お風呂のシャワーから水が漏れていると、非常にストレスを感じることでしょう。ぽたぽたと垂れる音が気になりますし、水道代が高くなるのではないかという心配もあるかもしれません。
「シャワーから水漏れしているのなら修理をしたいけど、方法がわからない」あるいは「そもそもシャワーが原因なのかどうかもわからない」と頭を抱えている人もいるかもしれません。
そこでこのコラムでは、シャワーから水漏れが発生する原因とその突き止め方、修理方法を解説します。原因によっては自分で簡単に直せる場合もありますので、ぜひ参考にしてみてください。
シャワーで水漏れが起こる原因
シャワーが水漏れする原因はいくつかありますので、まずは原因を突き止めることが重要です。なぜなら、シャワーのどこから水が漏れているかによって、ある程度原因を絞り込むことができるためです。
まずは水漏れ箇所を確認してみましょう。ここでは水漏れが発生している箇所ごとに、考えられる原因を解説していきます。
シャワーヘッドから水漏れする原因
シャワーヘッドの水が出てくる部分からぽたぽたと水漏れしている場合、考えられる原因はおもに3つです。
●シャワーの内部に残っている水が流れ出ている
この場合、シャワー自体に機能的な問題があるわけではありませんので、心配はありません。気になるようなら、使用後にシャワーヘッドを下に向けてホース内の水を出しきってから、フックにかけるようにしましょう。
●シャワーヘッドの劣化
シャワーヘッドの破損や、内部のパッキンの劣化などで水が漏れている場合もあります。手元で水の開閉ができるボタンがついている節水用シャワーヘッドなどは、内部構造がとくに複雑になっています。そのため、経年劣化によってボタン部分の隙間などから水が漏れることがあります。
シャワーヘッドはホームセンターなどで販売されていますので、劣化がある場合は新しいものに交換することで解決が可能です。
●水栓の不具合
水栓はハンドルがついている蛇口の本体部分です。水栓内のバルブやパッキンなどに劣化や不具合があると、水栓内で漏れた水がシャワーの先から漏れてくることになります。
水栓も内部の部品や本体を交換することが可能です。自分では難しいという場合には、業者に頼んで交換してもらうこともできます。
使用中にシャワーホースの付け根から水漏れする原因
シャワーホースとシャワーヘッドをつなぐ付け根部分からの水漏れ、あるいは水栓とシャワーホースの付け根部分から水が漏れている場合の原因をみてみましょう。考えられるのは接続部分の緩みや劣化、パッキンの劣化や破損です。
シャワーヘッドの接続が緩んでいるという場合は、締め直すことで解決するでしょう。接続にはナットが使用されていることが多いので、モンキーレンチなどを使って締め直すことができます。劣化があって締まらないという場合には、シャワーヘッド本体や接続部分のナットを交換しましょう。
また、接続部分のパッキンに劣化や破損があると、水をせき止めることができずに水漏れが起こります。パッキンもホームセンターで販売されているので、部分的に交換することが可能です。
シャワーの水栓から水漏れする原因
シャワーヘッドやシャワーホースに原因がみられない場合、水栓本体に不具合が発生しているおそれがあります。水栓にはさまざまな種類があり、種類によって構造も異なりますが、原因箇所の特定方法はおおむね同じです。
シャワーヘッドの先から水が漏れている場合、シャワーホースと水栓の接続部分のナットやパッキンの劣化、シャワーと蛇口を切り替えるバルブの劣化などが考えられます。ハンドルやレバーの下から水漏れしている場合は、ハンドル内部のケレップという部品や、レバー部分にあるバルブカートリッジという部品に不具合がある可能性があります。
水栓に使われている多くの部品は単体でも販売されているので、交換して修理することができます。また、水栓自体をまるごと交換してしまうことも可能です。水栓自体を交換する場合、違うタイプの水栓に変えることもできます。
シャワーの水漏れを修理する前の注意点
シャワーの水漏れや水栓の水漏れは、部品を交換することで修理が可能です。部品の交換作業は、方法さえ理解すれば自分自身でおこなうこともできますが、いくつか注意点があります。
はじめてから困らないように、注意点について事前に確認しておきましょう。もしもうまくできるか不安があるなら無理はせず、プロにまかせるのが確実です。
交換する部品が適合しているか確認
シャワーホースやシャワーヘッドは新しいものに交換することができますが、自宅の水栓に接続できるものを選択する必要があります。水栓、シャワーホース、シャワーヘッド、それぞれのメーカーと型番を確認して、適合する商品を選びましょう。また、お風呂の壁に設置されているフックに収まるかどうかも重要です。
シャワーヘッドや水栓内部のパッキンなどを交換する場合、交換する箇所のパッキンの種類とサイズを必ず確認しましょう。パッキンは箇所によってさまざまな種類があります。サイズもメーカーや商品によって異なることがありますので、実際に交換する古いパッキンを確認して見比べながら選ぶのが確実な方法です。
新しい水栓を選ぶときの注意点
水栓本体を交換する際には、古いものと違ったタイプのものにすることもできます。ただし、水栓のタイプやサイズによっては取り付けできないものもありますので注意しましょう。
まず、水栓には壁付きタイプと台付きタイプとがあります。浴室の壁に水栓が取り付けられているのが壁付きタイプ、浴槽の脇などの台に据え付けられているのが台付きタイプです。
浴室の構造によってどちらのタイプかが決まっているので、壁付きタイプの水栓を台付きタイプの浴室に設置するといったことはできません。
タイプが適合しても、サイズがあわないということもあります。水栓の設置方法は壁や台に開いている取付用の穴に、水栓の脚を通す形です。そのため、壁の穴と水栓の脚とのサイズがあわなければ設置することができません。
また、お湯と水が切り替えできる混合水栓の場合、穴と穴の距離も測っておく必要があります。水栓本体が設置場所に収まるサイズかどうかも考えておきましょう。
パーツを排水口に流さない
水栓などの内部構造は複雑で、細かい部品がたくさん使われています。分解している際になくしてしまったり、誤って排水口に流してしまったりすると、本来交換する必要のなかった部品まで新たに購入しなければならなくなってしまいます。小さな部品の扱いには十分に注意を払いましょう。部品を一時置いておくためのトレイなどを用意しておくと便利です。
無理をしない
普段から機械いじりなどをたしなんでいる人ならともかく、多くの人にとってシャワーや水栓の修理は難しい作業でしょう。あまり無理をして失敗すると、水道は思わぬ被害をもたらすことがあります。とくに賃貸住宅などの場合、もしも水漏れが悪化して近隣に被害が及ぶと、最悪は賠償問題にまで発展するおそれもあるのです。
また、使用されている部品のネジ山をつぶしてしまった場合、専門的な器具などを使わなければ動かせなくなってしまうこともあります。
修理をはじめてから、やはり自分では難しそうだと思ったら、途中であっても中断して業者に相談しましょう。万が一のときに相談できるよう、自分で修理する場合でもあらかじめすぐに駆け付けてくれる業者を探しておくのがおすすめです。
シャワーの水漏れ修理【ヘッド・ホースの交換】
シャワーに水漏れの原因があるとわかったら、シャワー本体や部品を交換しましょう。シャワーは水栓に比べると構造が単純なので、比較的簡単な作業です。ここでは、シャワーヘッドやホースの交換方法を解説します。
シャワーヘッドの交換方法
①型番などを確認して新しいシャワーヘッドを用意します。
②古いシャワーヘッドを外しましょう。シャワーヘッドは、ヘッド本体か付け根のナットを回すことで外すことができます。
③外したときと同様に新しいシャワーヘッドをホースに取り付けて回すと、シャワーヘッドの取り付けは完了です。
シャワーホース・パッキンの交換方法
●シャワーホースの交換
①シャワーホースのみを交換する場合には、まずシャワーヘッドを回して取り外します。
②水栓からシャワーホースを取り外しましょう。シャワーホースと水栓はナットで取り付けられていますので、このナットをモンキーレンチなどで回すと取り外すことができます。
③新しいシャワーホースも同じ要領で取り付け、シャワーヘッドを取り付ければ完了です。
シャワーヘッドやシャワーホースの付け根部分のパッキンを交換するときには、パッキンの種類やサイズを必ず確認して新しいパッキンを用意しましょう。
●シャワーヘッド付け根部分のパッキンの交換
①シャワーヘッドを外します。
②シャワーヘッドのパッキンはシャワーホースの接続部分にあります。シャワーホースの内側にあるパッキンをペンチなどではがしましょう。
③新しいパッキンを取り付けて再びシャワーヘッドを取り付けます。
●シャワーホース付け根部分のパッキンの交換
①シャワーホースを水栓から外します。
②シャワーホースのパッキンは水栓と接続しているナットの内側にあります。古いパッキンをペンチなどで外しましょう。
③新しいパッキンを取り付け、シャワーホースを取り付ければ修理は完了です。
シャワーの水漏れ修理【水栓内の部品交換】
水漏れの原因が水栓にある場合、水栓内の部品を交換する必要があります。シャワーからの水漏れに比べると原因や構造が複雑な分、難易度が高い作業です。
また、水栓のメーカーや型番によって方法が異なる場合もあります。詳細は製品の取扱説明書で確認するか、メーカーに問い合わせるのが確実でしょう。ここでは、一般的な方法を解説します。
パッキンを交換する
水栓のパッキンは、交換する場所によって形やサイズが異なります。どの部分のパッキンを交換するのかを確認して、適した新しいパッキンを用意しなければなりません。また、交換する場所によって手順も変わってきます。
場所別の交換方法については「水道のパッキン交換は簡単にできる!作業に必要な道具と手順をご紹介」で解説していますので、こちらをご覧ください。ここでは共通する部分を簡単に解説します。
水栓の修理作業をする際には、必ず止水栓を閉めましょう。止水栓は水道の元栓にあたり、これを閉めることで水栓自体に水が流れるのを止めることができます。止水栓を閉めないまま作業をはじめてしまうと、水栓を分解したときに大量の水が流れ出てしまうのです。
水栓の脚の部分に大きめのネジがついていれば、それが止水栓です。この止水栓をマイナスドライバーなどで締めることで、水を止めることが可能です。もしも水栓に止水栓がついていない場合、自宅全体の水道の元栓を閉める必要があります。
戸建て住宅の場合、敷地内の地面に埋まっている水道メーターのところについているハンドルが元栓です。集合住宅の場合、水道や電気などのメーターがまとまっているパイプシャフトという扉が玄関先などにあり、そこに元栓もあります。
止水栓や元栓を閉めたら、水栓のナットを外して分解し、必要な個所のパッキンを交換しましょう。交換したら水栓を元通りに組み立て、止水栓や元栓を戻して水漏れがないことを確認して完了です。
切り替えバルブを交換する
浴室の水栓にはシャワーと蛇口の切り替えをするレバーがついていることが多いですが、この部分から水漏れが起こることもあります。その場合、水栓の中で水の流れを切り替えているバルブの不具合が考えられますので、この切り替えバルブを交換しましょう。
①メーカーと型番を確認して適合する切り替えバルブを用意したら、止水栓を閉めます。
②水の切り替えをするレバーの中央にネジがついている場合は、これをドライバーで回してハンドルを外しましょう。ネジがついていない場合は手で引き抜くか、マイナスドライバーなどを使って外すことができます。
③切り替えバルブを外し、新しい切り替えバルブを取り付けます。
④止水栓を開けて水漏れが直っていることを確認しましょう。
開閉バルブを交換する
サーモスタット水栓のシャワーと蛇口を切り替えるハンドルのところから水漏れしているという場合には、水栓内部の開閉バルブを交換しましょう。こちらもメーカーや型番によってバルブの種類や交換方法が異なりますので注意してください。
①新しいバルブを用意したら、止水栓を閉めます。
②ハンドルを取り外しましょう。ハンドルには頭部分にキャップがついていますので、マイナスドライバーなどを使ってこのキャップを外すとハンドルを外すことができます。
③ハンドルを外すと固定ナットが現れますので、これをモンキーレンチなどで回して外しましょう。
④先ほど外したハンドルとキャップを再び取り付けて引き抜くと、開閉バルブを取り外すことができます。
⑤新しい開閉バルブを差し込み、固定ナットを締めてハンドルを元通りに取り付ければ交換は完了です。
⑥止水栓を開けて水漏れがないことを確認しましょう。
シャワーの水漏れ修理【水栓の交換】
水栓本体を新しいものに交換してしまうことも、シャワーの水漏れを解決するのには有効な方法です。水栓の交換方法と、注意点を解説します。
脚部から水漏れしているときの修理は危ない!
壁付けタイプの水栓で、水栓の脚部と壁の接続部分から水漏れがしているという場合には注意が必要です。
この部分からの水漏れは脚部と壁の隙間を埋めているシールテープの劣化が原因である場合もありますが、壁内の配管に破損があって水漏れしているおそれもあります。配管に破損がある場合、自分で修理するのは困難です。
また、配管に破損がある場合には水栓を取り外したときに大量の水が飛び出してくることもあります。脚部の接続部分から水漏れがある場合には、まずは業者に相談しましょう。
壁付き水栓を交換する
①新しい水栓を用意したら止水栓を閉めます。
②脚部と本体を接続しているナットをモンキーレンチなどで回して本体と脚部を外しましょう。
③脚部のナットを回して、脚部を壁から外します。このとき、無理に力を入れてナットを回すと壁内の配管が破損してしまうことがあるので注意が必要です。
④取り付け部分についている古いシールテープなどのゴミを取り除いてきれいにします。
⑤新しい水栓の脚にシールテープを巻き付け、壁に取り付けましょう。
⑥水栓の本体を脚に接続します。脚と本体の位置を調節できるタイプの場合は、本体を仮止めしてから脚のネジを調節しましょう。
⑦取り付けができたら止水栓を開けて通水を確認します。
台付き水栓を交換する
浴室の台付きタイプの水栓を交換する場合、水栓本体を台の裏側から外さなければなりません。そのために、止水栓を閉めたらまず点検口を開けることが必要です。点検口は水栓下の浴槽部分にあります。
①止水栓を閉め、点検口を開けます。点検口はふたのネジをドライバーで外して開けることが可能です。
②点検口のふたを開けると、なかには水栓へ水を供給する配管が通っています。この配管と水栓を接続しているナットを、裏側から外しましょう。
③ナットを外すと本体を抜き取ることができます。
④新しい水栓を台の穴に差し込み、また点検口から配管に接続してナットを締めます。
⑤点検口のふたを閉め、止水栓を開けたら通水を確認しましょう。
まとめ
シャワーからの水漏れが起こる原因にはさまざまなものがあり、水漏れ箇所を特定することである程度の判断が可能です。シャワーや水栓の多くの部品は交換することができますので、原因がわかったらその部分を交換して修理しましょう。
ただし、シャワーや水栓の部品にはいろいろな種類があり、メーカーや型番によって適合しない場合もありますので、確認してから購入する必要があります。水栓本体を交換することも可能ですが、これも自宅に適合するかどうかをよく確認しなければなりません。
修理や交換をする際には、途中で断念した場合や思わぬ事態に備え、すぐに駆け付けてくれる業者を探しておくと安心です。原因がわからない場合や、修理が難しそうだと思うときには、無理せず業者に相談するのがいいでしょう。
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