データが消えた!焦らず正しい方法を知ろう!データ復旧の注意点とは
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大切なデータを誤って消してしまったり、水没などでデータを消したことがある方は少なくありません。
思わぬ事故にデータのバックアップをしていないと、どうしても焦ってしまいがちです。
また、焦ってしまうと、データの復旧が上手くできないということもあるでしょう。
そこで今回はどのようにデータ復旧がされるのか詳しくご紹介してきます。データのバックアップができてなくてもデータ復旧ができるかもしれません。
データ復旧が必要な場面とは
データが消えてしまったのなら、買い替えなどを考える方もいるのではないでしょうか。しかし、安易に買い替えたりすると危険かもしれません。
PCの場合やスマートフォンの場合
いくら復旧できないと思っても、もしかしたらデータが完全に消えてないことがあります。もし、データが残ったままならば個人情報が残ってしまい、情報漏洩やトラブルにまきこまれてしまうおそれもあります。
そのため、いくら自分ではどうしようもなく、データ復旧できない状態だからといって廃棄や買取りを行うことは危険なのです。
NASやサーバの場合
NASとは一般的な外部ストレージとは違い、ネットワーク上で他のデバイスとデータのやりとりが可能な装置です。利便性の高さから、パソコンだけでなくスマートフォンやゲーム機といったさまざまなデバイスの外部データを格納するために使われています。
しかし、本体の故障や間違った操作によるデータ消去などさまざまなトラブルに見舞われます。
また、インターネット上であれば不正アクセスをしてくる可能性があります。
そのため、データ消去した場合でもしっかりとデータ復旧しなければ、大切な情報が漏れてしまうことになりかねます。
なぜデータ復旧ができるの?
ではなぜ、消してしまったデータは復旧できるのでしょうか。
例えばパソコン上のファイルはゴミ箱に捨てただけであれば、完全にデータが削除されているわけではありません。ゴミ箱捨てるという行為は単にゴミ箱に移動したというだけになるので、ゴミ箱に残っていればまた取り出すことができます。
また、ゴミ箱から完全に削除しても取り出せることがほとんどです。パソコン内のファイルやデータを削除したときは、削除マークがファイルやデータにつき、画面でみることができなくなってしまいます。
そのため、画面上で確認できなくなってしまい、削除されたと思ってしまうのです。しかし、これは画面上で確認できなくなっただけなので、上書きされるまでは残っていることがほとんどです。
パソコンの場合、ハードディスクに書き込んでいきます。ハードディスクの未使用領域というところに書き込まれていくので、新しいデータが上書きされるまではパソコン内に残っているということになるのです。そのため、新しいデータが書き込まれる前であれば削除したデータを復旧することができます。
PCのデータ復旧の前に
PCデータが急になくなった経験がある方は少なくありません。PCは今や生活の必需品となっているため、仕事や日常生活にはなくてはならないものの一つではないでしょうか。
・まずは原因を見極めよう
パソコンのデータが消える原因はさまざまです。システム障害やソフトウェア障害、ウイルス感染だけでなく、意外と多いのが不注意による削除です。データの削除は誤って消してしまう方も少なくないようです。
また、パソコンが起動しないこともあります。パソコンが起動しない原因のほとんどはハードディスクドライブです。また、マザーボードが原因になっていることもあります。
マザーボードについては過去コラム「パソコン不調はすぐ確認!代表的なマザーボード故障の症状4つを紹介」 に記載してありますのであわせてご覧ください。
・データ復旧が必要であれば作業を止める
作業中に誤ってデータが消えた場合はすぐに作業を止める必要があります。そのまま作業を続けてしまうと、新しいデータが上書きされてしまうため、データ復旧ができなくなるおそれがあります。
・データ復旧ソフトを入れるときは別のストレージに!
上記で説明したとおり、新しいデータが上書きされてしまうと復旧ができなくなるおそれがあります。そのため、データ復旧ソフトも別のパソコンやストレージにダウンロードする必要があります。
・フォーマットは基本的にNG
データ復旧の作業中にパソコンの画面に「フォーマットしますか?」などといったメッセージがでてくることもあります。フォーマットすると再利用することができます。
しかし、フォーマット前の情報が書き換わり、データの普及が難しくなってしまうことがあります。
どうしてもデータの復旧をしたいのなら、フォーマットは避けましょう。
スマートフォンのデータ復旧の前に
スマートフォンのデータが消えると焦ってどうしてもいろいろ触ってしまいがちです。しかし、むやみに触るとデータが復旧できなくなるだけでなく、スマホを再び使えなくなるかもしれません。また、スマホを水没してしまったときには特に気をつけなければなりません。
電源を入れたり、充電したりしてはいけない
水没させてしまったときはどうしも焦ってしまいがちです。焦って電源が入るのか確かめる方も多いのではないでしょうか。
また、電源が入っていなくても充電すれば電源が入ると思っている方も少なくありません。
しかしこれは、危険な行為となるかもしれません。電気を水が浸透しているものに通したらどうなるのでしょうか?水は電気を通しやすく、誤って電気を通してしまうとショートしてしまうおそれもあります。
そのため、まずは水気などを拭き取ることが重要となってきます。本体だけなく、電池や電池カバー、充電部分やイヤホンジャックとスマホをすみずみまで拭くことが重要です。
拭き取れない細かい部分もあるかもしれませんが、しっかりと拭き取ることが大切です。
また、拭き取るときにSDカードやSIMなどのカード類は外しておくことをおすすめします。挿し口にも水が侵入している可能性があり、細部まで拭き取れずにカードまで故障し読み取れなくなることもあります。
他にも電池パックが取り出せるなら、故障や破裂の危険もあるので、取り外しておくことも重要です。
水気をしっかり拭き取ったつもりでも、実際内部は乾いていないことがあります。そのため、内部もしっかりと水気をなくすことが重要です。
一日天日干しにしたり、ドライヤーなどで乾かしたりと方法はいくつかあります。
しかし、いくら応急処置をしてもどうにもならないときは一度業者やショップなどに持っていてみることをおすすめします。
データ復旧が必要になる前にバックアップを!
いくらデータの復旧ができるからといっても、必ずデータが戻ってくるわけではありません。
そこで日頃からバックアップをしておくことが大切となってくるのです。大切なデータをバックアップしておくことで、もしもの時にも安心して取り出すことができます。
・メディアを使用する
SDカードやUSBといったメディアを使って保存している方が多いかと思います。同じキャリア同士であれば、簡単にバックアップを行うことができます。
・クラウドを利用する
また、インターネット上のクラウドサービスでバックアップする方法もあります。少ない容量であれば無料で利用することができるサイトもあります。比較的簡単に利用することができるので、バックアップ方法のひとつとして効果的です。
・2重のバックアップを
どうしても不安な方は2つ以上のバックアップをとっておくことをおすすめします。
クラウドサービスとメディアの両方でバックアップをとっておけば、たとえどちらか使えなくなってもどちらかが動いていればデータ復旧をすることができます。
他にも、写真などのデータは、データの整理とともにミニアルバムなどにするのもおすすめです。日頃からデータの整理とともにバックアップも重要となってきます。
まとめ
データはいつ消えるかわからなく、間違えて消してしまったときには大切なデータだけでなく個人情報も消えてしまうおそれがあります。
データ復旧には正しい応急処置を行わないと、再び元通りに使うことができなくなるかもしれません。
そうならないためにも、少しでも不安がある方は業者に依頼してみるのもおすすめです。確実な方法として選択にいれてみてもいいかもしれません。
データ復旧を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「データ復旧」をご覧ください。