ベタ基礎でもシロアリは完全に予防できない!対策と費用目安を解説!

2021.5.25

ベタ基礎でもシロアリは完全に予防できない!対策と費用目安を解説!

家を建てるときは外観や設備だけでなく、基礎について考えておく必要があります。基礎は文字通り、建物の重要な部分です。基礎にはベタ基礎と布基礎の2種類があり、それぞれに特徴が異なるため家を建てるときに迷われる方も多いのではないでしょうか。

シロアリ対策としては布基礎よりもベタ基礎の方が効果的であり、建築基準法上でも高く評価されています。しかし、ベタ基礎だからといってシロアリの侵入を完全に防げるとは限りません。そのため、基礎の構造にかかわらず予防対策をする必要があります。

ベタ基礎でもシロアリを完全に防げない理由、侵入防止のための対策方法を解説しますので、ぜひ参考にしてください。シロアリ被害を受けず、少しでも長く住める家を作りましょう。

ベタ基礎と布基礎の違い

建物の基礎はおもにベタ基礎と布基礎の2種類があり、それぞれのメリット・デメリットは異なります。

ベタ基礎の特徴

ベタ基礎って何?
壁だけでなく床下一面も鉄筋コンクリートで覆って基礎を作る方法です。建物を面で支えるため、荷重が分散しやすく耐震性が高くなることから、近年は多くの住宅で採用されています。一方向に建物が傾く不同沈下が起きにくく、特に液状化しやすい地盤ではベタ基礎が用いられます。

また、床下の地面全体が覆われるためシロアリの侵入を防ぎやすく、地面からの湿気を抑えられるのもメリットです。ただし、布基礎に比べて鉄筋やコンクリートを使用する量が多くなる分、施工費用が高くなる側面もあります。

メリット デメリット
建物の重さを分散し耐震性が高くなる
不同沈下しにくい
シロアリの侵入を防ぎやすい
湿気がこもりにくく木材の腐食を軽減できる
施工費用が高くなる

布基礎の特徴

布基礎は、建物の外周と間仕切り部分の下に逆T字型のコンクリートを打ち込んで基礎を作る方法です。ベタ基礎が面で建物を支えるのに対して、布基礎は線で建物を支える形になります。シンプルな構造で使うコンクリートが少ない分、ベタ基礎に比べて工期が短く施工費用が安く抑えられる点がメリットです。

しかし、床下の地面がむき出しの場合は、シロアリに侵入される危険性が高くなるデメリットがあります。地面から上がってきた湿気が建物に入りやすく、通気口を作って湿気を逃がす対策をした場合は床冷えの原因になることもあります。このため、近年は床下に防湿シートや防湿コンクリートを使用するケースも多いようです。

メリット デメリット
ベタ基礎よりも工期が短くて済む
施工費用を安く抑えられる
シロアリが侵入しやすい環境になる
地面からの湿気や冷気が入り込みやすい
ベタ基礎よりも沈下に対する抵抗力が弱い

ベタ基礎でもシロアリの侵入は完全に防げない

シロアリ対策には、ベタ基礎のほうがよいとされることがあります。しかし、地面がコンクリートに覆われていても、シロアリの侵入を完全に防げるとはいえません。シロアリは、1㎜に満たないわずかなすき間であっても侵入してきます。シロアリの侵入経路にはどういった場所があるのか見ていきましょう。

侵入経路1.経年劣化によるひび割れ

ベタ基礎にも経年劣化でヒビ割れが

建設したての建物も、経年劣化でコンクリート部分にひび割れが発生する場合があります。ヘアクラックといわれる髪の毛ほどのひびでも、シロアリの侵入経路になってしまいます。また、ひび割れは地震などの影響によってできる場合もあります。

侵入経路2.別工程でできるわずかなすき間

基本的に、基礎の床部分と垂直部分のコンクリートを打つのは別工程です。このため、基礎と立ち上がりの間にできたわずかなすき間がシロアリの侵入経路になります。

侵入経路3.配管や外壁のすき間

建物の構造によっては、配管や配線を通すために基礎に穴を開けるケースがありますが、埋められたすき間が経年で大きくなる場合があります。また、外壁にすき間がある場合もシロアリは蟻道というトンネルを作り建物に侵入してくる可能性もあるのです。

シロアリの侵入を防ぐには防蟻処理が大切

シロアリは基礎の構造にかかわらず、床面にコンクリートが打設してあっても侵入されるリスクがあります。特に、コンクリートの下は湿気がたまり、シロアリが好む環境になっています。地中から建物の中に入れないためには、防蟻処理しておくことが大切です。

土壌処理を施す

建物の建築時には、基礎を作りコンクリートを打設する前に土壌処理がおこなわれます。土壌処理はバリア工法ともいわれ、地面に薬剤を散布して地中からシロアリが侵入してくるのを防ぐ方法です。

木部処理を施す

木部処理は、床下の柱や水回り部材などに薬剤を吹き付けてシロアリを寄せ付けなくする方法です。木材に直接穴を開けて薬液を注入する方法もあります。

自立換気できる構造にする

床下や建物内部の空気を循環させるための換気システムを導入する方法です。自立循環型住宅ともいわれ、シロアリが発生しにくい建物になります。

外壁通気を採用する

壁の内部に通気層を設けて外気を取り入れて湿気を外に逃がす方法です。壁内を乾燥させることでシロアリの嫌う環境が作れるだけでなく、湿気による木材の腐食を防ぐ効果もあります。

基礎工事にかかる費用の目安

基礎工事の費用目安は、延べ床面積35坪(約116㎡)の場合、布基礎で約120万円、ベタ基礎であれば約150万円です。基礎工事費用の1㎡あたりの単価は、施工の依頼先や作業内容で費用が異なります。

他にも、コンクリートや資材の運搬費用もかかるため、全体の費用を把握しておくことが大切です。近年は、ベタ基礎の普及が進んだことによって、施工費用だけでいえば布基礎と大きな差はなくなってきつつあります。ただし、布基礎でも防湿コンクリートなどを採用したときや深く掘削しなければいけない場合は、ベタ基礎と同じくらいの金額になることもあるようです。

地盤や建物に適した基礎を選ぶことも大切

基礎は、1度作ってしまうと解体しない限り変えられないため、慎重に決めなくてはいけません。安く抑えようとするのではなく、適した基礎を選ぶことが必要です。

ただし、高い工事費用を払えば、確実に安心が手に入るというわけではありません。「床下をコンクリートで覆ってしまえば、シロアリのリスクを軽減できそうだからベタ基礎にしよう」と安易に決めるのは避けるべきです。

確かにシロアリが建物に侵入するのを防ぐには、ベタ基礎のほうがリスクは低くなるかもしれません。しかし、いくらシロアリ対策ができていても家がもろくては意味がありません。家の耐震性は、基礎だけでなく建物自体の構造や地盤の状態によって大きく変わります。

寒冷地では基礎の設置にコストがかかる

寒冷地では、建築基準法によって地域別に基礎を設置する深さが決められています。地面が凍る深さを表す凍結深度よりも深く基礎を設置しなくてはいけません。例えば、北海道の凍結深度は60㎝が一般的ですが、釧路では120㎝など地域によって異なります。

その理由は、地面の水分が凍る過程にあります。地面の水分は凍ると体積が増加するため、凍結深度よりも浅い位置にある基礎は持ち上げられてしまう可能性があるのです。しかし、凍結深度が深い地域ほど多く掘削する必要があり、その分費用もかかってしまいます。このため、寒冷地では地盤の状態がよければ布基礎が選ばれることが多いようです。

シロアリ被害を避けるには対策の継続と定期的な点検が重要

シロアリを予防するには、基礎の構造にかかわらず対策と点検を継続的におこないましょう。シロアリの予防や駆除に使用する薬剤の効果は、ずっと続くわけではありません。一般的に、持続期間は5年前後とされています。また、シロアリが侵入しにくいとされるベタ基礎であっても、経年による劣化は起きるため定期的な点検が必要です。

シロアリ被害の疑いがある場合は早急に対処すべき

もしシロアリを家のなかで見つけた場合は、建物がすでに深刻なダメージを受けている可能性があるため早急な対処が必要です。シロアリはひとつの巣につき、数万~数百万匹の大群で活動するといわれています。数匹退治したくらいでは解決につながらないため、シロアリ被害を完全になくすには巣ごと退治しなくてはいけません。

シロアリ駆除のDIYはおすすめできない

シロアリを駆除するための道具や薬剤は、ホームセンターやインターネット販売を通じて購入が可能です。しかし、DIYのシロアリ駆除は危険をともなうためおすすめできません。

専門的な知識がなければ、シロアリの巣を見つけられないだけでなく、ケガや薬剤による中毒症など事故につながるリスクがあります。場合によっては、シロアリ被害が悪化するおそれもあります。もしシロアリを見かけた場合は、無理して自分でしようとせずプロの業者に任せましょう。

シロアリ駆除の業者を選ぶときは比較するのがポイント

シロアリ駆除や予防の業者を選ぶときは、金額の安さだけで選ばないことが大切です。ずさんな工事をされてしまえば、建てたばかりの家でも短期間でシロアリ被害を受けてしまうおそれがあります。中途半端な施工をされても床下や天井裏は自分での確認が困難なので、信頼できる業者に任せるべきです。

シロアリの予防や駆除は、作業内容によって施工費用が大きく異なります。このため、床下や天井裏などの調査をまったくせず、料金の提示をしてくる業者は避けるべきです。

業者選びに失敗しないためには、複数を比較して検討するのがおすすめです。見積りを出してもらい、費用を把握して納得したうえで依頼してください。業者のホームページや実際に利用した人の口コミも参考にしてみるのもよいでしょう。

基礎の設置もシロアリ駆除の業者を選ぶときも、費用の安さだけで決めずに適した方法を選択することが大切です。基礎を選択する場合は、シロアリ対策だけでなく地盤の状態や建物の構造から適した工法を選びましょう。

そして、シロアリの被害を防ぐには、薬剤の持続期間といわれる5年を目安にして、プロの業者に点検してもらうことをおすすめします。シロアリ対策を継続しながら定期的に点検もおこなって、長く住み続けられる家を保つようにしましょう。

この記事の監修者 ナカザワ氏について

この記事の監修者
ナカザワ氏 NPC 総合害虫駆除
監修ジャンル:害獣 害虫
神奈川県・東京都を中心とした総合害虫駆除サービスを運営。防除作業監督者(防第14721号)の国家資格を有し、アリ、ゴキブリ、ダニ、ハエ、トコジラミ、ハチやコウモリなど幅広い害虫や害獣にも対応。

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