ウォシュレットの水漏れ修理に潜む危険!正しい手順と注意点について

2023.9.12

ウォシュレットの水漏れ修理に潜む危険!正しい手順と注意点について

ウォシュレットのノズルの先からぽたぽたと水が垂れている、あるいはウォシュレット本体から便座に水がしみだしているといった場合、放置するのは大変危険です。ウォシュレットの水漏れは水道代がもったいないだけでなく、火災や感電の原因になるかもしれません。

ウォシュレットからの水漏れは、原因によっては自分で修理できる場合もあります。このコラムでは、水漏れの原因とその修理方法をご紹介します。安全に修理するための注意点や、業者に頼む場合のポイントも解説していますので、ぜひご覧ください。

ウォシュレットから水漏れしたときの注意点

ウォシュレットから水漏れしたときの注意点

ウォシュレットは通常のトイレと違い、電気を使っている製品です。電気の通っている部品に水がかかるとショートして火災の原因になったり、人が触れると感電したりするおそれがあります。

部品交換などなら自分でもできますが、安易に分解するのは危険です。ウォシュレットから水漏れが発生している場合には、安全を確保するためにまずは手を触れずに、ウォシュレットの電源プラグを抜きましょう。

また、止水栓を閉めることで水漏れを食い止めることができます。止水栓は、トイレに流れる水の大元です。トイレのタンクにつながっている給水管にハンドルやレバー、ねじなどがありますので、それを回して止水栓を閉めておきましょう。

修理をするときにも、事故を防ぐため作業前に「プラグを抜く」ことと「止水栓を閉める」ことがとても重要です。

ウォシュレットから水漏れする原因

ウォシュレットが水漏れしている原因によって、修理する箇所や方法は変わってきます。修理するためには、まずは水漏れが発生している原因を特定することが必要です。そのため、まずは原因を突き止めるために、水漏れしている箇所を確認しましょう。ここで、ウォシュレットの水漏れで考えられる原因を箇所ごとにみていきます。

ノズルからの水漏れ

ウォシュレットを使うと、便器の奥から棒が伸びてきて、その先から水が出てきます。この棒をノズルといいますが、ここから水が漏れていることがよくあるのです。

これは、ノズル自体の故障ではないこともあります。自動洗浄機能が付いたウォシュレットの場合、使用前と後にノズルに自動的に水が流れる仕組みです。これは故障ではありませんので、取扱説明書などを確認しましょう。しばらく様子をみて、水が止まらないようなら水漏れかもしれません。

また、リモコンの停止ボタンを押してもノズルから水が出続けているという場合、リモコンの電池切れの可能性もあります。ウォシュレットの電源とは別に、リモコンには電池が必要ですので、切れているようなら交換しましょう。

それでも水漏れが止まらない場合には、ノズルへの排水を調節しているバルブユニットという部品に不具合があるかもしれません。バルブユニットはウォシュレット内部に組み込まれている電子部品ですので、修理するにはウォシュレット自体を分解する必要があります。

そのため、個人で修理するのは困難です。バルブユニットの故障が考えられる場合は、業者に修理を依頼しましょう。

給水管などのパイプからの水漏れ

ウォシュレットにつながっているパイプから水漏れが起こっているなら、つなぎ目部分のナットなどが緩んで隙間ができているのかもしれません。この場合、モンキーレンチなどを使ってナットを締め付ければ修理できます。ただし、あまりに強く締めすぎると配管を破損させてしまうことがあるので注意しましょう。

また、つなぎ目部分に取り付けられているゴムパッキンが劣化していることもありえます。この場合には、パッキンを交換することで修復が可能です。パッキンの交換方法については、後述の「パッキンを交換する」をご覧ください。

水抜栓・給水フィルターからの水漏れ

ウォシュレットの内部には、細かなゴミの侵入を防ぐための水抜栓や給水フィルターといった小さな部品があります。水抜栓のパッキンの劣化や給水フィルターの目詰まりが原因で、水漏れが発生することもあるのです。

これらの部品は、自分で掃除したり交換したりすることができます。詳しくは、後述の「給水フィルターを掃除する」をご覧ください。

本体やタンクからの水漏れ

ウォシュレットには、温水を作るためのタンクが内蔵されているものがあります。このタンクから水漏れがあると、ウォシュレット本体や便座下、操作パネルから水が垂れてくるのです。これは、タンク自体の劣化や内部の電子部品の故障が原因と考えられます。

また、操作パネルからの水漏れは、操作パネルと給水管をつなぐナットなどが緩んでいることが原因かもしれません。この場合はナットを締め直せば解決しますが、操作パネル内の電子部品に水がかかっている場合、触れると感電のおそれがあります。タンクの劣化や内部の故障も自分で直すのは困難で危険ですので、業者に修理を頼みましょう。

ウォシュレットの水漏れ修理方法

ウォシュレットから水漏れする原因

水漏れの原因によっては、自分で修理することもできます。ただし、水回りの電化製品であるウォシュレットの修理は、火災や感電のおそれがある非常に危険な作業です。安全のために必ず電源のプラグを抜き、止水栓を閉めてから作業をはじめましょう。

ノズルを交換する

ノズル自体に破損などがあるのであれば、ノズルを交換すれば修理できます。ウォシュレットのノズルは単品でも販売されているので、製品のメーカーと型番を確認し、適合するノズルを購入しましょう。交換の方法はウォシュレットの種類によって異なる場合がありますので、取扱説明書をご確認ください。ここでは、一般的な手順を簡単に解説します。

①古いノズルを取り外します。ウォシュレットの種類によっては、操作パネルに「ノズル掃除」などのボタンがありますので、それを押しましょう。ノズルが伸びてきますので、ここで電源プラグを抜きます。その後、手で回して抜き取ります。ボタンがない場合は、ノズルの先端を手で引っ張って抜き取ることが可能です。

②新しいノズルを取り付けます。外したときと反対方向に回しながら差し込んでいけば、取り付けることができます。プラグを戻し、「ノズル掃除」などのボタンがある場合はもう一度そのボタンを押しましょう。

③止水栓を戻し、水漏れが直っていることを確認します。

パッキンを交換する

ウォシュレット本体と給水管の継ぎ目にあるパッキンが劣化している場合、パッキンを交換すれば水漏れは解決できます。パッキンにはさまざまな種類やサイズがありますので、適合するパッキンの種類を確認して用意しておきましょう。

①プラグを抜いて止水栓を閉め、配水管のナットをモンキーレンチなどで緩めて外します。
②給水管の内側に古いパッキンが付いていますので、これを外します。外れにくい場合はラジオペンチ(先端が細くなっているペンチ)などを使うと楽にはがすことが可能です。
③給水管に新しいパッキンを取り付け、元通り本体と接続します。
④プラグと止水栓を戻し、水漏れが直っていることを確認しましょう。

給水フィルターを掃除する

給水フィルターが目詰まりを起こしているのであれば、掃除か交換をしましょう。手順は以下の通りです。

①プラグを抜いて止水栓を閉め、給水フィルターを外します。
②フィルターに詰まったゴミを歯ブラシなどで洗浄しましょう。
③きれいにした給水フィルターや新しい給水フィルターを取り付けます。
④プラグと止水栓を戻し、水漏れが直っていることを確認しましょう。

給水フィルターは止水栓からウォシュレットをつなぐ配管の付け根にありますが、止水栓の形状によって外し方が変わってきます。また、水抜栓と一体になっているタイプは水抜栓ごと交換が必要です。詳しいメンテナンス方法に関しては、お使いのウォシュレットの取扱説明書をご確認ください。

その他の場合は業者が安全

以上は自分でも修理できる方法ですが、もちろんウォシュレットからの水漏れの原因はこればかりではありません。電化製品であるウォシュレットは、内部の基盤などが故障することもあります。

ウォシュレットを分解して修理をしようとすると、作業中に感電してしまうおそれがあり大変危険です。本体の内部に問題がある場合や、水漏れの原因がわからないという場合の修理は、プロに任せるのが安全です。

ウォシュレットの修理を業者に依頼するために

もしもウォシュレットの水漏れ修理を業者に依頼しようと思った場合、費用がどれくらいかかるのかというのが気になるところでしょう。ここでは、業者に依頼した場合の費用の相場と、費用を抑えるポイントをご紹介します。

修理費用の相場

水道の水漏れ修理に対応している業者の料金体系は、まず基本料金が設定されていて、そこに修理の内容に応じて作業費や材料費といった料金が加算されていくというものが主流です。基本料金は4,000円~8,000円程度が多く、ごく簡単な修理であればそれだけで済む場合もあります。

また、電化製品であるウォシュレットの電気系統の修理には、水道業者は対応していないこともあり、ウォシュレットを本体ごと交換する場合が多いので注意しましょう。本体を取り換えるとなると、ウォシュレットの購入費に加えて、水道業者に支払う工事費が1万円~3万円程度かかることもあるようです。

ほとんどのメーカーは、ウォシュレットに対して一定の保証期間を設けています。保証期間内であれば無償で交換してもらえることもありますので、まずはメーカーに問い合わせるのも費用を抑える有効な手段です。

修理を依頼する前に相見積もりを

水道業者の料金は、担当者が現場をみてみないと判断できない部分もあります。そのため、みてもらったら想定していたよりも料金が高くなってしまったということも少なくありません。そんなことにならないように、業者に問い合わせた段階で水漏れの状況を詳しく説明し、どれくらいの料金になるのかを教えてもらいましょう。

また、業者の料金には深夜料金や出張費、駐車料金などが加算されることもあります。このような追加費用を明確にするために、依頼を確定する前に見積もりを取るのがおすすめです。複数の業者に見積もりを取って比較することで、より料金の安い業者に依頼することもできます。

ウォシュレットの水漏れを修理した後の再発予防

ウォシュレットの水漏れを修理した後の再発予防

自分で修理したり、業者に依頼したりして水漏れが解決しても、再び水漏れが発生することがないとはいい切れません。再発を防ぐために、ウォシュレットの水漏れ予防法を覚えておきましょう。

こまめな掃除

ウォシュレットのノズルは、水漏れが発生しやすい場所です。ノズルに汚れがたまっていると水の出方が悪くなるだけでなく、内部の電気部品が故障する原因になることもあります。定期的に掃除をすることで水漏れや故障を防ぐことができるのです。

ノズルの掃除は、操作パネルの「ノズル掃除」ボタンを押すか、手で引っ張ってノズルを引き出し、トイレ用洗剤をつけてブラシなどでこすりましょう。掃除が終わったら再び「ノズル掃除ボタン」を押すか、手で押し込んで元に戻します。

こまめな換気

トイレは狭く、閉め切っていることが多いため高温多湿になりがちです。トイレの湿度があまりにも高いと、水分によって電子部品が故障することがあります。そのため、こまめに換気をおこない湿度を調整し、ウォシュレットの劣化を遅らせることが大切です。

水圧を調節する

止水栓を開けているときは、ウォシュレットにつながる配管には常に水圧がかかっている状態になっています。止水栓を開けすぎると水圧が強くなって配管に負荷がかかり、劣化を早めることがあるのです。止水栓を適度に閉め、負荷のかからない水圧を保ちましょう。

まとめ

ウォシュレットが水漏れする原因は、ノズルの劣化、配管のつなぎ目の緩みや劣化、部品の劣化や不具合、本体の故障などが考えられます。ノズルやフィルター、パッキンなどの部品は自分で交換することもできますが、作業時は感電などの事故を防ぐためにも必ず電源プラグを抜き、止水栓を閉めましょう。

また、電気系統の故障の場合は、自分で修理するのは困難です。メーカーや業者に相談して、安全に修理しましょう。業者に頼む場合の費用は各業者によって異なり、基本料金や作業費だけでなく、出張費などの追加料金がかかることもあります。費用を抑え、十分なサービスを受けることができるように、あらかじめ複数の業者から相見積もりを取るのがおすすめです。

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