節水型トイレは詰まりやすいの?構造を詳しく知って詰まり予防!

2023.9.12

節水型トイレは詰まりやすいの?構造を詳しく知って詰まり予防!

節水トイレは、少ない水でトイレを流せる仕組みです。そのため、水道料金を節約するために使っている方もいらっしゃるでしょう。しかし、そんな節水トイレは詰まりやすいといわれています。実際に節水トイレを使っていて、詰まってしまったという方もいらっしゃるかもしれません。

そこでこの記事では、節水トイレが詰まる原因・予防方法・もし詰まってしまったときの対処方法をご紹介していきます。トイレの仕組みに詳しくない方でも理解しやすい内容となっているので、節水トイレを使っている方やトイレの詰まりにお困りの方はぜひ参考にしてみてください。

そもそもなぜ節水型トイレが実現したの?

節水トイレは、従来のタンク用トイレとは異なり、節水を意識した方に向けた仕組みとなっています。どのような仕組みなのか、従来のトイレとの違いと順番に見ていきましょう。

節水型トイレの仕組み

節水型トイレとは、通常より少ない水量で流すことができるトイレのことです。節水型トイレが少ない水量で流せる理由は、「サイフォンの原理」を利用しているからです。

サイフォンの原理とは、水で満たした配管を高い位置・低い位置にある水につけると、低い位置から高い位置に水が移動するという現象です。

トイレには、臭いや汚れの逆流を防ぐ排水トラップがあります。排水トラップはS字の形をしており、封水(便器内にたまった水)と、それを貯める役割をしているせき(配管が高くなっている部分)があります。

トイレは、レバーを引いて水を流すと封水の水位が高くなり、水がせきを乗り越えて排水トラップや排水路が密閉されます。その結果、サイフォンの原理によって排水に引っ張られ、排泄物やトイレットペーパーがせきを乗り越えて排水管に流れていくのです。

節水型トイレと従来のトイレの水量はどれぐらい違う?

節水型トイレは、サイフォンの原理を利用して少ない水量で流すことができます。従来のトイレは、1回レバーを引くと13Lほどの水を使用するのに対し、節水型トイレでは4~6L程度の水を使用するようです。つまり、節水型トイレは、通常のトイレの半分以下の水量で流すことが可能なのです。

しかし、少ない水量で流すことができるぶん、水の勢いが弱くなります。そのため、大量にトイレットペーパーを流したときや配管に尿石がたまっているときなどは詰まってしまうようです。

じつは節水型トイレには適した配管がある!

節水型トイレが詰まったとき、トイレ自体ではなく、家の配管構造に問題がある場合もあります。

家の排水管には、トイレットペーパーや排泄物が流れやすいように勾配が設けられています。しかし、勾配が小さいと、水の勢いが足りなくなって排水管に汚れがたまってしまうことがあります。そうなると、排水管が狭くなって詰まりが起きてしまうことがあるのです。

とくに、通常のトイレから節水型に変えた場合、配管の勾配が通常のトイレのままになっていることがあります。節水型は水の勢いが弱いので、通常のトイレの勾配ではさらに水の勢いが弱くなってしまうおそれがあります。そうなると、詰まりが起こるリスクが高まるのです。

さらに、「節水型トイレは詰まりやすい」といわれている原因として、トイレの給水管の口径が狭いことも挙げられます。給水管の口径が狭くなることで、水を流す勢いが弱くなって詰まりやすくなるのです。

もし、「家の配管に問題があるけど、節水トイレを使いたい」という方は、トイレの構造を変更する工事が必要となる場合があります。その際は、トイレのリフォーム業者に相談してみるとよいでしょう。

節水型トイレを詰まりにくくする工夫

ここからは、節水型トイレを詰まりにくくする工夫をお伝えしていきます。「節水型トイレを使用したいけど、詰まらせたくない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

ポケットにモノを入れたままにしない

ポケットにボールペンや鍵などの固形物を入れたままトイレに入らないようにしましょう。ポケットに固形物を入れたままにすると、誤って便器に落としてしまい、詰まらせてしまうおそれがあります。

節水型トイレは詰まりやすいの?構造を詳しく知って詰まり予防!

水に溶けるアイテムを流さない

お掃除シートやティッシュなどで水に流せるタイプのものを流すのも、避けたほうが無難です。水に流せるタイプのものは溶けるのに時間がかかるため、流すと詰まってしまうおそれがあるのです。そのため、商品に「水に流せる」と書かれていても流さないほうがよいでしょう。

トイレットペーパーは適量流す

一度にトイレットペーパーを流すと、溶けるのに時間がかかって詰まるおそれがあります。ダブルの場合は半ロール、シングルの場合は1ロール程度のトイレットペーパーを流すと、簡単に詰まってしまうといわれています。そのため、トイレットペーパーは1度に流すのではなく、2~3回に分けて流すとよいでしょう。

万が一トイレが詰まったときの対処

万が一トイレが詰まったときは、重曹とお酢を使って解消することが可能です。重曹とお酢を反応させると、「炭酸ガス」が発生しますが、それによって詰まりの原因となるものを分解できるからです。そこで、ここからは重曹とお酢を使った詰まり解消方法をお伝えしていきます。

【事前にやっておくこと】

ウォシュレットなど、便器とつながっているプラグは、感電を防ぐため事前に抜いておきましょう。また、水が溢れないように便器の水位が高い場合はバケツなどでくみ取っておくことも大切です。

また、止水栓も閉めておくとよいでしょう。止水栓を止めずに作業をおこなうと、作業中に誤ってレバーを引いてしまったときに、床が水浸しになってしまうかもしれないからです。ちなみに、止水栓とは、床や壁につながっているパイプに付いている水栓のことで、水の量を調節したり、トラブルの際に水の供給を止めたりする役割があります。

止水栓は、右に回すと閉めることができます。ハンドルが付いているタイプは手でひねり、先端に溝があるタイプはマイナスドライバーで回しましょう。

このとき、止水栓を何回回したか覚えておくとよいでしょう。そうすることで、再び止水栓を開けたときに、「水が多すぎて便器から溢れてしまった」「水が少なすぎて全然流れていかない」といったことを防止できます。

さらに、もし水位が高くなっている場合には、バケツで便器内の水をくみ取っておきましょう。

節水型トイレは詰まりやすいの?構造を詳しく知って詰まり予防!

【トイレの詰まり解消方法】

便器内に、重曹(カップ4分の1)・お酢(カップ2分の1)の順に流し込みます。次に、40~50度程度のお湯を便器の半分くらいまで流し込んでください。

このとき、お湯の温度が高すぎると、便器にヒビが入ったり排水管が壊れてしまったりするおそれがあります。そのため、温度が高すぎるお湯は流さないようにしてください。

お湯を流したら、1時間ほど待ったあと、少しずつトイレのレバーを引いて詰まりが解消されているかどうか確かめてみてください。もし、水が流れていくようであれば詰まりが解消しているでしょう。

自分で詰まりが解消できないときは

自分で詰まりが解消できないときには、水回りの業者に依頼するのがおすすめです。知識や経験のある業者に依頼することで、手間をかけず、短時間で詰まりを解消できるでしょう。

生活110番では、トイレの詰まりを解消する業者をご紹介いたします。24時間365日電話受付しているので、突然トイレが詰まった際にもすぐにお電話いただくことが可能です。節水トイレでの詰まりにお困りの方は、ぜひ弊社までご連絡ください。

まとめ

「節水型トイレは詰まりやすい」といわれる原因として、少ない水量で流していることが挙げられます。少ない水量だと、水の勢いが少なくなるため、トイレットペーパーを大量に流したとき・配管に汚れがたまっているときなどは詰まりやすいようです。

また、節水型トイレが詰まるときは、家の配管構造に問題があることも考えられます。排水管に十分な勾配がない場合や給水管の口径が狭い場合は、水の勢いが弱まって詰まりが起きてしまうようです。

節水型トイレの詰まりを予防するには、ポケットにモノを入れたままトイレに入らない・水に溶けるアイテムを流さない・トイレットペーパーは適量流すなどの対策が有効です。

また、節水型トイレが詰まった場合には、重曹とクエン酸を使って解消できる可能性があるので、試してみてください。もし、自分では詰まりが解消できない場合は、水回りの業者に依頼して、詰まりを解消してもらうとよいでしょう。


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