床下に断熱材をDIYしよう!自宅を厳しい冬にも耐えられる家に

2022.10.20

床下に断熱材をDIYしよう!自宅を厳しい冬にも耐えられる家に

断熱材があると冬は暖かく、エアコンを使う機会が減るため住まいの省エネにつながります。
「DIYも流行しているし、自分で断熱材を施工してみようかな……」そのように考えている方に向けて、今回は床下の断熱材をDIYで施工する方法を紹介します。

断熱材が床下にあるのとないのとではどれぐらい寒さに違いがでるのか

断熱材が床下にないと、冬は床が冷たくなってしまい、靴下やスリッパが必須となります。このような寒さだと、暖房をつけたとしても床は冷たいままです。すると、足元から身体は冷えてしまいます。
この状態の床でも断熱材を施工するだけで、床の表面温度は約6度上がります。つまり断熱材だけでも、足からの身体の冷えは解消できるといえるでしょう。
断熱材が床下にあるのとないのとではどれぐらい寒さに違いがでるのか

DIYするうえで大切なのは断熱材選び!

床下のDIYで使用できる断熱材の主流としては、次のようなものが挙げられます。

商品名

高温で溶かすことで生成されるガラス繊維を素材に、断熱材として加工したものです。
断熱材のなかでは最も施工されることの多い素材であるため、値段もお手頃になっています。また軽くて施工がしやすく、燃えにくいという特徴が主流である大きな理由でしょう。

ロックウールボード(裸品)吸音断熱材 「MGボード 080」

耐熱性に優れる鉱物を溶かし繊維状にした断熱材で、グラスウールよりも断熱性の高いものになります。防火性・耐熱性・撥水性・耐久性・防音・吸音性など、さまざまな面に優れています。

・セルロースファイバー
天然木質繊維を用いた耐熱材で、湿気を吸収・放出する機能を持ちます。
防音性や防虫性に優れています。

・インシュレーションボード
木材の繊維質をボード状に加工したもので、リサイクル木材や未利用木材が材料として用いられます。
吸湿・放湿性を持ち、内部結露を防ぎます。また、軽量で加工しやすい特徴を持っています。

このなかではグラスウールが最も扱いやすく、充填の密度を上げることによって断熱性を上げることもできます。また北海道や東北など、寒さの厳しい地方でもグラスウールは使われています。

床下のDIYをするときに必要な道具

床下に断熱材をDIYで施工するときには、次の材料や道具が必要になります。

・グラスウール
床下施工には床用のグラスウールボードを使用します。

・手袋
手袋をしないとカッター等でけがをする恐れがあります。
手袋をして作業をしましょう。

・長袖の作業着(つなぎ)
長袖でないとけがをしたとき範囲が大きくなる可能性があるため、必ず長袖のものにしましょう。

・防塵マスク
ちくちくした繊維や家の埃が肺に入る可能性があるため、必ず防塵マスクを装着しましょう。 それらから守るために着用します。

・保護メガネ
目を守るために使用します。施工作業には欠かせないものとなります。

・カッター
グラスウールを切るのに使用します

・定規
グラスウールの長さを計るときに使用します。

・気密テープ
グラスウールと根太 (ねだ)の間に貼り、隙間を埋めるために使用します。
根太とは、床板を支えるための床の下に渡す横木のことです。

・防湿気密シート
湿気を防ぎ、空気を通さないシートです
DIYするうえで大切なのは断熱材選び!

床下に断熱材を敷くDIYの作業手順

床下に断熱材をDIY施工する際には、次の手順に沿って行っていきます。

手順1)グラスウールを床下の枠の大きさに合わせて切ります。

手順2)根太の間にグラスウールを充填し、床合板の継ぎ目を、気密テープを使って処理します。充填する際は、押し込みすぎないよう根太と同じ高さにしましょう

手順3)押し入れ・床の間・階段下も断熱施工が必要です。こういった箇所にも忘れず施工するようにしましょう。

手順4)防湿気密シートを貼ります。

以上の手順で防熱材の施工を行った後、床板を載せて完了となります。フローリング材を必要な長さにカットし、根太の列に仮置きして入れていきましょう。
その後仮置きしたフローリングをボンドなどで接着し、施工完了となります。
床下に断熱材を敷くDIYの作業手順

床下に断熱材を敷くDIYをするときの注意点や難しいポイント

床下に断熱材を敷くには、まず床を全て外すところから始めなければいけません。
空き家をリフォームする場合、木材が腐っていたりすると断熱材を入れる前に床全体の改築が必要になります。 その場合は無理せず、一度業者に相談をしましょう。

DIYのほうが安いからといって熟慮せずに行うと、施工を誤り結果として業者に相談することになるかもしれません。すると余分な費用がかかることになるので、施工をする決断は慎重に行いましょう。

作業に慣れていなければ断熱材の施工だけでも1日以上かかります。自分の技量と相談しつつ、時間のあるときを見計らって作業することがポイントとなるでしょう。
十分な換気をしていない状態で施工をすると、湿気を閉じ込めたまま施工することになり根太や土台の腐食、シロアリの食害につながります。
隙間が空いていると断熱効果が薄れるため、断熱材の隙間はなるべくなくしましょう。

もしDIYで床下に断熱材を施工する場合は、これらの点に十分に注意して施工するのをおすすめします。

まとめ

床下断熱材はDIYでも施工できますが、難易度としては高いといえます。「やってみたい!」と思った際には、このコラムで触れた注意点に十分気を付けて施工するようにしましょう。
「自分でやるのは自信がない……」という方は、業者にお任せするのをおすすめします。

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依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「断熱工事」をご覧ください。

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