洗面台の排水栓は汚れがたまりやすい！掃除・交換はどうおこなうの？

排水栓は汚れがたまりやすいため、流れが悪くなります。また、時間がたつとともに部品も劣化するため、新しいものに買い替えたいと考えている人もいるでしょう。排水栓には2つの種類があり、種類に合った方法でおこないます。

そこで、今回は洗面台の排水栓を交換・掃除する方法についてご説明します。構造や止水の仕組みについてもご説明するので、交換・掃除をする上での知識としてお役立ていただければ幸いです。交換・掃除方法を知ることで、洗面台をより快適に使用できるでしょう。

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複雑に見えてシンプル？洗面台の排水栓の種類と構造

洗面台の排水栓を交換するなら、まずは構造について知っておくことが大切です。構造と仕組みを理解することで、どんな部品があり、どんな仕組みになっているのかを理解できるでしょう。そこで、以下では排水栓の仕組みについてご紹介します。

排水栓の種類

排水栓には「ゴム栓式排水栓」と「ポップアップ式排水栓」の2種類があります。

●ゴム栓式排水栓

ゴム栓式排水栓は、名前のとおりチェーンつきの黒いゴムでフタをする排水栓をさします。排水管自体は「パッキン」というリングや、「ナット」という締めつけ用のネジで1本につながっている構造です。洗面台下にあるナットをゆるめることで、排水栓を取り外すことができます。

●ポップアップ式排水栓

ポップアップ式水栓は、蛇口についているレバーを動かすことで止水できる、新しいタイプの水栓です。止水するためのフタの下には、網目状になった受け皿があるため、髪の毛や細かいゴミをキャッチできます。

排水栓の仕組み

ポップアップ式排水栓は、洗面台下からまっすぐに伸びる排水栓の横から、ワイヤーが出ている構造になっています。ワイヤーは蛇口の近くにあるレバーとつながっており、連動しています。レバーを押し引きすることで、ワイヤーを伝って止水用のフタを開閉できるのです。そのためゴム式水栓のように、手で排水口にはめる必要がありません。

交換する排水栓の選びかたのポイント

洗面台の排水栓を交換するときは、自宅の洗面台に合うタイプのものを選ぶことが大切です。なぜなら、合わないものを選ぶと、取りつけることができないためです。そこで、以下では交換する排水栓の選び方をご紹介します。

排水口の大きさを確認しよう

排水口の穴の大きさを、あらかじめ調べてから、同じ大きさのものを選びましょう。交換前に使っていたものと同じメーカー、もしくは同種の製品を選ぶほうが、サイズや種類が合わなくなる心配が少ないのです。そのため、あらかじめ穴の直径を把握しておきましょう。排水栓は、通信販売や専門店で入手できます。

ただし、ゴム栓式排水栓からポップアップ式排水栓に交換するときは、洗面台下にある排水用のパイプの交換も必要です。ゴム栓式排水栓は、排水口からまっすぐにパイプが伸びています。しかし、ポップアップ式排水栓の場合は、パイプからレバーと連動するパイプが突き出ているのです。そのため、排水用のパイプも一緒に交換しましょう。

取り付けに対応している洗面台か確認しよう

洗面台によっては、種類の違う排水栓の取付けに対応していない場合があります。ゴム栓の場合は、穴さえ合えば取り付けが可能ですが、ポップアップ式排水栓の場合は、洗面台や蛇口が対応していないと取り付けができません。

そのため、ゴム栓式排水栓から、ポップアップ式排水栓に交換する際は、事前に洗面台が対応している排水栓について調べておきましょう。

ポップアップ式排水栓の交換・掃除方法

最近の家に多いポップアップ式排水栓は、髪の毛をキャッチするなどの機能をもっています。しかし、そのぶん定期的に掃除をしてきれいにしなければ、髪の毛が詰まって水が流れにくくなるのです。

また、部品が劣化してくると、フタを閉めても水が流れるおそれがあります。劣化してきた場合は、新品と交換しましょう。以下では、ポップアップ式排水栓の交換・掃除方法についてご紹介します。

ポップアップ式排水栓の交換方法

ポップアップ式排水栓は、排水用のパイプだけでなく蛇口近くについているワイヤーとレバーも外す必要があります。レバーを外すためには蛇口を外さなくてはなりません。蛇口は固く、手で外しにくいため、モンキーレンチを使用しましょう。

また、作業前には、水があふれるのを防ぐために止水栓を止めておきます。止水栓はネジをひねるタイプがあるため、ドライバーも用意しておくといいでしょう。道具が揃ったら、作業が開始できます。そこで、以下ではポップアップ式排水栓の交換方法をご紹介します。

交換が完了したら、いちどレバーを押し引きして、排水栓のフタが開閉できるかを確認してみましょう。問題なく動けば、作業は完了です。

交換をしても水漏れをする場合は、フタのすぐ真下に銀色のリングがついているかを確認してみましょう。ついていなければ、もう一度解体して、銀のリングが洗面台の表面に見えるよう組みつけます。それでも水が漏れるときは、業者に相談することをおすすめします。

掃除方法

ポップアップ式排水栓は、フタの裏側に汚れがたまりやすいです。また、網目状の受け皿には髪の毛もたまるため、定期的に掃除をして清潔に保ちましょう。そこで、以下では掃除の手順についてご紹介します。

フタをはめ込むときは、洗面台の排水栓の中心に出ている突起に、しっかりとはめましょう。ななめにはまっていると、レバーを動かしたときにうまく閉まらないおそれがあるのです。そのため、パチッと音がするまで深くはめ込んでみましょう。

まとめ

洗面台の排水栓は汚れがたまりやすく、定期的に清掃をしなければ、水が流れにくくなってしまいます。また、排水栓は部品が劣化すると水漏れにもつながるため、止水しても水が抜けていくようなら交換しましょう。

排水栓には、ゴム製のフタがついているゴム栓式排水栓と、レバーの押し引きでフタを開閉できるポップアップ式排水栓があります。ゴム栓式排水栓は排水栓が1本のパイプになっているため、取り外しやすい傾向が強いです。一方、ポップアップ式排水栓は蛇口の近くにあるレバーと連動しているため、取り外すときには蛇口も一度外さなくてはなりません。

自力でも交換ができますが。構造がやや複雑なため、難しいと感じる人もいるかもしれません。もし作業に自信がないときは、無理せず業者に依頼をしましょう。業者に任せることで、正確に排水栓の交換が可能となります。