畳の厚さは何ミリがいい?足元を守る畳の知られざる役割

2021.4.30

畳の厚さは何ミリがいい?足元を守る畳の知られざる役割

フローリングを採用する住宅が増えてきているので、最近では畳を取り入れる家庭が減ってきているようです。しかし日本独特の文化である畳には、フローリングにはないメリットがたくさんあります。

メリットのひとつとして、畳はクッション性に優れているので子供部屋にするのにはとても適しています。遊びまわって転んでも怪我をする危険性が少なく、遊び疲れたらそのままお昼寝をすることもできます。そんな畳ですが、実は全国でサイズが異なることをご存知ですか?

また、最近では「薄畳」といって畳の厚さが薄い畳が開発され人気となっています。そんな薄畳のメリットや、畳が全国でサイズの違う理由についておはなししたいと思います。

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畳の厚さは何ミリか?

日本興業規格(JIS規格)では畳の厚さの標準は55mm~60mmと定められています。畳を敷居の高さに合わせて制作するため、少し古い設計の住宅では洋間や廊下などのフローリング面と、和室の出入り口にある敷居などに段差ができることが多くあります。

最近普及してきた「バリアフリー住宅向け」としてフローリング材と敷居、畳の面の段差をなくし同じ高さになるように厚みをフローリング材と同等にした「薄畳」が製造されるようになりました。畳が薄いために伸縮などのない独特な芯材を使用するため、価格が高価になってしまいます。

畳の大きさは地域によって違う

畳の大きさが地域によって違うということをご存知ですか?畳のサイズは全国どこも一緒だと思っている人が多いのではないでしょうか。

畳の大きさは「寸」という単位で表現されます。地域や場所における規格として大きく5つに分かれています

・京間

京都、関西方面で使われている規格
(6尺3寸×3尺1寸5分:191cm×95.5cm×6畳=10.9443平米)

・中京間

名古屋や岐阜などの中京地方で使われている規格
(6尺×3尺:182.0cm×91.0cm×6畳=9.99372平米)

・江戸間

関東地方をはじめ全国各地で使われている規格
(5尺8寸×2尺9寸:176.0cm×87.8cm×6畳=9.2716平米)

・団地間
アパートやマンションで使われている規格
(5尺6寸×2尺8寸:170.0cm×85.0 cm×6畳=8.67平米)

・琉球畳

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沖縄などで使用されている琉球畳のサイズは88cm×88cmの正方形が基準です。琉球畳はお部屋の大きさや希望のサイズによってオーダーメイドできることがほとんどです。

畳の厚さは地域によっても変わりませんが、東にいくほどサイズが小さくなっているのがわかります。ただ、これはあくまで傾向であり明確に地域によって大きさが決まっているわけではありません。京都で江戸間が使われることもありますし、東京であっても京間が使われることもあります。

地域によって大きさが違う理由は諸説あるようです。一般的にいわれているのは、関西方面では畳の大きさを決めた後に家の大きさが決まったのに対し、関東方面では家の大きさが決まってから畳の大きさが決まったからだといわれています。

畳が厚いことによるメリット

畳の厚さは、薄いよりは厚いほうがクッション性もあっていいような気がしますが、実際はどうなのでしょうか。

寝心地に関しては厚みが数ミリ変わったところでさほど違いはありません。しかし、断熱性や防音性に関しては厚みが増すほど効果的です。

畳には防音効果があり、音を吸収する効果があります。また、畳はたくさんの空気を含んでいます。それにより保温性に優れており、冬は暖かく夏は涼しいという特徴があります。こういった特徴は畳が厚いほうがより効果を発揮するといえるでしょう。

      畳が厚いことによるメリット

人気を集める『薄畳』とは?

『薄畳』とは、その名の通り畳の厚さが薄く、段差の小さい畳のことです。廊下やフローリングとの段差をなくし、お子さまからお年寄りまで誰でもが快適に暮らせるためにこの薄畳が開発されました。

薄くても畳独特の弾力性をキープできるように、厚さは15mm程度で統一されています。一般的な畳と比べると約4分の1なのでかなり薄いですが、薄くても足にやさしい弾力性をキープさせるため加工には技術が必要となります。

フローリングや洋間の家が多い中で、最近では和の魅力も見直されてきています。洋間を和室にリフォームするご家庭や、バリアフリー対策の一環として廊下や洋室との段差が小さい薄畳に敷き直すご家庭も増えてきています。

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まとめ

畳は日本の風土に合わせて作られた床材です。高温多湿の日本では調湿機能がある畳が適しており、ぜひ積極的に取り入れたいものです。

実際にリフォームしたくても元々の住宅の設計上、洋室を和室に変えることが難しい場合もあります。またバリアフリー対策で薄畳を敷きたくても、どうしたらいいのかわからない場合もあるかと思います。

そういった場合はプロの張り替え業者に相談してみましょう。張り替えだけでなく部屋作りのアドバイスももらえるかもしれません。

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依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「畳・襖・障子張り替え」をご覧ください。

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