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土壁に断熱材を入れる場合は要相談!良し悪しの判断は慎重に

投稿日:2017-12-28 更新日:2018-10-02

土壁に断熱材を入れる場合は要相談!良し悪しの判断は慎重に

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

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住居の壁にはさまざまな素材が使われているのをご存知でしょうか。

そのなかでも、日本古来より使われていて、近年改めて注目されつつある壁材があります。

それは「土壁」です。

住宅の近代化によって土壁の住宅は減少してきていましたが、近年改めてその性能が見直されて再び注目されつつあります。

とくにトレンドなのが「土壁に断熱材を合わせる」という工法です。

今回はこの工法について記事をまとめました。

土壁とは。土壁に求める性能を整理してみよう

そもそもまず、土壁とはなんでしょう。

土壁は「土を用いられて造られた壁」のことであり、土を主材料として左官工事によって造られます。

また、日本の伝統工法によって造られた壁のことを差す場合もあります。

日本の家屋は古来より土壁が使われてきました。数は減ってきてはいますがその特徴、メリットは現代でも十分通用するといわれています。

土壁のメリットは、
・梅雨時など、湿気を低減する
・自然素材なのでシックハウス症候群を起こさない
・耐火性能が高い
・耐震性能が向上する
・蓄熱性がある
といった点でしょう。

ここで注目したいのが「蓄熱性」です。
「断熱」ではなく蓄熱であることがポイントです。

土壁は、断熱性自体は現代の断熱材の1/20しかないといわれています。

では、その程度の断熱性で昔の人はどのようにして寒さを凌いできたのでしょうか。ここで出てくるのが蓄熱性です。

断熱性が低い代わりに熱を蓄える作用があるため、囲炉裏や暖炉などで火を焚き続けていた時代は壁が多くの熱を蓄えていて、温かかったといわれています。

夏は湿気をとってくれて、冬は熱を蓄えてくれる。土壁は日本の風土に合っていた壁といえるのでしょう。

      土壁とは。土壁に求める性能を整理してみよう

土壁に断熱材を使用すると、夏と冬はどう変わるのか

その土壁に断熱材を合わせて施工する、というのが現在行われるようになった手法です。

断熱性が低く吸湿性・蓄熱性に優れている土壁に、現代の断熱材を合わせることで、室温と外気温を断熱し、室内を最適な湿度に保ってくれ、快適な温度をキープし続けてくれるという最高の壁を造り出そうという理論です。

夏涼しくて冬暖かいというシンプルな理想に加えて、常に快適な一定の湿度を保ってくれるという夢のような住環境が出来上がります。

ですがあくまでこれは「理論上は」ということを念頭に置かなければいけません。

実際には、単純に合わせただけでは土壁と断熱材のメリットを打ち消しあってしまうだけになってしまいます。

双方の特徴を生かすためには緻密な計算と、それを実現する技術が必要になってきます。

      土壁に断熱材を使用すると、夏と冬はどう変わるのか

土壁に断熱材を入れてはいけない?避けた方がいいといわれる理由は?

上記の理由から、土壁に断熱材を合わせるのは避けた方がいいという業者も少なくありません。

土壁と断熱材を合わせることの難しさを、より詳しく見ていきましょう。

土壁の断熱性を上げる場合、既存の土壁の外側に断熱材を入れて、土壁は室内側になるようにします。

そうしなければ室内の湿度の調節が確保できないし、断熱材の外側に土壁があっては蓄熱性を活かすことができません。

ですがこれを安易に実行すると、今度は断熱材の中が結露してしまうという問題が出てきてしまいます。

それを防ぎつつ十分な断熱性を確保しようとするならば、断熱材を二重にいれてその間に気密シートをいれるということをしなければいけません。

ですがこの場合、気密シートを入れる位置を間違えたり、二重の断熱材の熱抵抗の計算を間違えたりしてしまうと、やはり結露の問題が出てきてしまいます。

このような問題が現実にあるため、技術的そしてさらに予算的な問題で土壁に断熱材を合わせることが避けられてしまいます。

結露計算が大切。結露計算できる設計者に聞くのがいい理由

問題なのは結露計算がいかに正確にできるか、ということです。

正確に土壁に断熱材を入れることができれば、前述したようにとても大きなメリットがあります。

結露計算を間違えてしまえば結露が頻繁に発生する壁となってしまい、住み心地が悪いだけでなく、寿命の短い住居となってしまいます。

とくにこの場合の結露は「壁内結露」といって、壁の内側が結露してしまいます。

室内から見てもわからないので対処の使用がなく、知らず知らずのうちに壁一面にカビが発生してしまうのです。

カビがびっしり生えた壁は耐久性、ひいては耐震性が弱くなってしまいます。

また、カビの胞子による健康被害も考えられます。

このため、結露計算ができない業者などは、土壁に断熱材を入れることを拒否するのです。

逆をいえば、結露計算さえしっかりとできれば、このようなデメリットがなく、土壁と断熱材のメリットを十分に活かしたよりよい住宅ができることになります。

結露計算ができるかどうかきちんと質問し、信頼できる設計者に依頼するのがよいでしょう。

      結露計算が大切。結露計算できる設計者に聞くのがいい理由

まとめ

いかがでしたでしょうか。

土壁に断熱材をいれることは、まだまだポピュラーな手段とはいえません。

業者によっては「不可能だ」と一蹴されてしまうこともあるでしょう。

その中でも、土壁と断熱材を合わせることの良さを理解し、きちんと結露計算ができる設計者のいる業者を見つけることができれば、より良い住宅を造ることが可能となるはずです。

業者を探す際は、当サイトをご利用いただけると便利です。

断熱工事の依頼をできる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「断熱工事」をご覧ください。

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この記事を書いた人
編集者:いさむ
家のことはなるべく自分でなんとかしたい、という思いからさまざまなDIY方法について学んできた。最近は壁紙張り替えなど、家のリフォームにも興味が出てきている。

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2018-10-02 09:50:43
https://www.seikatsu110.jp/reform/rf_insulation/28981/
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