
車での移動に通るのは、整備された道路ばかりではありません。そのため砂利道などを走行中に、タイヤが石を弾いてフロントガラスを傷つけてしまうことがあるでしょう。特に、対向車線側を走る車からの飛び石が多いといわれています。
今回は、フロントガラスにできた飛び石の傷の修理方法について紹介します。
気になる方は参考にしてみてください。

まずは傷の状態を確認しよう
フロントガラスが飛び石傷ついてしまったら、車を停めて傷の確認をします。
突然の停車は事故の元となるため、駐車場やサービスエリアまで移動してください。
安全な場所に移動できたら、車を降りてフロントガラスの傷の具合を見てみましょう。
フロントガラスは複合ガラスという種類のガラスで作られています。複合ガラスとは2枚のガラス板を並べ、ガラスとガラスの間に中間層と呼ばれる真空のすき間があるガラスのことです。
中間層には特殊なフィルムが貼られていて、ガラスをより強固にしています。
つまりフロントガラスは、そう簡単に割れることがないように作られているのです。傷が視界を遮るほど大きくない場合は、自宅や会社まで走行してもいいでしょう。
しかし、走行中にどんどん傷が広がっていくようなら、すぐに対応してください。
ご加入されているJAFなどロードサービスの会社や、車両保険会社に連絡するのがいいでしょう。レッカー車で移動してもらえます。フロントガラスが割れて視界がよくないまま移動して、事故を起こしてはいけません。無理をしないことが大切です。
また、飛び石の傷が修理できるかどうかは、傷の状態によります。次はどんな傷なら修理ができるのか確認していきます。
傷によっては修理できないことも
フロントガラスにできた飛び石の傷の修理は、どんな傷でも修理ができるわけではなりません。傷の位置や大きさによっては、ガラス自体の交換が必要となってくることがあります。
修理できる傷の大きさは直径1.5cm以内のものに限られます。さらにガラスの上部と左右4cmと、下部の8cmに傷が付いてしまうと業者でも修理ができなくなります。
その理由は、フロントガラスは複合ガラスであるからです。複合ガラスが破損してしまうと、中間層に空気が入り込んでしまいます。修理するためには、真空状態に戻す必要があるのですが、傷があまりにも大きいと真空状態に戻せないのです。
フロントガラスの端のほうに傷ができてしまったら、傷の大きさと、端からの距離を計測して業者に連絡してみるといいでしょう。修理可能か教えてくれるはずです。
リペアキットで飛び石の傷を修理
DIYで飛び石の傷の修理する方法もあります。
しかしそれは、応急処置のためです。フロントガラスの傷の広がりを抑えるために、専用の補修液を流し込んでガラスのすき間を埋めます。補修液は、注射器で流し込むものが多いです。市販品には注射器が同梱されているものが多いため、試してみてはいかがでしょうか。
この商品は補修液を流し込む位置に、目印を付けることができるポジショニングツールが同梱されています。吸盤型なのでガラスに貼り付けて、中央の穴から補修液を流し込めるため、液体がガラスに漏れるのを防ぐことができます。
【ひび割れ補修!! フロントガラス リペア キット 2ヶ所分(飛び石 傷 修理 穴埋め 修復)】
こちらは2か所分の傷を修理することができる内容量のリペアキットです。リーズナブルだといえるでしょう。保護シールで傷周辺を保護して、同梱された注射器を使って補修液を流して使用します。
【カーメイト 車用 ウインドリペア プロ システムセット PS300 】
この商品は初心者の方向けで、補修に必要なものが全て同梱されています。また、加減圧式注射器なので、補修液を流し込みやすくなっています。
これらの商品で傷の補修はできますが、完ぺきに傷が直るわけではありません。
応急処置したガラスは、すぐに修理を依頼することが大切です。
心配ならプロに依頼しよう
自分で修理をおこなうと、かえってフロントガラスを傷つけて悪化させてしまうおそれがあります。また、リペアキットを用いて修理したあとに、業者に依頼しても対応してもらえない場合があるので注意が必要です。
さらに、修理がきちんとおこなわれていないと車検に通らないことがあります。
できるだけ早く業者に依頼することをおすすめいたします。
業者による飛び石の傷の修理方法なら、フロントガラスの中間層に入り込んだ空気を取り除いて再び真空状態にしてくれます。その後、業務用の特殊な液体ですき間を埋めていきます。DIY用のリペアキットは、傷がないように修復できるものですが、真空状態に戻すことはできません。業者に任せるメリットはやはり多いのです。
車両保険を使うとかえって高額になる?
飛び石の傷の修理には、車両保険を使うこともできます。しかし、車両保険を使ったほうがいいかどうかはよく検討したほうがいいです。というのも、車両保険を使うと現在の等級が下がってしまって今後の保険料が高くなってしまうこともあるからです。フロントガラスの修理に保険を適用した場合、賠償扱いにはならず自分の車の補償扱いとなります。
一体どういうことなのかといいますと、フロントガラスのひび割れの多くは「飛び石」のせいで起こります。フロントガラスを割った石が、ほかのドライバーのせいで飛ばされたものなのか証明できないので賠償責任を問えません。そのため、補償扱いとなるのです。
車両保険には等級制度を設けられています。等級制度とは、1等級~20等級に区分されていて、契約時には6等級となります。そこから1年無事故の場合、等級が1つずつ上がっていきます。等級が高ければ高いほど、保険料の割引率が高くなりお得になるシステムです。
この等級制度ですが、飛び石によるフロントガラスの修理をおこなうと1等級下がってしまいます。また事故あり係数という割引率が下がる等級があり、同じ等級でも事故ありとなると、割増となります。
そのため、飛び石の修理をおこなうと、等級が下がるうえに事故あり扱いになってしまう可能性もあるので、結果的に保険料の支払いが高額になってしまうおそれがあります。
実際どの程度の差が出てしまうかは、ご加入の車両保険会社に確認してみましょう。
まとめ
飛び石は道路を走っている限り、どんなに注意していても起こるおそれがあります。石を飛ばしたドライバーを特定することはできないので、賠償責任を問えないことがほとんどです。
フロントガラスの飛び石による修理は、自分でおこなうことができますが、仕上がり具合によっては車検が通らないことがあります。
業者による飛び石の傷の修理なら、安全に走行できる状態にできるでしょう。当然、車検も通ります。
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