CPUの温度は100度を超えることも!高温になるCPUの熱対策方法とは

2021.4.30

CPUの温度は100度を超えることも!高温になるCPUの熱対策方法とは

パソコンは内部に熱が溜まりやすい機械です。その中でも頭脳にあたるCPUはとくに熱を持ちやすいといわれており、温度が上がったまま放置しておけばパソコンの故障にもつながります。そのためCPUが高熱で壊れないよう、日ごろからCPU温度の管理や壊れないような対策法をおこないたいところです。

このコラムではそんなCPUの熱と温度について紹介します。壊れないようにするための対策や対処法について焦点をあてていくので、パソコンの熱やCPUの温度でお困りの人は必見です。

CPUが熱いときは!やっておきたい熱対策

パソコンが熱い。ファンやマザーボードがある場所を触ってみるとやけどしそうなほど熱を持ってしまっているというときはありませんか。その熱、実はCPUが原因かもしれません。

CPUとはパソコンの頭脳であり、壊れてしまえばパソコン自体が使えなくなります。もしCPUが熱を持ってしまったときはどうやって対処、対策をすればいいのでしょうか。

CPUが熱いときの対処法

CPUの温度が高いときは以下の対処法をおこなってみましょう。もしかしたら、CPUの高熱を改善できるかもしれません。

対処①:ファンやCPUクーラーを掃除する

ファンやCPUクーラーはパソコン内部に溜まる熱を外に掃き出し、パソコン内部の温度を下げる役割を持ちます。このファンやCPUクーラーといった部分は非常にほこりが溜まりやすく、もしほこりがつまってしまうと、うまく熱がパソコン内部から逃げてくれなくなります。その結果、CPUの温度が上昇してしまう原因になるのです。

対策としてまずはファンやCPUクーラーの掃除をしてみて、CPUの温度が下がるかどうか様子を見てみましょう。ファンの掃除方法については過去コラム「パソコンの頭脳・CPU故障時の症状とは?故障の前兆や診断する方法も!」 でもご紹介しています。CPUの故障原因についても詳しく触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。

対処②:CPUグリスを塗る

グリスとはCPUとヒートシンクの間に塗る潤滑剤のようなものです。グリスを塗ることで、CPUから放出される熱を効率よくヒートシンクへ吸収させることができます。CPUに塗る冷却材のようなものと覚えておきましょう。
ちなみにヒートシンクとは、CPUから発生する熱を吸収、放熱をおこなってくれる部品のことです。

しかしグリスは一度塗ったら永続的に効果が続くわけではありません。パソコンの利用頻度が高いとグリスが乾いたり固まったりし、冷却されにくくなるのです。

これ定期的にファンなどを掃除するついでに、グリスを塗っておくといいでしょう。

グリスの塗り方は以下の通りです。

①CPUクーラーを取り外す
②ティッシュやウェットティッシュなどで古いグリスを取り除く
③CPUグリスをCPUクーラーに塗る

※塗るグリスは少量。このとき均一になるように塗るといい
④グリスを塗ったらCPUクーラーを元に戻す

以上がグリスの塗り方の簡単な流れです。

ファンやCPUクーラーの掃除は、一度パソコン内部の機械を露わにしなければなりません。そのため、掃除をする過程でパソコンを故障させてしまうおそれがあります。もし掃除やメンテナンスを自分でおこなう場合は、自己責任でおこなってください。

対処③:CPUクーラーの交換

CPUクーラーの留め具が外れていたりしっかり固定されていないと、CPUから発せられる熱がうまく逃げてくれないことがあります。これはCPUクーラーだけでなく、パソコンの熱を逃してくれるあらゆるファンや冷却装置にもいえることです。

それ以外にも、冷却装置の故障も考えられます。パソコン修理業者と相談してみて、取り替える必要がある場合は交換も検討してみましょう。

対処④:室内の温度を下げる

室内の温度が高いとCPUの温度はおろか、パソコン本体の温度も上がってしまいやすくなります。なるべく暑い場所には保管しないようにしてください。室内の温度が高いときは、パソコンを保管しやすい温度になるまで室内の温度を下げましょう。

対処⑤:パソコンの置き場所を変える

デスクトップやノートパソコンのファンの吹き出し口に物などの障害物を置くのはやめましょう。その障害物が熱の放出を邪魔して、パソコンの外部に放出する予定だった熱が内部に溜まっていくからです。また、暖房器具やテレビなど、熱を発するものの近くに置くのもよくありません。

対処⑥:小型扇風機などで冷却効果をアップ

パソコンが熱くなる場合、小型扇風機などを使うことでもファンの冷却効果を上げることができます。

対処⑦:パソコンに負荷がかかる使い方をしない

パソコンに負荷をかける使い方をすると、CPUの温度が上がってしまいます。また、パソコン周辺機器を付けすぎているのも、パソコンに負荷がかかって温度上昇の原因になりかねません。精密機械であるパソコンはとても繊細なので、長く使いたいのであれば、できるだけパソコンを労わるような使い方を心がけましょう。

      CPUは高温になりやすい

CPUが熱くなる原因。熱くなるとどうなるの?

CPUの温度が上がってしまうと、パソコン本体が熱くなります。パソコンが熱くなると触ったり持ったりしにくいし、「壊れてしまうのではないか」と心配になりますよね。

CPUの温度が上がってしまったら、まずは対処法を実行するべきですが、熱を持ってしまう原因も知りたいところでしょう。次はCPUの温度が上がってしまう原因についてみていきます。

CPUの温度が上がる原因

CPUの温度が上がる原因は以下の通りです。よくCPUが熱くなってしまうパソコンを持っている人は、当てはまるものがないか確認してみましょう。

・CPUやパソコンに負荷がかかる使い方をしている
・冷却装置のほこりや汚れによってうまく放熱ができない
・ファンの吹き出し口などに物を置いている
・周辺機器の使い使いすぎ、つなげっぱなし
・CPUグリスの効果が切れている

これらの原因の対処法については、1章でご紹介した通りです。もし、自分で解決できない場合はパソコン修理のプロに相談するといいでしょう。

      CPUの熱対策方法①:CPUクーラーを掃除

いつもパソコンが熱い。その状態は普通じゃありません

パソコンを使うときいつも熱を帯びている……。その状態が長く続いてしまったばかりに「パソコンが熱いのが普通だ」と思われる人はいらっしゃいませんか。
確かに、パソコンは長時間の連続使用や長い年月にわたり使っていると熱を持ってしまいます。その認識こそ間違っていないものの、「あまりにも本体が高い温度を保っている」ことは大問題です。

CPUの適正温度

CPUの温度の適正は30℃~70℃。高くても80℃といわれていますが、70℃から80℃が常に続くような状態はCPU側に問題があるかもしれません。
CPU自体は高温に耐えられるように設計されているものが多いですが、常に高温だとCPUが故障してしまう原因になりますので注意しましょう。

CPUの温度の確認方法

CPUが熱くなっているか冷たいか、パソコンの吹き出し口を触ればある程度はわかりますが、正確な温度まで把握するのは難しいです。

CPUの温度を正確に確認する方法はふたつあります。

・外部から温度計を使う
・CPUの温度を確認できるソフトを使う

温度計は外部から使うので、CPUのある程度の温度を把握できるものの、「正確な温度」といわれると、やはりソフトを使って調べる方法がよいでしょう。

CPUの温度を計測できるソフトについて

CPUの温度は触っただけでは正確な温度を測ることはできません。
パソコン側でなにか調べる方法さえあれば、正確な温度も把握できるし、温度管理もしやすくなりますよね。
実はパソコンではCPUの温度を見れる項目があります。

パフォーマンスモニター

パフォーマンスモニターという搭載されている機能でCPUの温度を調べることができます。
パフォーマンスモニターの出し方は以下の通りです。

①スタートからパフォーマンスモニターを開く
②開いたら追加(緑の+マーク)を選択
③開いたらカウンターを開く

※探すのは「Thermal Information」
④開いたら、「Temperature」を追加クリック
⑤するとCPUの温度を見ることができる

※ケルビン表記なので-273を引くする必要があり

ちなみにケルビン表記とは、分子の運動が止まる温度を基準とする温度の単位です。私たちが普段よく使っている摂氏温度(℃)とは273度差があります。
摂氏0℃は273ケルビン(K)となるのです。

また、温度も使用率も同じ軸で表示されますので軸の最大値を調整してください。

無料ソフトでもCPUの温度を調べられるものがある

無料ソフトでもCPUの温度を調べられるものがあります。ソフトをダウンロードするといわれると「有料」という文字が浮かび上がる方もいるかと思いますが、フリーソフトとして配布されているものもあるため、そちらを使うのもいいですね。

おすすめは「Speccy」と呼ばれるソフトです。このフリーソフトはイギリスの会社「Piriform(ピリフォーム)」が作ったものです。
フリーソフトの中でも有名なもののため、ソフト選びに迷ったらこちらを使ってみてはいかがでしょう。
デフォルトは英語表記ですが、設定すれば日本語表記にもできるため、「英語が苦手……」という人でも安心して利用できますよ。

      CPUの熱対策方法③:CPUクーラーを交換する
      

故障かもしれない。そんな場合は……

CPUの温度が上がってしまい、故障や不具合を起こしてしまうと、パソコンがフリーズしやすくなったり、そもそもパソコンが動かないといった事態を招きます。
もし、故障が起きてしまった場合、掃除やメンテナンスをおこなってもトラブルを解決できない場合があるでしょう。こういった場合は、パソコン修理のプロを頼ってみてください。

費用について

CPU関連の不具合解決、故障による修理費用は以下の通りです。

CPU交換:約6,000円~
CPUファン交換:約6,000円~
クリーニング:約3,000円~

※グリスまで塗ると約5,000円~かかります

※出張費や部品代などは除く

まとめ

CPUの温度が上昇する原因の多くは、冷却装置の不具合、故障などが一般的です。冷却装置にほこりがたまったせいでうまく熱が逃げてくれなくなるのです。こうした場合は、定期的なメンテナンスによって不具合を回避することができます。また、室内の温度が高い、パソコンの近くに障害物を置いているなどの原因は、設置場所などに気を遣うことによって改善することが可能です。

パソコンは精密機械です。とくにCPUはパソコンの中枢を担う大切な部品ですので、壊れないように丁寧に扱うように心がけてください。もし、CPUが熱くなりやすい、故障してしまった場合はパソコン修理のプロに相談してみてくださいね。

パソコン修理を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「パソコン修理」をご覧ください。

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