天井の雨漏りの原因を確認しよう!DIYの応急処置・業者による修理
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天井からの雨漏りを直すには、原因に応じた対処が必要です。たとえば、瓦の割れやズレが原因であれば、割れを補修したりズレを直したりするだけで雨漏りがやみます。
しかし、瓦と瓦を接着させる漆喰のズレが原因で雨漏りしている場合は、漆喰の塗り直しが必要です。このように、同じ屋根からの雨漏りであっても、原因によって対処方法が異なるのです。
天井からの雨漏りに気づいた方は、この記事を参考に原因をつきとめて適切に対処しましょう。また、DIYでできる修理方法にくわえ、業者に修理を依頼する際に気になる費用についてもご紹介していきます。
天井の雨漏りの原因をつきとめよう!
天井の雨漏りには、屋根の破損をはじめとしたいろいろな原因があります。また、「天井の雨漏りは屋根に原因がある」と思いきや、じつは原因は屋根以外の場所にあるケースも見られます。まずは、天井の雨漏りの原因が発生する場所ごとに、それぞれの原因をご紹介していきます。
原因調査の前にやっておくこと
原因を調査する前に、雨漏り被害が室内に広がるのを防ぐ必要があります。室内の雨漏り被害を防ぐためには、雨水が落ちる場所にバケツを置き、雨水を受け止めます。さらに、バケツの雨水がはねないよう、バケツの底に雑巾を敷くとよいです。
また、雨漏りが発生している範囲をブルーシートで覆うという方法もあります。しかし、この方法では屋根に登らなくてはいけないため、危険がともないます。屋根に登る際には、のちほど解説する屋根の上に登る際の注意をご覧ください。
このように、雨漏り被害が室内に拡大しないよう対策ができたら、雨漏りの原因を調査していきましょう。
屋根にみられる雨漏りの原因
天井の雨漏りは、屋根のどこかに原因がある場合が多いです。屋根の原因として多いものを4つご紹介します。
瓦・スレートの破損
瓦やスレートといった屋根材の下には、防水下地がひかれているため、瓦やスレートの破損が雨漏りの直接的な原因となることはありません。しかし、瓦やスレートが破損して防水下地が傷つきやすい状態になると、防水下地が劣化し、雨漏りにつながることがあります。
防水下地の損傷が原因の場合、修理には専門的な技術が必要となるため、業者に修理を依頼する必要があります。しかし、防水下地の損傷が悪化しないよう、瓦やスレートの破損を補修する作業なら、DIYで対処できるでしょう。
DIYの修理方法としては、防水テープを貼ったりコーキングでヒビ割れを補修したりします。また、瓦・スレートの破損がひどい場合は、その部分だけ新品の瓦・スレートに交換する場合もあります。
漆喰(しっくい)の崩れ
漆喰とは、瓦屋根の端や上部を固定するための塗装です。この漆喰が劣化し崩れると、発生した隙間から雨水が侵入します。漆喰の補修は難しい作業なので、業者に対処してもらう必要があります。
棟板金(むねばんきん)の劣化
棟板金とは、屋根の頂上にある、屋根どうしのつなぎ目に敷かれている板のことです。この棟板金が劣化して浮きや割れなどができると、そこから雨漏りが発生します。
棟板金の補修は、軽微な割れ程度であれば、コーキングの補修で修理できることもあります。コーキングの補修であれば、DIYで対処できるでしょう。しかし、破損が激しかったり棟板金自体を交換しなくてはならなかったりする場合は、業者に修理を依頼するのが正解です。
天窓の接合部分の劣化・天窓の割れ
天窓がある住宅の場合、天窓の接合部分のコーキングやパッキンが劣化し、雨漏りすることがあります。また、天窓は雨風や落下物にさらされやすいためヒビ割れしやすく、ヒビ割れ箇所から雨水が侵入してしまうこともあるようです。
修理については、コーキングの補修程度ならDIYで対処することも可能です。しかし、パッキンや窓自体を交換する作業は難しいため、業者に依頼するのがよいでしょう。
外壁にみられる雨漏りの原因
天井からの雨漏りが、じつは外壁から侵入した雨水が伝って天井が濡れているというケースも考えられます。
外壁の雨漏りは、外壁の素材を固定しているコーキングの劣化や、外壁自体の劣化などによって発生します。コーキングの補修程度であればDIYで対応できますが、外壁自体の劣化は大がかりな補修となるため、業者に修理を依頼してください。
ベランダにみられる雨漏りの原因
上階にベランダがある住宅では、ベランダの雨漏りが伝って下階の天井が濡れることもあるようです。ベランダの雨漏りは、外壁とベランダの接合部分のコーキングが劣化したり、床面の防水層が劣化したりして発生することが多いです。
コーキングの劣化であれば、DIYで修理できるでしょう。床面の防水層の劣化については、表面的なものであればDIYで補修できます。ベランダの防水床は、表面のトップコート、防水層、下地からなります。この中で、トップコートの劣化であればDIYで補修することもできます。
いっぽう、防水層や下地が劣化している場合、DIYでの補修は難しい作業となるので、業者に依頼しましょう。
窓サッシにみられる雨漏りの原因
窓サッシの雨漏りも、おもな原因としてサッシまわりのコーキングの劣化があげられます。その場合はDIYで対処することもでき、コーキングを補修すればよいです。
実は雨漏りでないケースも
天井からの雨漏りは、じつは雨漏りでないケースもあります。たとえば1階の天井が雨漏りしている場合、2階にあるトイレや風呂場で水漏れが発生している可能性もあるでしょう
また、上階の部屋で激しい結露が起き、下階の天井に水分が伝って雨漏りだと思うケースもあるそうです。戸建にお住まいの方は上階の水漏れや結露を確認しましょう。集合住宅にお住まいの方は、まずは管理会社へ相談するとよいです。
ほかにも、屋根裏に侵入した動物の糞尿が天井に染み込み、雨漏りに見えることもあります。屋根裏で足音が聞こえたり悪臭がしたりする場合は、害獣被害の疑いがあります。害獣駆除業者に相談し、清掃や駆除をしてもらいましょう。
DIYできる応急処置・修理とは
雨漏りの原因をご紹介してきましたが、ここではDIYで応急処置や修理ができる作業をご紹介していきます。ただし、屋根の修理については特に危険がともなうため、次の瓦・スレートのズレや軽度の破損の修理方法をご覧ください。ここでは、雨漏りの原因として多い、ベランダ・壁・窓サッシの修理について解説します。
・コーキング補修
・防水テープを貼る
・ベランダの防水床の補修
しかし注意していただきたいのが、これらの作業の中でも防水テープを貼る作業は根本的な修理にはならないということです。防水テープでいったん雨漏りを止められたら、なるべく早く業者に修理してもらうようにしましょう。また、コーキング補修やベランダ防水床の補修をしたのに雨漏りが止められない場合も、素直に業者にみてもらうことをおすすめします。
コーキング補修
コーキング補修に必要な道具は、基本的にホームセンターや通販サイトでそろえられます。
準備するもの
・コーキング剤
・コーキングガン
・プライマー(コーキングを密着しやすくするための下地)
・ハケ
・マスキングテープ
・ヘラ
コーキング補修の手順
【1】コーキングする箇所をきれいにする
ホコリやゴミを除去しておくと、コーキング剤が密着しやすいです。雑巾などで掃除し、よく乾かしてからコーキング補修しましょう。
【2】コーキング補修する周囲にマスキングテープを貼る
コーキング剤が周囲にはみ出ないよう、マスキングテープで養生します。
【3】ハケを使ってプライマーを塗る
【4】コーキングガンを使ってコーキング剤を塗る
【5】ヘラでコーキング剤をならす
【6】マスキングテープをはがす
コーキングが乾いてしまうとマスキングテープがはがせなくなるので、注意してください。
防水テープを貼る
雨漏りを止めるためには、防水テープをしっかり密着させなくてはなりません。そのために、防水テープを貼る前にその箇所をきれいにしておきましょう。雑巾などで水気、ホコリ、ゴミを除去し、しっかり乾かしてから防水テープを貼ってください。
ベランダの防水床の補修
防水床のトップコートのおもな工法は、ウレタン防水とFRP防水です。ウレタン防水とFRP防水それぞれのメリット・デメリットはありますが、DIYではウレタン防水がやりやすいでしょう。
準備するもの
・トップコート
・プライマー
・ローラー
・スクレーパー
・ハケ
・マスキングテープ
・ビニールシート
・掃除道具(ホース、ほうきなど)
トップコート補修の手順
【1】スクレーパーでひび割れている部分のトップコートをはがす
力をいれてはがそうとすると、防水層を傷つけてしまうことがあるので、優しくはがしてください。
【2】掃除する
ゴミやホコリが残ったままトップコートを塗ると、うまく補修できません。掃除してきれいにし、乾かしてください。
【3】マスキングテープやビニールシートで、壁やサッシなどを養生する
【4】ハケを使ってプライマーを塗る
【5】ローラーを使ってトップコートを2度塗りする
2度塗りしながら移動し、全体を塗っていきます。
【6】乾燥したら、養生を外す
【豆知識】天井のシミやカビを除去する方法
雨漏れによる天井のシミは、中性洗剤で洗うと薄くなるかもしれません。雑巾やスポンジに洗剤をふくませて、シミをこすってみましょう。シミが落ちたら、乾いた雑巾で水気をとります。
中性洗剤でシミが薄くならない場合は、漂白剤を使うという方法もあります。水で薄めた漂白剤をスプレーで吹きかけて水拭きしてください。最後は乾いた雑巾で水気をふきとりましょう。
瓦・スレートのズレや軽度の破損の修理方法
ここでは、屋根のDIY修理方法をご紹介していきます。瓦やスレートのズレ、破損、交換について解説していくので、十分注意したうえで実践してください。
屋根の上に登る際の注意
はじめに知っておいたいただきたいことは、DIYで屋根の補修をするのは大変危険なため、おすすめできないということです。なぜなら、作業中に屋根から落下するとケガだけではなく、命に関わる事態となりうるからです。
しかし、もしDIYで補修するということであれば、十分な安全対策をおこなってください。屋根からの落下事故を防ぐためには、以下のような安全対策が必要となります。
屋根に登る際には、安全装備をしっかりと装着して、脚立を使い屋根の上に登ります。このときだれかひとり協力者を依頼してください。脚立を抑えたり万が一転落してしまったりしたときにかならず必要です。また、修理の際には、必要な道具はリュックなどで体に密着させて持ち運びをしてください。
屋根をDIYで修理できるか判断するためには、まず、屋根に発生している雨漏りの原因を調べます。
屋根に登れたら、雨漏りをしている箇所の真上あたりを中心に探してみましょう。しかし、水はけの関係で真上あたりじゃない別の場所に破損がみられることもあります。雨漏りの原因が分かり、DIYで修理できる内容であれば、道具を準備します。
準備するもの
屋根の修理をする際には、安全を確保するために下記の道具をかならず準備してください。
・ヘルメット
・安全靴(滑り止めが十分なもの)
・命綱用のロープ
・タオル
・脚立
また、瓦屋根とスレート屋根によっても、準備するものは下記のように異なります。
(1)瓦屋根の場合
・新しい瓦(修復できないとき)
・防水テープ
(2)スレート屋根の場合
・新しい素材(修復できないとき)
・防水テープ
・接着用コーキング材
・コーキングガン
・スレーターズリッパー
スレーターズリッパーとは
スレーターズリッパーは、スレート板を取り外す専用の道具です。金額は8千円程と少し高めです。スレート板は接着剤で付けられているため、手で外せないことがあります。また、スレート板はくぎで打ちつけられている場合もあり、こちらも手作業では取り外せません。こういったときには、専用の道具を使う必要があります。
ここでご紹介した方法は、あくまで屋根の素材による雨漏りの修理方法です。雨漏りの中には、長い年月雨水が浸食したことで、屋根の下の板に穴があいているときなどがあります。
こういった大がかりな作業になる場合は、DIYでできる範囲とはとてもいえません。知識がない人でもできるのは、素材の破損や小さな穴の修復などの方法です。屋根の上の作業は危険ですから、決して無理をしないようにしてください。
準備ができたら、天井の雨漏りの直し方を解説していきます。
修理方法
ここからは、天井の雨漏りの直し方をご紹介していきます。屋根の上に登る際には、さきほどの屋根の上に登る際の注意をもう一度ご確認ください。
命綱の付け方
命綱用のロープは、屋根に登る反対側の木と自分の胴体に取り付けるのがよいです。ロープを巻き付けるときは下地としてタオルを敷いておきます。また、木に巻き付けるときは、木が枝分かれしている部分の真下に取り付けるようにしましょう。
(1)瓦屋根の場合
屋根の上に登ったら、修復したい瓦をそのまま取り外します。そして乾いたタオルで丁寧に表面を拭いてください。
瓦をきれいにしたら、防水テープを使って瓦が元の形を保てるように補修します。防水テープは3~4重にしても大丈夫ですから、再度破損しないようにしっかり補修してください。補修ができたら、瓦を元の場所に戻して、完了です。
(2)スレート屋根の場合
屋根の上に登ったら、修復したいスレート板を取り外します。このとき、手で外せない場合はスレーターズリッパーと呼ばれる専用の道具で取り外す必要があります。
スレート板を取り外せたら、その場所にコーキングガンを使って接着用コーキング材を塗り込みます。そして、接着剤の上に新しいスレート板や防水テープで修復したスレート板を差し込みます。位置を微調整してゆがみがないようにしましょう。
瓦・スレートのDIY修理にかかる費用
瓦・スレートをDIYで修理する方法をご紹介してきましたが、その際にかかる費用についても考えてみましょう。
下記のように、安全装置の総額は、2万5千円~5万円程です。
ヘルメット | 3,000円~5,000円 |
安全靴 | 5,000円 |
命綱用のロープ | 1,000円~3,000円 |
タオル | 100円 / 1枚 |
脚立 | 1万円~3万円 |
※掲載料金は消費税を含んでおりません。(2020年7月時点)
修復に必要な道具については、1万円以下で揃えることができそうです。しかし、必要な瓦やスレート板が複数あるときは、その分費用が上がります。
瓦 | 500円 / 1枚 |
スレート板 | 1,500円~2,000円 / 1枚 |
防水テープ | 1,000円~1,500円 |
接着用コーキング材 | 1,000円 |
コーキングガン | 1,000円~3,000円 |
※掲載料金は消費税を含んでおりません。(2020年7月時点)
このように、DIYで瓦・スレートの補修をする場合は、高くて6万円程度を想定しておくとよいでしょう。そこで、業者に依頼する際の費用についても、次の項目でみていきましょう。場合によっては、業者に依頼したほうが安くすむかもしれません。
天井の雨漏りをきちんと修理するなら業者へ!
今回は天井の雨漏りをDIYで修理する方法をご紹介しました。しかし、DIYで修理しても雨漏りがやまない場合は、雨水による浸食が進んでいたり、自分では直せないような深刻な状況であったりする可能性があります。そのときは、雨漏りの修理業者に依頼するのがよいです。
また、防水テープのように一時しのぎの修理をした場合も、あとで業者にきちんと修理してもらうようにしましょう。
雨漏りが家屋にもたらす被害
雨漏りはたとえ軽度であっても、きちんと修理する必要があります。なぜなら、雨漏りは家屋にさまざまな被害をもたらすからです。たとえば、雨水が室内に侵入することによって、天井、床、壁、家具などにシミがついたり、カビが発生したりします。
さらに、家の材木の湿度が高くなることによって、シロアリ被害にもあいやすくなります。また、天井が大量の水分を吸い、もろくなって落ちてしまうという最悪の事態につながるケースもあるかもしれません。
ほかにも、雨水が電気配線にふれて漏電が発生し、家電製品の故障や火災につながるおそれもあります。このように、雨漏りは軽度であっても放置すれば家に深刻な被害をもたらします。そうならないよう、プロである業者に適切な調査・修理をしてもらうことをおすすめします。
かかる費用の相場
業者に雨漏り修理を依頼する場合、不安に感じるのは費用でしょう。実際の修理料金は業者による現地調査をふまえないと分かりませんが、ここでは、参考として相場の金額をご紹介していきます。
屋根の修理の場合
屋根の修理にかかる料金は、修復する面積によって変動がある場合が多いです。参考までに瓦とスレート板の面積あたりの費用をみてみましょう。
瓦 1万5千円~2万円 / 1平方メートル
スレート板 3,500円~5,000円 / 1平方メートル
このような料金設定になっているようです。また、DIYでおこなえない大がかりな修理になったときは、ほかに次のような料金がかかります。
・足場代
屋根の修理をするために、作業員の足場をつくるときは別途料金がかかります。
・棟板金や雨どいの修理代
瓦やスレート板だけでなく、棟板金や雨どいも修理することになるとこちらも別途で料金がかかります。
・シロアリ駆除代
雨漏りの原因を探していく過程で、シロアリによる浸食が見つかったときは、シロアリ駆除も同時におこなうことがあります。そうなると追加で数十万の金額が上乗せされます。
このように、業者による作業が大がかりになればなるほど、雨漏り修理の費用は高くなります。そして重要なのが、依頼した業者によってその金額には大きな違いがあるということです。そのため、業者に依頼するときは、いくつかの業者から見積もりをしてもらい費用を比較することが大切です。
屋根以外の修理の場合
外壁、窓サッシ、ベランダの雨漏り修理の料金についても、簡単にご紹介していきます。
・外壁の修理にかかる料金相場
外壁からの雨漏り修理は、コーキングやひび割れの補修であれば、5万円~10万円程度だといわれています。しかし、外壁全体の劣化が進んで全体的な塗装や張替えが必要な場合、料金は100万円以上かかることもあるようです。また、高所の修理で足場の設置が必要となる場合は、足場代も発生します。
・窓サッシの修理にかかる料金相場
窓サッシの雨漏り修理にかかる料金相場は、3万円~25万円程度で、修理範囲によって差が出る傾向にあります。また、サッシ全体を交換する場合はさらに相場は高くなり、50万円程度かかることもあるようです。
・ベランダの修理にかかる料金相場
ベランダの雨漏り修理の料金相場は、部分的なコーキング補修であれば3万円~5万円程度でおさまるでしょう。しかし、防水層の補修となると、10万円~20万円程度かかることもあります。
火災保険が適用されることもある
火災保険に加入している方は、契約内容によっては災害による雨漏りに保険が適用されるかもしれません。そのため、修理を依頼する前に、適用となるかを保険会社に確認しましょう。適用となる場合は、保険会社の指示にしたがって火災保険の申請書類を準備していきます。
何業者に相談するかは場合によって違う
雨漏り修理の相談先は、雨漏りの発生場所によって違ってきます。たとえば、新築で引き渡しから10年以内の住宅であれば、その家の建築会社や工務店に相談するのがよいです。
平成12年4月に施行された「住宅の品質確保促進法」という法律では、施行不良が原因で雨漏りが発生した場合、住宅の引き渡しから10年間は家の売主に補修や損害賠償の責任があると定められています。そのため、住宅の引き渡しから10年経過していない方は、まず、その家の建築会社や工務店に相談してみましょう。
しかし、引き渡しから10年以上が経過している、もしくは業者ごとの保証サービスが切れているケースについては、基本的に修理業者が相談先となります。2階の天井が雨漏りしている場合は、屋根に原因があることが多いため、屋根屋や瓦屋に修理を依頼するのが一般的です。
いっぽう、1階の天井が雨漏りしている場合は屋根以外の場所でも原因が考えられるため、雨漏り修理業者に相談するとよいでしょう。
このように、雨漏り修理の相談先は雨漏りの場所によって違います。しかし、どんな業者に相談すればよいのか判断がつかない場合や、業者の選定に悩んでしまう場合は、弊社にご相談ください。弊社は全国の雨漏り修理業者をご紹介するサービスを展開しています。24時間365日ご相談を受け付けているので、ぜひご連絡ください。
まとめ
天井の雨漏りを直すには、まず雨漏り箇所を探し出しましょう。屋根に原因がある場合、天井の雨漏り箇所の真上あたりやその周辺に瓦やスレート板の損傷がみられることがあります。それらの箇所を修復する前には、安全装備などの準備をしっかりとおこなう必要があります。そして実際に天井の雨漏りの直し方を実践するときも安全に気を付けておこないましょう。
また、天井の雨漏りは屋根以外にも、外壁、窓サッシ、ベランダで原因が見つかることもあります。このような場所に共通する原因としてコーキングの劣化があげられますが、コーキング補修程度であればDIYで修理できるでしょう。しかし、全体的に劣化している場合は素材自体を交換する必要があるかもしれないので、DIYでの修理は難しいです。
雨漏りの修理は、原因箇所の大きさや劣化度合などによって、DIYでおこなえるか業者に依頼する必要があるかが分かれます。大がかりな雨漏り修理は自分でおこなうにはあまりにも危険ですから、雨漏り修理業者に依頼するのが無難です。弊社は雨漏り修理業者をご紹介するサービスを展開しているので、お困りの方はぜひご相談ください。
(この記事は2020年7月14日に加筆・修正しています)
※状況によっては全体修理をおすすめする場合もございます。