火災保険にパソコンはふくまれる?火災保険の補償内容をくわしく解説
この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。
現代、パソコンは日常生活や仕事において、なくてはならない存在です。しかし、パソコンは精密機械のため、ふとした事故などで破損してしまうリスクがあります。こういったリスクの対処法としてまず浮かぶのは、「保険」ではないでしょうか。
災害や物損などを補償してくれる保険は、被害のリスクをおさえてくれる非常に頼りになる存在です。代表的なものには、火災保険がありますね。しかし、火災保険には災害の補償のイメージが強いため、「火災保険でパソコン?」といった疑問もあるかもしれません。
ここでは、火災保険とパソコンの関係性などについてくわしく解説していきます。安心してパソコンと付き合っていくためにも、保険のことについてしっかり確認していきましょう。
火災保険はパソコンも適用される?
火災保険には一般的に「家財だけを対象とした保険」、「建物だけを対象とした保険」、「その両方を対象とした保険」の3種類があります。
家財とは、かんたんにいえば一般の生活で使用するもののことです。下記に例をあげてみましょう。
・洋服などの衣服類
・家具類
・電化製品(パソコン・エアコンなど)
また、加入した火災保険の条件などによっても変化するので、加入の際にしっかり確認を取ることが大切です。
ここで本題の「火災保険にパソコンは適用されるか」という問題ですが、上記でも説明した通り適用範囲内です。ノート・デスクトップ問わず、基本的な火災保険では補償対象としてあつかってもらえるでしょう。
適用範囲が広い火災保険。破損のリスクを避けるために
火災保険に加入しておけば、火災などの被害にあってしまった際のリスクをおさえることができます。しかし、この火災保険の対象となる被害は、火災によるもののみではありません。火災以外にも、さまざまな被害に対する補償が充実しているのです。ここでは大切な家財や建物の損害リスクを下げる火災保険の対象について解説していきます。
・火災や水害、台風や雪などの天災被害にあった
・対象となる物品を盗難された
・落下や水没により破損した
上記のような幅広い被害を対象に、火災保険は補償をしてくれます。
例えば、パソコンが火災によって損失した場合はもちろん火災保険の対象です。それに加えて、落として壊してしまったような場合などの損害でも、保険が適用されるのです。
これだけの幅広いリスクに対応している火災保険は、パソコンを持つ際には入っておいて損はありません。家財対象の保険でしかパソコンの補償はないため注意は必要ですが、いざというときに必ず頼りになってくれる存在といえるでしょう。
しかし、この被害の対象は契約会社の商品内容によって差がある、ということも知っておかなくてはいけません。例をあげればノートとデスクトップの違いがあります。火災保険の内容によってはデスクトップとノートが区別され、補償の有無が変わるというケースもあるのです。
こういったトラブルに、被害にあった後に気づくようなことがないよう、加入前には補償対象にしっかり目を通しておきましょう。
賃貸でもしっかりと保険を
火災保険や家財保険で、パソコンが対象になることや補償の内容は保険会社ごとに差があることは前章までで解説してきました。火災保険にはそのほかにも知っておくべきことがあります。それは、賃貸での火災保険の考え方です。
賃貸に住んでいるという方は、火災保険についてよく考えたことがないかもしれません。しかし、よく考えずに火災保険を決めてしまうと被害にあった際に対象に入っておらず、補償がおりないといった事態になってしまうこともあります。賃貸の場合でも、火災保険に関してはしっかり知っておく必要があるでしょう。
また、賃貸の場合は保険の内容が「家財を対象とした保険」になります。この理由は、住居の所有者が自分ではなく、賃貸の貸主であるからです。もちろんパソコンや家具などの被害は補償されますが、この状態で住居に被害が出てしまうと大変なことになってしまいます。
建物対象の保険に加入していないと、住居被害の補償がおりないのです。こうなってしまうと、賃貸の貸主に対して多額の賠償をしなければならない可能性が出てきてしまいます。このような事態にならないために、賃貸の場合でも火災保険についてしっかり考えるようにしておきましょう。
それでも不安であればパソコンは定期的にバックアップを
パソコンは火災保険や家財保険で破損の補償が受けられますが、そうはいっても不安はまだまだ存在します。
いくら火災保険がパソコンに対しての補償が手厚いといっても、補償の額には限度があるでしょう。また、十分な補償金を受け取ったとしても、破損したデータなどは帰ってこない、ということもあります。
パソコンは大切なデータや情報をかんたんに保管しておける反面、消えてしまうのも一瞬です。火災保険に入っているからといって安心せず、大切なデータは定期的にバックアップを取っておきましょう。
また、普段から破損や故障が起きないよう、パソコンを乱暴にあつかわないようにすることも大切です。精密機械をあつかっているという自覚を持って、正しい使い方でパソコンを利用しましょう。
まとめ
火災保険の対象には、家財、建物、その両方の3種類があります。とくにパソコンは、家財対象の保険に加入していなければ、もし災害などでこわれてしまっても補償の対象にはなりません。加入の際には、家財の保険に入っているかしっかり確認してください。
また、火災保険はさまざまな被害に対応してくれますが、保険会社によっては補償の内容が異なることもあります。とくにパソコンは、ノートとデスクトップで内容に差があることもあるため、加入条件をしっかり確認しておくようにしましょう。
火災保険でパソコンを守ることももちろん大切ですが、バックアップや日ごろの使い方などを意識しておくことも大切なことです。そもそも故障させないための対策を取り、日ごろから故障のリスクをへらすようにしましょう。
パソコン修理を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、くわしくは「生活110番」の「パソコン修理」をご覧ください。
※対応エリアや加盟店によって変わります