
外来種の駆除というと「そんなにひどいことをしなくても……」という人もいますが、外来種を駆除しないと後述するようなさまざまな問題が起こります。それらの問題を防ぐためにも、外来種を日本に入れないことは大切な課題になっていくのです。
日本には最近話題になったヒアリ以外にもさまざまな外来種の虫がいて、中には毒があるものや生態系を著しく破壊するものまで存在します。今回は、外来種の駆除が必要な理由と外来種の種類について紹介していきます。

目次
外来種はなぜ駆除が必要なのか?
外来種の駆除が必要な理由は以下の通りです。
・地域の生態系が破壊される恐れ
既存の生態系に外来種が入り込むと、その生態系を壊してしまうことが考えられます。たとえば、それまで魚がほどよく生息していた池に突然何匹もブラックバスが投入されると、ブラックバスはそこに今までいた魚の餌や魚を食いつくし、池にいた魚は絶滅してしまうおそれがあるのです。
・農林物への影響
外来種の植物が繁殖し、既存の植物を脅かすことによって木材などの質が低下する恐れがあります。
・感染症への恐れ
本来地域に存在しなかった病気に外来種が侵入したことで、感染源になり発症する場合があります。コンテナに侵入したネズミなどが他国から病原菌を媒介し運んでくる場合もあります。
外来種で駆除が必要な虫をご紹介
日本で見られる外来種の虫には、駆除が必要なものが存在します。外来種の虫の種類と虫による被害を一緒に紹介していくので、参考にしてみてください。
セアカゴケグモ
分布:42都道府県
全国的に分布している外来種で毒性が強いクモです。「セアカゴケグモ」の名のとおり背に赤い砂時計のような模様があります。もし咬まれると、咬まれた部分が熱を持ちリンパ節が腫れるなどの症状が出ます。重症になると進行性の筋肉麻痺が生じることもあります。
ツマアカスズメバチ
分布:長崎県対馬市を中心に分布を拡大中
毒針を持つほかに、在来のミツバチ・スズメバチの減少や、捕食される昆虫の減少による生態系への影響が懸念されています。韓国やヨーロッパでは刺された人の死亡例も多発しています。
ヒアリ
分布:2017年に尼崎市のコンテナにコロニーが発見された
2017年に大きなニュースになったアリです。まだ全国に分布しているかは定かではないですが、刺された場合アナフィラキシーショックを起こす可能性もあり大変危険なアリです。そのほかにも在来のアリの生態系を脅かす可能性もあります。
アルゼンチンアリ
分布:東京・神奈川・愛知・岐阜・山口などの各都道府県
多数のアルゼンチンアリで構成される大規模なコロニーをつくり、分巣によって分布を拡大します。毒はないですが、赤ちゃんが噛みつかれたり屋内に侵入にするおそれのあるアリです。不快害虫にも指定され、在来のアリが競合に負けてしまうことが懸念されています。
アカカミアリ
分布:沖縄本島・南鳥島・伊江島・兵庫県・愛知県・大阪府など
中米原産のアリで、刺されるとアルカロイド系の毒によって激しい痛みが起こり、刺された箇所が水泡状に腫れてしまいます。アナフィラキシーショックを引き起こす場合もあり、北米では年間1,500件の被害が確認されています。
外来種でも益虫と言われる虫もいます
外来種であるアシダカグモは全世界の温帯から熱帯に広く生息していて、日本では北海道や東北に生息しています。このアシダカグモはゴキブリ・ハエ・小型のネズミなど他の害虫や害獣を捕食してくれる益虫でもあります。ですが、見た目と素早く動く姿から不快害虫とされることもあるため駆除される外来種でもあります。
輸入野菜に虫がついていたら外来生物の可能性が
もし輸入食材などをスーパーで購入して、中に虫がいた場合そのまま捨てたり放置をしたりしてしまうと、その外来種が繁殖をしてしまうおそれがあります。特にハエの成虫などは卵を持っている場合があるため、つぶすとそこから卵が飛び散る可能性があります。
もしそのような場面に遭遇した場合は以下のような対策を取る必要があります。
・虫を殺さないようにする
・袋や容器に虫を入れる
・保健所へ届け出る
これをすることで保健所が虫を調べ、地域の衛生を保つように行動をしてくれます。外来種を駆除するのも大切ですが、場合によってはこういった届出も必要です。
まとめ
昆虫の外来種は駆除しなければならないほど爆発的に繁殖するものもいます。しかし、駆除をする対象が毒性の強い昆虫の場合はむやみに触らず、刺された場合は医療機関にて受診をしてください。
また、野菜などに見慣れない昆虫などがいた場合は先述したように各保健所に届け出をしましょう。もし、自宅に虫が大量発生してしまい、自分では駆除しきれない場合は一度ご相談ください。
どのような場合にせよ、早めの対応をすれば被害の拡大や外来種の生息地の拡大を防ぐことができます。セアカゴケグモなどは近所の公園にいる場合もあるため、見つけたさいは注意をしましょう。
外来種といえば、虫だけでなく動物も挙げられますよね。虫だけでなくアライグマなどの外来種に悩まされている方は、以下の記事を参考にしてみてください。家に棲みついている害獣の適切な対処方法を知ることができるはずです。
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