玄関のコンクリートのひび割れ原因とは!築年数に関係なく発生します

2021.4.30

玄関のコンクリートのひび割れ原因とは!築年数に関係なく発生します

築年数がそこまで経っていないのにひび割れを見かけたときは、本当にこの家は大丈夫なのかと不安になると思います。じつは、玄関では新しい家でもコンクリートにひび割れが起きてしまうこともあるのです。

そこで、玄関のコンクリートがひび割れる原因やその対策方法について紹介します。ひび割れが危険かどうかの判断方法についても載せてありますので、ぜひ参考にしてみてください。

玄関のコンクリートにひび割れが入る原因

コンクリートにひびが入る原因としては、地震によって傷つくだけではありません。ほかにも、玄関のコンクリートにひび割れが起きる原因は、おもに4つほどあるのです。

乾燥

ひとつ目の原因としては、コンクリート自体の乾燥です。コンクリートは砂利や砂などに水を加えて作られたものなので、なかの水分が乾燥によって減ってしまうと、それだけ体積も減少します。このときコンクリートが収縮することで、内側に引っ張られる力が働いてひび割れが起きてしまうのです。

玄関ポーチ部分の地盤沈下

ふたつ目は、玄関先にある屋根部分の玄関ポーチが沈むことで、玄関のコンクリートがひび割れるというものです。家の重心が偏っていると、斜めに沈み込む不同沈下が起こることがあるのですが、家から飛び出している玄関ポーチでも同じことが起こることもあります。これは、適切な地盤改良が玄関ポーチにおこなわれてない場合に起こりやすいようです。

温度変化

みっつ目には、コンクリートの温度が変わることがあげられます。コンクリートには温度が上がると膨らみ、温度が下がると縮む特性があるので、乾燥での原因と同じようにしてひび割れてしまうのです。

凍害

北海道などの寒い地域では、凍害によってコンクリートにひび割れが起きることが多くなっています。水は氷になると、膨張して体積が増える性質があります。そのため、コンクリート内の水が凍りつくと、なかで膨れ上がった氷が外に突き破ろうとしてひび割れが起こるそうです。

玄関のコンクリートのひび割れ原因とは!築年数に関係なく発生します

乾燥や温度変化、凍害などのひび割れについてはコンクリート周りの環境が原因です。そのため、たとえ新築であってもひびが発生することがあります。

コンクリートのひび割れを補修する方法

コンクリートのひび割れを補修する方法としては、穴埋めする方法が多いです。ただ、DIYでおすすめする方法と、業者がおこなう方法では手順が異なります。

DIYでの補修方法

玄関などのコンクリートのひび割れが小さい場合は、DIYで補修できる可能性があります。補修方法としては、モルタルやセメントなどの補修材を使って穴埋めするのが一般的です。

ひび割れがかなり小さいときは、チョーク型のセメントでひび割れを埋めるようにして補修することができます。また、知識の豊富な方であればセメントやモルタルなどを自作して、なかに塗り込むことでも補修できるでしょう。補修箇所と周りのコンクリートの外観が気になる場合は、塗装すると耐久性をあげながら見た目をよくすることができます。

玄関のコンクリートのひび割れ原因とは!築年数に関係なく発生します

大きなひび割れの補修方法

大きなひび割れについては、ひび周りをきれいに削ってから補修材を埋める、カットシーリング工法がよく用いられます。ただし、こちらはおもに業者がおこなう方法であり、特別な工具や技術が必要となりますのでDIYには向いていません。

ひび割れは本当に玄関だけ?ほかの場所は大丈夫ですか?

玄関のコンクリートにひび割れを見つけましたら、そのほかの場所にもひびが発生していることがあります。被害を未然に防ぐためにも、しっかりと家中を点検しておきましょう。

壁や基礎に起こる危険なひび割れ

外壁や家の床下にある基礎など、建物を支える上で重要な箇所にひび割れが起きている場合は、危険であることが多いです。とくに、基礎を両断するように縦に伸びているひび割れや水平方向のひびが入っているときは、すぐに補修しましょう。

基礎が劣化していたり、設計に問題があったりなどの問題が考えられます。そのまま放置していると、大きな被害につながる危険性が高いのです。

緊急性の低いひび割れ

ひび割れのなかでも幅が0.3mmより細くて深さが4mm以下のものなら、すぐに補修しなくても問題ないことが多いようです。これはヘアクラックと呼ばれており、コンクリートやそれを含む建物自体にはあまり影響がないといわれています。ただ、そのまま放置しておくとひび割れが拡がってしまうため、塗装などの補修をおこなうとよいでしょう。

ひび割れを放置すると内部まで劣化するおそれも

ひび割れを放置してしまうと、建物にさまざまな問題を引き起こす危険性があります。ひびが大きいものはその隙間から雨水が入りこみ、雨漏りの原因となります。さらに、入りこんだ雨水によって内側の鉄筋がさびて、耐久性が低下することもあるのです。

また、ヘアクラックでも時間が経つと、ひびが大きくなって危険なひび割れになるおそれがあります。そのため、ひび割れはその大きさに関係なく、できるだけ早く補修するのがよいでしょう。

玄関のコンクリートのひび割れ原因とは!築年数に関係なく発生します

危険なひび割れを見つけたら

基本的には建物やコンクリートの耐震性が低いと、地震によってひび割れが起きやすくなります。そのため、玄関のコンクリートなどにひび割れを見つけたときは、耐震診断を検討してみましょう。

耐震診断で耐震性を確かめよう

耐震診断では建物の設計やひび割れ状況などを調べることで、具体的な耐震性を診断するというものです。簡易的にセルフチェックする方法もありますが、それだけでは不十分なことが多いため、業者に診断してもらうのがよいでしょう。

耐震診断にかかる費用

基本的な一戸建てで耐震診断をおこなった場合、かかる費用は10~20万円ほどとなります。この費用の差は、一般的な診断か精密診断かなどで変わってくるようです。ただ、安くはない耐震診断ですが、自治体や条件によっては補助金で賄えることがあります。

とくに建築の法律が変わった、1981年5月31日以前に建てられたものは補助金を受けられる可能性が高くなっているようです。ただし、地域によって補助金の割合や受けられる条件が異なるので、業者やお近くの自治体に相談してみるとよいでしょう。

玄関のコンクリートのひび割れ原因とは!築年数に関係なく発生します

まとめ

玄関のコンクリートにひび割れが起こるおもな原因としては、大気の乾燥や温度変化、玄関ポーチの地盤沈下や凍害などがあります。こういったひび割れは、補修材で穴埋めすることで補修できることも多いです。しかし、ひび割れが大きいと、DIYで補修することは難しくなります。

また、ひびは複数できていることがありますので、ひとつでもひび割れを見かけたときは家中を点検しましょう。とくに、家の基礎を両断するひび割れや水平方向のひびが壁についているときは、すぐに補修するのがのぞましいです。

もし、こういった危険なひび割れを見つけたときは、業者に耐震診断を頼むとよいでしょう。費用は補助金で賄えることもありますので、検討してみてはいかがでしょうか。


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