洗濯機の排水つまりのおもな原因・解消方法・つまり予防法を解説!
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洗濯機の排水つまりを解消するには、洗濯場の排水口の掃除をしましょう。なぜなら、洗濯機の排水口にたまるゴミや汚れがつまりの原因となるからです。
そこで、この記事では排水つまりの原因や排水口の掃除方法を詳しくご紹介します。お酢や重曹といったご家庭にもあるものでの掃除方法もご紹介するので、お気軽に試していただくことができます。この記事でご紹介する方法で排水口の掃除をし、つまりを解消しましょう。
洗濯機の排水つまりの原因は排水口のゴミや汚れ!
洗濯機の排水つまりが起こる大きな原因は、排水口にゴミや汚れがたまったことによるつまりです。そこで、まずは排水口がつまる原因やつまったときの症状をご紹介します。「排水が悪い気がする」という方は、以下の内容を参考にして、排水口がつまっているかどうか確認してみてください。
排水口につまるもの
排水口のつまりの原因は、衣類についた髪の毛・衣類の繊維・ほこりなどです。このほか、犬や猫などのペットを飼っている方は、ペットの体毛なども原因となります。
このような、衣類に付着した汚れやゴミが洗濯の際に水と一緒に流れると、排水口に付着していきます。そして、次第に汚れやゴミが排水口にたまっていくと、つまってしまうのです。
排水口がつまると起こる症状
排水口がつまると、以下のような症状が起こります。
【洗濯機にエラー表示が出る】
洗濯機が排水できないときは、エラー表示が出て動作が停止されます。とくに、すすぎの段階でエラー音が鳴らず、脱水の段階でエラー音が鳴った場合は、排水口のつまりが原因の可能性が高いでしょう。エラー表示の種類は洗濯機によって異なるので、取扱説明書を確認してみてください。
【排水口から水があふれている】
排水口から水があふれてくる場合は、排水口でつまりが起きている可能性が高いでしょう。また、ポコポコと音を立てて水が流れる場合も、つまりが起きているおそれがあります。
これらの症状が起きている場合、解消には排水口の掃除が有効です。排水口の掃除方法については、後ほどご説明します。
排水口以外が原因であるケースも!
洗濯機の排水ができないときは、排水経路でのつまりなど、洗濯機内部に原因がある可能性もあります。排水口と洗濯機内部のどちらが原因かわからないときには、排水ホースを洗濯機から外して水が流れてくるかどうかを確かめてみてください。
排水ホースを外して水が流れないときには、洗濯機内部でつまりが起こっていることが考えられます。その場合は、取扱説明書に従って対処してください。自分での対処が難しい場合は、メーカーに修理を依頼しましょう。
一方、排水ホースを外して水が流れてくる場合は、排水口でつまりが起こっている可能性が高いです。その場合は、掃除をすれば解消できる可能性が高いです。そこで、排水口の具体的な掃除方法を、以下からご説明します。
市販の薬剤を使えば簡単!洗濯機の排水口の掃除方法
ここからは、洗濯機の排水口の掃除方法をお伝えしていきます。市販で手に入る薬剤や、ご家庭でも手に入れやすい重曹やお酢を使った方法をご紹介するため、ぜひ試してみてください。
排水口を掃除するための準備
排水口を掃除するためには、いくつか準備をすることがあります。排水口の掃除の前におこなう準備は、以下のとおりです。
【コンセントを抜く】
コンセントを挿したまま掃除をおこなうと、感電する危険があります。安全のためにも、洗濯機のコンセントは抜いておきましょう。
【蛇口を締める】
蛇口を締めないと、洗濯機を動かしたときに給水ホースが外れて水が漏れてくるおそれがあります。そうなると、床が水浸しになったり大切な家財に水がかかったりするかもしれません。掃除をおこなう際は、蛇口を締めて水が漏れてくることを防ぎましょう。
【洗濯機をどかす】
コンセントを抜いて蛇口を締めたら、洗濯機をどかし、排水口が見えるようにしてください。洗濯機が重くて一人で動かせないときは、家族などに協力してもらいましょう。
【排水エルボを取り外す】
排水エルボ(排水口と排水ホースをつなぐL字のパーツ)を、持ち上げて取り外してください。
【排水口のパーツを取り外す】
排水口のフタを持ち上げて外した後、排水トラップ(下水管から悪臭や虫が上がってくることを防ぐ装置)を外してください。種類にもよりますが、多くの場合排水トラップは左に回すと取り外すことができます。
取り外したパーツの掃除方法
取り外したパーツの汚れを、歯ブラシでこすって落としましょう。汚れがこびりついている場合は、アルカリ性洗剤を使えば汚れが落としやすくなります。
排水口内の掃除方法
排水口内の掃除は、パイプクリーナー・重曹とお酢・ラバーカップ(配管のつまりを解消するためのアイテム)のいずれかを使うのが有効です。それぞれの掃除の手順は、次のとおりです。
【パイプクリーナーでの掃除方法】
1.排水口内にパイプクリーナーを入れる
2.30分ほど放置する
3.排水口にあふれないように水を入れる
【重曹とお酢での掃除方法】
1.排水口内に重曹(1カップ)を入れる
2.お湯(重曹と同量)とお酢(重曹の半分ほどの量)を混ぜ合わせてかける
3.10分~30分放置する
4.排水口内にお湯を流す
【ラバーカップでの掃除方法】
1.排水口内の水をたまった状態にしておく
2.ラバーカップを排水口に被せる
3.柄の部分を持ち、一気に引き上げる
パイプクリーナーを使えば、薬剤を流し込んで放置するだけと比較的簡単につまりを解消できるでしょう。また、キッチンなどに置かれている重曹やお酢を使えば、お手軽に試していただくことが可能です。さらに、ラバーカップを使えば、一気につまりを解消できます。ご自身に合った方法で、つまりを解消してみてください。
つまりや水漏れ修理など!お困りのときは……
洗濯機の排水つまりを自力で解決できない方は、つまり解消業者に依頼するのがおすすめです。経験豊富なプロが、状況に応じた方法でつまりを解消してくれるでしょう。
ちなみに、業者に依頼したときの費用は、つまりの状況によって異なります。つまりが軽度なら薬剤やポンプを使って解消できるため安く済みますが、重度なら高圧洗浄などの機械を使うため高額になることもあります。それぞれの具体的な費用相場は、以下のとおりです。
薬剤:5,000円~15,000円
ポンプ:6,000円~30,000円
高圧洗浄:20,000円~60,000円
ただ、正確な費用は場合によって異なるので、一度業者から見積もりを取るとよいでしょう。生活110番(弊社)では、つまりや水漏れなどの水回りのトラブルを解消する業者をご紹介します。弊社加盟店では、見積もりを無料でおこなっております。洗濯機の排水つまりにお悩みの方は、ぜひ一度弊社までご連絡ください。
定期的な掃除が有効!洗濯機の排水つまりを予防する方法
洗濯機の排水つまりを予防するには、定期的に掃除をすることが重要です。そこで、以下からは洗濯機の掃除方法をご紹介します。
【1】排水口を掃除する
つまりを予防するためにも、排水口掃除は定期的におこないましょう。月に1回程度掃除しておくと、つまりを防止できるようです。
【2】洗濯機をきれいに保つ
洗濯槽を掃除したりフィルターのゴミをこまめに捨てたりして、洗濯機をきれいに保ちましょう。洗濯機の多くは洗濯機の洗浄機能が備わっているため、それを使えば洗濯槽をきれいに保つことができます。また、糸くずフィルターは汚れがたまりやすい場所なので、洗濯機を使うたびに汚れを取り除くとよいでしょう。
【3】湯舟の水を使わない
節水のため、洗濯の際に湯舟の水を使う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、湯舟の水を使うと、つまりやすいといわれています。湯舟には、人体に付着している垢や汗、髪の毛などの汚れが多く含まれているからです。つまりを防止するためには、湯舟の水はできるだけ使わないほうがよいでしょう。
ドラム式洗濯機はつまりやすい
ドラム式洗濯機は、縦型洗濯機と比べるとつまりやすいといわれています。ドラム式洗濯機は、少ない水で洗濯をおこなうからです。
洗濯に使われる水が少量だと、排水の際に水の流れる勢いが弱くなります。その結果、排水経路に汚れが付着しやすくなり、つまってしまうのです。ドラム式洗濯機を使う方は、排水口・洗濯機・糸くずフィルターなどの洗濯機の掃除を、とくにこまめにおこなうことをおすすめします。
まとめ
洗濯機の排水つまりは、おもに洗濯場の排水口に髪の毛やほこりなどの汚れが溜まることで起こります。つまりが起こると、洗濯機の排水ができなくなってエラー表示が出たり、排水口から水があふれたりします。
つまりを解消するには、パイプクリーナー・重曹とお酢・ラバーカップを使うのが有効です。また、つまりを予防するには、定期的に排水口・洗濯槽・糸くずフィルターを掃除したり湯舟の水を使わないようにしたりすることが大切です。
もし、つまりにお困りの方がいれば、生活110番にご連絡ください。つまりや水漏れなどの水回りトラブルを解決する業者をご紹介します。
※対応エリアや加盟店によって変わります