フローリングの水漏れによる影響力はカビだけじゃない!対処法を知ろう
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フローリングが水漏れで水浸しになってしまったら、すぐに対処が必要です。フローリングは木でできているので、放置して乾くのを待っていると腐食して虫が寄り付いてしまうおそれがあります。また、電気の配線などに水が触れた場合は、漏電して感電や火災などの事故につながる危険性もあるのです。
このコラムでは、フローリングの水漏れを放置した場合のリスクや正しい対処法について解説します。水漏れ被害の予防として、水漏れが発生しやすい設備についてもあわせてご紹介します。
設備に異常がある場合は、修理をしなければならないこともあるので、危機感を感じたらご家庭の設備の点検をおこないましょう。
フローリングの水漏れを放置したら大変なことに!
キッチンやトイレ、洗面所などの水を扱う場所では、経年劣化や設備の不具合などにより、水漏れが発生するおそれがあります。水漏れ被害は蛇口の周りだけでなく、フローリングにまで広がる危険性があるのです。
そして、フローリングの水漏れ被害は、放置しておくとさまざまなトラブルの原因になります。ここでは、とくに注意が必要な3つのトラブルについて解説しますので、フローリングの水漏れ被害のなにが危険なのかを確認してみましょう。
経済的な損失
フローリングの水漏れ被害を放置してしまうと、水分を吸収してカビが発生したり、床材の腐食が起こったりするおそれがあります。
カビは健康被害の原因となり、床材の腐食は床が抜ける原因となります。そのままでは日常生活に支障が出るので、床の張替えをしなくてはなりません。
さらに、フローリングに水が染み込むことにより、家の土台となっている床下の建材にまで被害が広がるおそれがあります。建材が腐ってしまうと最悪の場合、倒壊の危険性も考えられます。
また、濡れたことによって水気を含んだ木材は、シロアリが好んで食べたり巣にしたりします。シロアリは木材を芯まで食べつくすので、広範囲に被害が広がれば家が倒壊する危険性があるのです。
事故の危険
フローリングが水浸しになるほどの水漏れが発生した場合、コンセントなどに水が入ったり、電気が流れている場所に水が飛び散ったりするおそれがあります。
そのような場合に発生する危険性があるのが漏電です。漏電が発生した場合、感電や火災などの二次被害につながるおそれがあります。ブレーカーを落として電気を止めるなど、できる限りの対策をしましょう。
ご近所トラブルに発展するおそれも
マンションやアパートなどの集合住宅にお住まいの場合は、ご近所トラブルに発展するおそれもあります。水漏れの影響は、自分の部屋だけにおさまるものとは限りません。ご近所にまで被害が広がる危険性があるのです。
ご近所に被害が広がった場合は自宅の修理だけでなく、被害のあった部屋の修理まで費用を負担しなければならないこともあります。ご近所トラブルに加えて経済的負担まで増えてしまうという事態になりかねません。
ご紹介したような被害を避けるためには、水漏れが発生した場合の対処についての知識が必要です。もしものときに焦らず対処できるよう、次章で適切な対処法をご紹介します。
フローリングの水漏れの対処法
フローリングが水浸しになってしまったら、まずは水の拭き取りをおこなわなければなりません。放っておくと先ほどご紹介したようなリスクがあるからです。
ここでは、フローリングの拭き方と乾燥方法についてご紹介いたします。下記を参考にできるだけ早く対処をおこないましょう。
また、拭き取りをおこなったあとにフローリングに異常が出てしまった場合、どのような対処が必要になるのかもあわせて解説いたします。状況に合わせて適切な対処がおこなえるよう、しっかりと覚えておきましょう。
フローリングの拭き方
まずは、水漏れが発生してすぐの対処法です。とにかく早く水気を取り除く必要があるので、ゴム手袋を着用して雑巾でフローリングを拭き取りましょう。ある程度水気がなくなったら、新聞紙などを敷き詰めて徹底的に水気を取り除きます。
水気がなくなったと感じたら、スプレータイプの消毒用エタノールを使って清潔な雑巾で床を拭き、フローリングの消毒をしましょう。
最後にフローリングの乾燥をおこないます。晴れた日なら窓を開けて天日干し、天気が悪い場合は扇風機などを活用して、濡れてしまった床全体を乾燥させましょう。フローリングを乾燥させるのには時間がかかるので、2週間以上は上記の乾燥方法を継続する必要があります。
2週間以上経ったら床の状態を確認し、カビの発生や床材の変形などがみられなければひとまず安心です。そのまま普段通りの生活に戻れるでしょう。
被害がひどい場合は……
水漏れを放置したり、水気をうまく取り除けなかったりすると、カビや床材の腐食が発生するおそれがあります。カビによる健康被害や腐食が進んで床が抜け落ちるなどのトラブルに発展する前に、床の張替えや重ね張りをおこないましょう。
上記のような対処は、フローリングが水浸しになるほどの水漏れが発生してしまった場合におこなうものです。大掛かりな対処をおこなう必要がないよう、次章で水漏れ予防として水回りの設備についての理解を深めましょう。
水漏れしやすい設備を知ろう!
家のなかには、水を扱う設備がたくさんあります。普段の生活はそれらを活用することで成り立っているといってもよいでしょう。しかし、水回りの設備は誤った使い方をしたり長期的な使用によって設備が劣化したりすることで、水漏れが発生する危険性もあるのです。
水漏れしやすい設備を知り、こまめなメンテナンスをおこなうことで水漏れ発生のリスクを減らしましょう。
水漏れをしやすい設備
水漏れしやすい設備というのは、生活のなかで使用頻度の高い設備であることが多いです。何度も使用しているのですから、そのぶんトラブルが起こるリスクが高くなるのは当然でしょう。
なかでも、トイレやキッチン、洗濯機などが水漏れしやすい設備です。トイレやキッチンは1日に何度も使用します。設備の交換などもめったにおこなわないので、経年劣化などで水漏れが発生しやすくなるでしょう。
洗濯機も注意が必要です。洗濯機は1日に何度も使うものではありませんが、給水管と洗濯機、洗濯機と排水管が直接ではなくホースを介してつながっています。本体と配管との間につなぎ目が多いので、比較的水漏れが発生しやすいのです。つなぎ目がゆるんだり外れたりしていないか、こまめに確認するように心がけましょう。
設備の異変に気付いたときは業者へ相談!
大雨や台風などによる水漏れは、個人の力で防ぐことは難しいですが、日常的に使用している設備からの水漏れは、ひとりでも防ぐことができます。
蛇口をしめても水が流れたり、設備を使用しているときにいつもと違う音がしたり、ちょっとした違和感でもかまいません。少しでも設備の異常を感じたたら、早めに業者に相談しましょう。
弊社では、水回りのトラブルに詳しい業者のご紹介をおこなっています。ご相談は24時間365日対応可能で、お悩みやご要望に合わせて最適な業者を迅速に手配しますので、ぜひご利用ください。
まとめ
フローリングの水漏れ被害は、放置していると二次被害の原因となり、最悪の場合家が倒壊する危険性もあります。さらに、水漏れ被害は自分の家だけにとどまらず近隣にまで広がるおそれがあるので、早めの対処が必要です。
自分でおこなえる対処法は、フローリングの水気を取り除いて除菌をおこない、風や日光で床を乾燥させることですが、普段通りに使えるようになるまでには時間がかかります。また、フローリングにカビが生えたり、すでに腐食してボロボロになったりしている場合は、床を新しくするしかありません。
上記のような事態にならないようにするためには、水漏れの発生を防ぐ必要があります。水漏れは毎日使う水回りの設備から発生することも多いので、こまめな点検をおこないましょう。
そして、水回りからいつもと違う音がしたり、使用中に違和感を覚えたりすることがあれば、すぐに業者に相談することをおすすめします。弊社では、最短即日対応が可能な業者もご紹介できますので、早めの対処で水漏れ被害を予防しましょう。
※対応エリアや加盟店によって変わります