監視カメラの電源を選ぶ判断基準!電池式とコンセントの違いについて

2021.4.30

監視カメラの電源を選ぶ判断基準!電池式とコンセントの違いについて

監視カメラが必要になったとき、困るのが電源供給の方法です。近年では電池動作の監視カメラもあり値段も低めですが、気になるのがそのデメリットです。はたしてどちらの方式の監視カメラが向いているのでしょうか。

また近年では配線が手軽に済み、しかも電池式のデメリットを克服する監視カメラも増えてきています。しかしこうした製品についてはまだまだ知られていないこともまた事実でしょう。

今回は電源からの監視カメラ選びについて、そのメリット・デメリットを見ていきます。

監視カメラ用の電源の種類

監視カメラと一口にいっても、その電源の取り方にはさまざまなものがあります。どのような監視カメラの電源タイプがあるか、一度確認してみましょう。

・コンセント式
家庭用のコンセントから電源を取り、カメラを動作させます。

・ワンケーブル式
カメラの集中制御装置から映像伝送ケーブルで電力を送るため、配線としては1本で済みます。

・PoE給電方式
PoE対応のルーターからLANケーブルを使って電力を送り、カメラを動作させる方法です。映像伝送もLANケーブルを使用するため、こちらもカメラへの配線が1本で済みます。

・乾電池式
市販の乾電池を利用してカメラを動作させる方法です。

・ソーラー式
太陽光パネルでカメラの電力を供給する方法です。夜間や雨の日などにも安定して動作させるためにバッテリーが付属しているものも多いです。

このようにさまざまな電源のタイプがありますが、その用途によって向き不向きは大きく異なってきます。そこで今回は代表的な2つのタイプ、コンセント式と電池式について次の章から見ていきましょう。
      監視カメラ用の電源の種類

コンセント式の設置方法・利点・欠点

はじめに、コンセント式の監視カメラについて見ていきましょう。

設置方法

コンセント式の監視カメラは電源を取る必要があり、近くにない場合は配電工事が必要になることがあります。そのため設置場所については慎重に検討することが必要になってくるでしょう。

基本的には配線の引き回しやケーブルの配管工事が必要になるため、土台を設置し場所を移動させないことが多いです。

メリット

・電池切れの心配がなく、高所などに設置しやすい
・連続録画に向く

デメリット

・設置や配線工事が必要で初期費用が高くなる
・電源確保を考慮する必要がある
・デジタルレコーダーを介した映像視聴の形態が多い
           

電池式の設置方法・利点・欠点

電池式の監視カメラは電源と録画装置が基本的に1つに収まる形を持っています。ただしソーラー式の監視カメラは太陽光パネルが別になっており、設置の場所によっては別途固定が必要になってくることもあります。

設置方法

本体を固定できる樹木やポールなどがあれば、そこに固定して使用可能で特別な設置工事は必要ありません。

メリット

・電源の確保方法やケーブルの取り回しを考慮する必要がない
・そのため設置場所の制約が小さい
・留め具が付属しているタイプも多く、DIYで設置可能
・価格が安め

デメリット

・乾電池タイプの場合、定期的な交換を必要とする
・ソーラー電池の場合、日光が当たる位置にパネルを設置する必要性がある
・消費できる電力に制約があるため、長時間の連続撮影録画には向いていない。
・映像チェックも事後確認が中心。ただし無線で送れる場合も

監視カメラの設置場所によっても向き不向きは変わります。設置場所については過去コラム「防犯カメラの設置場所は目的別で決める!防犯効果の高め方」でも触れていますので、ぜひご覧ください。
     

おすすめの監視カメラの電源はこれ

安心・安定した性質を求めるのであれば乾電池ではなく電源を外部供給するタイプが適していますが、監視カメラ用にコンセント追加や電気配線工事が必要となるとなかなか導入は難しいでしょう。ここでは電源供給と映像を1本のケーブルで送受信できるワンケーブル式とPoE式の電源供給型監視カメラを見ていきましょう。

ワンケーブル式カメラとは

監視カメラへの電源供給、映像の監視カメラからの伝送を1本の同軸ケーブルで同時におこなう方式です。電源を遠くまで伝送できるため、電源確保が難しい建物の屋外など比較的近い位置にある監視カメラを複数運用するのに適しています。
ただし電源供給に対応したレコーダーが若干高くなってしまいます。

PoE式カメラとは

ネットワークを通じて内容を確認できるカメラの一種で、PoE(Power of Ethernet)対応のルーターからカメラ動作に関する電源を取得します。ルーターが対応してない際は買い替えが必要であるものの、屋内のLAN配線はそのまま使用でき、きれいに1本のケーブルで配線できることが魅力のひとつです。

映像視聴はPCやスマートフォンからになります。伝送距離は同軸ケーブルより劣るものの、ルーターからの距離となるため柔軟に対応できるでしょう。

まとめ

電源による監視カメラのさまざまな違いは、そのカメラの使用用途によって向き不向きにも直結します。そのため設置用途に合わせた選択が必要になってくるでしょう。

また近年では電源供給と映像伝送が一括で行えるシステムも増えており、同軸ケーブルではなくLANケーブルでの映像・電源供給するタイプも構築しやすくなっています。配線が煩雑にならないようにするためにはこうした「配線の工夫」もひとつの手段かもしれません。

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