小さくても凶暴！キイロスズメバチの生態を知って危険に備える

スズメバチの被害、といわれたらオオスズメバチのイメージが強い方も多いでしょう。しかし、オオスズメバチよりも多くの被害をもたらしているのはキイロスズメバチだということを知らない方も多いのではないでしょうか。

その理由はキイロスズメバチの生態にあります。その性格や巣作りにおける柔軟性などさまざまな要因があるのです。

そこで今回は、キイロスズメバチの生態をくわしく解説していきます。

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小型なスズメバチ！キイロスズメバチの見た目と特徴

キイロスズメバチには以下のような特徴があります。

ほかのスズメバチが土の中や木の幹など自然の中に巣を作るのに対して、キイロスズメバチは都会にもよく現れ、住宅の中にも平気で巣を作ってしまうので注意が必要です。

キイロスズメバチは、サイズは小さいですが性格は凶暴です。スズメバチによる被害はこのキイロスズメバチによるものが最も多いとされています。

キイロスズメバチに街中で出会ってしまったときに対処できるように、キイロスズメバチの生態を理解しておきましょう。
　　　　　　

活動時期はいつ？キイロスズメバチの危険な時期

キイロスズメバチには活動時期の中でもさらに危険な時期があります。

キイロスズメバチの活動時期は5月から11月頃までですが、そのなかでも7月から10月までの期間は特に危険な時期です。
何もしなくても、巣に近づくだけで攻撃される場合もあります。また敵とみなした対象への執念が深く、しつこく攻撃してきます。キイロスズメバチを見かけたら、刺激しないようにしましょう。
　　　　　　

キイロスズメバチは何を食べる？食性について

狩りを単独で行うのもキイロスズメバチの生態のひとつです。なぜ単独で狩りを行うのかというと、食べる餌の幅が広いので集団で襲う必要がないからです。昆虫やクモだけではなく人間の食べ残し、小動物の死骸も餌にしてしまいます。そのためキイロスズメバチは都会にも多く現れるのかもしれません。

しかし餌をとってきたキイロスズメバチはその餌を食べません。というよりは食べることができません。

その餌を食べるのはキイロスズメバチの幼虫です。成虫は自分自身の体に消化器官を持っていません。そのため固形物を食べて分解することができないのです。成虫は樹液を舐めたり、幼虫が食べ物を食べて分泌する液を飲んだりします。

このことから、幼虫がいないと成虫は餌にありつくことが難しくなるのです。

その消化器官がない代わりに会得したものが毒針を使った攻撃です。蜂のくびれは消化器官を失った代わりに、非常に細くなっています。そのおかげでおしり部分を突き出し正面への攻撃ができるようになりました。

スズメバチの由来？キイロスズメバチの巣作り

キイロスズメバチの生態の特徴として、巣作りも特徴的であるといえます。

・巣の見た目と大きさ
キイロスズメバチの巣は非常に大きくなっていることが多いです。ひとつの群れの数が1,000 匹以上、巣のサイズは50cmを超えるとされています。キイロスズメバチはほかの蜂よりも活動期間が長く、5月頃から巣を作り始め、新しい女王が誕生する11月頃まで増え続けます。

・巣を作りやすい場所
キイロスズメバチは、住宅の軒下などに巣を作るハチだと認識されています。
また、キイロスズメバチは巣の「引っ越し」をします。

そして比較的暗い場所を好んで巣を作る傾向があります。
また1階よりも2階 の軒下などの高いところを好むといわれているのです。

家屋のほかにもキイロスズメバチは捨てられたダンボールや公園の遊具など、さまざまな場所に巣を作ります。
　　　　　　

巣の駆除は危険！業者に依頼する際の料金相場

非常に攻撃性が高く神経質なキイロスズメバチの生態を考えると、巣の駆除をするのは大変危険です。自分で駆除しようとせずに業者に相談してください。

スズメバチの駆除の料金の相場としては9,000円～30,000円といわれています。この差は高いところでの作業になったり、巣の大きさが大きかったりすることによって変動するようです。キイロスズメバチは高いところに巣を作ったり、非常に大きな巣を作ることも多いので巣を見つけたらなるべく早めに業者に相談することをおすすめします。

まとめ

キイロスズメバチは、サイズは小さいですが非常に攻撃的な性格です。また山の中だけではなく、都会にも現れることが多く思わぬところに大きな巣を作っているかもしれません。

もしキイロスズメバチを見つけたらなるべく刺激しないようにその場を離れるようにしましょう。また巣を見つけた場合にも刺激しないように気をつけて、早めに業者に連絡しましょう。