びは慎重にならなければなりません。

屋根選びのことで少しでも不安があるかたや、疑問がある方は一度業者に相談してみてはいかがでしょうか。相談することで、最適な屋根選びをすることができるかもしれません。

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依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「屋根工事」をご覧ください。

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