ベランダ雨漏りは応急処置のみは不十分!きちんと処置して被害を防ぐ

2021.4.30

ベランダ雨漏りは応急処置のみは不十分!きちんと処置して被害を防ぐ

梅雨や夏のシーズンが本格化すると、急なゲリラ豪雨などに襲われることもあるのではないでしょうか。突然の強い雨でベランダや家の屋根から雨漏りして大変な思いをすることもあるかもしれません。

とくにベランダの下にちょうど部屋があるような家に住んでいると、雨漏りで大変な思いをすることもあるでしょう。放っておくと部屋の床にどんどん水がたまっていきますので、このようなときこそきちんとした対処をしなければなりません。

このコラムでは、ベランダの雨漏りの応急処置に関して解説していきます。雨漏りは長時間放置しておくことで、深刻な被害をもたらすおそれもあります。原因をきちんと理解して、適切な対策をしていきましょう。

ベランダ雨漏りの応急処置方法

ベランダから雨漏りをしている場合、その原因や発生個所をきちんと突き止めることが大切です。普段は雨漏りに気がつかないで、ある日の豪雨で気がつくこともあるかもしれません。

家のなかが水浸しになることで家具や床に損傷が出ることをおそれるのであれば、なおさら早急に対処するべきでしょう。まずはすぐにできるベランダの雨漏り応急処置方法に関して確認していきましょう。

応急処置は身の安全を第一に!

毎年夏に日本を襲う台風は、ときに大変甚大な被害をもたらします。大雨や風の影響で屋根やベランダが壊れ、雨漏りが発生するようなケースも十分に考えられます。

高いところにあるベランダから雨漏りが発生しても、あわてて修繕をおこなうことは危険です。強い暴風雨のなかで高所にのぼって作業をすることで、転落などして大きなケガをする危険性も高まってきます。

環境が悪いときには焦って自分で作業をするのではなく、至急業者に連絡をして、対応に来てもらえるかを確認しましょう。もしすぐに来られないという場合でも、被害を正確に伝えて、応急処置の方法を確認することをおすすめします。

室内の応急処置

雨漏りが発生して室内に水が入り込んでくるようなときは、家のなかが水浸しになることで多くの被害をこうむる可能性もあります。

急な雨漏りで業者がすぐに駆けつけてくれないような場合、雨漏りの応急的な処置を自分でおこなっていかなければなりません。まずはバケツや洗面器などを用意して、雨漏りしている水を受けていきましょう。
ベランダ雨漏りの応急処置方法
この際に注意すべき点は、大量の水が一度にバケツに落ちることで水ハネなどが生じて、バケツ周辺が水浸しになるおそれもあるということです。このような事態を避けるためには、バケツのなかに雑巾などを入れておくことで、水分を効果的に吸収するのが効果的です。

また、ビニールなどでできた撥水性の高いヒモを上手く使うことで雨水を上手に誘導することもできます。天井から床に用意したバケツまでヒモを垂らします。そうすることで、天井から滴り落ちる雨を上手くバケツまで誘導することができます。

また、100円均一ショップやホームセンターで購入したブルーシートやレジャーシートなどを床に敷いて、水分が床にしみ込んでいくことを防ぐことができます。また、これらは水ハネを防ぐためにバケツの下に敷くことも有効です。

ブルーシートなどはあれば普段から何かと重宝しますので、常備されておくことをおすすめします。もし家にシートがない場合は、新聞紙や雑誌などでも代用することができます。

原因の場所をふさぐ

バケツなどで落ちる水を防いだあとは、雨漏りをしている箇所の修復をしていきましょう。雨漏りをしている箇所が明確で自分で応急処置をすることが可能ならば、コーキング剤や防水テープを購入して雨漏りをふさいでいきましょう。

防水テープなども、ホームセンターなどで入手可能です。災害対策用グッズとして普段から家に置いておくことをおすすめしますが、できるだけ外用の防水性能に優れたものを用意するようにしましょう。

また、ベランダの複数の箇所にわたって雨漏りしていて箇所が特定できないような場合もあるでしょう。そのような場合は、一旦ベランダ全体をブルーシートで覆ってしまうことを考えてみてもいいかもしれません。

ベランダ雨漏りの主な原因

ベランダが雨漏りをしているときや、急ぎで業者が駆けつけてくれないような場合、まずは自分で原因を探してベランダの雨漏りの応急処置をしていきます。しかし、雨漏りは単一の箇所ではなくさまざまな箇所から発生しているかもしれません。

家のベランダをみていると固いコンクリートでできていることが多く、雨漏りの心配はないように見受けられます。しかし、床は構造上の問題から、雨漏りが発生することが十分に考えられるのです。

ベランダの床には、ウレタンなどでつくられた防水層が挟まっています。これによって、階下に水が漏れるなどのトラブルを防ぐことができるのです。

しかし、この防水層も築年数が長い建物になると段々と劣化が進行します。その結果、床にはがれや細かな亀裂が発生し、そこから水漏れが発生してしまうのです。
ベランダ雨漏りの主な原因
また、ベランダの床にはわずかですが勾配が設けられており、そこをゆるやかに水が流れることで雨漏りが発生する場合もあるでしょう。

排水溝

排水溝も水漏れの原因となります。ベランダの排水溝には落ち葉や害虫の死骸、日常生活で発生するゴミやホコリなど、詰まりの原因となる実に多くの物質がたまります。これによって、排水溝から上手く流れずにあふれ出た水が、ベランダから漏れてしまうこともありえます。

また、排水溝からあふれ出た水で床が水浸しになったままだと、床自体がどんどんと劣化していくかもしれません。そして、排水溝にたまった水で床や排水口が劣化していくことで、ひび割れなどが起こり、被害がどんどん拡大していってしまうのです。このような事態を防ぐには、定期的に排水溝の清掃をしておくとよいでしょう。

家の壁には、笠木とよばれる仕上げが加工されています。笠木の本来の目的は家のいろいろな部分を腐食などから守っていくことです。しかし、この笠木が劣化することで、壁の劣化を招き、隙間ができていきます。

その結果、そこから水分が入り込んで雨漏りを誘発してしまうのです。家の壁に安全用の手すりがあるような場合、結合部分に水がたまりやすく、腐食が発生します。その結果、壁のなかへ水分が入り込むこともあるでしょう。

雨漏りは、目視で確認できるところから発生することもありますし、水が家のなかを伝って全く判別できないところから発生している可能性もあります。

発生個所や原因が自分で特定できないのであれば、まずは業者に相談をしてみてはいかがでしょうか。業者によっては無料で診断や調査をうけおい、その結果をもって補修するかどうかを決めることもできます。

放っておくと大変!雨漏りの二次被害

ベランダの雨漏りの応急処置が完了したといっても、それだけで終わりではありません。雨漏りが発生したということは、すでに家のさまざまな部分に劣化や損傷が発生しているおそれもあります。きちんとした対処をしていかないと、更なる被害の拡大につながりかねませんので、十分な注意を払っていきましょう。

内部の腐食

ベランダから発生した雨漏りはときに、家の内部を伝わってさまざまな場所の雨漏りにつながります。ベランダから家の内部の壁や柱を伝わって水が部屋に入り込んできたような場合、壁や柱がそれにあわせて腐食する危険性もあります。

そのまま放置しておくことで腐食がますます進んでいき、最終的にはカビなどが発生するのです。その結果建物から異臭が発生してしまうだけでなく、建物自体の強度が衰えることにもつながりかねません。
放っておくと大変!雨漏りの二次被害

シロアリ

雨漏りを放置することで、シロアリの被害をもたらす危険性も考えられます。シロアリは木材を好んで食しますが、そのなかでも湿った木材をさらに好む傾向があります。家の暗部にある木材が雨漏りの影響で湿ったままで放置されていると、シロアリのエサや住処となってしまうのです。

その結果、家の柱などの主要な部分が弱まっていきます。そして、家の耐震強度にまで大きな影響を及ぼすこととなるのです。

漏電

雨漏りは人間に直接的な危険性を与えることも考えられます。家のなかに落ちてきた水が家電製品やコンセントにかかることで、感電してしまったり、漏電で家電製品が壊れる危険性があります。また、場合によっては漏電した家電製品などから発火して、火災の遠因ともなりかねません。

雨漏りが発生したときの対処の流れ

ベランダの雨漏りが応急処置で改善された場合、多くの費用を払ってまで業者に本格的な修理や修繕を依頼されることをためらうかもしれません。

先ほどまででも述べたように、雨漏りは表面的な被害だけではなく、建物の内部にまで水が浸透しているような場合、後々重大な被害をもたらす危険性もあります。また、普段の生活で目に見えない箇所からの雨漏りで、知らないうちに腐食が進行している場合もあります。

このような事態に陥らないようにするには、一度雨漏りが確認されたような場合には業者に依頼して、総合的に家全体を点検してもらうことをおすすめします。細かなところまで、きちんと点検をして修繕をほどこすことで、再度の雨漏りを防止することもできます。

しかし、焦って業者の選定はしないほうがよいかもしれません。大切な家屋を守る業者選びのポイントは、金額だけではありません。誠実で信頼できる業者選びのポイントは、誠実な対応かどうかや、料金に関する明確な説明があるかどうかも大切なチェックポイントとなります。

自宅と類似環境での作業実績があるかどうかも、大切なチェックポイントとなります。業者依頼の際に、質問をして誠意のある説明があり、信頼できる業者であると思えないと、思わぬ手抜き工事などで、意図する結果が得られないかもしれません。

施工業者に連絡

業者に雨漏り修理を依頼する場合、発生個所や数によっては、大変多くの金額が発生することもあります。そのため、業者に修理を依頼することと平行して、住宅を施工した業者に連絡をすることをおすすめします。
雨漏りが発生したときの対処の流れ
新築物件の場合や、以前同じような修理をしたにもかかわらず再発した場合、保証期間内であれば修理費用が無料になったり、費用の1部分を負担してくれるかもしれません。また、施工した住宅メーカー側での工事ミスによる雨漏りということも考えられます。

雨漏りした際には、住宅メーカーや以前修繕をおこなった業者に確認をすることをおすすめします。

修理業者を探す

住宅メーカーや以前の業者に連絡をしても原因がみつからないような場合には、正式に新たな業者に修理を依頼することになるでしょう。このとき、業者選定の判断軸として、生活110番を活用されてみてはいかがでしょうか。

生活110番では自分のお住まいに近い業者のなかから、お客様のニーズに近い業者をマッチングしてくれます。自分で多くの業者のなかから探す時間的な手間が省けます。

火災保険を確認

次に、自宅で加入している保険関係を確認していきましょう。火災保険に加入している場合、台風などの自然災害が原因でおこる雨漏りは風災とよばれ、火災保険が適応される可能性も大変高くなります。

そうなると、雨漏り修理の費用が無料になったり、費用の1部分が支払われたりする可能性も高くなります。雨漏りが発生したときには、保険会社にも連絡をして相談をしていきましょう。

まとめ

毎年台風シーズンともなると同時に、雨漏りの被害も多く報告されています。雨漏りが発生した際には、状況を確認したのち、自分でベランダの雨漏りの応急処置をほどこすこともできます。

しかし、このような応急処置だけでは抜本的な問題の解決とはならずに、目視で確認できない部分での被害や、再発を引き起こしてしまう可能性もあります。雨漏りの被害から大切な自分の資産を守っていくには、雨漏りが発生したらできるだけはやい段階できちんとした業者を見定めて連絡をして、対応を依頼すべきです。

このときには費用面だけではなく、信頼や実績にも十分な配慮をして最適な業者を選んでいきましょう。雨漏りが発生したら、生活110番を活用していただければ御自身のニーズに最適な業者を探せるかもしれません。


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※状況によっては全体修理をおすすめする場合もございます。

雨漏りを放っておくと天井や屋根が腐り、被害が拡大することも。天井から音がしたり、シミがあるなら、できるだけ早くプロに相談して対策しましょう!

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