愛猫の遺骨を自宅に置いておきたい。よりよい供養の方法とは

2021.4.30

愛猫の遺骨を自宅に置いておきたい。よりよい供養の方法とは

大切な愛猫を亡くしてしまうと深い悲しみにより気持ちも沈んでしまいます。遺骨はお墓に納めることが一般的ですが、愛猫の遺骨をお墓に納める気持ちにならない方も多いと思います。

この先引っ越しの可能性がある方もいるかもしれません。遠方に引っ越しをしてしまうとお墓参りも困難になってしまいます。そのような理由から愛猫の遺骨を自宅供養することをお考えの方も多いと思いますが、「遺骨を自宅に置き続けることは大丈夫なのか」とお悩みの方もいらっしゃることでしょう。

今回は、愛猫の遺骨を家に置いてよいのか、遺骨を保管する方法について触れていきます。

愛猫の遺骨を家に置いてはダメ?

ペットの遺骨を自宅で保管することを「手元供養」と呼びます。大切なペットとずっと一緒にいたい、離れたくないという思いから生まれた供養の方法で、最近は手元供養のできる仏具も増えています。

「自宅に愛猫の遺骨を保管し続けても問題はないのか」と不安に思う方もいらっしゃると思います。しかし、お葬式や49日を家族で行うことで愛猫は天国に向かうことができると言われているため、自宅に遺骨を保管しても問題はありません。けれども猫の遺骨は湿気に弱くカビが生えやすいため、管理には注意が必要です。

ペット用の仏壇も

人間の場合、お寺に供養を依頼しつつ自宅でも故人に対する祈りをささげるため、仏壇を用意することが多いです。猫をはじめとするペットの場合も人間ほど本格的ではないにしろ、こうした仏壇を用意することで亡くなった猫にも、そして自分の気持ちもやすらぐかもしれません。

ここからは、遺骨を保管する方法をくわしく紹介していきます。

        愛猫の遺骨を家に置いてはダメ?

遺骨を保管する方法

さきほど述べたように、遺骨は湿気に弱いです。長い間放置してしまうとカビが生えてしまうこともあります。大切な愛猫の遺骨にカビが生えてしまうことはとても悲しいので、カビの対策をする必要があります。

遺骨は、800~1,000℃の高温の火で焼かれたことで乾燥した状態になりますので、湿度が高ければそのぶん吸湿をしてしまいます。それにより遺骨に水分が付着してしまうとそこからカビが生えてしまうこともありますので、しっかりと対策を取るようにしましょう。

次に、愛猫の遺骨を保管する方法を紹介して行きます。

 

【シリカゲルなど吸湿剤】

骨壺の中の湿気を吸ってくれることでカビの防止効果が期待できます。シリカゲルなどは100均などで食品保存剤として販売されております。

 

【テープ】

骨壺の陶器と蓋を密閉するために使います。

1.吸湿剤を骨壺の底のほうに入れてください。骨壺は密封性が低いので、骨壺と蓋の間から湿気が入ってきてしまい、湿気は下のほうに溜まる性質があるからです。もし底にシリカゲルを入れることが難しければ、蓋の裏にテープなどを貼るようにして骨壺の中にシリカゲルを入れます。

2.蓋と骨壺の境目をテープで1周巻いてください。湿気が入らないようにしっかり密封しましょう。骨壺を選ぶときには骨壺と蓋のすき間があまりないものを選ぶようにすることもカビ対策になります。
しかしこの方法は完全にカビを防止する方法ではないので、この方法を取ったからと言って安心しないようにしましょう。

次に、遺骨にカビを発生させないためにできる方法を紹介して行きます。

        遺骨を保管する方法
        

骨壷にカビを生やさない

愛猫の遺骨にカビを生やさないためには、以下の対策を取るようにしましょう。

【風通しの良い場所で保管する】

カビが発生するのは風通しが悪く湿気のある場所です。遺骨の管理をする場合、押入れの中などの密閉空間や直射日光があたる場所は避けるようにして、風通しがよく直射日光のあたらない場所に保管するようにしてください。

【気温変化に気を付ける】

気温変化が大きい場所に保管すると遺骨が結露してしまうことがあります。それにより発生した水分がカビの原因を作ってしまいますので、気温差の激しい場所に骨壺を置くことはやめてください

【素手で遺骨を触らない】

身近に感じたい気持ちから、つい素手で遺骨を触りたくなるでしょうが、遺骨に触ると手の皮脂汚れが移りカビの栄養源となるおそれもあります。遺骨を取り出す際はかならず手袋を使用するとともに、使い回しせず毎回新しいものを使いましょう。

【もしもカビが生えてしまったら】

カビが生えてしまったら、日当たりのよい屋内でカビを取り除けることもありますが、自分でできる作業は少ないのでペット火葬業者に相談するようにしてください。カビ除去のために再び火葬してもらえることもあるようです。

大切な愛猫の遺骨のカビ対策としまして、こちらの過去コラムも参考にしてみてください。
ペットの遺骨にカビが…今日からできる骨壺のカビ対策をご紹介します

骨壷にカビを生やさない

遺骨を加工して身につける

近年では愛猫の遺骨を加工して身につけることで、「いつも近くにいられる」ようになりました。遺骨を加工して身につけることで手元供養ができますし、愛猫の形見にもなります。
その方法としまして、遺骨を粉骨してパウダー状にしてからアクセサリーなどに加工をする方法があります。

【ダイヤモンド加工】

遺骨から抽出した炭素で、人口的なダイヤモンドを作る方法です。ダイヤモンドが結晶化する過程と同じ方法で作るため、ダイヤモンド加工と呼ばれています。人工ですがダイヤモンドですので、とくにに女性から人気です。

ダイヤモンドの宝石言葉は「精神的自由・自立」です。本物のダイヤモンドのように輝く光は、まるで大切な愛猫の存在や人生を表しているような輝きとなり、かけがえのない世界にひとつだけのダイヤモンドとなることでしょう。

【樹脂加工】

遺骨を特殊な樹脂で加工してアクセサリーの一部に納める方法ですので、アクセサリーとして身につけることができます。ネックレスをはじめ、指輪やブローチやキーホルダーなどにすることができます。見た目も普通のアクセサリーと同じように美しくて、シンプルなものから華やかなものまで様々なデザインにできますので、大好きな愛猫のイメージに合った素敵なアクセサリーにしてみるのはいかがでしょうか。

遺骨を加工するときに注意する点とは

・デザイン選びは慎重に
いつも身に付けたくなるデザインにするようにしましょう。

・耐久性に優れたものに
衝撃や浸水により壊れてしまうことはとても悲しいですので、製造技術などに気を付けることでしっかりと耐久性を持たせて長く手元に置けるように考慮しましょう。

・アフターサービスがしっかりしているか
愛猫の遺骨を加工して作られた製品は愛猫そのものであり、世界にひとつしかない大切な形見です。決して買い替えられることができませんので、アフターサービスがあるのかをしっかり確認しておきましょう。

遺骨を加工して身につける

手元供養をしない場合の供養方法

手元供養をしない場合はペット霊園に埋葬したり、遺骨を散骨したりする方法があげられます。愛猫に合った供養スタイルを見つけてあげましょう。

猫の遺骨をペット霊園へ埋葬する

亡くなったペットを他の動物たちとともに火葬する合同火葬の場合、ペット霊園の共同墓地に埋葬されることが多いです。しかし、個別火葬で返骨を受けた場合でも、ペット霊園へ埋葬することはできます。

また、ペット霊園のなかには、共同墓地のほかに納骨堂を併設している施設も多くあります。自宅から供養の場所に移したいが、亡くなった愛猫に対して深く気持ちをささげたいという場合には、こうした納骨堂を利用するのも選択肢のひとつでしょう。なお、納骨堂よりも簡易的な納骨棚を用意している施設もあります。

ペット霊園の広さによっては個別に墓を立てることができるところもあり、とくに思い入れのある愛猫の遺骨を弔いたい場合はこうした選択も考えてみてはどうでしょうか。

ただし、共同墓地は初回のみの費用で永代供養まで請け負ってくれる霊園が多いものの、納骨堂や個別墓は初期費用だけでなく、定期的な更新費用がかかってくる場合も多くあります。供養のための費用で大変にならないよう、内容を確認してから供養のスタイルを決めましょう。

なお、一定期間納骨堂を契約すると共同墓地へ入れる費用が無料になる、あらかじめ共同墓地に入れる費用を初期費用に加える霊園もあります。ただし、共同墓地に入れた後は基本的に返骨を受けられないため慎重に検討が必要になってきます。

納骨については、過去コラムでもその意義や方法について触れています。こちらも一度ご覧ください。
ペットの法要は初七日から7の倍数でおこなう。火葬や土葬のその後

猫の遺骨を散骨する

自然に返して供養する、という考えから猫の遺骨を散骨する方も出てきました。

散骨は海へまく「海洋葬」や、山へまく「山林葬」が中心になりますが、ヘリコプターや飛行機からまく「空中葬」、ロケットで打ち上げる「宇宙葬」なども考えられており、その方法はさまざまです。しかし散骨する場所によっては費用が高額になる可能性があるため、亡くなった猫の想いもくみ取りつつ、最適な手段や場所を選びましょう

また身近な場所に散骨する場合、散骨した場所を花壇にすることで「ガーデニング霊園」として亡くなった猫を弔う方法、それをより手近にするためプランターでおこなう方法もあります。死者を花で送るのは人間とペットの区別なく一般的な方法であり、花に生まれ変わって見守っている、そしてこちらからも引き続きお世話ができるという気持ちのやすらぎにもつながるのではないでしょうか。

ただし遺骨はしっかりとパウダー状にして、不快感を与えにくい状態にしてから散骨をしてください。また持ち主がいる場所については許可を取ってから骨をまくようにしましょう。

手元供養をしない場合の供養方法

まとめ

いかがでしたでしょうか。愛猫の遺骨は自宅で手元供養をすることもできますし、遺骨を加工して手元に残すことも可能です。
遺骨をそばに置いていつも愛猫の近くにいたい方、愛猫の好きだった自宅で供養をされたい方は、手元供養や遺骨の加工を検討してみてはいかがでしょうか。

もし愛猫の葬儀や遺骨の管理などについて相談したいことがございましたら、当サイトを活用して信頼のできるペット葬儀業者を見つけてくださいね。



ペット火葬・葬儀はプロに相談

【生活110番】は国内最大級の暮らしの「困った」を解決する業者情報検索サイトです。 140ジャンルを超える生活トラブルを解決するプロたちを掲載しています。

『生活110番』では、
お住いの地域で人気のプロを探せます

生活のお困りごとは、なんでもご相談ください。

ペット火葬・葬儀 9,200円~
ペット火葬・葬儀のおすすめ業者を見る

関連記事カテゴリ一覧

ペット火葬・葬儀の記事アクセスランキング

ペット火葬・葬儀の最新記事

カテゴリ別記事⼀覧