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台風21号に要警戒!国内外の進路予想と大雨への備えを解説します

投稿日:2019-10-23 更新日:2019-10-25

台風21号に要警戒!国内外の進路予想と大雨への備えを解説します

この記事を読むのに必要な時間は約 11 分です。

先日の台風19号は一時「猛烈な勢力」まで発達・北上しながら日本に近づき、静岡県へと上陸しました。その後首都圏を縦断し宮城県沖へと抜けていきましたが、長野県や福島県など広い範囲で暖かく湿った空気が流れ込んだ影響もあり、大雨で各地の河川がはん濫・堤防決壊などの被害をもたらしています。22日現在でも完全に復旧はしておらず、一部地域では断水などの被害が続いている状況です。

日本には19号に引き続き新たな台風が近づいてきています。台風20号はフィリピン沖から進路を変えて日本沿岸を進み、四国沖で温帯低気圧に姿を変えました。一方で台風21号がマリアナ諸島方向から近づきつつあり、大雨などに対する警戒が必要です。

今回は台風21号の進路予想と想定される被害、そして被害が出たときの対策について解説します。

(25日10時現在)台風21号(ブアローイ)の最新予想は?

気象庁の分析によれば、台風21号は25日9時現在、八丈島の東約610km(千葉県銚子沖約620kmの南東)の付近の海上に中心を持っていると推定されています。中心付近の最大風速は35m/sと「強い」勢力まで落ちてきましたが、中心から半径110km以内では風速25m/s以上の暴風が、半径280~390km以内では風速15m/s以上の強い風が吹くおそれがあります。

現在台風は35km/hの速さで北東に進路を取っており、その後も勢力を弱めつつ、25日21時に茨城沖、その後は若干進路を北よりに変えつつ三陸沖へ抜け、26日土曜日の9時には温帯低気圧に変わることが予想されています。

台風21号は本州や北海道にやや接近するものの、上陸はしない見込みとなっています。しかし後ほど解説しますが日本付近には前線を伴った低気圧が接近しており、前線に暖かく湿った空気が吹き込むことで大雨をもたらすおそれがあります。また地形によっては突風などが吹くおそれもあり、厳重な警戒が必要です。

海外気象機関の進路予想

台風の被害を受けるのは日本だけではありません。とくに東アジア各国ではその国の気象機関が独自の台風進路予想を出すことが多く、情報源のひとつとして役立ちます。ここで各国の台風21号に関する進路予想を確かめてみましょう。

米軍合同台風警報センター(JTWC)

日本に米軍基地を持ち、グアムなど台風の影響を受ける地域も領有するアメリカ合衆国は独自の台風進路予想をおこなっています。この米軍の24日3時現在の進路予想によれば、台風21号は徐々に北北東方向へと進路を変えていき、25日9時には八丈島の東南東約500km(千葉県館山沖・南東610km)の海上、26日3時には三陸沖の海上へと遠ざかっていく見込みです。ただし温帯低気圧に変わってからも中心付近では50ノット(25m/s)の暴風が予想されており、突風などには警戒が必要です。

なお米軍が熱帯低気圧に番号を付ける基準は日本の台風と異なります。そのため予想を確認する場合、「21W(Neoguri)」が台風20号、「22W(BUALOI)」が台風21号を指しているので注意しましょう。

韓国気象庁

韓国気象庁の24日4時現在の予想でも、台風21号は徐々に北北東寄りに進路を変えていく見込みです。25日3時には八丈島の東約440km(館山沖の南東約500km)まで進み、その後26日3時には温帯低気圧に変わって三陸沖へと達すると予想されています。

中国気象局

中国の気象機関・中国気象局による24日8時現在の進路予想では、25日9時には八丈島の東約540km付近の海上、その後は日本からは遠ざかりつつ三陸沖へと進んでいく予報となっています。

なお香港には独自の気象機関である香港天文台がありますが、こちらでは台風21号に関する予報はおこなっていません。

台湾中央気象局

台湾の気象機関・中央気象局の24日3時の進路予想でも、日本から遠ざかるように進路を北東よりに変えることが予想されています。25日3時には八丈島の南東約490km、15時には千葉県銚子沖の東南東約540kmの海上に達し、26日3時には三陸沖へと遠ざかっていく予想です。

地盤がゆるんでいるおそれも…少しの雨でも要警戒

台風19号では千曲川(信濃川)の決壊が大きく報道された長野県のほか、北関東や東北などでも激しい雨をもたらしました。今回の台風20・21号では日本付近に前線がかかることもあり、大雨への警戒が必要不可欠です。

暖かく湿った空気が前線(低気圧)を刺激するおそれ

気象用語の「前線」とは、大気の暖かな空気と冷たい空気がぶつかり合う境界のことを指します。空気は「冷たい空気の方が重い」という性質があり、寒冷前線では暖かい空気の下へもぐり込むように、温暖前線では暖かい空気が徐々に押していく形となっています。

一方、空気は気圧変化で膨張することで温度が下がることが知られています。高度が100m上がると温度は約1℃下がるのです(雲ができる前・乾燥断熱減率の値)。また空気中の含む水分の量は温度とともに減少します(飽和水蒸気圧の変化)。このため、含み切れなくなった水分が雨雲へと変わっていくのです。

この現象は山の斜面に当たった場合でも起こることがあり、しばしば大雨を引き起こします。

寒冷前線と温暖前線

台風からの暖かく湿った空気が前線に吹き込むと、この現象はより強くなります。先日の台風19号も台風本体の持つ雨雲だけでなく、山地による影響で発生した雨雲が大雨をもたらしたと考えられています。今回の台風21号では前線を伴った低気圧も日本付近に接近しており、この前線を刺激することで大雨につながるおそれが指摘されているのです。

台風19号で大雨が降った地域はとくに注意

山に降った雨は、すべてが一気に川へと流れ出すわけではありません。森林なども相当の雨水をためこんでおり、長い時間をかけ浸透しながら地下水や湧き水に変わっていきます。

そのためもしも台風20・21号の影響でふたたび大雨が降った場合、森林がほとんど吸収できず雨水のほとんどが川へ流れ出してしまうおそれがあります。また水を多く含んだ地盤が崩れる、応急的な復旧にとどまっている箇所がふたたび被害にあうということも十分に考えられることから、少しの雨でも河川の急激な増水などに警戒が必要でしょう。

ちなみに気象庁では台風19号で大雨が降った宮城・福島・茨城・栃木・埼玉県の全域と長野市・松本市などを含む長野県の北東部を対象に、洪水警報・注意報の発表基準を引き下げることを決めています。情報をこまめに入手し、弱い雨だと感じても適切に対応することが大切です。

温帯低気圧に変わるものの、風に対する警戒も万全に

台風20号は21日18時に四国沖で、台風21号は26日9時には温帯低気圧へ変わると予想されています。しかし温帯低気圧に変わっても、風に対する警戒はゆるめないようにしてください。

そもそも熱帯低気圧(台風)と温帯低気圧は何が違う?

現在は「熱帯低気圧」のうち、北西太平洋上で勢力を強めたものを「台風」と呼んで区別しています。そのため日本付近を通過した台風は勢力を弱め、ふたたび「熱帯低気圧」へ変わるパターンが少なくありません。一方台風19・20・21号はいずれも「温帯低気圧」に変わった・変わる予想ですが、そもそもこの2つの違いはあるのでしょうか。

前線を伴ったものが「温帯低気圧」

前線で雨雲が発達する原理については先の章でご紹介しました。一方熱帯低気圧は前線を伴わず、暖められた空気が上昇する力だけで巨大な渦を巻いています。その力の源となる高い海水温の地域を過ぎると、勢力はだんだんと弱まっていきます。

このとき冷たい空気と台風が接触すると、暖かい空気を持つ台風との間で境界面を持つようになります。そのことで前線が生まれ、台風は温帯低気圧へと変わっていくのです。

この台風が「温帯低気圧」へ変わる現象は、冷たい空気が日本に南下してくる秋に多い現象です。

温帯低気圧でも強風被害には要警戒

台風が温帯低気圧に変わる場合、勢力も同様に弱まるとは限りません。温帯低気圧も秋の終わりから春の時期に急速に発達することがあり、「冬の嵐」「春の強風」などとして大きな被害をもたらします。とくに台風並みに発達する場合、一般に「爆弾低気圧」と呼ばれることも多いのです。

そのため台風が温帯低気圧に変わった後も、強風による被害には厳重な警戒が必要です。たとえば先日の台風19号は三陸沖で温帯低気圧に変わった後再発達し、アラスカ付近で大荒れの天気をもたらしています。温帯低気圧に変わった台風20号も再発達しながら進んでおり、強風被害に注意が必要となってくるでしょう。

大雨・浸水に対する対策は

台風19号同様、台風21号ではところによって大雨になることが予想されています。大雨で怖いのは「強い雨」と「浸水」。今回のコラムでは台風19号で多かった浸水に対する対策を中心に、雨への備えをご紹介します。

浸水に対する対策

近隣の河川の増水や下水道の処理できる雨量の超過などが起こると、地盤の高さが周りより低い地域を中心に水が道路や住宅にあふれてくるおそれがあります。こうした浸水に対する対策は「水を入れないこと」「被害を最小限に食い止めること」が大切です。

ビルや地下街・マンションなどでは水止め板が設置されていることも多いですが、一般住宅ではなかなか難しいのも現状です。そのため基本的には「土のう」による対策が基本となります。

【土のうの積みかた・作りかた】

水の浸入を防ぐための土のうは「土のうと土のうの間」のすき間をしっかりとふさぐことが大切です。

1.土のうの積む向きを決める
土のうの結び目は基本的に「玄関側」「上側」に向けるようにしてください。

2.土を8割程度入れる
土は満杯に入れ込むのではなく、余裕を持って8割程度にしましょう。形を整えやすくすることで水を浸入させにくくなるほか、土のう袋自体が運搬中に破れるといった事態を防ぐ効果もあります。

3.袋の口をしっかりと縛る
土のう袋はひもを強く引っ張ることで閉まる構造になっています。その根元にひもを2・3周させ、しっかりと固定します。その後ひもの先を巻いた部分と絡めるように通すことで完成です。

4.積んだらしっかりと角を固める
角を整え、高さが均等になるように土のうを積んでいきます。できれば側面もしっかりと整え、土のう同士が密着できるよう台形にするのがベストです。台形にするのは難しい場合でも土のう同士のすき間が少なくなるよう、しっかりと固めましょう。

5.2段目は間になるよう積んでいく
レンガ積みを意識し、2段目は2つの土のうの間になるよう置いていきましょう。こうすることで土のうが安定し、水が漏れてくるのを防止します。

6.可能なら後ろにももう1列分積む
1列だけだと水の勢いに負け、土のうが崩れることも少なくありません。可能ならばもう1列分土のうを積み、重さでしっかりと守るようにするとベストです。

また土のうの列の間に土などを入れればすき間が埋まり、より土のうの強度を高める効果が期待できます。

7.土のうが用意できないときは
土のうが用意できない場合、ごみ袋に水を入れて水の浸入を押さえるのに利用する手もあります。またプランターなども比較的安定しており、ブルーシートで包めば水を押さえる手助けになるでしょう。

なお近年では水を吸って膨らむ土のうなども販売されています。災害対策として備えておくと役立つかもしれません。

【家の中に水が入ってきたら】

玄関を超えて家の中に水が入ってきた場合、気になるのは電化製品のショートです。パソコンなどの高額な電化製品は停電なども考慮に入れ、早めに電源を切り避難させておきましょう。

またコンセント部分が水に浸かった場合、漏電による火災のリスクも十分に考えられます。対応するブレーカーを落とし、一度電気工事のプロにチェックしてもらってから利用するようにしてください。

【エアコン室外機は高い位置に】

室外機は風雨に強い構造になっていますが、電化製品でいうことには変わりありません。そのため浸水により水に浸かってしまった場合、一度点検を依頼してからの利用をおすすめします。

また地面に直接置いている室外機は台座を組み、少し高い位置に移設するという手段も考えられます。ただしエアコン室外機には金属配管などがつながっており、自分で無理やり移動させると故障の要因になります。事前にエアコン工事のプロに依頼し、対策を相談するようにしてください。

【可能ならば自動車は高い場所へ】

現代の自動車には電子部品が多く使われています。そのため水に浸かることで電子制御系統が故障してしまうとエンジンはかかりません。それどころか最悪の場合エンジン始動時にショートし、火災が起こる危険性も否定できないのです。

そのため浸水が予想される地域ではできるだけ自動車は高い位置に避難させておくことをおすすめします。立体駐車場を持つショッピングモールでは災害時の避難場所として利用することを許可している場合もあるため、一度確認してみるとよいでしょう。

【排水溝の逆流に注意を】

圧力をかけて送っている上水道と違い、下水道は「自然流下式」が基本です。また雨水も同時に処理する「合流式下水道」を採用している地域も少なくありません。そのため道路が冠水している場合、下水道の水が排水溝やトイレから逆流してくる事態も考えられます。

そのような兆候があった場合、排水溝部分を一時的にふさぐことが大切です。水を入れたビニール袋で排水溝部分を押さえ、水が出てこないようにしましょう。また外が冠水しているような状況では、お風呂の排水などは控えるようにしてください。

雨漏りの対策

台風の影響で強い雨が降り続けた場合、雨どいのオーバーフローなどにより通常入らない天井裏に水が浸入し、雨漏りを引き起こすことがあります。そのため普段は大丈夫な家庭でもあらかじめ雨漏りに対応する準備はおこなっておきましょう。

【雨漏り対策の準備】

  • 雨を受けるもの(バケツ・洗面器など)
  • 新聞紙
  • ぞうきん
  • タオル

【雨漏り対策の基本】

  • 雨漏りを放置すると床材の劣化や電化製品の故障につながるため、雨漏りを受ける
  • 周囲に飛び散らないよう、雨受けの下に新聞紙やぞうきんなどを広く敷く
  • 窓枠からの雨漏りはタオルなどを固定し、水を染み込ませる
  • 雨が降っているなかでの高所作業は危険。雨が上がった後業者に修理を依頼

なお雨漏り時の対応については次の記事でも詳しく取り上げています。

台風の雨漏りには保険が効かない!?雨漏りへの緊急対処法をご紹介
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停電・断水に対する対策

台風による強風や大雨による土砂崩れで電柱が倒れ、停電することは珍しくありません。また道路の冠水で設備が冠水し、水道が利用できなくなることもあります。

停電対策として、台風時には懐中電灯などの明かりが取れる手段を用意しておきましょう。また避難時には漏電火災の防止のためにブレーカーを落とすことも大切です。

断水対策としてはお風呂に水をためておくなどの対策が効果的ですが、台風時には雨水とともに下水道があふれることもあります。できるだけ下水道の使用は控えるようにしましょう。

その他の台風対策については下の記事でも詳しく解説しています。

巨大台風に備える!襲来前の準備から応急処置の方法までまとめました
毎年7月から10月にかけて、多くの台風が日本列島へ接近します。都市の水がめにとっては恵みの雨になる一方、ときには上陸し、暴風や猛烈な雨で各地に被害を与えることも少なくありません。 ... 続きを読む

まとめ

日本に上陸するおそれこそ小さいものの、台風21号は日本列島に暖かく湿った空気を運んでくるため、大雨をもたらすおそれがあります。台風19号の被害にあった地域は河川の復旧工事が終わっていないところも多く、急な河川の増水には厳重な警戒が必要でしょう。また温帯低気圧に変わっていくとはいえ、風に対する注意も忘れてはいけません。

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この記事を書いた人
編集者:しゅうじ
捨てる予定だった家具をリメイクしたところ、ちょっとした話題となった。その経験を活かし、家具・雑貨修理の記事を中心に作っている。

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2019-10-25 10:02:48
https://www.seikatsu110.jp/repair/rp_lhr/172102/
家の修理
先日の台風19号は一時「猛烈な勢力」まで発達・北上しながら日本に近づき、静岡県へと上陸しました。その後首都圏を縦断し宮城県沖へと抜けていきましたが、長野県や福島県など広い範囲で暖かく湿った空気が流れ込んだ影響もあり、大雨で各地の河川がはん濫・堤防決壊などの被害をもたらしています。22日現在でも完全に復旧はしておらず、一部地域では断水などの被害が続いている状況です。日本には19号に引き続き新たな台風が近づ...
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