屋根修理はどの業者に頼めばいい?屋根修理の費用相場や依頼する目安

2021.4.30

屋根修理はどの業者に頼めばいい?屋根修理の費用相場や依頼する目安

屋根修理を業者に頼みたいのに「どの業者に頼めばよいかわからない」ということはありませんか?
屋根修理業者は数多く存在しますが、対応している修理内容は業者によってさまざまです。適切な修繕をおこなうためには、必要な工事をおこなってくれる業者を探す必要があります。また、施工費用がどれくらいかかるものなのかも気になるところでしょう。

本記事では、屋根修理業者の選び方と費用相場をご紹介します。損傷を放置しておくとほかの部分にも損傷が広がるおそれがあるため、屋根は早めの修理が必要です。業者選びに時間を取られて対処が遅れてしまわないよう、ご紹介する内容をぜひ参考にしてください。

屋根修理業者を選ぶ5つのポイント

屋根修理業者を選ぶときは、作業内容や価格、対応、評判などさまざまなことが気になります。すべてを細かく確認するのは大変なことですが、注目するべきポイントがわかっていれば、あまり時間をかけずに業者をチェックすることが可能です。

ここでは、業者選びの5つのポイントとそれぞれどのような点に注目するべきなのかを解説します。難しい内容はないので、ひとつずつ確認してみましょう。

工事内容と業者が合っているか

屋根修理は業者によってできる施工内容が異なります。おもに3種類の業者に分類することができるので、業者の種類と対応できる作業内容について覚えておきましょう。

塗装業者
屋根の塗装を専門におこなう業者です。要望に合った色の塗装を相談できるほか防水塗装なども相談できる場合があります。表面の色あせや防水塗装の剥がれがある場合に依頼するのがよいでしょう。

板金業者
おもに屋根材を製作したり形を整えたりする業者ですが、現在は板金だけでなく屋根の修理などもおこなっている場合があるようです。棟板金などが破損したときは、板金業者に相談しましょう。

工務店やリフォーム業者
工務店やリフォーム業者は依頼を受けて専門の職人を手配してくれる業者です。手数料はかかりますが、塗装や修理など専門の業者を個別に手配する場合に比べて、手間がかかりません。屋根の破損状態が把握できていない場合は、こういった広範囲の作業に対応できる業者に相談するのがよいでしょう。

屋根の修理はどの業者に頼めばいいの?

見積りに不明点や疑問点がないか

屋根の修理は頻繁におこなうものではありません。そのため、どのくらいの費用がかかるものなのか知らない方も多いでしょう。しかし、適正価格で施工してもらうためには、見積りに不明点や疑問点がない状態が望ましいです。

専門的な用語や必要性のわからない項目がある場合は、業者の方に質問して納得のいく説明を受けるようにしましょう。

清潔感のある服装で丁寧な対応か

服装や対応は、直接見たり聞いたりする機会があるものなので、業者の印象につながります。印象が悪いと感じた業者に作業を依頼しようとはだれも思わないでしょう。そのため、作業とは直接関係ない細かい部分にまで気を配っているというのも、業者選びのポイントになるのです。以下の3点にとくに注目してみましょう。

・電話対応時の言葉遣いが丁寧か
・事前の調査は細かいところまで見てくれているか
・清潔感のある服装で調査に来るか

保証がついているか

適切な施工をすれば、屋根は簡単には壊れません。しかし、長く使えば劣化して不具合が出てくることはあります。そのため、業者は屋根が安全に使用できるとされている期間を保証期間として設けていることがあるのです。

一般的には表面の塗装が劣化する5~10年の保証期間が設けられていることが多いです。保証期間内は無償でのメンテナンスが可能だったり、意図的でなく屋根が破損するなどのトラブルが起こった場合に無料で補修をおこなってくれたりということもあります。

しかし、必ずつけなければならないものではないため、保証やアフターケアサービスがついていない業者もあるのです。トラブルはないことが一番ですが、万が一のために保証やアフターケアサービスのついた業者を選んでおくと安心でしょう。

口コミでどのような評価がついているか

口コミは、実際に業者を利用した方の意見が記載されています。スタッフの方の対応や施工後の状態など、さまざまなことに対する意見を知ることができるのも特徴のひとつでしょう。口コミの件数が多ければ、それだけ多くの方が利用しているという実績としてとらえることもできます。

ただし、利用者の方の主観的な意見を掲載しているものなので、それだけで業者のすべてがわかるわけではありません。あくまでも参考程度と考えておきましょう。

屋根修理の費用相場

業者を選ぶ際には、業者の種類や評判だけでなく費用面も気になる方が多いでしょう。そこで、次は屋根修理を業者に頼む場合、どれくらいの費用がかかるのかをご紹介します。

修理内容(約30坪の住宅の場合)
・棟板金の取り替え……約3万~10万円
・建物が隣接しているような家の雪止め設置……約3万円~10万円
・瓦の差し替え1枚あたり……約1万~5万円
・雨漏りしている屋根の修理……約5万~30万円
・葺き替え……約60~250万円
・重ね葺き(カバー工法)……約70~120万円

※掲載金額はすべて税抜き価格です(2020年6月現在)

なお、瓦の差し替えは1枚単位での作業を請け負っていない業者もあります。部分的な瓦交換が必要な場合は、事前に1枚単位の作業に対応しているかどうか業者に確認してから依頼しましょう。

雨漏りについては目視での確認調査は無料でおこなえるところもあるようです。ただし、雨漏り修理は原因を特定せずに修理をすると99%の確率で再発するともいわれています。何度も雨漏りを繰り返して追加費用がかからないよう、雨漏りの原因はしっかりと特定して修理するのがおすすめです。

また、葺き替えや重ね葺きなど屋根全面に修理が必要な場合は、屋根の面積や新しい屋根に使用する素材などによって費用が大きく変わります。

いずれの施工をおこなう場合も、詳しい金額は屋根の調査をおこなって見積りを出してみないとわかりません。まずは業者に相談して見積りの依頼をしてみましょう。

費用を安く抑えるコツ

屋根の一部を修理するだけなら、修理費用はそれほど高額なものではありません。しかし、劣化が進み広範囲が破損した屋根は修理が必要な部分が多く、場合によっては丸ごと新しくしなければならないこともあるでしょう。

修理する箇所が増えれば、それだけ費用が高くなります。少しでも費用を抑えることができたら嬉しいという方も多いのではないでしょうか。

そこで、屋根修理の費用を抑える3つのコツをご紹介します。なかには条件に当てはまらないと活用できないものもあるので、しっかりと確認しておきましょう。

火災保険

風などの自然災害で屋根の修理を業者に依頼する場合、火災保険が適用できる場合があります。風災補償というものに該当するのですが、内容は保険会社によって異なるので、入っている保険が対応しているか確認するとよいでしょう。

しかし、自然災害による屋根の損傷と判断されなかった場合や過去5年以内に屋根修理をおこなった場合などは適用されないことがあるので注意が必要です。

屋根は外壁と比べると2倍以上の速さで劣化していくといわれています。屋根に対して不安を持っている場合は、火災保険申請サポートを専門にしている業者を探して相談してみましょう。

屋根修理は火災保険に適用されることも

補助金

国や自治体で定められた条件に当てはまれば、補助金を受け取ることができる場合もあります。細かい条件は自治体によって異なりますが、基本的には耐震や断熱など生活の安全性や環境への影響を考慮しておこなう工事が対象です。具体的には、修理の際に屋根の素材を今より軽いものすることで建物への負担を軽くすることなどが該当します。

相見積り

火災保険の適用や補助金申請の対象に入らない場合は、複数の見積りをとることで費用を抑える方法もあります。

屋根修理は業者によって価格設定が異なるため、依頼内容が同じでも見積りの金額には違いが出ます。同じ条件で複数の見積りをとり、より安い業者に依頼すれば費用を抑えることができるでしょう。

その際、あまり多くの業者から見積りをとりすぎると何がよいのかわからなくなるおそれがあるので、3~4社程度の見積りをとって比較検討することをおすすめします。

屋根修理を業者に依頼する症状や目安

すでに目に見える大きな傷や生活に困るような実害が出ている場合は、ご紹介したポイントを参考に早急な対応が必要です。しかし、生活に支障がない場合は「この程度なら大丈夫だろう」とついつい修理を後回しにしてしまうことがあるかもしれません。

先述の通り屋根の劣化スピードは速いので、放っておくとあっという間に大きな被害につながるおそれがあります。屋根が不具合を抱えているおそれがある3つのケースをご紹介しますので、ご自宅に当てはまることがないか確認してみましょう。

・天井にシミのような跡がある
・部屋からカビのような変なニオイがする
・築10年以上が経過している

上記に当てはまるものがある場合は、雨漏りが発生している可能性が高く、屋根修理をするタイミングだといえます。とくに、目立った実害がなく築年数だけ経っているというケースは注意が必要です。

屋根は、日本の瓦屋根なら50~100年、スレート屋根なら20~25年、ガルバリウム屋根なら30~50年と素材によって耐用年数が異なります。ただし、どれも10年ほど経てば表面の塗装や瓦屋根の漆喰などに劣化が見られるようになるのです。そのため、一見トラブルがないように見えても、じわじわと劣化が進みいずれ雨漏りなどの被害にあうおそれがあります。

屋根は建物や紫外線などのダメージを防ぐための大切な部分です。雨漏りを放置していると、ほかの部分も劣化してしまい家全体に問題が生じてしまうので、一日でも早く修理をおこないましょう。

梅雨時の屋根修理は要注意!

屋根を修理するタイミングについてもうひとつ知っておきたいのは、屋根修理をおこなう時期です。多くの方が知っている通り、6月から7月にかけて日本は梅雨に入り雨が多くなります。雨が多い時期に屋根を修理するのは以下のようなメリットとデメリットがあるので、覚えておきましょう。

メリット
雨漏りしている箇所を調べるための散水調査という方法がありますが、これはホースなどを使い人工的に水を屋根にかけておこないます。そのため、水道代や調査費用なども発生することがあるのです。しかし、6月や7月のように梅雨の時期は雨が多く降る時期なので自然の力を利用し調査できる可能性があります。
デメリット
雨が多いことによって屋根修理の作業が止まり施工完了の時期がどんどん延期されてしまうおそれがあるということがあります。調査は可能な場合もありますが、屋根の修理作業に関しては、足場の悪い高所での作業ということもあり、足を滑らすおそれのある雨天時はできないことがあるのです。

施工を急がずにタイミングを計ることができる場合は、梅雨時の依頼は避けてなるべく雨の少ない時期に相談してみるとよいかもしれません。

屋根修理を業者に依頼する症状や目安

まとめ

屋根修理業者を選ぶのに悩んだときは、必要な作業は何かを考え、それに合わせて適した専門業者に依頼するとよいでしょう。ただし、「必要な作業がわからない」「屋根を全体的に直したい!」という場合は工務店やリフォーム業者に相談してもいいかもしれません。そして、業者の対応や見積り、利用者の口コミなどを参考に、信頼できる業者を探し出しましょう。

屋根の修理は範囲が広くなればなるほど高額な費用がかかります。保険や補助金の対象になるかどうか、ほかに安く依頼できる業者はないかなどをよく調べ検討し、少しでもお得に施工できるよう検討してみるのがおすすめです。

また、軽い症状でも油断せず、早めに業者に相談して修理をおこないましょう。余裕があるときは梅雨時を避けて雨の少ない時期に施工依頼をすると、スムーズに工事が進むかもしれません。

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