「こりゃ、お手上げだな…。」データ復旧のプロでも苦戦する、悲惨なデータ破損事例10選
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パソコンのHDDが突然動かなくなった、しばらくバックアップを取っていないスマートフォンのデータが全部消えてしまったということ、経験がある方もいらっしゃるでしょうか。そんな時に頼りになるのがデータ復旧業者。失ったデータを取り戻してくれる頼みの綱です。
しかし、いくらプロといっても直せない、データを復元できない、ということもあります。今回は、その中でも特に復旧に苦労する、あるあるから悲惨な例までの10選をご紹介したいと思います。
10パターンの悲惨な破損
1.上書き保存
まず、ありがちなこちらのパターン。ファイルをまだ閉じていなければ、「元に戻す」で戻る可能性もありますが、「名前を付けて保存」せずに「上書き保存」をしてしまった場合、元のデータの復元はほとんど不可能なのです。
2.「完全に削除」してしまう
Macにはゴミ箱の中身を削除する時に「完全に削除する」という項目があります。このデータを復元したい時は、必要以上にパソコンを弄らずに、業者に頼みましょう。
新しいデータが削除したデータをどんどん上書きしていくことによって、復旧がより難しくなります。
PCの動作が不安定な時、リカバリーすることは大変有効な手段です。しかし、バックアップを取らずにリカバリーしてしまうと全てのデータを失うことになってしまいます。
もしデータを失ってしまったら、なるべくPCを操作しないようにしましょう。インターネットに接続することもNGです。パソコンは自動的にアップデートし、大量の情報を上書きしてしまいます。
4.初代iPhoneのアンロック
一番初めにiPhoneが発売された2007年、iPhoneのSIMをフリーにするためのアンロックプログラムがインターネット上に出回りました。しかし、この動作は当時のiPhoneに修復不可能なほど多大なダメージを与えるもので、ソフトのアップデート端末にインストールすることによって永久的に操作不能になる恐れがあったのです。
同社で世界的な製品マーケティングを統括するフィル・シラー氏はロイターに対し「われわれは、ハッカー行為をされたりアンロックされたiPhoneを積極的に使えなくしているわけでない」とコメント。
このような事態で操作不能になったiPhoneは保障の対象外になるので、プログラムをインストールする際は十分に注意が必要です。
5.iPhone、曲がる
iPhone6をポケットに入れていたら形が歪んでしまった、曲がってしまったと、一時期話題になりましたね。少し曲がってしまうくらいなら支障はありませんが、基盤が壊れてしまうと操作ができなくなり、データを損失する恐れがあります。
なるべく安全な方法で持ち歩くことが一番の解決策かもしれません。
6.スマートフォンの物理的破損……
皆さんの周りにも、画面が割れているスマートフォンを持っている人が一人や二人いるのではないでしょうか。いや、割れているどころではない、というパターンも。
ここまで壊れていても、希望を捨ててはいけません。修理業者に依頼してみましょう。こちらも、基中の基盤が無事ならばデータに損傷を与えていることが少なく、綺麗に修復できる可能性があるのです。
7.携帯端末の水没………
水没。これもよくある話です。スマートフォンや、携帯音楽プレイヤーなど、不意に水中に落としてしまうということがあるかもしれません。電源をいれたところで、電源が入らず、仮に入ったとしてもデータが消えており、絶望した経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
例えば、iPhoneなどのスマートフォンでは、内部に水が入り込んでいることを知らせる水没シールがあり、水に濡れると赤く反応します。ですが、この時点では、まだ壊れたとは限りません。こちらも同様に、基盤のデータ記録部分に水が入り込んでいなければ直る可能性が非常に高いです。
8.HDDから変な音がする
次はPCなどに利用されているHDDです。HHDを落としてしまって、接続したらカタカタと何か変な音がする。この異音の原因は、HDD内の磁気ヘッドの不良やモーターの不具合、基盤の破損などが原因です。
データは読み込めるからまあいいや、と放置してそのまま使い続けてしまうと、内部に傷がついてデータ損失、復旧も危うくなってしまいます。HDDから変な音がしていたら、すぐに使用をやめてプロに見てもらうことをお勧めします。
9.HDDから異臭がする!?
HDDから異臭がする……なんてこともありえます。自作のPCを作成するとき、方法を誤ってショートさせてしまったり、電源部の異常や高温、湿気など様々な要因によって、HDDの内部が焦げてしまうことがあるそうです。HDDの内部が焦げてしまうと、データ破損の可能性が高いしれません。
もし、パソコン周辺から異臭がしてきたら、速やかに電源を切って、パソコン修理業者やデータ復旧業者にデータの保全をしてもらいましょう。
10.火災などによる全焼
データ機器の全焼という例は非常に稀ですが、実は起こり得ることです。火災に遭い、データ端末が全焼してしまった。こんな状況でも、データ復旧できることもあるそうです。もしもの事態が起きてしまった時でも、諦めずに、一度業者に依頼してみるのが良いかもしれませんね。
あなたのデータも復旧できる!? 希望を捨ててはいけない
あなたのパソコンやスマートフォン、HDDなど、データ記録を行なう端末が破損してしまったかもしれないという時、多くの場合は復旧できるかもしれません。しかし、復旧が難解と思われる破損であっても、復旧できた例もありますので、希望を捨てずにまずはデータ復旧のプロにお願いしてみましょう。
「生活110番」の「データ復旧」からお近くのデータ復旧業者をお探しいただけます。
ポイントは、データが消えてしまったら「自分でなんとかしようとしない」こと。できるだけ基盤などを弄らないことです。また、HDDは消耗品とも言われているように、大切に扱っていても故障してしまうことがあります。日常的に使うものだからこそ、できるだけ定期的にバックアップを取りながら、安全に使用していきたいですね。