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モルタルのひび割れはDIYでも補修可能!重要なのは判断基準を知る

投稿日:2019-08-19 更新日:2019-08-19

モルタルのひび割れはDIYでも補修可能!重要なのは判断基準を知ること

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

外壁のひび割れは住宅全体の景観を損なう大きな要因となるため、できるだけ早く直してしまいたいものです。しかし、「間違った方法でさらに汚してしまうのも避けたい!」と、補修方法について頭を悩ませるかたも多いことでしょう。

そもそも外壁のひび割れには、DIYによる簡単な補修で直るものと、本格的な修理が必要となるものの2種類があります。ひび割れの規模によっては、業者に依頼しなければならない場合もあるのです。

そこでこの記事では、モルタルのひび割れの補修方法をはじめ、どういった場合が業者に依頼するべきなのかをご紹介していきます。業者に依頼するかDIYで修理するかの判断基準を確認し、適切な方法できれいな外壁を取り戻してみてはいかがでしょうか。

モルタルの特徴とひび割れの原因

モルタルのひび割れのほとんどは、「水」と「乾燥」が関係しています。外壁にモルタルを使用している以上、その特性からひび割れは避けては通れない問題といえるかもしれません。下記にモルタルとはどういったものなのか、どのようにしてひびが入るのかについてまとめていきます。

モルタルの特徴

モルタルとは、「セメント」「砂」「水」の3つを混ぜて作られたものです。セメントは石灰石や粘度を砕いて粉状にしたもので、水を加えることによって固まるという性質をもっています。

セメントを含んでいるモルタルは、水と混ぜて乾燥させることによって固まります。この性質を活かして家の外壁やブロック塀など、多くの用途で使用されている建築材料です。

モルタルには、いくつかのメリット・デメリットが存在します。モルタルのメリットとして挙げられるのは、デザイン性に優れているということです。これは、モルタル自体の見た目がよいというわけではなく、柔らかいという特性上、「さまざまな形を作り出すことができる」ということからいえることです。

一方、デメリットとして挙げられる要素は、水に弱いということでしょう。防水性の低いモルタルは、雨や湿気などといった水分の影響を受けやすいのです。

そこで、デメリットを補うために施されるのが「塗装」です。塗装に使われる塗料には、防水性に優れているものも存在します。そういった塗料をモルタルで形成した外壁に塗っておくことで、デザイン性に富んだ、防水性の高い外壁を作ることができるのです。

モルタルにひびが入る原因

冒頭で、モルタルにひび割れができる原因は「水」と「乾燥」であるとお伝えしました。塗装によって防水性を得たモルタルがそれでもなお水の影響を受けてしまう理由は、塗装の劣化にあります。

外壁に施された塗装は、太陽の光や雨・風にさらされることによって、徐々に劣化していきます。塗装が劣化するとひび割れ・剥がれといった症状につながり、やがてはモルタルの外壁がむき出しになってしまうのです。

モルタルは、水分を含んだ後に乾燥すると、収縮するという特徴があります。その収縮こそが、モルタルのひび割れにつながる要因です。塗装が剥がれてモルタルが雨を吸い、その後に乾燥して収縮することで割れてしまう、というのがモルタルのひび割れの正体になります。

モルタルのひび割れはDIYでも補修可能!重要なのは判断基準を知ること

モルタルの劣化症状と危険性

前章でご紹介したモルタルのひび割れは、放置しておくことで徐々に大きくなっていき、最終的には雨漏りの原因となることもあります。そうなると修繕の費用もかさむので、早期発見・早期補修がなによりも大切です。

DIYで補修できるひび割れの範囲

モルタルのひび割れは、発生初期であれば個人で補修することが可能です。DIYで補修できるひび割れの大きさは、幅0.3mm、深さ4.0mm以内という数字が目安になります。このような小さなひび割れは、見た目が髪の毛のように見えることから「ヘアークラック」とも呼ばれます。

このヘアークラックは、今すぐに雨漏りにつながるというわけではないため、たとえ見つけたとしても慌てる必要はありません。正しい方法で、できるだけ早めに補修作業をおこないましょう。具体的な補修方法については、次章「3.モルタルのひび割れを補修する方法」でご紹介しています。

しかし、ご自宅のひび割れがヘアークラックだったからといって、安心しきれるわけではありません。ひび割れのなかには、一見ヘアークラックのようにみえても、じつは奥深くまで割れているというものもあります。

こういったひび割れから水が入り込むと、外壁内部の鉄骨の耐久性を下げてしまうことが考えられます。鉄骨は外壁を支える大切な部材なので、耐久性が下がると外壁そのものが弱くなってしまうことを意味するのです。

しかし、ひび割れの深さを正確に調べるためには、業者の力を借りる必要があります。ひび割れの大きさを測る道具として「クラックスケール」などが販売されていますが、これらはあくまでも幅を測るためのものです。ひびの深さを測るとなると、超音波やセンサーを用いた専門的な調査が必要となるため、個人での対応は難しいといえるでしょう。

ご自宅の外壁にできたヘアークラックの深さが気になる方は、業者に調査の依頼をしてみてはいかがでしょうか。

プロに任せた方がよいひび割れ

業者に依頼するべきひび割れというのは、主に早急な対処を必要とするものです。具体的には、幅0.3mm以上、深さ4.0mm以上のひび割れです。このような比較的大きなひび割れは、「構造クラック」と呼ばれます。

この構造クラックは、外壁内部の鉄骨を弱らせる原因となるおそれがあります。ご自宅の外壁に発生したひび割れが構造クラックに該当する場合は、業者による本格的な修理をおこなった方がよいでしょう。

また、塗装の浮きや剥がれがある・すでに雨漏りしているといった場合も、業者に依頼した方がよいです。塗装の浮きや剥がれが発生しているということは、塗装が劣化しているということです。そのまま放置しておくと大規模なひび割れにもつながりかねないので、一度業者に相談してみてください。

すでに雨漏りが発生しているといった場合、事態はもっと深刻です。外壁内部の鉄骨が弱っており、外壁自体の耐久性に問題があるおそれがあります。業者による補修工事に加え、耐震性を確かめる耐震診断を受けておきましょう。耐震診断については、本コラム内の「5.家の耐震性が心配になったら耐震診断を」で詳しくご紹介しています。

モルタルのひび割れはDIYでも補修可能!重要なのは判断基準を知ること

ひび割れ以外の劣化症状

モルタルの外壁には、上記でご紹介したようなひび割れ以外にも、さまざまな劣化症状がみられます。下記でご紹介する症状は、外壁の塗装が劣化しはじめているサインとして捉えることができるものです。これらがみられる場合は、塗装を検討しましょう。ご自宅の外壁の判断材料として、ぜひ参考にしてみてください。

変色

塗装は劣化すると、色が変わってきます。変色は、家の外観を損なう要素ともなります。

チョーキング

外壁の塗装は劣化すると、変色のほかにも白い粉が発生しはじめます。外壁を手で触り、白いチョークのようなものが付いたら劣化のサインです。

外壁に苔が発生しているということは、塗装に水分が含まれているということになります。これでは、モルタルの防水性を高めることもできません。

モルタルのひび割れを補修する方法

モルタルのひび割れをDIYで補修する場合、正しい手順を踏んでおくことが大切です。個人で補修作業をおこなう場合、市販の防水材を使用することになります。この防水材は、正しい方法で使用しないと本来の効果を発揮することができないのです。

では、DIYで補修をおこなう際の適切な手順を解説していきます。このあと、プロがおこなう補修方法についても簡単にご紹介するので、どういった違いがあるのかを確認してみてください。

DIYでモルタルのひび割れを補修する方法

DIYで補修作業をおこなう場合、用意するものは下記の通りです。

掃除用のブラシ、スポンジ、タオル
外壁用洗剤(ホームセンター、ネットで購入可能)
外壁用防水材(ホームセンター、ネットで購入可能)

これらを準備したら、以下の手順で補修をおこないます。

モルタルのひび割れはDIYでも補修可能!重要なのは判断基準を知ること

1.ひび割れ部分をきれいに掃除する・乾燥させる

外壁には、砂やホコリ、さらには油分といった汚れが付着しています。これらは後に施す防水材の馴染みを邪魔するので、最初にきれいに掃除しておきましょう。ひび割れ部分の溝はブラシで、周辺の外壁部分はスポンジやタオルでゴミを除去します。また、掃除後の水気も防水材の馴染みを邪魔するため、完全に乾燥させてください。

2.防水材を充分に塗布・噴射する

外壁用防水材には、液体のものやスプレー状のものが販売されています。購入した商品によって塗り方は異なりますが、いずれにせよ充分な量の防水材を塗布しましょう。目安としては、塗った場所から防水材が滴るほどの量が理想的です。

3.乾燥させる

防水材を塗った後は水気を帯びていますが、徐々に乾燥していきます。乾燥しきったら、完成です。

プロがおこなうひび割れ補修

プロがおこなうひび割れ補修の手順は以下の通りです。

1.ひび割れの表面をカットする
2.ひび割れ部分の清掃
3.シーリング材の馴染みをよくするための下地材を塗る
4.シーリング材の充填
5.外壁の高さにあわせて平らになるようにモルタルを塗る
6.防水性の高い塗料を塗布する

プロがおこなう補修作業は、ひび割れの口を一度大きくして、その後にシーリング材(合成樹脂などでできたのり状の材料)を充填していきます。とくにひび割れを大きくするためにカットする作業は状況を悪化させかねないので、個人での作業はおすすめできません。

「まだ補修はいいかな…」という油断は危険

ご自宅の外壁にヘアークラックしかない場合、補修作業をついつい後伸ばしにしてしまいがちです。しかし、そのヘアークラックは放置しておくと徐々に大きくなっていきます。

最初は小さなひび割れでも、モルタルが収縮を繰り返すうちに大きなものとなっていき、やがては構造クラックへと成長していくのです。そうなると業者による大掛かりな補修が必要になり、修繕費用も高くつきやすくなります。また、構造クラックの存在に気付くことができれば業者に依頼できるものの、すべてのひび割れが発見できる場所にあるとは限りません。

外壁の二階部分やなにかの陰に隠れている場合は、一目みただけでは気付きづらく、知らないうちに雨漏りしていることもあるでしょう。こういった不安な要素を含めて考えると、定期的な塗装やひび割れの検査というのは、必要不可欠であるといえます。

さらに、ご自宅のモルタルのひび割れが本当に収縮によるものであればよいですが、違った場合にはさらなる危険が潜んでいるかもしれません。前述でご紹介した通り、モルタルのひび割れのほとんどは収縮によってできますが、ひび割れのすべてが収縮によるものとは限らないのです。

収縮以外でひび割れとなる原因には、「住宅のゆがみ」があります。これは、地盤の沈下などが原因で家全体が傾き、その負荷によって外壁にひび割れが生じるといったものです。この住宅のゆがみが原因でモルタルにひびが入っている場合、家の耐震性が不充分であるおそれがあるのです。

しかし、収縮によるひび割れとゆがみによるひび割れは、一見判別しづらい場合があります。もしご自宅の耐震性について不安な場合は、次章でご紹介する「耐震診断」を受けることをおすすめします。

モルタルのひび割れはDIYでも補修可能!重要なのは判断基準を知ること

家の耐震性が心配になったら耐震診断を

モルタルのひび割れは、必ずしも収縮が原因となっているわけではないことをお伝えしました。もし住宅のゆがみが原因でひびが入っているのであれば、ここでご紹介する耐震診断を受けてみましょう。

耐震診断とは

耐震診断とは、住宅の構造や状況から、その建物の耐振性は問題ないかを判断する作業です。耐震診断を受けることで、「この家は震度〇以上の地震がくると被害が出るかもしれない」といったことを知ることができます。

また、耐震診断を受けることで、大きな地震に見舞われた際の被害の大きさを知ることにもつながります。さらに、診断結果から適切な耐震工事の内容を教えてもらうこともできるため、お住まいの住宅でどこか弱っていそうな場所がある場合はおすすめです。

モルタルのひび割れはDIYでも補修可能!重要なのは判断基準を知ること

耐震診断の費用と補助金について

耐震診断は、建物の耐震性に詳しいプロにおこなってもらうため、費用が発生します。費用相場は、おおよそ1平方メートルあたり1,000~3,000円が目安です。住宅の大きさによっては、高額な費用が発生する場合もあるでしょう。

しかし、現在の日本には、その耐震診断の費用を支援するための補助金制度があります。補助金を受け取るための基準や支援される金額は、お住まいの自治体によって異なります。もし耐震診断を受けることを考えている方は、依頼前に一度自治体に確認をとってみてはいかがでしょうか。

まとめ

モルタルは防水性が低く、水を吸った後に乾燥することで収縮します。その収縮がモルタルのひび割れの原因となっている場合が多いため、定期的に塗装をおこなうことは大切です。外壁が出す劣化のサインを見かけたら、早めに業者に依頼し、外壁の塗料を塗り替えてもらいましょう。

しかし、もうひとつのひび割れの原因である「住宅のゆがみ」は、塗装するだけでは改善させることができません。ゆがみによるひび割れは家全体の耐震性を脅かす非常に危険な状態なので、耐震診断による詳しい検査を受けることをおすすめします。

耐震診断を受ける際は、補助金制度をうまく活用することで、費用をおさえることが可能です。もし気になる方は、お住まいの地域の自治体に確認をとってみてください。

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この記事を書いた人
編集者:いさむ
家のことはなるべく自分でなんとかしたい、という思いからさまざまなDIY方法について学んできた。最近は壁紙張り替えなど、家のリフォームにも興味が出てきている。

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2019-08-19 13:56:40
https://www.seikatsu110.jp/reform/rf_seismic/158362/
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外壁のひび割れは住宅全体の景観を損なう大きな要因となるため、できるだけ早く直してしまいたいものです。しかし、「間違った方法でさらに汚してしまうのも避けたい!」と、補修方法について頭を悩ませるかたも多いことでしょう。そもそも外壁のひび割れには、DIYによる簡単な補修で直るものと、本格的な修理が必要となるものの2種類があります。ひび割れの規模によっては、業者に依頼しなければならない場合もあるのです。そこで...
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