生活110番辞典 家の修理

このエントリーをはてなブックマークに追加

新しい畳ほど要注意!?畳にカビが生える原因と対策方法

新しい畳ほど要注意!?畳にカビが生える原因と対策方法

古い畳よりも、新しい畳のほうがカビの発生につながりやすいということをご存知でしょうか?もしかしたらそもそも畳にカビが生えるということ自体、あまり知られていないかもしれませんね。

畳が新品といえるのは1年~2年ですが、畳は新品ほどカビが繁殖しやすい傾向があるというといかがでしょうか?畳を張り替えたばかりの方は、畳にカビが発生しやすい時期と合わせて気をつけたいところです。

畳は日本の気候に合った床材ですが、湿気には弱い性質でもあります。畳が古くなると緑色だった畳表が褐色に変わっていきます。畳の寿命は10年ほどだといわれていますが、畳は日頃のお手入れ次第で「持ち」が驚くほど変わる床材なのです。
そんな畳にカビを発生させることで、畳の寿命をいたずらに短くしてしまうのは残念なことです。そこで本稿では、畳の性質を知り、カビ対策にもつながる日々の畳のお掃除・お手入れ方法を学んでいきましょう。

畳に生えるカビとは?

畳に生えるカビとは?
畳のカビは一体どこに発生するのでしょうか?畳表は天然のい草で作られているため、そのい草の部分でカビが発生している場合がほとんどなのです。またカビの発生時期は、6月~9月に偏る傾向があるため、畳や畳の周りの湿度が高い状態で続く季節には注意が必要であるといえます。

カビの胞子は非常に小さいので目では確認できませんが、空気中を漂っているカビの胞子が畳表に付着しただけでは、カビの発生とはなりません。しかしカビの胞子が畳に付着したときに、カビの発生条件が満たされていると付着した場所で繁殖を始めます。

畳表で発生する初期のカビは、「アオカビ」が多いです。このアオカビの繁殖を放置してしまうと、クロカビやアカカビだけでなく色々なタイプのカビの繁殖へとつながっていきます。

畳にカビが生える条件と原因

畳にカビが生える条件と原因

カビの発生する条件とは?

カビの発生条件には、次の4つの要素が絡んでいます。「湿度・温度・空気・養分」です。この中でも特に必要なのが、「温度」と「湿度」です。およそ20~30度の温度と、75%以上の湿度が保たれた環境が整うと、カビが繁殖する条件となります。

表畳に使用されているイ草の性質が原因に

畳の畳表に使われる天然のい草は、湿度の高い日本の気候に適した素材です。空気を吸収し放出を行ってくれる性質があるため、湿度を調節してくれるだけでなく、空気中の埃(ほこり)を吸着してくれる機能が畳には期待できるのです。

しかしこのい草の特性である自然効果も、あまりに湿度が高い状態が続いてしまうと飽和状態となって機能しなくなってしまいます。つまり空気中の湿気をい草はどんどんと吸収してしまい、畳にカビがより発生しやすくなってしまうのです。長く使われた畳表はい草がつぶれているので、湿度を吸収する機能が衰えていますが、新しい畳は強く機能しています。
新畳ほどカビが生えやすい理由は、このためです。

畳のカビの取り方

畳のカビの取り方
畳をひとめ見ただけではカビの発生が確認しにくい初期の段階でも、畳表に触れると違和感がありカビの存在に気がつくことがあります。この時点で畳のカビに気がついた場合は対応が簡単です。畳の掃除をすることで、カビを取ることができます。

軽いカビを取る畳の掃除方法は以下の手順でおこなってください。一連の手順を4回ほど繰り返します。

1.天気の良い日に窓を開けて、よく換気する
2.掃除機を畳目に沿うように使用し、畳表面のカビを吸い取る
3.乾いた布や雑巾で、畳目をしっかりと乾拭きする

こちらの効果を高めるポイントは、掃除機を畳から軽く浮かせるように持ち、ゆっくりと吸い取ることです。というのも掃除機のファンでカビの胞子が舞ってしまうと、再び畳に付着させてしまうことになります。せっかく掃除をしたのに、無駄になってしまいます。

その予防として、掃除機の本体を持ち上げながらゆっくりとかけることが効果的なのです。最近ではカビやハウスダストを撒き散らしにくい構造の掃除機も出てきました。使用する掃除機のタイプにこだわってみてもいいでしょう。古い掃除機をお使いであれば、新しいものに買い換えるのも検討してみましょう。最近の掃除機は畳用のモード、カーペット用のモード、フローリング用のモードなど、様々なモードを搭載した掃除機も販売されていますし、吸い取るパワーも段違い。畳の掃除以外の効率も向上します。

また、畳の掃除の際には換気性を高めるため、風の通りを考えながら窓を開けるなど工夫があるとさらに効果的です。

畳全体に5mmほどのカビが発生しているとき

畳全体を覆うほどカビが繁殖していると、さらに対策が必要です。上記の方法であらかた畳表面のカビを落としたあと、晴天の日を選んで畳を日陰で干すことで乾かす必要があります。畳の陰干しは3~4日間ほど行えるのが理想です。

このとき、畳を直射日光に直接当てると、畳が日焼けを起こして変色するので、畳の日陰干しができない場合は、太陽光が直接畳表面に当たらないように畳を裏返して、使用する面を日焼けから守りながら乾燥させましょう。

また、畳を軽く叩いて、掃除機などでは吸い取ることができない埃を叩き落として上げるのもいいでしょう。意外と畳の目地などに埃は溜まっているものですし、家の中では叩くことはできません。
ただしあまり叩くと大事な畳が痛みますので、適度に叩くように気をつけてください。
また、急な雨にもご注意ください。せっかく乾かした畳が濡れるのは避けたいところです。干してそのまま出かけると、にわか雨などに降られてしまうかもしれないので、できれば1日ずっと家にいるときに行うことをおすすめします。

畳のカビ予防に使える酢

陰干しした畳にまだカビが残っている場合、そのままもとに戻せば、再びカビが広がってしまう恐れがあります。
そこで、畳のカビを根こそぎ殺菌してしまう方法を紹介します。

酢というと料理の味付けに使うのが一般的ですが、実は消臭や汚れ落としなど、様々な効果があることが知られています。これは酢が酸性というのも関係しています。また、漂白剤などと違って脱色効果はないので、畳の色味が落ちてしまうことをある程度避けることができます。アルカリ性の塩素系漂白剤などに比べると、酸性の酢は畳に優しいとされています。

畳の掃除での酢の具体的な使い方としては、バケツの中に大さじ2から3杯程度の酢を入れ、その水に雑巾を浸し、よく絞って畳の表面を拭き取ります。酢の持つ殺菌効果により、カビが生えてこないようになります。また、上記の通り、酢には消臭効果もあるので、畳の嫌なニオイも軽減できます。

【ポイント1】よく絞って使う
せっかく酢を使っても、水を吸ってしまえば、それがカビの原因になります。酢入りの水を使うときも、畳の掃除に使う雑巾は固く絞ってから使うようにしましょう。普段雑巾を使って掃除しないとなかなか分かりませんが、結構力の必要な作業です。

うまく雑巾を絞るには、雑巾を順手と逆手(ゴルフクラブや剣道の竹刀を持つ時の手)で持ち、手首を内側にひねるようにして絞ると、よく絞ることができます。

【ポイント2】酢を入れすぎない
酢は洗剤と違って人間の体の中に入っても大丈夫なものなので、畳へのダメージも軽いと思われるかもしれません。しかし、酢はニオイが強いだけでなく、酢酸という酸の一種を主成分としています。薄めることなく酢の原液を長時間畳に付着させておくと、畳を傷めかねません。

適度な濃度を使うことでこそ、畳の掃除の効果は高くなりますので、先にご紹介したポイントを忘れないようにしましょう。

消毒用アルコールを使ったカビの取り方

頑固なカビには消毒用アルコールが効果的です。畳に消毒用アルコールを霧吹きで振り撒き、その後で歯ブラシなどの小さなブラシで、畳のカビを掻き出すように取っていきます。

ただこのままだと畳の表面にはカビやカビの胞子が残ってしまうので、これらを掃除機で吸い取るのを忘れないようにしましょう。

オキシドールの使い方

一般のご家庭で常備されていることは少ないかもしれませんが、オキシドールも畳の汚れ取りに活躍しています。カビ汚れが残ってしまうときには、こちらもご検討ください。

オキシドールは少量を化粧などに使うコットンなどに染み込ませて拭き取ると、きれいにカビを取ることができます。カビ以外にも他のシミ・汚れにも使える方法なので、覚えておいても損はありません。コーヒーやおしょうゆ、ワインなどの色の濃い飲み物をこぼすなどしたときの畳の掃除にも使えます。

オキシドールの使い方
Photo by Amazon

簡単な畳のカビ予防法

基本は乾拭き

カビの胞子は畳に落ちても、すぐに根付くわけではありません。ですから、定期的に畳の掃除をしておけば、カビが生えることなくきれいな状態を維持できます。

雑巾などで定期的に乾拭きすることで、ホコリ等が溜まらず、カビが生える環境を作りにくくなりますので、日頃のお手入れを怠らないようにしましょう。乾拭きであれば、使い捨てのフロアモップでもできますので、手軽な予防方法といえます。

本格的な畳のカビ予防法

昔ながらの日本の住宅は、床下にも空間があり、そこを風が抜けることができます。また、畳と床下の間も木の板が張られているだけで、隙間風が畳を常に適度に乾燥した状態にしてくれていました。しかし、現代の住宅事情はそれとは異なります。

ここでは畳のカビの予防法について、効果的なものをご紹介いたします。

風通しをよくする

風通しをよくする
風通しが悪い環境で畳を使っていると、どうしてもカビが発生しやすくなります。例えばコンクリートで作られているマンションやアパートは、風を通しにくい環境といえます。
また戸建住宅であっても、床下はコンクリートのベタ基礎が増えています。こうなると、畳は一度吸った水分を放出することはできません。

日中に家を空ける機会が多い方は換気が十分でなくなるので、畳のケアが必要です。また和室を閉め切る時間が長いと、カビが発生しやすくなってしまいます。家具などの配置によっても風通りが悪くなるので、カビが発生しやすい環境が整わないよう部屋のレイアウトにも配慮しましょう。もちろん新しい畳の上に敷物をすることは控えてください。

畳の上の絨毯(じゅうたん)はカビの元

畳だけだと座ったときに硬くて痛いので、絨毯を敷く方も多いかもしれません。また、家具を置くと畳に跡がついてしまうのを嫌って、クッション代わりに絨毯を敷く方も多いでしょう。

ですが、できれば畳の上に絨毯などを敷くのは避けたいところです。畳は裏表両面から内部の湿気を放出することができますが、畳の上に絨毯を敷くと、畳からの水分放出が妨げられてしまいます。特に新しい畳だからと絨毯を敷いて保護すると、それが裏目に出てしまうこともあります。

ちなみに、家具の跡がついた畳は、アイロンのスチームを当てることでもとに戻すことも可能です。

和室が寝室の場合はさらに注意が必要!

畳の上に布団を敷いて寝室として使う場合は、さらに注意が必要です。人間は寝ている間にペットボトル1本分ともいわれる大量の汗を放出しています。これらは布団に吸収されて、最後には畳にも染み込んでしまいます。

もし布団をこまめに畳んでいるのであれば、その間にある程度は乾燥しますから、直ぐにカビが生えるわけではありません。しかし、畳の上に布団を敷きっぱなしにせざるを得ない場合は、すのこベッドの導入を考えてみてはいかがでしょうか?畳の上に直接布団を敷くよりも通気性が向上するので、畳にカビが生えるのをある程度抑制することができます。

マメな掃除でカビ対策を

昔は茶殻を布で包んだり、茶殻を上から撒いて畳をほうきで掃くことで掃除していたそうです。茶殻に含まれるカテキンなどの成分が、殺菌や消臭効果を持っていることを、経験則で昔の人は知っていたのですね。

ただ、現代ではお茶を自分の家で淹れる方は少ないでしょうから、茶殻よりももっと簡単なカビ対策はこまめに掃除をかけることです。

畳の日々のお手入れとして有効なのは、畳にも掃除機をかけることです。畳に付着したホコリはカビを発生させる要因の1つです。半年に1回ほどタンスなど家具の裏側のホコリを取ることで、カビはより発生しにくくなります。掃除のとき家具を移動させることで風を通すことにもつながります。

注意!雨の日の換気は逆効果

雨の日に換気をすると、畳が湿気を吸収してしまうので注意が必要です。湿度65%以下を目安にして、天候を見ながら換気をしてください。天気予報を見つつ晴れるかどうかを見ながらだと、やきもきしてしまいがちですが、天気のいいときは外の空気を取り入れることで気分転換にもなります。

さらに徹底的な畳の換気

畳の湿気取りに有効な手段として、畳を掃除する方法と畳を日陰干しにする方法をご紹介しましたが、今の住宅事情ではなかなかそこまでできないこともあるでしょう。まして掃除だけでは畳のカビ発生を防げない場合もあります。
そこで、畳を少し持ち上げてブロックや空き缶、ビール瓶などを挟み込んでみてはいかがでしょうか。こうするだけでも、畳の表裏両面に風が通ります。

扇風機・エアコン・除湿機・換気扇を使用する

部屋の構造上、換気ができない場合は、エアコンの除湿機能や除湿機を利用することによって、湿度をコントロールしカビを発生しにくくしましょう。また、換気扇を使うことで、強制的に家の中の空気を室外のものと入れ替えることもできます。特に最近の住宅では24時間換気システムが導入されているので、換気も簡単に行えます。
意外と忘れがちなのが秋冬の畳の湿度です。乾燥した季節ですが、だからこそ室内で加湿器などを使い、湿度を高めていることも多いので、時々畳を触ってみるなどして、湿気を吸っていないか確認しておきましょう。

エアコンや除湿機などを使うほどの季節でなければ、扇風機やサーキュレーターを使うことで同じような効果を得られます。部屋の空気をかき混ぜることで、湿気が滞留するのを防ぐことができるからです。

除湿シートを使う

日本は年間を通じて湿度が高い時期が多く、特に5月下旬から7月ごろまでの梅雨は特に湿度が高くなります。こうした時期の畳の湿気対策としては除湿シートの使用も効果的です。

畳の下に新聞紙が敷いてあるのを見たことはありませんか?あれは新聞紙が湿気を吸いやすいことを利用した対策です。もちろん新聞紙よりも専用の除湿シートのほうがより、湿気対策としては効果的です。

除湿シートを使う
Photo by Amazon

カビ対策は防虫対策になる?

実は畳のカビ対策は、単にカビを予防するだけでなく、防虫対策にもなります。

虫も湿気が大好き

家の中で見られる昆虫というと、ゴキブリやクモを思い浮かべますが、それ以外にもキクイムシやシロアリ、チャドクガなどたくさんの虫がいます。

その中でもシロアリは畳に被害を与えることで知られています。小さい虫ですが、畳に入り込むと姿を見つけるのは難しく、被害に気付くまでに畳床などを食い荒らしてしまいます。一般的にシロアリは湿度の高い場所に出やすいといわれているため、まずはシロアリに入り込まれない環境づくりが重要です。

先にご紹介した除湿シートの代わりに、防虫シートを入れておくのも効果的です。また、ダニ退治にもカビ対策が生かされます。やはり湿度が高いとダニが発生しやすいので、防虫シートにはダニ退治として効果的なものもありますので、活用してみてはいかがでしょうか。

カビが生えても諦めないで!

カビが生えて汚れると、もう畳を交換するしかないのでしょうか?実はまだ、やれることがあります。
畳は畳表、畳の縁、畳床の3つのパーツでできていますが、畳の縁と畳表は交換することができるパーツです。また、畳表は表面だけでなく裏面も使えるので、裏返すことで表面に落としきれなかった黒ずみなどがあっても、気にならなくなります。

まとめ

温度と湿度の条件が整うと畳の上でカビが発生してしまいます。できるだけ風通しをよくし、除湿を心がけることが何よりのカビ対策となります。また日々のお手入れとして、乾拭きや掃除機がけなど、こまめな畳の掃除を心がけることはカビ予防だけでなく、畳が傷むのを防ぐことにつながります。

しかし今回ご紹介したカビ対策でも畳のカビが十分に取れない場合や、畳が寿命を迎えているなら、カビの防止よりも、畳の表替えや張替えを検討する時期かもしれません。畳表を取り替えることで、新畳と同じような気持ちのよい畳にすることができます。

また汚れがひどい場合も同様で、丁寧に掃除をしても落ちない場合があります。目立つ汚れだと、どうしても部屋が汚く見えてしまうので、そういうときは一度畳のプロに相談してみてはいかがでしょうか?畳のクリーニングだけでなく、畳の張替え作業や畳の新調についても、相談することもできます。

畳張り替えを依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「畳張り替え」をご覧ください。

(※本稿は、2017年8月30日に加筆・修正しています)

記事の内容はいかがでしたでしょうか。この記事がお役に立てましたら、下の投稿ボタンからご評価ください!
0投票,  平均評価値:0
このエントリーをはてなブックマークに追加
2017-09-04 14:56:10
https://www.seikatsu110.jp/repair/rp_tatami/6252/
家の修理
古い畳よりも、新しい畳のほうがカビの発生につながりやすいということをご存知でしょうか?もしかしたらそもそも畳にカビが生えるということ自体、あまり知られていないかもしれませんね。 畳が新品といえるのは1年~2年ですが、畳は新品ほどカビが繁殖しやすい傾向があるというといかがでしょうか?畳を張り替えたばかりの方は、畳にカビが発生しやすい時期と合わせて気をつけたいところです。 畳は日本の気候に合った床材ですが、湿気には弱い性質でもあります。畳が古くなると緑色だった畳表が褐色に変わっていきます。畳の寿命は10年ほどだといわれていますが、畳は日頃のお手入れ次第で「持ち」が驚くほど変わる床材なのです。 そんな畳にカビを発生させることで、畳の寿命をいたずらに短くしてしまうのは残念なことです。そこで本稿では、畳の性質を知り、カビ対策にもつながる日々の畳のお掃除・お手入れ方法を学んでいきましょう。
シェアリングテクノロジー株式会社

この記事のキーワード

家の修理

最新記事

おすすめ記事

0120-949-986