亡くなったペットへのお供え、どう選ぶ?供花やお供え物について

2021.4.30

亡くなったペットへのお供え、どう選ぶ?供花やお供え物について

人間の葬儀であればお供えの花は葬儀場が手配してくれる場合も多いですし、お供えするものもある程度検討がつきやすいでしょう。しかし決まった形がないペットの葬儀となると、どういったものを選ぶのがよいかわからない場合も少なくありません。

確かにペットにお供えする花やものに関してしきたりなどはありませんが、ポイントを押さえ選ぶことでよりよい供養の形になることでしょう。それは亡くなったペットの飼い主側も、友人などのペットをお悔みする側にとっても同じです。

今回はペットに対するお供えについて、選ぶポイントを確認していきましょう。

ペットのお供え花の種類と量

一般的に葬儀に使う花は白のイメージがありますが、人間の葬儀でもほかの色を混ぜることが少なくありません。また菊の花は定番ですが、ユリやカラー、デルフィニウムといった花を混ぜることも少なくなく、人間であっても明確な種類の決まりはないようです。ただバラのようなトゲのある花については避けさけられる傾向にあります。

そのためペットへのお供えとして用意する花についても、とくに決まりを意識する必要はないでしょう。ペットのイメージカラーがあればその色に合わせた花でもよいですし、思い出の花があればそれをお供えにするのもひとつの手です。また飼い主が主体となっての葬儀であれば、自分が好きな花であっても問題はありません。また花言葉を意識して種類を選ぶ手もあります。

ただ何の花がよいのかは迷うところで、季節柄手に入りにくい花というのも出てきます。そういった場合は生花店やペット葬儀業者とも相談して、どの花をペットのお供えにするかを考えてみましょう。

量についてもとくに決まりはありません。ただ火葬の際、棺に入れられる花の量は限られます。そのため不自然にならない程度の華やかさを演出できる量というのが目安になるでしょう。とくに量を使いたい場合は、花の部分だけを利用するのもひとつの方法になってきます。

      ペットのお供え花の種類と量

ペットのお供え花の注意点

ペットにお供えする花を選ぶ際、とくに棺へ入れる花の選択には注意が必要です。生花店やペット葬儀業者とともに選ぶ際は配慮があるでしょうが、自分で選ぶときは次の点に気を付けておきましょう。

濃い色は避けさける

濃い色の花は火葬した後に色素が残り、遺骨へ沈着する可能性があります。遺骨をきれいな状態で拾ってあげるためにも、濃い色の花は避けさけるか、棺に入れるのを控えめな量に留めましょう。

庭の花は虫に注意

ペットにとってもっとも身近だった花として自宅の庭の花を入れるということ自体はけっして悪いことではありません。しかし商品として管理がされた生花と比べれば虫などが付着している可能性が高く、棺に入れている期間が長ければペットの遺体を早く傷めてしまうかもしれないのです。

そのため自宅の花を使う際には虫などがついていないか念入りに確認する、棺に入れてから火葬までの期間を短くするなどの工夫が必要になってきます。

一番きれいな状態の花を

ペットに花をお供えしてから火葬するまでの期間は短いため、つぼみではなく開いた状態の花を選ぶようにしてください。開いた状態の一番きれいな花であれば、ペットを華やかにして送ることができます。

公営斎場の場合は花の入れすぎにも注意

最近では、公営斎場でペットをはじめとした動物の火葬を請け負う自治体も増えています。しかし公営である以上、棺へ一緒に入れる副葬品としてある程度制限を設けて受け入れています。

とくに生花は水分を含んでいるため、人間の火葬よりも温度が低めのことも多い動物の火葬では、大量に入っていると燃えにくくなります。入れる量は気を付けましょう。

その他のお供え物

花以外にペットへお供えするものとして、次のようなものも検討してみてはどうでしょうか。

ろうそく・お線香

人間の葬儀のように、ろうそくやお線香を供えてあげるのも亡くなったペットに感謝を伝える方法でしょう。

とくにろうそくについてはペット仏具として、ペットフードを模した形のものものも市販されています。こうしたものも併用しつつペットの前で手を合わせることが、ペットに対する一番の供養といえます。

お菓子

ペットにお供えするのであればペット用のお菓子を用意しようとする方が多いと思いますが、お供えの意味を考えれば人間用のお菓子でも構いません。

仏教の法事では「線香・花・ろうそく・浄水・飲食」の「五供」と呼ばれる5種類のお供え物によって仏壇や祭壇を飾ることが一般的です。このお供え物は故人や仏様に捧げるだけでなく、法事が終わった後「仏様の力が備わったものをいただく」、つまり「おさがり」として持ち帰るまでが本来の形なのです。

その点を考えれば、ペットにお供えするお菓子も「おさがり」として食べることを考えつつ選ぶのがよいといえるでしょう。ほかにペットがいる場合は別ですが、無理にペット用のお菓子をお供えして捨ててしまうよりは人間用のお菓子にして、お供えした後は家族でいただくというのも大切な供養の形です。

      その他のお供え物

ペットのお供えメッセージの例文

ペットへとお供えをする際はそのペットだけではなく、飼い主やその家族に対しても配慮してメッセージを送りたいものです。メッセージを送る際は次の点を踏まえて文章を作ってみましょう。

・ペットが家族の一員として考えられていることも多く、「お悔み申し上げます」「ご冥福をお祈りします」ということば言葉は使っても問題ない
・「励まし」よりは悲しみの共有を意識したことば言葉づかい
・人間のときと同様「重ね重ね」など忌みことば言葉は使わない
・他人事のようなことば言葉づかいはさけさける

こうした各点を意識しつつ、次のような例文を参考に構成してみてください。

例文1
○○ちゃんとの急なお別れの知らせに悲しみが止まりません。ご家族の皆様が一日も早く癒されるよう、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

例文2
○○ちゃんのお別れの知らせに対してお悔やみ申し上げます。いつも元気だった○○ちゃん、△△さんと一緒に過ごしてきたこの一生はきっと幸せなものだったでしょう。今後は天国からみんなのことを見守ってくれているでしょう。どうぞ、安らかに。

ペットに対するお悔みのことば言葉のかけかたについては過去コラム「ペットのお悔やみにかける言葉言葉とは?言葉言葉と贈り物で気持ちを伝えよう」でも解説しています。そちらも一度ご覧ください。

まとめ

近年は人間の葬儀のスタイルも変化し、故人や遺族の要望に合わせ「故人を表現する」形を取る場合も多くなってきました。それと同様、ペットに対する供養も飼い主なりの方法で構いません。そして亡くなったペットへのお供えもそのペットに合わせた花や物ものを選ぶことが大切になってきます。

また友人など知り合いのペットが亡くなった際は亡くなったペットに対するお悔みの気持ちだけでなく、飼い主やその家族を気遣ったメッセージを送ることが大切になります。定型文ではなく自分なりに気持ちを込めたことば言葉であれば、その気持ちは亡くなったペットにも、飼い主や家族にも伝わるはずです。

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