ドアが床を引きずるときの対処!おそろしい原因がひそんでいることも

2021.4.30

ドアが床を引きずるときの対処!おそろしい原因がひそんでいることも

家のドアというものは、一日に何十回・何百回と開け閉めするものです。家の中で過ごす以上はドアの存在が欠かせない、という方もいることでしょう。そんな日々の生活に欠かせないドアが床を引きずるようになってしまったら、気になってストレスを感じてしまいかねません。

そこで今回は、ドアが床を引きずる原因や対処法について詳しく解説していきます。もしかしたら問題はドアだけではなく、家の構造に深刻な事態が起きているかもしれません。安心して快適な生活を送るためにも、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

ドアが床を引きずる!自分でできる調整方法

ドアが床を引きずるようになった原因によっては、自分で調整をおこない改善することができるかもしれません。簡単な調整で改善できるような場合は、家の構造に問題があることもないでしょう。

ドアの調整に必要な道具

ドアが床を引きずっているようなときは、蝶番(ちょうばん・ちょうつがい)が緩んでいることが多いようです。そのため、この蝶番を締めなおすことで引きずらないようにできます。まずは、蝶番を締めなおすのに必要な道具をそろえましょう。
ドアが床を引きずる!自分でできる調整方法

・ドライバー      ・ネジ穴を埋めるための補修材(埋め木やパテなど)

・ヤスリ        ・接着剤     ・やわらかいマットなどの敷物

蝶番の調整方法

蝶番のネジが浮いてきている程度あれば、ドライバーで締めなおすだけで解決するかもしれません。しかし、蝶番をつけている壁の劣化が原因となっている場合は、適切な手順で調整していく必要があります。

①まずは床を傷つけないようマットを敷き、ドアを取り外します。

②取り外したら補修材や接着剤などを使って、ネジ穴を埋めてください。

③穴を埋めて補修材や接着剤が乾いたら、周りの壁とムラができないようヤスリで均していきます。

④壁を均したらドアの設置位置を確認しながら蝶番の場所を決めていきます。(このとき鉛筆やキリを使って印をつけておくと失敗しにくい)

⑤ドアがまた引きずらないようしっかりと位置を確認したら、ドライバーでネジを締めていきましょう。

⑥最後にスムーズにドアの開閉がおこなえるかを確認して調整完了です。

ドアの建て付けがわるくなる原因

ドアが床を引きずる原因には、おもに4つの要因があります。蝶番が緩んでいる程度であれば、それほど大きな問題はありません。しかし、ドアを引きずる原因によっては、家に深刻な被害を招くおそれがあるのです。
ドアの建て付けがわるくなる原因

蝶番の緩み

ドアが床を引きずる原因として多いとされるのが、扉上部にある蝶番の緩みです。先ほども説明しましたが、蝶番の緩みであればネジを締めなおすことで、ドアの引きずりを解決することができるでしょう。

施工不良

ドアを取りつけた業者の技術によっては、正しい位置にドアを設置できていないこともあるようです。ほかにも、ドア枠が直角になっていなかったり、壁が垂直になっていなかったりとうこともあります。こういった施工不良によっても、ドアが床を引きずるようになってしまうこともあるようなのです。

ただ、施工不良が原因となる場合、ドアが床を引きずるようになるまでの期間が早いようです。そのため、「施工不良かな?」と感じるようであれば、施工業者に確認してもらうとよいでしょう。

床の歪み

床からきしむような音が鳴るときは、ドアも床に引きずっていることが多いかもしれません。床材は湿気などの影響を受けやすく、劣化しやすい部分になります。床は劣化することで歪みが生じてしまうので、その部分とドアとが擦れて引きずるようになってしまうのです。

また、シロアリが発生している場合も、床には影響が出やすく歪みを生じさせます。シロアリが原因となっているときは、歪みだけでなく床が傾いてしまうこともあるのです。結果的にシロアリを原因としても、ドアは床を引きずってしまいます。

家の傾き

ドアが床を引きずる原因として、もっとも注意しなければならないのが家の傾きです。不同沈下といわれる建物の一部分だけが沈み込んでしまう現象が起きると、家全体に歪みなどさまざまな問題を引き起こします。そのため、家が歪んでしまえば当然ドアの建てつけも悪くなり、床に引きずるようになってしまうとのことです。

傾いた家は危険

ドアが床を引きずる原因が、家の傾きなどの構造にあるようなら注意しなければなりません。中には、ドアを開けっぱなしにしていて気にしない方もいるかもしれませんが、場合によっては重大な被害につながる危険性もあります。

建物が傾くと

建物が傾いたままになっていると、ドアだけでなく床にも歪みが生じ、外壁や天井にはひび割れが発生してしまうでしょう。このような状態を放っておくと、地震がきたときに耐え切れず倒壊してしまうおそれがあります。
傾いた家は危険
また、家全体が常に歪んでいることで、平衡感覚は正常な働きをすることができず、体調不良を訴えることもあるようなのです。普通に生活をしているだけなのに、頭痛や吐き気の頻度が多くなってしまいます。ドアが床を引きずるようなとき、家全体に違和感を感じるようであれば、傾いていないか業者に確認してもらうと安心です。

不同沈下の原因と危険性

不同沈下が起きる原因にはさまざまなものがありますが、簡単に説明すると一部分の地盤だけが沈んでしまうことです。地盤を作るときにしっかりと押し固められていなかったり、部分的に埋め立てていたりといったことが原因となります。ほかにも不同沈下を招く原因はありますが、放っておくと非常に危険なためすぐに対処するようにしてください。

耐震診断すれば安心

ドアが床を引きずるなどの不調を発見したら、耐震診断を受けてみることをおすすめします。耐震診断を受けることで地盤から基礎、外壁や屋根など、建物の隅々まで耐震性があるかを確認することができるのです。

家の強度や地盤を総点検

耐震診断ではチェックするポイントが決められており、それぞれを数値化することで総合的な耐震性を知ることができます。地盤から基礎、外壁や屋根と建物のあらゆる場所の耐震性を確認してくれるため、なにが原因でドアが床に引きずっているかもわかることでしょう。
耐震診断すれば安心
また、耐震診断には一般診断と精密診断の2種類の診断方法が用意されています。もちろん精密診断のほうがかかる費用は高くなってしまいますが、安全のためにも徹底的に補修箇所を知りたいという方にはおすすめです。なにより耐震診断には助成制度を利用することができるため、それほどの負担なく利用することができるかもしれません。

耐震診断は助成制度が使えることも

上記でも少し触れましたが、耐震診断では助成制度を利用することができるのです。自治体によって受け取れる助成金には違いがありますが、全額のところもあれば、2/3ほどを保証しているところもあります。

しかし、すべての方が利用できるわけではなく、自治体によって決められた条件があります。細かい申請条件などについては、お近くの自治体で確認してみるとよいでしょう。耐震診断では少なくとも10~20万円ほどの費用が必要になりますので、助成金を上手く活用するようにしてください。

まとめ

ドアが床を引きずる原因の多くは蝶番の緩みになるので、ドライバーを使って締めなおすことで解決することができるでしょう。しかし、建物の構造に問題があって引きずっている場合は、深刻な被害につながるおそれもあるので、業者に確認してもらうのがおすすめです。

また、建物の構造に問題があると、耐震性にまで影響をおよぼしていることもあります。地震によって倒壊してしまうのを避けるためにも、耐震診断を受けておくと安心です。

耐震診断では建物の耐震性を隅々までチェックしてくれるため、補修箇所を明確にすることもできます。なにより、条件を満たせば助成金を受け取ることができるため、負担なく利用することもできるのです。ぜひ一度業者やお近くの自治体で、相談してみてはいかがでしょうか。

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