古民家の耐震補強はどうやってやるの?その方法と費用について

2021.4.30

古民家の耐震補強はどうやってやるの?その方法と費用について

みなさんは、“地震対策”と聞くとなにを思い浮かべますか?多くの人は、非常食や水、懐中電灯、日用品などをイメージするのではないでしょうか。しかし、食料や日用品以外にも地震対策が必要なのが、みなさんが住んでいる「家」です。

家の耐震性が優れていないと、地震の際に倒壊する危険性が高まってしまいます。とくに古民家などの築年数が経っている家に住んでいるかたは、耐震性を考えると「我が家は耐震性に関して問題があるのでは……」と不安になるかたもいるかもしれません。

このコラムでは、そんな古い民家の耐震補強について紹介します。もしもの時に備えてこのコラムを読んでみると家の“地震対策”についてのヒントが見つかるかもしれません。

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古民家はもともと耐震性の高い構造になっていることが多い

古民家と聞くと壊れやすく感じるかもしれませんが、実は、耐震性に優れた建物も数多くあるのはご存知でしょうか。そもそも古民家は、築年数が50年以上経過している家のことをいいます。古民家は建物が造られてから50年以上の間、地震があっても倒壊することがなかった家です。

しかし、古民家は多くの自然災害を経て建物にできた不備や長い年月で老朽化してしまった箇所があることがあります。この状態で放置すると、次に大きな地震が来た際に強い揺れにより家が倒壊するおそれがあるのです。では、具体的にどのように古民家の耐震補強をすると良いのでしょうか。

古民家はもともと耐震性の高い構造になっていることが多い

古民家の耐震補強をする際の方法について

前章では古民家の耐震性が優れているということに触れてきましたが、実際どのくらいの耐震性があるのかは、素人の目ではわかりません。古民家の耐震性が劣っている場合、耐震補強工事をする必要があるのです。

今住んでいる古民家の耐震補強をするためには、まずは自宅の耐震強度をしっかりと把握する必要があります。これを耐震診断といい、基礎部分をはじめ柱の傾きや壁の劣化を確認し、耐震性をチェックしていきます。

建物の柱や壁、基礎部分にはそれぞれ重要な役割があります。それぞれの箇所を強化することで、建物全体の耐震性を見直すことができるのです。ここではまず、建物の「柱」「壁」「基礎」に着目してそれぞれの役割を見てみましょう。

建物における柱は、屋根や壁を支える大変重要な建材となります。古民家によっては、劣化に伴い柱の傾斜や、損傷が多く見られます。そのため、大きな地震が発生した際に古民家全体の倒壊や、危険性が高まってしまうのです。柱を補強するか新しく変えることで、耐震性を高めることができます。

古民家の壁の多くは、“塗り壁”を使用しています。塗り壁とは草や土などを混ぜて作った天然由来の壁のことです。塗り壁の特徴は、ひび割れや色あせを引き起こしやすく、ひび割れたところから壁が崩れ災害時に倒壊することもあるのです。壁のひび割れが軽度だからといって放っておくのは大変危険です。ひび割れた壁は塗りなおし、補強する必要があります。

基礎

家の「基礎」がないとそもそも家が建つことができないため、建物の中でもとても重要な部分です。建物の柱や壁だけを強化しても、基礎がしっかりしていないと耐震性に優れた建物とはいえません。古民家の基礎部分から強化することで、大きな災害にも耐えることができるようになるのです。

古民家の耐震補強にかかる費用の目安

風情ある古民家の耐震補強をおこなう場合、補強をする部材の関係上、最近建てられた建物とは少し違う観点で検討した方が良いかもしれません。古民家の耐震補強は、独自の考え方によって異なります。

古民家の耐震補強においては、新たな部材を用意することもできます。また、今現在住んでいる家の部材を修復に使うことができる場合もあります。そのため、耐震補強にかかる費用にも大きな開きが発生することも考えられます。では、古民家の耐震補強をおこなうには、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?

古民家の耐震補強は損傷の箇所及び程度で大きく変わりますので、慎重に検討しましょう。
たとえば40坪前後の建物をリフォームした場合、内装のみを考えると、約400~500万円前後かかってきます。

それに加えて耐震補強工事も同時におこなった場合、最低でも約1000万円以上かかってしまいます。上記の古民家の耐震補強工事費用はあくまでも目安であり、建物によってはさらに工事が必要な箇所が他にも見つかる可能性もあります。

そのため、見積りだけでも業者に依頼してみましょう。複数の業者に見積りを依頼することで、価格を比較検討できます。

古民家の耐震補強にかかる費用の目安

耐震補強をする際はまず耐震診断を受けよう

実際に古民家の耐震補強工事をおこなうには、自分の住んでいる古民家の耐震性がどの程度なのかが気になるかたも多いのではないでしょうか。

今ある古民家が一体どの程度の地震まで耐えることができるか知りたい場合、“耐震診断”を受けることをおすすめします。耐震診断を受けて、主に床下の劣化具合や建物全体の状態が確認することができます。その結果、耐震基準において強化する必要がある箇所がわかってくるのです。

木造住宅の場合、約20万~30万円ですることができます。耐震診断をすることで、より明確にどの程度の震度まで耐えることができるかがわかるのです。そのため、自宅の耐震性に関して客観的に考える判断の指標となります。

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まとめ

日本は地震大国で、昔から地震災害が頻繁に起こる国です。そのため、地震が来た際に、今住んでいる建物が壊れてしまわないように耐震性に優れた造りであるかを確認する必要があります。

とくに古民家などの築50年以上経っている家に住んでいる場合、「建物の耐震性が不安」と思う方もいるかもしれません。古民家の耐震性を知りたい場合は、耐震診断を受けてどの程度の震度まで建物が耐えることができるのかを確認しておきましょう。

耐震診断を受けたうえで、補強が必要な箇所の耐震工事をおこなうようにすると大きな地震が来た際でも、耐えることができる古民家に改修できます。万が一のときに備えて、あらかじめ今住んでいる古民家の耐震補強工事を検討してみてはいかがでしょうか。

耐震工事を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「耐震工事」をご覧ください。


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