和式トイレを洋式に!必要な施工内容と費用をご紹介
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あなたは、和式トイレを洋式トイレとどちらに入りますか?多くの商業施設では洋式トイレのみ設置されてきています。高速道路のサービスエリアでは、トイレがきれいなことを売りにしている所もあります。
しかし、公園のトイレなどはまだまだ和式トイレしかない場合があり不便に思う方も多いかと思います。そして、住宅でもまだ和式トイレを使用されており、年をとるにつれて不便な思いをされている方がいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、今回は和式トイレを洋式トイレにリフォームする時の工事についてご紹介していきましょう。
和式トレイと洋式トイレの比率
日本の住宅では、1960年代までは和式トイレが約8割の家で使用されていました。しかし、その後1970年代に和式トイレと洋式トイレが5割ずつになり、1980年以降に洋式トイレのほうが広く普及しはじめます。1980年後半には洋式トイレが約8割になり、2000年には9割以上の住宅でされています。
新築住宅を建てるときにはほぼ100%の確率で洋式トイレが選ばれており、和式にわざわざする方はまれでしょう。
その一方で、商業施設やデパートなどはどうでしょう?豪華なトイレを売りにしたデパートや高速道路のサービスエリアなども出てきていますが、駅や公園のトイレではまだ和式トイレを見かけるかと思います。
調査では、民間の商業施設などは約6割が洋式トイレなのに対して、公園や公衆トイレでは約3割しか洋式トイレが普及していないということでした。また、中学校や小学校でも5割以下の普及率となっており、まだまだ街の中には和式トイレが溢れているのです。
中には、「家では洋式トイレを使用したいけど、出先では便座に座りたくなくて和式トイレを選ぶ」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?いくら消毒液や便座シートがあっても、誰が座ったか分からない便座に座りたくはないと思ってしまう方もいるかと思います。
このように思う方のためにも、洋式トイレが並ぶ中に1つは和式トイレを用意している所もあるようです。必ずしも、和式トイレを洋式にしたほうがよいというわけではないのです。
和式トイレのデメリット
和式トイレの歴史はとても古く、形も変わってきました。今使用されている陶器製の水洗和式トイレは1900年代に入ってから作られました。洋式トイレと比べてどのようなデメリットがあるのかをご紹介します。
・悪臭が強い
和式トイレは洋式トイレに比べて槽が浅いので、用を足した時に悪臭を放ちやすいという欠点があります。
・見た目が不衛生なイメージ
フタがある洋式トイレに比べ、和式トイレは便器の中が丸見えになるので見た目に不衛生なイメージを持たれやすいです。
・詰まってしまうと修理に難しい
スッポンを使用して詰まりを改善させるかと思いますが、埋め込んで設置するため奥の方が詰まると修理が難しくなります。修理ができない場合は、撤去して新しい便器と交換する必要があり、高額な費用がかかってしまいます。
・流した時に水が周囲にはねる
和式トイレは洋式に比べて槽が浅く、フタもないので水を流した時に水が跳ねる場合があります。水跳ねを起こして便器の回りが濡れていると、トイレ自体が不衛生と感じてしまう原因にもなります。
・トイレットペーパーが流しにくい
洋式に比べてものを流すための吸引力がありません。和式トイレは水の勢いで流す方式であり、洋式トイレのように吸引して流しません。そのため、トイレットペーパーをたくさん使用してしまうと、一度では完全に流れないという事態が起こってしまいます。
・高齢者や小さいお子さんには使用に困難
和式トイレを使用するときにはしゃがみます。そのため、筋力のない高齢者や子供には用を足すのが困難になります。無理にしゃがむことで転倒して怪我をする危険もあります。また、介護を受けている方が使用する際には介護する側も手伝いにくいものでしょう。
和式トイレを洋式トイレにリフォームする工事費の相場
実際に和式トイレを洋式にリフォームする際、どのような工事が必要となり、どれぐらいの費用がかかるのかをご紹介します。
リフォーム工事の流れ
①和式便座や床・壁を解体します。
②新しい便器にあった配管に移動させます。
③床や壁・天井の下地木工事を行います。
④トイレの壁紙を貼ったりする内装を工事します。
⑤新しい洋式トイレを取りつけます。
リフォームに必要な費用
・洋式トイレの本体費用
・トイレ周辺の手洗い場などの商品の費用
・取り付け工事費用
・トイレの内装費用
洋式トイレの本体と周辺商品の合計費用
一般的にトイレは、便器とタンク部分、便座の3点セットで販売されています。それぞれの機能によっても金額が変わってきます。
①余計な機能は不要で、費用を抑えたトイレ
・便器(通常の洋式便器・結露タンク手洗いなし・暖かくならない通常の便座)+紙巻器
・費用は全てで4~5万円程度です。
②暖かい便座だけついたトイレ
・便座(通常の洋式便器・結露タンク手洗いあり・暖かくなる便座)+紙巻器
・費用は全てで5~6万円程度です。
③ウォシュレットと暖かい便座つきのトイレ
・便器 ( 防露便器 / 防露タンク 手洗い有り / 操作部分一体型ウォシュレット ) + 紙巻器 + タオル掛け
・費用は全てで11~12万円程度です。
④節水効果と掃除の手軽さの人気トイレ
・便器 ( 防露・節水・縁なし・コーティング便器 / 防露・コーティングタンク 手洗い有り / 操作部分一体型ウォシュレット )+ 紙巻器 + タオル掛け
・費用は全てで12~14万円程度です。
⑤最新式の高機能トイレ
・便器 ( タンクレス便器 ウォシュレット一体型 手洗い無し 水圧による設置制限無し オート開閉 ) + 化粧鏡 + 手摺 + 下部収納&カウンター付き手洗器(自動水栓) + 二連紙巻器 + タオル掛け
・費用は全てで42~46万円程度です。
取り付け工事費用と内装工事費用
取り付け工事費用は、解体工事・配管工事・和式便器の処分・洋式便器の取り付けなどを含めて、約19~23万円とされています。そして内装工事費用は、床や壁紙の選ぶ種類によっても異なりますが、約3~4万円となっています。
これらの費用が上記でご紹介したトイレ本体と周辺費用にプラスされるということになります。
リフォーム工事にかかる日数
トイレのリフォームは、便器と便座の取り換えなど簡単なものであれば約1日で済みます。そして、約1時間から2時間ほどという短時間で交換可能です。
その他、内装工事などにかかる日数は以下の通りです。
・和式トイレから洋式トイレにリフォームする場合:2~3日
・トイレの内装である壁紙や床をリフォームする場合:1~2日
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は和式トイレから洋式トイレにリフォームする工事についてご紹介してきました。
洋式トイレは常に進化しており、よい機能がどんどんついてきています。ご予算に合わせて、どんな便器や便座がよいのかを確認してリフォームするとよいかと思います。語彙自宅の和式トイレも洋式に買い替えてみませんか?
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トイレリフォームを依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「トイレリフォーム」をご覧ください。