蛇口ハンドルの外し方を種類別に解説!基本の交換方法と必要な道具

2022.9.22

蛇口ハンドルの外し方を種類別に解説!基本の交換方法と必要な道具

「蛇口が劣化している」「蛇口からぽたぽたと水漏れしている」といった場合は、蛇口を交換したほうがよいでしょう。蛇口の交換は簡単なので、自分でもおこなうことが可能です。蛇口を交換するには、もとからついているものを外さなくてはなりません。

しかし、蛇口交換をするのは初めてで外し方がわからない方や蛇口が固くてびくともしないという方もいるかもしれません。そんな方のために、蛇口ハンドルの外し方についてご紹介します。ハンドルの種類に合わせた外し方がわかれば、自分でも簡単に作業できるでしょう。

まずは基本のハンドルの外し方を確認!

蛇口のハンドルといってもさまざま形があるため、外し方も異なります。よく見るまるや三角型のハンドル、単水栓や混合栓の2ハンドル式レバーハンドル、混合栓の1ハンドル式レバーハンドルの3種類の蛇口ハンドルの外し方について解説していきますね。

まるい・三角のハンドル型の場合

公園や学校などでよく見かけるまるや三角のハンドルは、プライヤーという工具があれば簡単に外すことができます。プライヤーとは、ネジを挟んで回したり曲げたりする道具のことです。

まずは、ハンドルの上についているまるいカラービス(ねじ)をプライヤーでつまんで回します。カラービスがゆるめば、ハンドルもぐらぐらとゆるんでくるのでそのまま取り外しましょう。

単水栓・2ハンドル混合栓のレバーハンドルの場合

次に、単水栓と2ハンドル混合栓のレバーハンドルの外し方を紹介します。単水栓とは、水とお湯どちらかのみ出る水栓のことです。単水栓のレバーハンドルは、横にレバーを動かすことで水が出るしくみになっています。
まずは基本のハンドルの外し方を確認!
単水栓のレバーハンドルの外し方は、まるや三角のハンドルと同様に上についているカラービスをプライヤーで回して外せば取り外すことができます。

続いて、2ハンドル混合栓のレバーハンドルの外し方です。混合栓とは、お湯と水どちらも出る水栓のことです。2ハンドル混合栓は、お湯を出すハンドルと水を出すハンドルの2つがついていて、横に動かすとお湯や水が出るようになっています。

2ハンドル混合栓の外し方は、2つのハンドルの上にお湯と水を見分ける赤と青のキャップがついているので、マイナスドライバーやキリなどを入れ込み押し上げて外しましょう。キャップを取るとハンドルを固定するネジが現れます。

プラスドライバーを使って、ネジを外していきましょう。ネジが外れればレバーハンドルを外すことができます。

1ハンドル混合栓のレバーハンドルの場合

1ハンドル混合栓は、1つのハンドルを上げ下げすることで水が出て左右に動かすとお湯や水を出すことができる水栓です。1ハンドル混合栓には2つの種類があり、それぞれ外し方が異なります。

ひとつは、ハンドルの横からネジで固定されているものです。ハンドルを固定しているネジは、2ハンドル混合栓と同様にお湯や水の向きが表示されたキャップの中にあります。小さなキャップになるので、キリなどを入れ込んで持ち上げるように外します。

ネジの形に合わせてドライバーなどを使ってゆるめましょう。ネジがゆるめばレバーハンドルを取り外すことができます。もうひとつは、ネジがなくかぶせるだけで固定されているものです。ネジがないので引っ張るだけでハンドルを外すことができます。

ハンドルをレバー式に変えて便利にしよう!

従来からあるまるや三角のハンドルなど回すタイプのハンドルを使っている方は、レバーハンドルに変えたほうがさまざまなメリットがあります。レバー式のハンドルへの交換は自分で簡単におこなうことができるのでやってみましょう。

レバー式のハンドルに交換するメリット

レバー式のハンドルには、2つのメリットがあります。まるや三角などの回すハンドルは締め具合によっては固く締まってしまうことがあります。次、蛇口をひねるときに蛇口が回らないという経験をした方も多いはずです。レバー式のハンドルは、上下左右に動かすだけなので、きつく締まって動かせないということはありません。

汚れた手や石鹸のついた手でも、手の甲などを使って簡単に水を出すことができます。また、レバー式のハンドルは、可動範囲が決まっています。そのため、水が出る量も限られているので節水にもつながります。

交換に必要な道具

既存のハンドルをレバー式のハンドルに交換するには、工具が必要です。家に工具が揃っているか確認しましょう。必要な道具は以下のとおりです。
ハンドルをレバー式に変えて便利にしよう!
【レバー式ハンドルに交換する際に必要な道具】

  • レバー式のハンドル
  • 小さめのマイナスドライバーやキリもしくはプライヤー
  • プラスドライバー
  • アダプター(レバー式ハンドル購入の際に付属されています)
  • 掃除用の歯ブラシ

アダプターとは、ハンドルを接続するための部品です。メーカーによってサイズが異なるため、合ったものを選びましょう。プラスドライバーもネジによって太さが異なるのでネジが回せるものを用意してください。

レバー式のハンドルへの交換方法

道具が揃ったらレバーハンドルへの交換をおこなっていきます。1章でも説明した蛇口のハンドルの外し方を参考にして、レバー式のハンドルに交換しましょう。交換の手順は以下のとおりです。

【レバー式ハンドルへの交換手順】

  1. まるや三角のハンドルの場合は、プライヤーを使ってカラービスを外しましょう。2ハンドルで回すタイプのハンドルは、赤と青のカラービスをキリやマイナスドライバーで取り外してからプラスドライバーでネジを外します。
  2. ハンドルを取り外した部分が汚れている場合は、歯ブラシなどを使ってきれいにします。
  3. 水栓に合ったアダプターを取り付けます。
  4. アダプターの上から新しいレバー式ハンドルをかぶせ、ネジで固定します。2ハンドルのタイプは、ネジ締めをした後カラービスをかぶせもとの状態に戻します。
  5. ハンドルの取り付けが終わったら、お湯や水がきちんと出るか確認してください。

もしもハンドルが固くて外れない場合は?

蛇口のハンドルの外し方がわかれば自分でも簡単に取り外すことができます。しかし、蛇口が固く外れないといったトラブルもあるようです。ここでは、固い蛇口のハンドルの外し方について紹介します。

なぜ外れなくなってしまうのか

ハンドルが固くなって外れない原因は、いくつか考えられます。まずは、水垢などの付着です。洗面台や蛇口周りを見てみると、白く結晶化した水垢がついていることがあります。これは水に含まれるミネラル分が結晶化した状態です。

この水垢が蛇口のハンドル周りにも付着、ハンドルの動きが悪く固くなってしまうのです。スピンドルの水垢はきれいに取り除き、潤滑油をつけておきましょう。また、潤滑油が切れている場合もハンドルは固くなってしまいます。潤滑油切れを起こさないように補充するようにしましょう。

さらに、ハンドルの内側にあるスピンドルの錆びや変形でも、ハンドルは固くなってしまいます。スピンドルとは、水を出したり止めたりするのに使われる部品です。

スピンドルも年々劣化していき錆びや変形が起こるため、ハンドルが固くなる現象が起こります。このような場合は、スピンドルを交換することをおすすめします。

無理やり外そうとするのはNG!

もしもハンドルが固くて外れない場合は?
蛇口のハンドルが取れないからといって無理やり取り外せば、ハンドルや内側の部品を破損してしまうおそれがあります。力が加わりにくい場合は、タオルやゴム手袋などを使って、滑りにくくしてからおこないましょう。

それでも外れない場合は、錆びや水垢などがこびりついているおそれがあります。力づくで外さないで、業者に依頼して外してもらいましょう。

潤滑油を使って固まった箇所をゆるめよう

蛇口のハンドルが固くなって外れない場合には、潤滑油を使った方法が有効です。まずは、プライヤー、潤滑油、ハンマー、ネジを用意しましょう。蛇口に使う潤滑油は水に混ざる恐れがあるので、人体に害のないものを選んでください。潤滑油を使った蛇口のハンドルの外し方は以下のとおりです。

【潤滑油を使った蛇口のハンドルの外し方】

  1. プライヤーを使って、ハンドルの側面のナットを回して、スピンドルごと外します。
  2. ハンドルの上部についているカラービスをプライヤーで外しましょう。
  3. カラービスを外した穴の中に、潤滑油をふきかけます。
  4. 用意したネジを穴に入れ、少し回してゆるく固定します。
  5. プライヤーでつかみ、蛇口を固定します。この作業は段差がある縁石などの場所でおこなうのがおすすめです。段差の上で蛇口を挟んだプライヤーを踏み、蛇口が空中で固定されるようにしてください。
  6. ネジをハンマーで数回叩くと、スピンドルが外れます。

ハンドルを外した後は──根元の部品の交換方法

蛇口のハンドルを交換した後は、パッキンやスピンドルなどの部品も一緒に交換しておきましょう。パッキンとは蛇口のハンドルなどの隙間から水漏れが起こらないようにする部品です。蛇口のハンドル部品の外し方や交換の仕方を見ていきましょう。

スピンドルやパッキンは消耗品!

スピンドルやパッキンはしだいに擦り切れ、減ってきたり欠けたりすることがあります。劣化したスピンドルやパッキンを使い続ければ、隙間から水漏れが起こるおそれがあるのです。そのため、蛇口のハンドル交換をおこなう際に一緒に交換するようにしましょう。

スピンドルやパッキンの交換方法

まずは、1章で説明したとおり蛇口のハンドルを外しましょう。ハンドルを外せばスピンドルやパッキンが見えてきます。スピンドルとパッキンの交換方法は以下のとおりです。

【スピンドル・パッキンの交換方法】

  1. ハンドルを外すと、スピンドルの上にパッキンがついているので取り除きましょう。
  2. スピンドルをプライヤーでつかみ、左周りにひねります。徐々にスピンドルがゆるんでくるので、グラグラしたら手で取り除いてください。スピンドルの先についている六角形のナットはのちに使用するので捨てないようにしてください。
  3. スピンドルを取り出した蛇口をのぞき込むと、ケレップと呼ばれるパッキンが残っていることがあります。これは消耗品なので、取り出して捨てましょう。
  4. 新しいスピンドル(ケレップ付き)とパッキンをプライヤーで固定します。スピンドルの先には先ほど外した六角形のナットを取り付けましょう。
  5. あとは、もと通りにハンドルを取り付ければ完成です。最後に、水やお湯がでるかの確認もしておきましょう。

手順が難しいと感じたら業者に相談を

スピンドルやパッキンの交換の仕方をご紹介しましたが、手順を聞いても難しいと感じる方もいるかもしれません。手順があやふやなまま交換作業をすれば、蛇口を故障させてしまうかもしれません。

また、作業中に手順がわからなくなってしまうことも少なくありません。迷ったときは、作業を中断して水道修理の業者に相談するようにしましょう。業者は豊富な知識と技術を駆使して直してくれるはずです。

生活110番では、優秀な水道修理の業者が多数加盟しています。蛇口のトラブルは緊急性も高いので、すぐに駆け付け修理させていただきます。24時間365日電話上受付していますので、いつでもご連絡ください。

まとめ

蛇口のハンドルの外し方は、蛇口の種類によってさまざまです。まるや三角のハンドルは、上部にあるカラービスを外すとハンドルが取り外せます。

また、レバー式のタイプもカラービスをキリなどで持ち上げるように外し、中のネジをドライバーでゆるめれば外れるはずです。ハンドルの交換などをおこなう際は、スピンドルやパッキンも一緒に交換するようにしましょう。

しかし、蛇口のハンドルが固く外せないときがあります。潤滑油を使って外す方法もありますが、無理やり外すと故障してしまう危険性も考えられます。自分で外すのは難しいと感じたら、業者に依頼して外してもらいましょう。

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