浄化槽がいっぱいになったら即連絡が必要な理由と排水管の詰まりとの見分け方

2022.6.2

浄化槽がいっぱいになったら即連絡が必要な理由と排水管の詰まりとの見分け方

生活の中で困ることランキングトップ10に間違いなく入ってくるのは「トイレが詰まったとき」ではないでしょうか。汚物が溢れてくるかもしれない緊張感、これから用を足せなくなる恐れからくる焦燥感、悪い意味でこれほど手に汗握る状況もなかなかないでしょう。

ただ焦っていても問題は解決しないので、詰まってしまった原因を探って対処する必要があります。便器内で異物が詰まっているパターンがほとんどですが、そうではなかった場合、ひょっとしたら排水管、さらには浄化槽の詰まりかもしれません。
今回は浄化槽が原因だった場合の対処法をまとめました。ぜひお読みください。

トイレが詰まった原因は?トイレの便器が詰まっていないケース

トイレが詰まってしまった場合、まずは原因の心当たりを探してみましょう。
・携帯や財布などを落としてしまった
・紙をたくさん使いすぎた
・ティッシュペーパーなど流してはいけないものを流してしまった

などです。

これらに心当たりがある場合は、便器内で異物が詰まっている可能性が高いです。便器にお湯を流してみたり、ラバーカップ(すっぽん)を試してみたりしましょう。
心当たりがない場合は、流れなくなった状況や家の周りに異変がなかったかを整理してみると原因がわかるかもしれません。たとえば、以下のことを見てみましょう。

・何日か前から少しずつ流れが悪くなったのか、急に流れなくなったのか
・流すと便器からあふれそうになるが、しばらくすると水位が下がる
・時間が経っても詰まりっぱなしで、全く流れない
・家の外のマンホールから汚水が溢れていないか
・浄化槽を使用しているかどうか

詰まりの原因が便器でない場合、これらの状況などを踏まえたうえで、排水管か浄化槽の詰まりを疑う必要があります。
トイレが詰まった原因は?トイレの便器が詰まっていないケース

排水管の何個目が詰まっている?見極め方

何日か前から少しずつ流れが悪くなっていったり、溢れそうになりつつも時間を置いたら便器内の水位が少しずつ減っていったりする場合は、排水管の詰まりである可能性があります。

可能ならば、住居の周りにあるマンホールを開けてみましょう。マンホールの蓋はしっかり閉まっていますが、バールやくぎ抜き(小さかったらマイナスドライバー程度でも可)などを取っ手に引っ掛けて、てこの原理を使えば簡単に開きます。

この中が満水だった場合は排水管の詰まりといえます。トイレに近いマンホールから開けていき、満水のところと満水でないところの間の排水管が詰まっているということになります。
マンホールがすべて満水だった場合は、今度は浄化槽の詰まりを考えましょう。

排水管の詰まりをみつけたら…直し方

排水管の詰まりを見つけたときは、詰まっていない方のマンホールのマスから詰まっている方へ向かって水を流してやります。
水道ホースから水を出したまま、入るところまでホースごと突っ込んでやるのが効果的です。ホースの水が汚物の詰まりまで届くと、詰まっていた塊が水圧で決壊します。そうなると汚物が流れていき、詰まりが解消します。

マンホールがすべて満水で、浄化槽の詰まりだった場合は個人ではどうしようもありません。必ず業者に連絡しましょう。
排水管の詰まりをみつけたら…直し方

自分では直せない場合の浄化槽の詰まりとは

浄化槽の詰まりがなぜ個人では直せないかというと、まずは浄化槽の仕組みから理解する必要があります。浄化槽は2種類の微生物の力を使って汚水を浄化します。

汚水が浄化される大まかな流れとして、まず浄化槽に入った汚水は「嫌気性微生物」によって固体と液体に分けられます。液体となった汚水は次に「好気性微生物」によって、さらに分解されます。最終的に、綺麗になった水だけが外に排出されます。

この際、浄化槽には嫌気性微生物によって分解された「固体」が残ります。この固体も軽い「スカム」と重たい「汚泥」に分けられていて、スカムは槽の上部に、汚泥は底部に沈殿します。
このスカム、および汚泥が溜まりすぎると、浄化槽が詰まりを起こすことになります。定期的にスカムと汚泥を業者に汲み取ってもらう必要があるのです。

さらに汲み取りの際に、付属機器や機械類の洗浄、清掃も業者は行ってくれます。これは「浄化槽法」という法律によって定められていて、清掃の頻度も同じくこの法律によって定められています。
法律では、「通常の使用状態に置いて年1回以上」と定められていますが、「処理水質の低下」「スカムや汚泥の著しい蓄積」「槽内水位の上昇」などが見られた場合、状況に応じて汲み取りを行わなければなりません。

このため、定期的な点検が必要になります。トイレの流れなどに異変を感じたりしても、すぐに業者に連絡するのがよいでしょう。
自分では直せない場合の浄化槽の詰まりとは

まとめ

いかがでしたでしょうか。トイレの詰まりから、便器ではなく排水管、浄化槽の詰まりだった場合についてまとめました。

基本的にトイレの詰まりを感じたら、まずは便器内に異物が詰まっていることを想定して対処しましょう。便器にお湯を流したり、ラバーカップ(すっぽん)を使ったりなどして改善を図ります。それでも改善が見られない場合は、排水管、浄化槽の詰まりを検討しましょう。

また、排水管やマンホールは公共物でもありますので、もし今回の方法を試す場合は近隣住民の方の迷惑にならないよう自己責任で行うことになります。
それは簡単なことではないので、ラバーカップでも対処できなかった場合には素直に業者に依頼することをおすすめいたします。業者を探す場合は、ぜひ当サイトをご活用ください。

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