監視カメラはハッキングされる恐れがある?原因と対策を解説します!

2021.4.30

監視カメラはハッキングされる恐れがある?原因と対策を解説します!

防犯を目的として設置されるビデオカメラは防犯カメラと呼ばれていますが、監視や警戒を目的として設置されるビデオカメラは監視カメラと呼ばれています。
監視カメラは主に家の中やオフィスの出入り口などの室内に設置されることが多いのですが、この監視カメラ。ハッキングされることはご存じですか?

ハッキングとは他人のコンピューターに侵入する行為を指しますが、これを不正におこなう人も世の中内はいます。ハッキングをされてしまうと監視カメラの情報が盗み見されたり、システムを改ざんされてしまう場合があります。
監視、警戒を目的とされる監視カメラのはずなのに、その映像を誰かが盗み見したり、システムを改ざんされるのは怖いものです。
このコラムでは監視カメラのハッキングについてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

監視カメラをハッキングされたときの被害

自分が管理している監視カメラはハッキングされない……。そんな油断はしていませんか。ハッキングとは他人のコンピューターに不正にアクセス、侵入すること。このハッキングをされることで、監視カメラのデータを勝手に盗み見されたり、システムなどが書き換えられたりしてしまうので注意が必要です。
また、監視カメラをハッキングされれば以下の被害が及ぼしますので注意しましょう。

パスワードが書き換えられる

監視カメラのハッキングの被害のひとつがパスワードを書き換えられることです。パスワードを書き換えられてしまえば、監視カメラの設定を変えられないおろか、監視カメラのシステムにすらアクセスができなくなります。

監視カメラの映像を盗み見、録画

監視カメラのハッキングで危惧しなければいけないポイントは、映像の盗み見、録画です。たとえば会社内の監視カメラがハッキングされ、誰かに盗み見、録画をされてしまえば、監視カメラに映る個人情報、顧客情報などが抜き取られる可能性があります。クレジットカード情報の抜き取りなども、実は監視カメラのハッキングによるものが多いです。
またさまざまな犯罪に悪用される可能性も十分にあるので注意しましょう。

詐欺などの犯罪に悪用される可能性

お店のレジなどに設置される監視カメラに、クレジットカードの番号などが映り込むことがあります。こういった映像は詐欺などの犯罪に悪用される可能性があるのです。
また、家の監視カメラは家族や日常生活をしている風景が映り込むため、その家族の生活パターンが把握され、誘拐などの犯罪に悪用されることもあるでしょう。
監視カメラはその場所の警戒、監視を目的として設置されるものではありますが、ハッキングされることによって犯罪を助ける役目に様変わりすることだってあります。

全世界に配信される可能性も……

愉快犯、いたずら目的などでハッキングされてしまえば、ハッキングされた監視カメラの映像がリアルタイムでインターネット上に配信される可能性があります。
実際に、インターネットで監視カメラの映像を探してみると、不正にハッキングされた監視カメラの映像を公開しているサイトもあるのです。これはもちろん違法なため、問題視されています。

スマートフォンやパソコンもハッキングされることがあります

ハッキングは監視カメラにおこなわれるものではありません。インターネットさえあれば、ハッキングするのは十分に可能です。スマートフォンやパソコンなどといった通信機器にもいつの間にか誰か知らない人に乗っ取られていた……。という事態があります。

      監視カメラがハッキングされてしまう原因

監視カメラがハッキングされる原因

監視カメラをハッキングされた場合、その監視カメラの製品やシステムに問題があるのか。そう思われてしまう人もいらっしゃるでしょうが、そうではありません。監視カメラがハッキングされる原因の多くは監視カメラの管理の仕方に問題がある場合が多いのです。

では、一体なにが原因で監視カメラがハッキングされるのでしょうか。

【原因①】パスワードが初期設定になっている。または設定していない

監視カメラのパスワードが初期設定になっていたり、設定していない場合は、ハッキングされやすくなります。パスワードが設定されていない監視カメラはパスワードを設定しているものより断然、不正にアクセスしやすいことが原因。初期設定の場合はメーカーによって初期パスワードが統一されていたりするため特定がされやすい、という意味でも危険です。

【原因②】監視カメラの組み込むOSに脆弱性がみられる

監視カメラには、ユーザーがログインして設定するためのコンピューターシステムや設定用のサーバーが搭載されています。これらはインターネットに接続してシステムを稼働させる必要があります。その場合サーバーソフトや組み込まれているOSに脆弱性があると、ハッキングされてしまう可能性があるのです。

【原因③】グローバルIPアドレスにアクセスできるような状態

監視カメラによっては、自分が管理している監視カメラの映像を、インターネットを使って閲覧できる場合があります。このとき、ルーターのポートを開放しグローバルIPアドレスを使ってアクセスするのですが、カメラに直接接続するということ。この状態になると、とくに外部からハッキングされやすくなります。

ちなみにグローバルIPアドレスとは、インターネットに接続されている回線に割り当てられている数字(10進数または16進数)です。特定されればインターネットを通じ、設置されている場所がわかってしまう可能性があるのですよ。

      監視カメラへハッキングされないための対策

監視カメラがハッキングされるサイン

監視カメラがハッキングされるサインや前兆、または気を付けるべきポイントに注意しましょう。これらを知っておくだけでも、ハッキング対策に役立てられます。

【サイン①】映像が重い

リアルタイムで監視カメラの映像をパソコン画面などで開いている場合、映像が異様に重かったりする場合はハッキングされている可能性があります。
もちろんパソコン側の不具合や、カメラ側の不具合、元々の仕様のせいもありますが、急に映像が重くなった場合はすこし注意して様子をみてください。別のところから映像が見られているおそれがあります。

【サイン②】映像がおかしい

監視カメラのハッキング事例の中では、監視カメラの映像が急に切り替わり「I’m Hacked.bye2」など、誰かが意図して監視カメラをハッキングし、打ち込んだ文字が表示されることがありました。
こういったあからさまに映像がおかしくなる場合はハッキングされていることを疑いましょう。
また、操作や設定していないのにも関わらず勝手に映像が切り替わる場合も注意です。

監視カメラがハッキングされるサイン以外にも、ハッキングされる場合のポイントも見ていきましょう。目に見えるポイントであれば、ハッキング対策も可能なはずです。

ハッキングされる場合のポイント

【ポイント①】不審なWi-Fiスポット

監視カメラをインターネットにつなぐとき、多くの場合はWi-Fiを使うことでしょう。このとき、見覚えのないWi-FiアドレスやWi-Fiの名前に注意しましょう。

ハッキングで多いのは、ハッカー側で用意したハッキング用のWi-Fiを飛ばすことがあります。このハッカーが用意したWi-Fiに接続してしまえば、監視カメラがハッキングされる恐れがあるのです。
状況にもよりますが、こういった手で監視カメラがハッキングされてしまうケースはゼロではありませんので警戒してくださいね。

【ポイント②】不審なメール

監視カメラを操作しているパソコンに不信なメールなどが届いたときも警戒しましょう。
不審なメールにはメールに添付されているリンクをクリックすれば、パソコンやそれに繋いでいる監視カメラの情報を盗まれる場合があります。
パソコンで監視カメラのシステムやデータを管理している場合はとくに、こういった方法のハッキングに注意しましょう。

監視カメラがハッキングされたときに今すぐできる対処法

ハッキングされた原因を知ったとしても、すでに監視カメラがハッキングされた場合は原因など些末なことです。そんなことよりも、一刻も早く監視カメラのハッキングをなんとかしたいものでしょう。
もし、監視カメラがハッキングされた場合はどうすればいいのでしょうか。

【対処①】パスワードを変更する

まず最初にするべきことはパスワードを変更することです。パスワードを変更すれば、相手はパスワードを特定しない限りは監視カメラのシステムにログインができなくなります。
監視カメラの操作が持ち主側で可能なときはパスワードが変更できるかどうか試してみましょう。

【対処②】インターネットの接続、電源を切る

ハッキングのほとんどはインターネット経由でおこなわれます。そのためインターネットの接続を切れば、その切った監視カメラの映像がみれなくなるというわけです。
しかし、これは一時的な対処法にすぎません。インターネットをつければハッキングされることがあるので、その前に対策をおこなってください。

【対処③】メーカーや業者に相談してみる

ハッキングされた場合は一度、メーカーや業者に事情を話してみてください。メーカーは監視カメラをつくった製造元であるということ。そして監視カメラを取り扱う業者は、こういったトラブルにあってしまったお客の対応もしているでしょうから的確なアドバイス、または対処法をしてくれることでしょう。

【対処④】ハッキングされたら買い替えも検討しよう

もし、監視カメラが一度でもハッキングされた場合、自分が管理している監視カメラの情報が犯罪者の手に渡っていることが多いです。この場合、同じ監視カメラを使い続けていれば再びハッキングされることがあるため、新しい監視カメラへ買い替えを検討しましょう。

      監視カメラだけではなくスマホやPCのカメラも要注意

監視カメラがハッキングされないためには

では、監視カメラがハッキングされる原因を踏まえて、ハッキングをされないためにはどうしたらいいのでしょうか。ハッキングをされないためには、以下のポイントを押えることで監視カメラがハッキングされる可能性を減らせますよ。

【対策①】監視カメラのパスワードを変える

対策その①は監視カメラのパスワードを変えることです。出来れば定期的に変えることをおすすめします。初期設定のパスワードや規則性のあるパスワードはサイバー犯罪者に特定されやすいです。
特定されにくいパスワードを設定することで、犯罪者にパスワードを特定されることを防ぐのです。
もし、パスワードを忘れてしまう場合は紙にパスワードを書いて誰の目にも触れないように保管しておくとよいでしょう。

【対策②】ファームウェアなどの更新をおこなう

ファームウェアとは監視カメラに組み込まれている制御用のプログラムのことです。インターネットにつないでいる場合は、ファームウェアの更新をおこなうことで、プログラムの不具合や故障を押えることができます。
これらを防ぐことはハッキングへの耐性を上げることにも繋がるのです。

【対策③】極力インターネットに繋がない

ハッキングのほとんどはインターネットを経由しておこなわれます。つまり、監視カメラの映像をインターネットを通じてみていれば、監視カメラがハッキングされるリスクが高まるのです。
極力インターネットに繋がないようにすれば、ハッキングされるリスクも減ります。必要がないときは、極力監視カメラをインターネットに繋がないようにしましょう。

まとめ

監視カメラがハッキングされてしまえば、映っている映像を勝手に見られてしまったり、システムを改ざんされてしまいます。また、もともと設定していたパスワードも書き換えられて、監視カメラのシステムにアクセスできないといったこともありえるのです。

そうなるまえに、監視カメラがハッキングされないような対策を今からでもおこなっていきましょう。そうすることで、監視カメラをハッキングされる可能性を減らせます。
しかし、もし、監視カメラがハッキングされてどうしようもない場合は、監視カメラのメーカーや業者に相談してみましょう。

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