水漏れがおきている部分を、パテを使って補修しようと考えている方がいるでしょう。しかし、パテを使った補修作業のやり方が、よくわからないということがあるかもしれません。
そこで今回は、水漏れの補修でパテを使う方法をご紹介します。また、パテの種類や使用するときの注意点などにも触れていくので参考にしてみてください。
目次
パテの種類は2種類
水漏れ補修には、パテと呼ばれる道具を使用することがあります。パテとは、ひびや穴があいた部分に塗るように補修するものです。水漏れ補修用のパテはおもに2種類あり、それぞれ使用の用途が異なるので、確認しておきましょう。
防水粘土パテ
作業をしているときに手につきにくいという特徴があり、使用しやすいでしょう。使用できるものも多くあり、プラスチックや金属、タイルなど幅広く使うことができます。ほかにも、エアコンや浴室専用のパテもあり、さまざまな場合に使うことができるのです。
金属用パテ
金属性のものに使用できるパテで、ドアやフェンス、電化製品にも使うことができます。耐久性が高いので、使用して長い期間経過しても水漏れを防いでくれるそうです。金属用パテは、水漏れがおきている部分を強めに補修したいという方に向いているでしょう。
水漏れをパテで補修する方法
いざパテを使って補修しようと考えても、使い方がいまいちわからないという方がいるかもしれません。そこで、この章では水漏れ補修でパテを使うときの手順をご説明していきますので、参考にしてみてください。
水漏れ箇所を確認する
まず、作業をはじめる前に、どこが水漏れをおこしているのかを確認しておきましょう。水漏れがおきている場所を見過ごしてしまうと、再び水漏れがおきてしまうおそれがあるので、ほかに漏れている場所がないか、しっかりと確認しておいてください。
また、止水栓をしめることも大切です。止水栓をしめずに作業をおこなってしまうと、水があふれ出てきてしまうおそれがあります。そのため、止水栓は作業をはじめる前にしっかりとしめてからおこないましょう。
水漏れ箇所の汚れを取り除く
水漏れがおきている場所は、必ず汚れを取りのぞきましょう。汚れがついたままパテを塗ってしまうと、使用した場所にうまくなじみません。そういったことにならないように、しっかりと汚れを取り除くようにしてください。
また、補修したい部分に水分が残っている場合もパテがうまくつかないことがあります。作業をうまくおこなうために、パテを塗る前に汚れや水分などはきれいに拭き取っておきましょう。
パテを練りこむ
使用する前には、必ず使いたい部分にあう分量のパテを練りこんでおきましょう。練りこむ時間の目安は、練りすぎて破損部分につかなくならないように、2分程度にするとよいそうです。
また、練りこむときは、パテが手につかないようにおこないましょう。においの強いパテの場合、においがうつってしまうことがあるので、手袋などを用意しておくとよいかもしれません。
水漏れ箇所にパテを塗り込む
適度に練りこんだパテを、きれいに塗っていきます。その際に、パテと補修部分のあいだに隙間ができると、そこから水が漏れてきてしまうおそれがあるので、隙間ができないように気をつけてください。補修部分にパテを塗り終えたら、そのまま1時間ほど置いておきしっかりと固めましょう。
パテを使うときに注意するべきこと
水漏れ補修でパテを使うときには注意しなければいけないことがあり、それらを守らないと補修で失敗してしまうかもしれません。ここでは、補修の際に注意するべきことを2点ご紹介します。
パテは湿気や寒さに弱い
湿気が多かったり気温が低かったりする日は、補修作業をするには向いていません。こういった場合、パテが乾きにくく、しっかりと補修できないのです。水漏れ補修でパテを使う際には、気温や湿度を確認したうえでおこないましょう。
固まる前に手早く塗ろう
パテは、塗っているときでも徐々に乾いて固まっていってしまいます。そうすると、パテが補修したい部分にうまく塗れないということもおきてしまいます。そのため、作業は素早くおこなう必要があるのです。パテは丁寧に塗らなければいけませんが、時間をかけ過ぎないよう注意しましょう。
パテで補修しない方がいい場合もある
パテは、どのような場合でも使えるというわけではありません。使いどころを間違ってしまうと、また水漏れがおきてしまうおそれもあります。ここからは、どのようなときにパテでの補修を避けたほうがよいのかをご説明していきます。
水漏れが激しい・水漏れ箇所が多い場合
水漏れは、パテを使って補修することができますが、それでは限界があります。水漏れの量が多かったり、補修しなければいけない場所が多かったりしたとき、パテの使用はあまり向いていません。
パテは硬化する際にわずかですが縮みが発生します。パテを塗る厚みや面積が広いほどこの縮みは大きくなり、固まった際にひび割れが発生します。そうすると、水漏れが再発してしまうおそれがあるのです。
ひび割れや小さな穴などからのわずかな水漏れであれば問題ありませんが、大きな穴を塞いだり、広範囲にパテを塗らなければならない場合はパテでの補修は避けたほうがよいでしょう。
自分で補修できないときは業者を頼ろう
ここまで、水漏れの補修でパテを使うときの方法や注意点などをご説明してきました。しかし、水漏れが激しい場合や補修が必要な箇所が多いのであれば、パテを使って補修するのは難しいかもしれません。パテでは補修しきれない場合や、補修しても水漏れが再発してしまうということがあるかもしれません。
そういったときは、無理をせずに業者に依頼しましょう。業者は的確に補修してくれるので、少しでも困ったときは迷わず頼るとよいかもしれません。
まとめ
水漏れ補修用のパテには、プラスチックや金属、タイルに向いている防水粘土パテと、ドアやフェンス、電化製品の使用に向いている金属用パテの2種類があります。水漏れ補修でパテを使用する場合は、用途に応じて使う種類を選ぶようにしましょう。
パテを補修したい部分に塗るときは、まず汚れや水分が残っていないかの確認をすることと、パテを2分程度練りこんでおきます。破損部分にパテを塗りこむときは、パテが乾いてしまわないように手際よくおこないましょう。また、破損部分とパテに隙間やむらなどができないようにしてください。
水漏れの補修には、パテを使用すれば難しい作業もなくおこなえます。しかし、個人でおこなうには不安がある方や、パテの使い方がわからないという方がいるかもしれません。そういった場合は、迷わず業者に依頼して解決してもらうようにしましょう。
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