家族の一部として犬や猫などのペットと一緒に暮らしている方が多くなっています。そんな愛するペットが亡くなってしまったら、飼い主としてはしっかりと供養してあげたいものですね。きちんとした供養をしてあげたほうが、ペットにとっても幸せでしょう。
近年ではペット専門の霊園や火葬施設が各地にできており、火葬後のペットの供養にもさまざまな方法が取り入れられています。
そこでこの記事では、ペットの火葬後、遺骨の供養方法はどのようにしたらよいのかについてまとめました。手元で供養したい方のためのグッツなどもご紹介しています。一緒に過ごした感謝を込めて納得がいく供養ができるよう、ぜひ参考にしてください。
目次
犬の火葬後の遺骨はどうする?ペットの供養方法4つ
犬などのペットが亡くなってしまったときには「きちんと供養をしてあげたい」と思われる飼い主の方が増えています。
ペットを火葬した後の遺骨の扱いや供養方法については、とくに決まりはありません。飼い主の方が納得のいく方法でしっかりと供養をしてあげればよいでしょう。具体的には「手元供養」「埋葬」「散骨」「分骨」などの方法があります。
手元供養される方や、人と同じように四十九日法要の後に納骨される方も多いです。はじめのうちは自宅供養をしていたとしても、将来的に納骨を考えているのであれば、四十九日、月命日、百日忌、一周忌、三周忌、家族が集まれる日などにおこなうとよいでしょう。
しかしこれも決まりはないため、飼い主の気持ちの整理がついた後、生活の節目で供養方法を変える方も多くいらっしゃいます。それぞれの供養方法について順番にご紹介していきます。
自宅で保管する手元供養
飼っていたペットとのお別れは、誰しもが悲しいことです。とくに、亡くなった直後は供養したいと思う気持ちがあっても、すぐには立ち直ることは難しいかもしれませんね。
離れたくないけどしっかりと供養をしてあげたいという方であれば、遺骨を自宅で保管する手元供養という方法がよいでしょう。
手元供養する人が増えている
ペットが亡くなったら、お家の中に仏壇を設けて遺骨を自宅で供養される方が多くなっています。自宅供養をする人が増えている理由としては、手元に置いておきたい、仕事柄引越しが多い、自宅の庭などのような埋葬できる場所が近くにないなどがあげられます。
お家の中でペットのご遺骨を保管することは、法律上でも問題ありません。人間の遺骨の場合は墓埋法という法律がありますので、指定の場所で供養しなければなりません。しかし、ペットの場合は該当しないため、飼い主の方が望む方法で供養することが可能なのです。
骨壺の保管方法や注意点
遺骨を骨壺に入れて保管する場合も、置く場所などの決まりなどはとくにありません。一緒に過ごしたリビングの一角や、ペット用の仏壇、先祖の仏壇の横に台などを置かれる方が多いでしょう。
しかし、ここで注意したいのが、骨壺は湿気がたまりやすくなっているという点です。骨壺は陶磁器や金属でできているものが多く、寒暖差が激しい時期や梅雨時などは、骨壺内に湿気が溜まってしまいます。そのままにしておくと、遺骨にカビが生えやすくなってしまうのです。
湿気を溜めたままにしないようにするためには、下記のような方法があります。
・定期的に骨壺の蓋をあけて換気をする
・「シリカゲル」という除湿剤を骨壺に入れる
上記の中でも、シリカゲルを骨壺の中に入れる方法は、定期的に蓋をあけて換気をしなくても骨壺内の湿気を取り除くことができます。換気作業が面倒だと思われる方や、遺骨をみることによってペットの記憶が蘇り悲しくなってしまうという方には、とくにおすすめでしょう。
シリカゲルは、ホームセンターなどで手に入れることができます。湿気は底に溜まりますので、シリカゲルを骨壺の底にテープでしっかりとめて固定します。そして、その上にペットの遺骨を納めるようにしてください。
もしカビが生えてしまった場合や、対策をしても湿気が気になる場合には1年に1回ほどは骨壺から遺骨を取り出し、天日干しをしてあげるとよいでしょう。
自宅の庭や施設での埋葬
火葬後のペットの遺骨を埋葬する場合も、方法にはとくに決まりはありません。飼い主の方が自由に選択することができます。
おもな埋葬場所には、ペット霊園や納骨堂、お寺のお墓、自分自身が所有している私有地などがあります。ペットをしっかりと供養したいと考える方も年々増えてきていることから、ペット専門の施設も各地にあります。それぞれの特徴についてみていきましょう。
ペット霊園・納骨堂
ペット霊園に納骨する方法には、納骨堂や個別墓、ほかのペットと一緒に埋葬される合祀墓があります。
ペット霊園では、定期的な法要をしてもらえることがメリットとなるでしょう。また納骨堂であれば、一時的に遺骨を預かってもらうという使い方もできるため、引っ越しを控えていたり、将来自分の遺骨と一緒に納骨したいと考えていたりする場合にもよいでしょう。
霊園の納骨堂や個別墓へ納骨する場合は、納骨費用と永代使用料としての年会費が必要となります。区画の大きさにもよりますが、納骨にかかる費用は1万円前後から高いものだと数十万円ほど、年会費は1万円~3万円ほどが相場です。個別墓に納骨する場合は、墓石をたてなければなりませんので、さらに数十万円の費用がかかります。
合祀墓で埋葬する場合は、ほかのペットと一緒に埋葬されます。埋葬にかかる費用は火葬料金に含まれている場合が多いため、費用を抑えたいという方にはよいでしょう。しかし、一度遺骨を持ち帰ったあとに合祀墓で埋葬する場合は、費用がかかる場合があります。
ペット霊園や納骨堂は民間の企業が運営しています。サービス内容もさまざまなので、トラブルを防ぐためにも、選ぶ際には口コミや企業情報など事前に確認しておくとよいでしょう。
お寺
人のお墓と同じ施設内にペット用のお墓のあるお寺などもあります。お寺であれば地域に根付いている場所が多く、しっかりと長年の供養もしてくれるため安心感も高いでしょう。
将来、自分の遺骨と一緒に納骨をしたいと考えられている方も増えています。そういう方にもお寺での納骨はおすすめです。ただし、もし人と同じお墓に納骨したい場合は、家族や親族にも相談をしたほうがよいでしょう。
自宅などの私有地
愛するペットのご遺骨は、なるべくそばにおいて手元供養してあげたい、ペットが生前に生活を送ってきた自宅のお庭であれば喜んでくれる、と考えられる飼い主の方も多いでしょう。
自宅などの私有地に納骨する場合は、庭に埋めてあげたり、植木鉢に土と混ぜて花供養してあげたりなど方法があります。最近では、ペットのお墓なども売られています。
自宅の所有地であれば、とくに許可などは必要なく納骨してあげることができます。もし、思い出の場所など、他人の所有地や公用地に納骨してあげたい場合は、事前に許可を取る必要があります。許可なく他人の私有地や公用地に埋葬すると罰せられてしまいます。
納骨する場合は骨壺のままではなく、遺骨を細かく砕いてから納骨しましょう。そのままだと土にかえるのに時間がかかってしまいます。もしほかの動物などによって掘り返され、骨が出てきた!なんてことになったら大変です。細かく砕いてから納骨をすると、土にもかえりやすくなります。
思い出の場所への散骨
埋葬するのではなく、遺骨を散骨することも可能です。散骨する場所には、海や山、いつも通る散歩コースやよく行っていた場所などを選ばれる方が多いです。埋葬などと同様、遺骨や粉砕して粉状にしてから散骨するようにしましょう。
海などに散骨する場合は、海水浴場などの人がいる場所は避けるようにします。散骨している姿をみて、不快に思われる方もなかにはいらっしゃるかもしれません。周囲に人がいない場所を選ぶようし、その場所が他人の所有地や公用地であれば、事前に散骨の許可をとっておきましょう。
一部を手元に置く分骨
ペットをより近くで感じていたい、自宅で手元供養したいと思っていても、訪問者が来たときにどうしよう?と悩まれてしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。
そういう方には、分骨という方法もおすすめです。分骨は、一部を埋葬や散骨し、一部は手元に置いて供養するという方法です。
近年では、ペットの思い出とともにコンパクトに遺骨を収納できるメモリアルグッズも販売されています。ミニ骨壺やアクセサリーなどにして保管することが可能です。
形に残るものにして保管したい!遺骨を手元供養するためのグッツ
近年では、自宅のリビングなど普段生活をしている空間で遺骨が保管できるよう、ペット専用の仏壇やオブジェなど、さまざまなメモリアルグッズが販売されています。大きさもさほど大きくなく置き場所にもあまり困らないため、自宅にて手元供養をする飼い主さんも増えてきています。
ここからは、お墓・仏壇・骨壺など、自宅供養をするときのグッズをご紹介します。
自宅に置けるペットのお墓
見た目がスタイリッシュで素敵なインテリアになります。また、納骨だけでなく、思い出の写真とペットの名前などを石材に入れることができます。石材は世界で最も評価の高い北欧スウェーデン・ノルウェー産の天然御影石を使用していますので、重量感があり品があります。
墓石
ペットの名前や日付を入れることができる墓石です。頑丈なレジンストーンでできているため耐久性にも優れています。お庭などにはもちろん、室内に飾ることも可能です。
仏壇
日本製でひとつひとつ手作りされているペット用の仏壇です。写真や思い出の品物と一緒に遺骨を収納できるボックス型になっていて、ある程度の大きさがあるため、自宅でもしっかりと供養することができます。
仏具
愛犬らしく可愛い仏壇にしたい方におすすめです。価格は1万円ほどで、香炉、火立て、花立て、湯飲み、仏器、クリスタルフォトフレーム、広丸リン2.3寸、金襴仕立て丸布団、金襴仕立て黒檀リン棒、プリザーブドフラワーがセットになっておりますので、必要なものはすべて揃います。
骨袋・骨壷
シンプルで場所を取らないものをお探しの方におすすめです。2,000円ほどと価格がお値打ちで、重量が300gほどなので移動させるのも楽にできます。
フォトフレーム
ペットの写真とともに遺骨を納骨することができるフォトフレームです。後ろ側の立てかける部分に小さな骨壺がついています。インテリアとしてさりげなく飾ることができるアイテムです。
ペットを身近に感じたいときは身につけられるアクセサリーにすることも
ペットの火葬後の遺骨は、骨壺にいれて保管する以外に、分骨などをして遺骨の一部をアクセサリーにする方法もあります。アクセサリーにすれば、ずっと身につけることができてよいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。遺骨カプセルなど、チェーンをつなげれば首からぶら下げてペンダントにできるようなものも販売されています。
ほかのアクセサリーと違ってずっと使い続けるものなので、劣化しづらい素材のものを選ぶとよいでしょう。ステンレスやアルミであれば1,000円ほど、シルバーであれば2万円ほどでつくることができます。
容器に遺骨を入れるものと、遺骨自体を樹脂などで固めてビーズ加工するものがあります。素材にもよりますが、ビーズ加工の場合の費用は約2万円かかります。
遺骨は粉骨して使用しますが、商品によっては求められるペットのご遺骨の量が変わってきます。
加工できるアクセサリーをいくつかご紹介します。ぜひお気に入りのものをみつけてください。
遺骨ペンダント
遺骨ブレスレット
遺骨リング
遺骨カプセル
火葬の違いで供養も変わる!知っておきたい火葬方法
ペットとして飼われる多くの生き物の寿命は人間よりも短く、必ずお別れの時期がやってきます。家族で飼っている場合は、家族全員できちんと話し合い、どういった対処をしてあげるかなど、事前にしっかり決めておくとよいでしょう。
供養にはさまざまな仕方がありますので、どのような供養をするかによって火葬方法を決めるのがおすすめです。
ペットの火葬方法とは
ペットを火葬するときは、地域の自治体か火葬業者に依頼します。ペットの火葬方法は、火葬後どのように供養したいかによって決めるとよいでしょう。
自治体に依頼すると遺骨は戻ってきません。また火葬業者に依頼した場合でも、合同火葬の場合は戻ってこないでしょう。業者の合同火葬の場合は、火葬後散骨されるか、合同供養塔などに納骨されます。
人間の埋葬では墓埋法という法律がありますので、さまざまな規定などがあります。しかしペットのご遺体は法律上だと「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」第2条により産業廃棄物として分類され、可燃ごみに該当します。
一緒に暮らしていた側からすれば家族同然の愛するペットであっても、可燃物であるモノとして扱われてしまうため、自治体で火葬された場合は収骨などをせずそのまま処分されてしまうことがほとんどなのです。
そのため、しっかりと供養をしたい場合は業者に依頼したほうがよいでしょう。個別火葬をしてくれる業者を選べば、火葬後の遺骨は返骨されます。もし、ペット霊園や火葬施設まで出向くことが困難な場合でも、移動式の火葬車など、身近に火葬ができるサービスもあります。
火葬するときの注意点
業者に火葬を依頼する場合、お棺にはペットが好きだった食べ物やおもちゃ、お花などを入れることができます。しかし首輪などの金属のついたものや、服やタオルなどの布製品は引っ付いて遺骨が汚れてしまうかもしれません。
また色の濃いお花も、遺骨に色が移ってしまうおそれがあるので避けたほうがよいでしょう。お花を入れる場合は、カーネーションやスイートピーなどの色の薄いものを選ぶのがおすすめです。
まとめ
家族同然のように一緒に過ごしてきた大切なペットとのお別れは、とても悲しく辛いですよね。愛するペットだったからこそ、しっかりと供養してあげたいものです。
火葬後の遺骨の供養については、飼い主が望む方法でおこなうことができます。そのため近年では、ペット専用の火葬場や霊園も増えており、仏壇などのメモリアルグッズも販売されています。
どのような供養方法をおこなったとしても、ペットとの思い出が消えることはありません。ご家族やお住まいの状況などもふまえ、納得のいく供養方法を選んでください。
もし、ペット火葬の業者選びに迷ったときには、ぜひ弊社へご相談ください。弊社であればいつでもご相談いただけるよう、24時間365日受付中の無料相談窓口がございます。ぜひお気軽にご連絡ください。
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