家鳴りの原因や対処法はお家によってさまざま!工事が必要な場合も

2021.4.30

家鳴りの原因や対処法はお家によってさまざま!工事が必要な場合も

家鳴りがひんぱんに聞こえると、不気味ですし怖いと思うこともあるでしょう。昔は幽霊のしわざだと思われていた家鳴りですが、今ではさまざまな原因によって引き起こされていることがわかっています。

そこで今回のコラムでは、家鳴りの原因と対処法をご紹介していきます。正しく対処をして、お家で快適に過ごせるようにしましょう。

家鳴りの原因

家鳴りの原因
一口に家鳴りといっても、全員が同じ原因によって起こっているわけではありません。お家の状態によって、家鳴りの原因は変わってくるのです。ここでは考えられる6つの原因をあげるので、ご自宅がどれに当てはまるのか確認してみましょう。

木材同士が馴染むときの音

新築のお家であると、音が鳴ることはよくあるようです。それは、柱などに使われている木材がまだ馴染んでいないためギシギシと音が鳴るためです。この場合、木材が馴染んでしまえば音はしなくなるため、気長に待つ必要があるでしょう。

建材の膨張収縮、変形

お家に使われている木材や、釘などの建材が温度や湿度の変化によって変形して音が鳴ることもあります。たとえば窓枠のサッシなどに使われている金属は気温の変化に応じて伸縮をして、その際に音を出すことがあるのです。また、木材も湿気を吸って膨張する際に、ひび割れを起こすとともに音を出すことがあります。

排水溝や通気孔の位置

排水溝や通気孔が原因で、音が聞こえてくることがあります。水や空気の音が排水溝などを伝って反響し、お部屋の中まで届いてしまうのです。特にマンションなどの隣の家との距離が近い場合、自分の家の音が近所にまで届いていることも考えられます。

家具の配置

タンスなどの重さのある家具をかたよらせて置くことも、家鳴りの原因となってしまいます。たとえば一か所に重い家具をまとめたり、部屋の片側だけに置いたりすることによって、その重量で床が歪んでしまい家鳴りの原因になるのです。家鳴りが起こるほどかたよった家具の配置は、お家を傷める原因にもつながってしまうので気をつけなければなりません。

建物の揺れ

強風や地震などで建物が揺れたときにも、家鳴りは起こることがあります。建物が揺れることによって、木材などがこすれあって音を立ててしまうのです。この家鳴りは一時的なものなので、強風や地震などがなくなればおさまるでしょう。

家のずれや傾き

地震や地盤沈下などで家の土台がずれたり、傾いたりすることによって音が鳴ることがあります。この場合、ずれや傾きが改善されなければ家鳴りがおさまることはないでしょう。

家鳴りの解消法

家鳴りの原因がわかったところで、次は解消法についてみていきましょう。中にはすぐに実行するのは難しいものもあるので、自分にできそうなことからおこなってみることをおすすめします。

外との温度差を調整

家鳴りの解消法
屋外と屋内の温度の差を小さくするようにしましょう。屋外と屋内の温度に大きく差があると、木材や金属が収縮と膨張を引き起こし家鳴りが発生しやすくなるからです。真夏や真冬では難しいかもしれませんが、なるべくお部屋を一定の温度に保つことを心がけてください。

室内の湿度を調整

お部屋の湿度も、なるべく上げすぎないように調節しましょう。特に木材は湿気を吸収する性質があるため、湿度が高くなることによって膨張を促してしまうことになるからです。梅雨などでお部屋の湿度が高くなるようであれば、除湿器を使って60%ほどまで下げると家鳴りを防ぐことができるのでおすすめです。

家具を均等に配置

重い家具はバランスよく配置しましょう。一つの部屋にまとめてタンスなどを置いている方は、可能な限り分散させることをおすすめします。お家全体で均等に家具を置けば、家鳴りが起こることは少なくなるでしょう。

危険なサインの場合も

家鳴りが起こったとしても、必ずしも家が危険な状態であることを示しているわけではありません。しかし、お家の状態によっては補強工事などをおこなう必要があるかもしれません。それでは、どのような状態であれば補強工事をおこなうべきなのでしょうか。

新築の家鳴りは大きな問題ではない

家鳴りの原因の章でも述べましたが、新築の場合は、基本的に補強工事は不要でしょう。新築のお家では家鳴りはよく起こることなので、気にする必要はありません。もしどうしても気になるようならば、家鳴りの解消法で述べたとおり温度差や湿度をきちんと調整し、家具の配置に気をつければある程度おさえることができます。

家のずれや傾きの問題

家にずれや傾きという問題があるのならば、補強工事を検討すべきでしょう。家が傾いていると平衡感覚に影響を与えてしまい、めまいや気分が悪くなるなどの健康被害をもたらすおそれがあるためです。また、家にずれがあると家の強度が低下してしまうため、地震などが起こったときに倒壊しやすくなってしまいます。

地盤の問題

池や沼を埋め立てた土地の上などに家を建てた場合、地盤の問題が発生することがあります。埋め立てた場所は土が水分を含み柔らかくなっていることがあるため、地震が起こったときに家が倒壊するかもしれないのです。家のずれや傾きも地盤の問題によって起こっているかもしれないので、埋め立てた土地に住んでいるのならば補強工事を視野に入れた方がいいでしょう。

心配なら耐震診断を受けよう

心配なら耐震診断を受けよう

お家の強度に問題がある場合、補強工事をすれば家鳴りの原因を排除することができるでしょう。しかし、本当に工事が必要なのか、費用はいくらかかるのか気になる方もいるのではないでしょうか。そのような方は、一度耐震診断を受けることをおすすめします。

耐震診断でわかること

耐震診断をすることによって、お住まいが現在の耐震基準を満たしているかチェックすることができます。また、家の傾きや土台のずれ、お住まいの地域における地盤の強度も調べてくれます。早めに耐震診断をすることで、お家や地盤に問題があっても万が一のことが起きる前に対処することができるでしょう。

耐震診断の費用

耐震診断をするにあたって、どれくらい費用が必要になるか見当もつかない、という方もいるでしょう。耐震診断にかかる費用は、お住まいのつくりや広さによって変わってきます。

木造住宅では、お住まいの床面積の合計が120㎡ほどであればだいたい20万~50万となります。鉄筋コンクリートのお家は、床面積の合計が1,000~3,000㎡であれば1㎡あたり1,000~2,500円となります。鉄骨造のお家は、床面積の合計が1,000~3,000㎡で、1,000~3,000円となります。

上記はあくまでも目安なので、実際にかかる費用は業者に確認するといいでしょう。また上記はいずれも、お家の図面がある場合の価格となっています。耐震診断をする際には図面をもとに作業をおこなうため、手元にない場合は作成費用が上乗せされる可能性があるようです。

まとめ

聞く人を不安にさせることがある家鳴りの原因は、お家によってさまざまです。たとえば、木材が湿気を吸って膨張したり、建物の揺れによって起こったりなどです。家鳴りを解消するのであれば、屋外と屋内の温度差を小さくしたり、湿度を60%ほどに保ったりするといいでしょう。

もし家鳴りのする家が傾いていたり、沈んでいたりするという状態であれば、速やかに耐震診断をして状態を調べることをおすすめします。耐震診断をすることによってお家の問題が明らかとなるため、補強工事が必要な状態であっても早めに対処して地震などに備えることができるでしょう。

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