「なんだか水道代が高い気がする」「カビが増えたような気がする」という場合、水漏れが起きているかもしれません。
水漏れを放置しておくと、被害が拡大して下の階に被害を及ぼしてトラブルになったり、大事な家財が濡れてしまったりするおそれがあります。そういったことを防ぐためにも、漏水調査をおこなうことをおすすめします。しかし、漏水調査についてよく知らない方も多いでしょう。
このコラムでは、マンションの漏水調査について詳しくご説明します。また、漏水調査費用を誰が負担するのか・費用を抑えるポイント・業者の選び方についてもご説明します。この記事を読めば、漏水調査の概要がわかり、お得に調査してもらえる方法がわかるでしょう。
マンションで「水漏れが起きているかも」と思った方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
目次
マンションの漏水調査とは?
まずはマンションの漏水調査についてご説明します。漏水調査について理解するためにも、以下の内容を参考にしてみてください。
漏水調査とは
漏水調査とは、水漏れの原因や被害範囲を明らかにする調査のことです。漏水調査をおこなうことでさまざまなメリットがあるので、以下にまとめてみました。
【被害の拡大を防ぐことができる】
水漏れ箇所を調査することで、被害の拡大を防ぐことができます。水漏れを放置すると下の階に被害をもたらしたり水道代が高くなったりするおそれがありますが、漏水調査をおこなえばそういった心配もいらないのです。
【水漏れの原因を特定できる】
漏水調査をおこなうことによって、水漏れの原因を特定することが可能です。水漏れは、原因によって誰に誰が責任を負うかが異なります。つまり、漏水調査をおこなって原因を特定することで、水漏れ漏水費用や修理費用を誰が払うのかを明確にできるのです。
なお、水漏れの責任の所在が誰にあるのかについては、以下から詳しくご説明していきます。
マンションで漏水調査を依頼する費用は誰の負担?
マンションでの漏水調査の費用を誰が負担するか決めるためには、責任の所在を明確にしなければなりません。責任の所在は、水漏れが「専有部分と共有部分のどちらで起きたのか」「過失・経年劣化のどちらなのか」を確認することで明確にできます。そこで、ここからはこれらの2つのポイントをご紹介します。
専有部分・共有部分のどちらなのか
専有部分に問題がある場合は、基本的に居住者の責任となります。専有部分とは、コンクリートで区切られた居住スペースのことです。
一方、共有部分に問題がある場合は、管理人や、マンション管理組合が負担することになります。共有部分とは、専有スペース以外の部分です。たとえば、共有の通路や屋根、外壁などが挙げられます。
過失・経年劣化のどちらなのか
水漏れが過失なのか、経年劣化なのかによっても調査費を誰が負担するのかが異なります。たとえば、「洗濯機のホースが外れてしまった」「蛇口を閉め忘れてしまった」というときは、居住者の過失となり、居住者が漏水調査費用を支払うこととなります。
一方、「排水管の劣化」「蛇口の部品の劣化」など経年劣化が原因のときには、管理者やマンション管理組合が費用を払います。
自己負担の場合に費用を抑えるポイント
ここからは、漏水調査費用や水漏れ修理費用が自己負担になる場合に、できるだけ費用を抑えるポイントについてご紹介していきます。
修繕費は保険を使うことができることも
給排水設備(水道管・排水管・トイレの水洗用の設備など)で水漏れを起こしたときには、修理費を火災保険の水濡れ補償で賄うことができるようです。
また、水漏れによって賃貸の家財を破損させたり汚してしまったりしたときの修理費用は、火災保険の特約として加入する「借家人賠償責任保険」で賄うことができるようです。そのため、水漏れを起こしてしまった場合には、借家人賠償責任保険に加入しているかどうか確認してみることをおすすめします。
さらに、自室の水漏れによって下の階の家財に被害を及ぼした場合は、火災保険や自動車保険の特約として加入する「個人賠償責任保険」を適用することができるようです。そのため、こちらもあわせて確認しておくとよいでしょう。
漏水調査費用は火災保険は使えない
水濡れ調査に関する費用も「火災保険を使うことができるだろう」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、漏水調査では火災保険を使うことはできないようですので、気をつけてください。
漏水調査を依頼する業者選びのポイント
ここからは、マンションで漏水調査を依頼するときの、業者選びのポイントについてご説明します。以下の内容を参考にして、自分に合った水漏れ修理業者を見つけてください。
対応が早いか
対応が早いかどうかは、水漏れ修理業者を選ぶうえで重要です。もし対応が遅れると、被害が拡大してしまい、水道代が高くなったり下の階の人に被害をもたらしてトラブルになったりするおそれがあるからです。
24時間365日電話受付している業者は、水漏れが起きたら、早朝・深夜に関わらずすぐに相談することができるため、対応の早さを期待できるでしょう。
実績があるか
実績があるということは、水漏れ修理に対する経験が豊富ということなので、技術力の面に期待できます。そのため、水漏れの原因の特定をスムーズにおこなってもらうことができるでしょう。実績は、多くの場合業者のホームページに書かれているので、確認してみてください。
アフターフォローがあるか
水漏れ修理業者には、漏水調査とあわせて水漏れ修理を依頼することも多いでしょう。水漏れ修理も依頼することを考えると、アフターフォローがある業者を選ぶと安心です。
アフターフォローがある業者を選べば、期間内であれば再び水漏れが起こったときでも、直してもらうことができるからです。業者のホームページを見たり、問い合わせたりして確認してみてください。
まとめ
漏水調査とは、水漏れの原因や被害範囲を明らかにするための調査です。漏水調査をおこなうことで、水漏れの原因を特定したり被害の拡大を防いだりすることが可能です。
また、漏水調査費用は、水漏れの原因によって誰が負担するのかが異なります。共有部分や経年劣化のときには管理人やマンション管理組合が、専有部分や過失のときには居住者が負担することになるようです。
もし、水漏れの責任が自分にある場合、給排水の設備が原因であれば、火災保険の水濡れで修理することが可能です。また、家の家財を汚してしまって原状回復しなければならないときは、「借家人賠償責任保険」を適用することができます。
また、漏水調査を依頼するときの業者は、対応が早いか・実績があるかを確認してみてください。
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